群馬県のダム・貯水池一覧

当サイトに掲載している群馬県のダム・貯水池25件を、地図・施設名・市区町村別に整理しています。各施設の役割、設備、沿革、能力、見学条件を、個別記事と同じ詳細情報・出典で確認できます。

地域内の全施設を網羅する一覧ではありません。関連設備や廃止施設を含む場合があり、件数は掲載記事の数です。

この施設種別の掲載範囲:治水・発電・農業用水・工業用水・上水道など、用途を限定せず記録するダム・貯水池とその遺構。

掲載範囲と施設の内訳

掲載記事
25件
市区町村の掲載区分
13地域
参照先URL(重複除く)
243件

掲載種別はダム25件です。施設の目的や能力は一律ではないため、以下の比較表と施設別の詳細を合わせて確認してください。

能力は設計値・実績値・貯留量など資料ごとに意味と年度が異なります。単位と注記を残して掲載しており、この一覧で単純な合計や規模の順位付けはしていません。

地図から施設を探す

掲載25件のうち登録座標のある0件を位置図に表示します。 座標未登録の25件も、施設を選ぶと公開住所による検索地図で確認できます。検索結果は施設の正確な位置を保証するものではありません。

八ッ場ダム

群馬県吾妻郡長野原町川原畑(八ッ場ダム)

所在地マップ

群馬県吾妻郡長野原町川原畑(八ッ場ダム)

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群馬県のダム・貯水池一覧の施設名・市区町村・施設種別・能力・現況
施設名市区町村施設種別能力・容量(掲載値)掲載上の現況
1. 八ッ場ダム長野原町ダム総貯水容量107,500,000m³/有効貯水容量90,000,000m³見学可
2. 品木ダム中之条町ダム総貯水容量1,668,000m³見学可
3. 四万川ダム中之条町ダム総貯水容量9,200,000m³/有効貯水容量8,600,000m³見学可
4. 中之条ダム中之条町ダム総貯水容量1,180,000m³/有効貯水容量250,000m³現存
5. 桐生川ダム桐生市ダム総貯水容量12,200,000m³/有効貯水容量11,300,000m³見学可
6. 霧積ダム安中市ダム総貯水容量2,500,000m³/有効貯水容量2,100,000m³見学可
7. 坂本ダム安中市ダム総貯水容量778,000m³/有効貯水容量500,000m³見学可
8. 道平川ダム下仁田町ダム総貯水容量5,100,000m³/有効貯水容量4,900,000m³見学可
9. 塩沢ダム神流町ダム総貯水容量303,000m³/有効貯水容量280,000m³見学可
10. 大仁田ダム南牧村ダム総貯水容量437,000m³/有効貯水容量283,000m³見学可
11. 中木ダム安中市ダム総貯水容量1,600,000m³/有効貯水容量1,350,000m³現存
12. 平出ダム沼田市ダム総貯水容量1,400,000m³/有効貯水容量500,000m³現存
13. 丸沼ダム片品村ダム総貯水容量13,600,000m³現存
14. 神水ダム藤岡市ダム総貯水容量501,800m³/有効貯水容量200,000m³現存
15. 高津戸ダムみどり市ダム総貯水容量808,000m³/有効貯水容量530,000m³現存
16. 玉原ダム沼田市ダム総貯水容量14,800,000m³/有効貯水容量13,000,000m³(旧東電公式資料)現存
17. 上野ダム上野村ダム総貯水容量18,400,000m³見学可
18. 須田貝ダムみなかみ町ダム総貯水容量28,500,000m³/有効貯水容量22,000,000m³(旧東京電力公式資料)現存
19. 野反ダム中之条町ダム総貯水容量27,050,000m³(現行東京電力RP・群馬県)現存
20. 矢木沢ダムみなかみ町ダム総貯水容量204,300,000m³/有効貯水容量175,800,000m³見学可
21. 奈良俣ダムみなかみ町ダム総貯水容量90,000,000m³/有効貯水容量85,000,000m³見学可
22. 藤原ダムみなかみ町ダム総貯水容量52,490,000m³/再編後の洪水調節容量23,590,000m³見学可
23. 相俣ダムみなかみ町ダム総貯水容量25,000,000m³/非洪水期の利水容量20,000,000m³見学可
24. 薗原ダム沼田市ダム総貯水容量20,310,000m³/有効貯水容量14,140,000m³見学可
25. 草木ダムみどり市ダム総貯水容量60,500,000m³/利水容量は洪水期30,500,000m³・非洪水期50,500,000m³見学可

みどり市の施設・詳細情報

高津戸ダム

東・小平発電所のピーク流量を調整し、渡良瀬川最下流の高津戸発電所を支える県営発電専用ダム

群馬県みどり市の渡良瀬川にある群馬県企業局管理の発電専用ダム。1973年度完成、堤高29m。東発電所・小平発電所のピーク発電流量を高津戸調整池で調整し、渡良瀬川水系最下流の高津戸発電所を流量一定で運転する役割を担う。

所在地
群馬県みどり市大間々町高津戸(高津戸ダム)
施設種別・現況
ダム・現存
年代・供用状況
1973年度完成/高津戸発電所は公式資料に1973年6月・7月の両表記あり
形式・構造
重力式コンクリートダム
公表された貯水容量等
総貯水容量808,000m³/有効貯水容量530,000m³
公表された高さ・堤高
堤高29.0m・堤頂長92.0m
見学・公開条件
ダムカードは渡良瀬発電事務所で平日9:00~16:00に配布。高津戸発電所は県営発電施設見学の対象だが、現行の県「ダム堤体見学」対象一覧に高津戸ダムはないため、ダム内部見学可とは案内しない
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

渡良瀬川の発電系統を下流で調整する発電専用ダム

高津戸ダムは、群馬県みどり市大間々町高津戸の利根川水系渡良瀬川にある群馬県企業局管理のダムです。貯水池名は高津戸調整池です。現行の県公式ページでは、目的を「発電」、型式を重力式コンクリート、堤高29.0m、堤頂長92.0m、堤体積28,400m³としています。[1][2]

総貯水容量は808,000m³、有効貯水容量は530,000m³、堆砂容量は92,000m³です。この3値だけでは総貯水容量の全内訳が一致しないため、差額を独自に別用途の容量と推定していません。[1]

正式目的はP(発電)のみ

群馬県の「群馬県内のダム一覧」では、高津戸ダムの目的記号はPのみです。F(洪水調節)、N(河川維持・不特定)、W(上水道)などは付いていません。[2]

洪水吐4門、設計洪水位、予備放流水位、利水放流設備を備えますが、こうした設備が存在することと正式目的にFを持つことは同義ではありません。本記事では洪水吐を理由に治水目的を追加していません。[1][2]

群馬県企業局の発電課は、ダム・水路を含む発電施設について維持管理・改良・保安、水利に関する申請、水運用調整を担当しています。高津戸ダムも県営電気事業の水運用設備として管理されています。[8][9]

東・小平発電所のピーク流量を調整

群馬県は高津戸発電所について、東発電所・小平発電所のピーク発電流量を高津戸ダムで調整し、流量一定運転で発電すると説明しています。[3]

東発電所は草木ダムに建設されたダム式発電所で、最大出力20,300kW、最大使用水量24m³/sです。小平発電所は東発電所放水路から約10.7km導水する水路式・地下式発電所で、最大出力36,200kW、最大使用水量24.29m³/sです。[4]

企業局の発電所Q&Aでは、小平発電所を県営水力発電所の中で最大出力の発電所と説明しています。高津戸ダムは、その小平発電所を含む上流側の発電流量変動を下流で受ける調整池として機能します。[3][4][10]

高津戸発電所は最大5,300kW

高津戸発電所は高津戸ダムに建設されたダム式発電所で、渡良瀬川水系最下流の発電所と県が説明しています。最大出力5,300kW、最大使用水量30m³/sです。[3][5]

最大出力5,300kWは発電所の能力であり、高津戸ダムの貯水容量808,000m³や有効容量530,000m³とは異なる指標です。また、最大使用水量30m³/sは流量で、年間発電電力量ではありません。[1][3]

県の2025年10月更新の発電所一覧にも高津戸発電所が掲載され、現在の県営電気事業の水力発電所として扱われています。[5][8]

運転開始月は公式資料に6月と7月の両表記

渡良瀬発電事務所の個別ページは、高津戸発電所について「昭和48年7月に運転を開始」としています。[3]

一方、群馬県企業局の2025年更新「発電所一覧表」は供給開始年月を昭和48年6月と記載しています。[5]

同じ県公式資料内で月が異なるため、本記事では1973年の運転開始という点を共通情報とし、6月・7月の両表記を残します。どちらかを独自に誤記とは判断していません。[3][5]

1976年から東・小平発電所が加わる

東発電所と小平発電所はいずれも1976年5月に運転を開始しました。東発電所は草木ダムの水を利用し、小平発電所は東発電所放水路から約10.7kmのトンネルで導水します。[4][5]

現在の県公式説明は、この2発電所のピーク発電流量を高津戸ダムで調整して高津戸発電所で流量一定運転する関係を明記しています。[3]

高津戸発電所自体は1973年に運転開始しているため、1973~1976年の具体的な水運用を現在の「東・小平→高津戸」の説明から遡って推測していません。[3][4][5]

東第二発電所は別の小水力設備

草木ダムには東第二発電所もあり、ダム下流へ流す維持流量0.329m³/sを利用して最大240kWを発電します。2006年9月運転開始です。[4][5]

東第二発電所は東発電所・小平発電所と同じ渡良瀬発電事務所管内ですが、高津戸ダムが調整する「東発電所・小平発電所のピーク発電流量」という県の説明に東第二発電所は含まれていません。[3][4]

そのため、高津戸ダムの主たる調整対象として東第二発電所を追加していません。[3][4]

高津戸調整池は有効容量53万m³

高津戸調整池の集水面積は472.0km²、湛水面積は0.113km²です。総貯水容量808,000m³に対し、有効貯水容量は530,000m³です。[1]

常時満水位はEL170.5m、予備放流水位はEL165.5m、最低水位はEL163.2m、設計洪水位はEL173.0mです。ELは海抜標高であり、堤高29.0mや貯水池水深とは別の数値です。[1]

集水面積472.0km²は高津戸調整池の水面積ではありません。湛水面積0.113km²とは意味が異なります。[1]

洪水吐4門・取水ゲート・利水放流ゲート

洪水吐は高さ13.791m×幅9.200mの鋼製ラジアルゲート4門です。取水設備は高さ4.000m×幅4.530mの鋼製ローラーゲート1門、利水放流設備は高さ2.000m×幅2.115mの鋼製ローラーゲート2門です。[1]

高津戸ダム公式ページは放流警告看板位置図も公開しています。発電専用ダムであっても放流に伴う下流水位変化への安全対策が必要ですが、警告設備の存在をF目的の根拠とはしていません。[1][2]

現在も渡良瀬発電事務所が運転・保守を担当

渡良瀬発電事務所の現行組織ページでは、管理係が発電施設の土木関係の保守管理・運転操作、発電係が電気関係の保守管理・運転操作を担当するとしています。[9]

同事務所は東、小平、高津戸、沢入、桐生川、東第二、田沢などの発電所を所管しています。高津戸ダムは、高津戸発電所とともにこの渡良瀬川系統の発電設備群の一部として管理されています。[3][4][9]

県企業局全体では2025年10月時点で水力発電所34か所、太陽光発電所3か所を運転しています。この全体数は高津戸ダム単独の設備数ではありません。[8]

高津戸発電所は県営発電施設見学の対象

群馬県企業局の現行見学案内では、高津戸発電所は県東部地域の見学対象施設として掲載されています。窓口は渡良瀬発電事務所で、見学申込書も公開されています。[6]

これは「高津戸発電所」の見学制度です。群馬県河川課の現行「ダム見学(堤体内の見学含む)」対象一覧には、高津戸ダムは掲載されていません。[7]

そのため、本記事では高津戸発電所の見学制度は案内しますが、「高津戸ダムの堤体内部を見学できる」とは記載しません。発電所見学とダム内部見学を分けています。[6][7]

ダムカードは渡良瀬発電事務所で配布

高津戸ダムのダムカードは、渡良瀬発電事務所(みどり市大間々町桐原1163)で配布されています。平日の9:00~16:00、来訪者1名につき1枚です。管理作業等で職員不在の場合があります。[1]

企業局は2019年6月1日から、企業局管理5ダムで建設当初の写真を使用したダムカードVer.3.0を配布しています。高津戸ダムも対象です。[8]

高津戸ダム公式ページでは2021年10月8日からカード配布を再開したと案内しています。[1]

群馬県河川課の現行カード一覧にも高津戸ダムが掲載されています。一方、同ページの堤体見学対象には含まれないため、カード配布と内部見学を同じ条件として扱っていません。[7]

Deep research

群馬県企業局の現行ダム諸元、渡良瀬発電事務所管内の発電所説明、2025年更新の発電所一覧、現行の見学・カード案内、渡良瀬発電事務所の管理体制を照合しました。P目的と洪水吐設備、1973年6月・7月の運転開始表記差、発電所見学とダム堤体見学、上流発電所との水運用を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-10-01

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
29.0m/92.0m

群馬県企業局・県内ダム一覧の公表値。[1][2]

堤体積
28,400m³

ダム本体のコンクリート体積。貯水容量とは別です。[1]

総貯水容量
808,000m³

県内ダム一覧では80.8万m³と表記されています。[1][2]

有効貯水容量
530,000m³

高津戸調整池の公表値。現在の実貯水量ではありません。[1]

集水面積・湛水面積
472.0km²/0.113km²

流域面積と貯水池水面の面積を区別した値です。[1]

目的・完成年度
P/1973年度

正式目的は発電のみです。[2]

草木ダム側から高津戸ダムへつながる発電用水の流れ

現在の群馬県公式説明に基づき、東・小平発電所のピーク流量を高津戸ダムが調整する関係を整理しています。[3][4]

  1. 1
    草木ダムの水を東発電所で利用する

    東発電所は最大20,300kW、最大使用水量24m³/sのダム式発電所です。[4][5]

  2. 2
    東発電所放水路から小平発電所へ導く

    約10.7kmのトンネルで導水します。[4]

  3. 3
    小平発電所で発電する

    最大36,200kWで、企業局最大出力の水力発電所です。[4][10]

  4. 4
    東・小平のピーク発電流量を高津戸調整池で受ける

    県が高津戸発電所の運転説明として明記しています。[3]

  5. 5
    有効容量530,000m³で流量変動を調整する

    高津戸ダムの発電用調整池としての公表容量です。[1]

  6. 6
    高津戸発電所を流量一定で運転する

    最大5,300kW、最大使用水量30m³/sのダム式発電所です。[3][5]

高津戸ダムと渡良瀬川発電系統の年表

  1. 高津戸ダム完成年度

    群馬県内ダム一覧が昭和48年度完成としています。[2]

  2. 高津戸発電所の運転開始表記

    発電所一覧は6月、個別紹介は7月と記載しています。[3][5]

  3. 東発電所が運転開始

    草木ダムに建設された最大20,300kWのダム式発電所です。[4][5]

  4. 小平発電所が運転開始

    最大36,200kWの地下式・水路式発電所です。[4][5][10]

  5. 東第二発電所が運転開始

    草木ダム下流の維持流量を利用する最大240kWの別発電所です。[4][5]

  6. ダムカードVer.3.0配布開始

    企業局管理5ダムで建設当初の写真を使ったカード配布が始まりました。[8]

  7. ダムカード配布を再開

    高津戸ダム公式ページが再開日を明記しています。[1]

  8. 高津戸発電所の紹介ページ更新

    現在のピーク流量調整・流量一定運転の説明が掲載されています。[3]

  9. 高津戸ダム公式ページ更新

    現行諸元・カード配布条件が掲載されています。[1]

  10. 企業局発電所一覧を更新

    高津戸発電所を現役の県営水力発電所として掲載しています。[5]

見学・アクセス情報

2026年10月1日調査。高津戸ダムはカード配布対象ですが、現行の県「ダム堤体見学」対象一覧には掲載されていません。一方、高津戸発電所は企業局の発電施設見学対象です。発電所見学とダム内部見学を分けて案内します。[1][6][7]

ダムカード
配布中

2021年10月8日から配布再開と公式ページに記載されています。[1]

カード配布場所
渡良瀬発電事務所

みどり市大間々町桐原1163です。[1][9]

カード配布日時
平日9:00~16:00

土日祝日・年末年始を除きます。[1]

配布枚数
来訪者1名につき1枚

管理作業で職員不在の場合があります。[1]

発電所見学
高津戸発電所は見学対象

渡良瀬発電事務所が窓口で、申込書が公開されています。[6]

ダム堤体内部見学
現行の県対象一覧には掲載なし

カード対象には掲載。発電所見学と同一条件とはしていません。[7]

問い合わせ
渡良瀬発電事務所 0277-73-0717

現行の事務所連絡先です。[1][9]

ダム所在地
みどり市大間々町高津戸

カード配布場所の渡良瀬発電事務所とは別所在地です。[1][2]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

群馬県企業局の現行公表値

高津戸発電所は、東発電所・小平発電所のピーク発電流量を高津戸ダムで調整し、流量一定で発電します。[3][4][5]

東発電所
20,300kW/24m³/s

1976年5月運転開始。草木ダムに建設されたダム式。[4][5]

小平発電所
36,200kW/24.29m³/s

1976年5月運転開始。県営水力発電所で最大出力。[4][10]

高津戸発電所
5,300kW/30m³/s

渡良瀬川水系最下流のダム式発電所。[3][5]

洪水吐4門と正式目的Pを分ける

高津戸ダムには洪水吐4門・予備放流水位・設計洪水位がありますが、群馬県一覧の正式目的はPのみです。[1][2]

正式目的
P

発電。[2]

洪水吐
鋼製ラジアルゲート4門

高さ13.791m×幅9.200m。[1]

予備放流水位
EL165.5m

F目的を示す値ではありません。[1]

設備の存在から洪水調節目的や洪水調節容量を推測していません。

高津戸発電所の運転開始月の公式表記差

渡良瀬発電事務所の個別ページは1973年7月、2025年更新の企業局発電所一覧表は1973年6月と記載しています。[3][5]

1973年運転開始という共通部分を基本にし、月の差は資料差としてそのまま掲載しています。

高津戸調整池の容量を読み分ける

総貯水容量808,000m³、有効貯水容量530,000m³、堆砂容量92,000m³が公表されています。[1]

総貯水容量
808,000m³

調整池全体の公表容量。[1][2]

有効貯水容量
530,000m³

発電用水の調整に利用する範囲に関する公表値。[1]

堆砂容量
92,000m³

総容量との差の残りを別用途と推定していません。[1]

現在の県営電気事業と管理体制

群馬県企業局は2025年10月時点で水力34・太陽光3の計37発電所を運転し、渡良瀬発電事務所は土木・電気双方の保守管理と運転操作を担当しています。[8][9]

37という数は企業局全体の発電所数で、高津戸ダム単独の設備数ではありません。

よくある質問

高津戸ダムは何のためのダムですか?

群馬県の正式目的はP(発電)のみです。東発電所・小平発電所のピーク発電流量を調整し、高津戸発電所を流量一定で運転する役割を担います。[1][2][3]

洪水吐があるなら洪水調節ダムですか?

正式目的はPのみです。洪水吐4門や予備放流水位があっても、それだけを根拠にF目的とはしていません。[1][2]

高津戸発電所の出力はどのくらいですか?

最大出力5,300kW、最大使用水量30m³/sのダム式発電所です。[3][5]

小平発電所との関係は?

小平発電所は最大36,200kWで、企業局最大出力の水力発電所です。東発電所と小平発電所のピーク流量を高津戸ダムで調整して高津戸発電所で発電します。[3][4][10]

高津戸発電所は1973年6月開始ですか、7月開始ですか?

群馬県公式内で表記が異なります。発電所一覧表は6月、個別紹介ページは7月です。理由を確認できないため両表記を残しています。[3][5]

高津戸発電所を見学できますか?

群馬県企業局の現行見学案内で、高津戸発電所は見学対象です。窓口は渡良瀬発電事務所です。[6]

高津戸ダムの内部も見学できますか?

現行の県「ダム堤体見学」対象一覧には高津戸ダムが掲載されていません。発電所見学とダム内部見学を同じ制度とは扱っていません。[7]

ダムカードはどこでもらえますか?

渡良瀬発電事務所で平日9:00~16:00に、来訪者1名につき1枚配布されています。[1]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-10-01。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 群馬県 企業局発電課「高津戸ダム」現行諸元・設備・ダムカード ↗
  2. 群馬県 地域創生課「群馬県内のダム一覧」目的・完成年度・主要諸元 ↗
  3. 群馬県 企業局発電課「渡良瀬発電事務所管内の発電所(2)」高津戸発電所 ↗
  4. 群馬県 企業局発電課「渡良瀬発電事務所管内の発電所(1)」東・小平・東第二発電所 ↗
  5. 群馬県 企業局発電課「群馬県企業局(電気事業)の発電所一覧表」 ↗
  6. 群馬県 企業局「企業局施設の見学案内」高津戸発電所 ↗
  7. 群馬県 河川課「ダムカードの配布及びダム堤体見学のお知らせ」 ↗
  8. 群馬県 企業局発電課「電気事業」現行の発電所数・ダムカードVer.3.0 ↗
  9. 群馬県「渡良瀬発電事務所」現行の組織・業務 ↗
  10. 群馬県 企業局発電課「発電所Q&A」県営最大の水力発電所 ↗

草木ダム

渡良瀬川の草木湖に水を蓄え、洪水調節・用水補給と四つの発電所の水利用を支える重力式コンクリートダム

群馬県みどり市の渡良瀬川にある水資源機構の多目的ダム。堤高140m、総貯水容量6,050万m³の草木湖を形成し、1977年に管理を開始した。洪水調節や農業・水道・工業用水を支え、下流の発電利用と維持流量放流、水質監視を組み合わせて運用されている。

所在地
群馬県みどり市東町座間564-6(草木ダム管理所)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
1976年3月試験湛水開始・11月竣工式/1977年3月完成表記・4月管理所発足
形式・構造
重力式コンクリートダム
公表された貯水容量等
総貯水容量60,500,000m³/利水容量は洪水期30,500,000m³・非洪水期50,500,000m³
公表された高さ・堤高
堤高140m・堤頂長405m
見学・公開条件
展望台などの外観見学と予約制の職員案内を区別。職員案内は平日9:00~16:00(12:00~13:00を除く)、原則10名の団体、3週間前までに申込み。カード配布・湖面利用は別条件
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

渡良瀬川の草木湖と下流の水利用

草木ダムは、群馬県みどり市の利根川水系渡良瀬川にある水資源機構管理の多目的ダムです。流域面積は254km²、貯水池の名称は草木湖です。現行の見学案内では管理組織を「渡良瀬川ダム総合管理所草木ダム」と表記しています。所在地マップには、現地管理所の公開住所である東町座間564-6を用い、ダム上の測量点や一般入場可能な範囲を示すものとは区別しています。[2][15][17]

管理者の目的一覧には、洪水調節、不特定かんがい・流水の正常な機能の維持、渡良瀬川沿岸特定かんがい、水道・工業用水が掲げられています。特定かんがいは藪塚・板倉・佐野・大岩藤地区、水道用水は佐野市・桐生市・東京都・埼玉県、工業用水は群馬県・足利市への補給を案内しています。河川へ放流して下流の取水を支える仕組みで、各家庭まで直接送水する浄水場ではありません。[6]

神戸ダムという計画名から1977年の管理へ

事業の歴史では、1965年6月に神戸ダム建設事業が水資源開発基本計画で決定し、1967年3月に建設所が発足、1968年6月に地元の要望で草木ダムへ改称したとされています。本体工事着工は1971年6月、コンクリート打設開始は1972年12月、試験湛水開始は1976年3月です。[4]

完成に関する年は工程別に読む必要があります。管理者の写真付き年表には1976年11月の竣工式、施設概要には1977年3月の完成、年表には1977年4月の管理所発足が載り、国土交通省も1977年の竣工・管理開始を案内しています。一方、ダムカードVer.3.0は完成年を1976年としています。本記事では一つに塗り替えず、式典・完成表記・管理開始を分けて掲載します。[1][2][3][4]

また、施設概要の「本体着工」は1973年5月で、年表の1971年6月と一致していません。年表の写真では1973年5月は定礎式です。資料間で着工の指す工程を統一できる説明は確認できないため、本文の工事経緯は年表に沿い、異なる表記があることも残しています。[1][4]

堤高140mの堤体と季節で使い分ける容量

重力式コンクリートの堤体は堤高140m、堤頂長405m、堤体積1,321,000m³です。堤体積はコンクリートの体積で、湖に貯められる水の量ではありません。ダムカードVer.3.0では、ラジアルゲート2門と堤頂越流ラジアルゲート4門を区別しています。[1][3]

総貯水容量は6,050万m³ですが、貯水率の分母や洪水に備える容量とは異なります。洪水期の7月1日~9月30日は洪水調節容量2,000万m³と利水容量3,050万m³、非洪水期の10月1日~6月30日は利水容量5,050万m³という運用です。同じ水の量でも季節により公表貯水率の分母が変わります。これらは一つの貯水池の使い分けで、季節別の容量を全部足して総容量にすることはできません。[2][3][5]

計画上の洪水調節と事前放流・実際の出水

国土交通省の洪水調節計画では、計画高水流量1,880m³/sのうち1,240m³/sをダムで調節します。これは計画値であり、日常の流入量や、すべての洪水で同じ割合を貯めるという意味ではありません。管理者は2020年6月の治水協定に基づく実施要領を案内し、事前放流によって最大1,495万m³の容量を確保する取組を説明しています。事前放流は貯留済みの水を先に流して空間をつくる操作で、堤体をかさ上げする工事ではありません。[2][7]

2019年台風第19号では、予備放流に続いて事前放流を行い、約2,184万m³の洪水を貯留したと管理者が報告しています。この操作は2020年度土木学会技術賞の対象となりました。計画洪水調節容量2,000万m³を超える貯留量は、先に水位を下げて確保した空間を活用した実績として説明されており、総貯水容量を超過した意味ではありません。[8]

別の出水である2024年8月26日の雷雨では、最大流入量約646m³/sに対して約134m³/s、約21%を調節したと公表されています。この資料は速報値です。約134m³/sという一時点の流量と、2019年の約2,184万m³という期間内の貯留体積は、そのまま大小を比較する指標ではありません。[8][9]

発電の導水経路とダム直下の維持流量

群馬県の資料によると、東発電所は草木ダムの利水放流施設と共用する表面取水選択設備から取水するダム式発電所で、1976年5月に運転を開始しました。その放水路に直結するトンネルで約10.7km導水する小平発電所は、地下約70mの水路式発電所です。さらに下流の高津戸発電所では、高津戸ダムで上流のピーク発電流量を調整して発電します。[10][11]

こうした導水に伴う草木ダム下流の無水・減水区間を改善するため、維持流量放流設備と東第二発電所が整備され、2006年9月からダム直下へ0.329m³/sを流す運用が始まりました。東第二はこの維持流量を利用する発電所であり、東・小平・高津戸の発電経路に単純に直列で加わるものではありません。[10][12]

県の施設紹介の最大出力は、東20,300kW、小平36,200kW、高津戸5,300kW、東第二240kWです。国のダム紹介にある61,800kWは東・小平・高津戸の3施設の値で、東第二を含む4施設の合計ではありません。いずれも設備の最大出力であり、年間の発電電力量や現在の発電実績とは区別します。[2][10][11]

水質を監視し取水層と曝気を調整する

草木ダムでは月1回の定期水質調査に加え、重金属分析を月1回、洪水時は1日1回行うと管理者が説明しています。プランクトンの計測は毎日、発生量が少ない時期は週1回です。下流の浄水場での濁度障害に配慮し、ピコプランクトンの少ない層から取水するよう表層取水設備を運用しています。[13]

カビ臭原因生物の対策として曝気循環設備5基が導入され、1998年から本格運用されています。管理者が掲載する2025年の運用記録は、8月4日に2基で運転を開始し、9月5日に停止したというものです。設置台数とその年に運転した台数を混同せず、過去の運用期間を2026年の実績として転記しません。[13]

一般水質項目の調査地点は堤体から0.2km上流です。2022年4月から公表項目が「大腸菌群数」から「大腸菌数」に変更されているため、年をまたぐ比較では項目の定義にも注意が必要です。これらは貯水池の水質情報で、浄水処理後の水道水の検査結果ではありません。[14]

外観見学・職員案内・ダムカード・湖面利用

管理者は閉庁日でも展望台などを自由に見学できると案内しています。一方、職員が随行する施設見学は、土日祝日・年末年始を除く通年の平日9:00~16:00のうち昼休みを除く約1時間、無料です。対象は公式の表記で「原則10名の団体」。希望日の3週間前までに申込書をメールまたはFAXで送り、電話で送信確認を行います。外観の自由見学を、予約なしの堤体内部立入りと同一視してはいけません。[15]

カード配布は管理所の現地案内では8:30~12:00と13:00~17:00です。本社のカード紹介は8:30~17:00としていますが、ここでは昼休みを明示した現地案内を掲載します。来訪者本人に1枚、郵送不可で、巡視等により職員不在の場合があります。公共交通は神戸駅(ごうど)から路線バスで「ダムサイド」下車後、徒歩約10分の案内です。堤頂道路には重量制限があります。[3][16][17]

草木湖の湖面利用はさらに別のルールです。エンジン付きボート・ゴムボート、夜間利用、遊泳などが禁止され、ライフジャケットの着用が必要です。搬入路は草木公園と北側園地、釣りには遊漁券が必要で、通航・遊漁禁止区域への立入りはできません。水位変動や雷雨にも注意し、管理者の規制・現地表示を優先してください。[18]

Deep research

水資源機構の施設・管理・見学資料、国土交通省のダム紹介、群馬県の発電所資料を照合しました。工程による年月の違い、季節別の容量、設備能力と出水実績、外観見学と予約制の案内を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-09-29

施設データを詳しく見る

堤高
140m

管理者の施設概要に記載された堤体の高さ。[1]

堤頂長
405m

ダム堤頂の長さ。見学経路全体の距離ではありません。[1]

堤体積
1,321,000m³

コンクリート堤体の体積で、貯水容量とは別。[1]

総貯水容量
60,500,000m³

ダムカードVer.3.0の諸元。現在の貯水量・貯水率ではありません。[3]

流域面積
254km²

国土交通省の施設紹介。湖面の面積とは異なります。[2]

管理開始
1977年

同年4月に管理所発足。1976年11月の竣工式と区別します。[2][4]

渡良瀬川の水を治水・用水・発電へつなぐ流れ

洪水時の貯留、発電への導水、直下河川への維持流量放流は分かれた機能です。すべての水が全設備を順に通過するわけではありません。[2][10][12]

  1. 1
    上流の渡良瀬川から集水

    流域面積254km²の水が草木湖へ流れ込みます。[2]

  2. 2
    季節に応じて貯水する

    洪水期は利水容量3,050万m³、非洪水期は5,050万m³を用いる運用です。[2][5]

  3. 3
    洪水の一部を湖に貯める

    洪水期の洪水調節容量は2,000万m³。事前放流は別に空間を確保する操作です。[2][7]

  4. 4
    取水する層を選ぶ

    表層取水設備は、下流の浄水場への濁度障害に配慮して運用されます。[13]

  5. 5
    発電経路へ導水する

    東発電所から小平発電所へ導き、高津戸ダムでも流量調整と発電を行います。[10][11]

  6. 6
    直下の川へ維持流量を戻す

    東第二発電所は0.329m³/sの維持流量を利用し、ダム直下の河川へ流します。[10][12]

  7. 7
    下流の取水と河川環境を支える

    渡良瀬川沿岸の農業、水道・工業用水、流水の正常な機能の維持を担います。[6]

草木ダムの建設・管理・水環境対策の年表

  1. 神戸ダム建設事業を決定

    水資源開発基本計画に位置付け。[4]

  2. 神戸ダム建設所発足

    管理開始ではなく建設組織の発足。[4]

  3. 草木ダムへ改称

    地元の要望による名称変更。[4]

  4. 本体工事着工(年表の表記)

    施設概要にある1973年5月の「本体着工」とは表記が異なります。[1][4]

  5. 本体コンクリート打設開始

    基礎岩盤への最初の打設。[4]

  6. 定礎式

    管理者の写真付き年表で確認できる工程。[4]

  7. 試験湛水開始

    ダムに水を貯める試験を開始。[4]

  8. 発電所運転開始とダム竣工式

    5月は東・小平発電所の運転開始、11月はダムの竣工式。別の出来事です。[4][10]

  9. 完成表記と管理所発足

    施設概要は3月完成、年表は4月管理所発足と記載しています。[1][4]

  10. 曝気循環設備の本格運用

    カビ臭原因生物の抑制対策として運用。[13]

  11. 草木湖の湖面開放

    利用ルールの下での開放。無条件の利用許可ではありません。[18]

  12. 東第二発電所運転開始

    維持流量放流を利用し、直下河川の水環境改善を図ります。[10][12]

  13. 台風第19号への防災操作

    予備放流・事前放流を行い、約2,184万m³を貯留した実績。[8]

  14. 土木学会技術賞の対象に

    業績名は「令和元年台風第19号における草木ダムの洪水調節」。出水の発生年とは区別します。[8]

見学・アクセス情報

2026年9月29日に参照した公式案内です。通常の条件と臨時規制は別であり、出水・点検・現場状況による変更は管理者の告知を優先してください。[5][15]

外観の自由見学
展望台などの公開区域

管理者は閉庁日も自由見学できると案内。内部への自由入場とは別です。[15]

職員案内の対象
公式表記は「原則10名の団体」

人数の増減や個人参加について、この表記から受入れを保証しません。申込み時に確認してください。[15]

案内日時
平日9:00~16:00/昼休みを除く

12:00~13:00、土日祝日、年末年始は対象外。[15]

料金・所要時間
無料/約1時間

人数などで変わる職員随行の見学案内です。[15]

予約方法
希望日の3週間前まで

公式申込書をメールまたはFAXで送付し、電話で送信確認を行います。[15]

案内される場所
管理所展望台・堤体内エレベータ・減勢工

公式の標準見学内容。運用状況による変更や立入制限に従います。[15]

ダムカード配布時間
8:30~12:00/13:00~17:00

平日・土日祝日とも現地案内は昼休みを明示。本社紹介の8:30~17:00とは分けて読みます。[3][16]

ダムカードの条件
本人来訪・1人1枚・郵送不可

点検や巡視で職員不在の場合があります。[16]

公共交通
神戸駅→バス「ダムサイド」→徒歩約10分

神戸駅は「ごうど」。ダム管理者が案内する経路で、当日のバス時刻は別途確認が必要です。[17]

車・駐車・堤頂道路
伊勢崎ICから約1時間が参考

右岸側展望台に大型バス停車スペースの案内あり。堤頂道路の重量制限値は参照ページに明示されていません。[17]

湖面利用
ライフジャケット必須/遊泳・夜間利用禁止

動力船・ゴムボート・係留等も禁止。釣りには遊漁券が必要です。[18]

問い合わせ・地図の住所
0277-97-2131/みどり市東町座間564-6

FAXは0277-97-3300。所在地マップは管理所住所による検索地図です。[17]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

2024年8月26日洪水の公表実績

2024年8月27日発表の速報値/水資源機構

以下は一つの雷雨に対する実績で、現在の流量や平年値ではありません。資料に速報値とあるため、確定値として扱いません。[9]

観測期間の雨量
167mm

8月25日12:00~26日7:10の約19時間に、ダム流域で観測。[9]

防災操作の開始
8月26日3:30

当該出水の洪水調節開始時刻。[9]

最大流入量
約646m³/s

この出水での最大値。計画高水流量1,880m³/sとは別。[2][9]

最大流入時の調節量
約134m³/s

一時点の流量差で、総貯留体積ではありません。[9]

最大流入量に対する割合
約21%

速報資料が示す当該時点の調節割合。[9]

高津戸地点の実際水位
2.88m

公表された当該出水の水位。はん濫注意水位3.30mとの関係を資料が説明しています。[9]

総容量・季節別利水容量・事前放流を読み分ける

2026年9月29日参照/管理者と国土交通省の施設紹介

総貯水容量
60,500,000m³

施設全体の容量。利水容量を分母とする貯水率とは異なります。[3][5]

洪水調節容量
20,000,000m³

洪水期に備える計画上の容量。[2]

洪水期の利水容量
30,500,000m³

7月1日~9月30日。公表貯水率の分母もこの容量です。[5]

非洪水期の利水容量
50,500,000m³

10月1日~6月30日。洪水期の容量に上乗せする別の湖ではありません。[5]

事前放流で確保する容量
最大14,950,000m³

2020年6月治水協定に基づく実施要領の説明。いつでも空いている容量ではありません。[7]

工事・出水・利水補給によって実際の水位は変わります。最新の水位や貯水率を、この固定諸元から推測していません。[5]

放流設備と用途別の水利用

ダムカードのゲート区分
ラジアル2門/堤頂越流ラジアル4門

2022年7月作成のVer.3.0。未確認の寸法や後年の改修時期は補っていません。[3]

特定かんがい
藪塚・板倉・佐野・大岩藤地区

管理者の目的一覧にある補給対象。[6]

水道用水
佐野市・桐生市・東京都・埼玉県

下流の取水を可能にするための放流。家庭への直接送水ではありません。[6]

工業用水
群馬県・足利市

管理者の現行目的一覧。群馬県工業用水の一部と四万川ダム利水者との連携運用も記載されています。[6]

国土交通省の紹介には工業用水の対象に東京都も記載されていますが、管理者の現行目的一覧とは一致しません。本記事では現行一覧の対象を示し、違いだけから用途廃止や水利権変更の経緯を断定していません。[2][6]

四つの発電所と異なる導水の役割

2026年9月29日参照/群馬県と水資源機構の施設紹介

東発電所
20,300kW/最大24m³/s

ダム式。1976年5月運転開始。ダムの表面取水選択設備を共用します。[10]

小平発電所
36,200kW/最大24.29m³/s

水路式。東発電所から約10.7km導水し地下約70mで発電。1976年5月運転開始。[10]

高津戸発電所
5,300kW/最大30m³/s

1973年7月運転開始。高津戸ダムで上流のピーク流量を調整します。[11]

東第二発電所
240kW/最大0.329m³/s

2006年9月運転開始。ダム直下へ放流する維持流量を利用します。[10][12]

設備の最大使用水量を足して草木ダムの毎秒放流量とすることはできません。同じ水の再利用や分かれた経路があり、最大出力も実際の年間発電量ではありません。[10][11][12]

水質監視・取水層・曝気循環の管理

定期水質調査
月1回

貯水池の水質を調べる管理者の案内。[13]

重金属分析
月1回/洪水時は日1回

定期調査と洪水時の監視を区別しています。[13]

プランクトン計測
毎日/少ない時期は週1回

発生状況に応じた管理者の計測頻度。[13]

曝気循環設備
導入5基/1998年本格運用

カビ臭原因生物への対策。毎年すべて同時運転する意味ではありません。[13]

掲載されている2025年運用
8月4日~9月5日/開始時2基

過去の運用記録。2026年の実績へ置き換えていません。[13]

一般項目の調査地点
堤体から0.2km上流

貯水池の測定であり、水道水の水質検査ではありません。[14]

よくある質問

草木ダムと草木湖は同じものですか?

草木ダムは水をせき止める施設、草木湖はその貯水池です。渡良瀬川にあり、所在地は群馬県みどり市です。[1][2]

完成年は1976年と1977年のどちらですか?

資料と工程によって表記が異なります。1976年は3月試験湛水開始・11月竣工式とダムカードの完成年、1977年は施設概要の3月完成・4月管理所発足です。年だけで同じ出来事と扱わないようにしています。[1][2][3][4]

貯水率100%なら洪水を貯める余地がないのですか?

必ずしもそうではありません。公表貯水率は季節別の利水容量が分母で、洪水期は3,050万m³です。総容量6,050万m³や洪水調節容量2,000万m³とは定義が異なり、貯水率だけで操作余地を判断できません。[2][3][5]

ダムはどの地域の水利用を支えますか?

管理者は渡良瀬川沿岸の農業、佐野市・桐生市・東京都・埼玉県の水道、群馬県・足利市の工業用水などを案内しています。下流の取水を支える放流であり、ダムから各家庭へ直接水を送るわけではありません。[6]

東発電所と東第二発電所は同じ施設ですか?

別の発電所です。東は最大20,300kW、東第二はダム直下へ戻す0.329m³/sの維持流量を使う最大240kWの施設です。運転開始も1976年5月と2006年9月で異なります。[10][12]

予約なしでダム内部に入れますか?

職員随行の施設見学は事前予約制です。公式対象表記は原則10名の団体で、希望日の3週間前までに申し込みます。展望台などの自由見学と、堤体内エレベータを使う案内は別です。[15]

ダムカードは昼休みにも受け取れますか?

現地案内は8:30~12:00と13:00~17:00です。本社紹介の8:30~17:00だけで昼休みも配布可能とは判断せず、現地案内を優先して訪問してください。郵送は行われません。[3][16]

草木湖で泳いだり、自由にボートを出したりできますか?

遊泳と夜間利用は禁止です。エンジン付きボート・ゴムボートなども禁止され、認められる湖面利用にもライフジャケット、搬入場所、禁止区域などの条件があります。釣りには遊漁券が必要です。[18]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-09-29。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 水資源機構「施設の概要」(形式・寸法・本体着工と完成の表記) ↗
  2. 国土交通省「草木ダム」(流域・容量・洪水調節計画・3発電所の記載) ↗
  3. 水資源機構本社「草木ダム・ダムカードVer.3.0」(2022年7月版・ゲート・総容量・完成年) ↗
  4. 水資源機構「事業の歴史」(計画名・着工・定礎式・試験湛水・竣工式・管理所発足) ↗
  5. 水資源機構「草木ダム」トップページ(季節別の利水容量と貯水率の分母・最新告知) ↗
  6. 水資源機構「ダムの目的」(現行の用途・補給対象・四万川ダムとの連携) ↗
  7. 水資源機構「事前放流」(2020年6月治水協定・最大1,495万m³) ↗
  8. 水資源機構「令和2年度土木学会技術賞受賞」(2019年台風第19号の予備放流・事前放流・貯留実績) ↗
  9. 水資源機構「8月26日洪水(雷雨)における洪水調節効果」(2024年8月27日発表・速報値) ↗
  10. 群馬県「渡良瀬発電事務所管内の発電所(1)」(東・東第二・小平の設備と運転開始) ↗
  11. 群馬県「渡良瀬発電事務所管内の発電所(2)」(高津戸の設備と流量調整) ↗
  12. 水資源機構「発電の紹介」(4発電所と維持流量放流・減水区間の改善) ↗
  13. 水資源機構「水質保全状況」(監視頻度・取水層・曝気設備と2025年の運用) ↗
  14. 水資源機構「一般項目」(水質調査位置・2022年からの項目変更・年別資料) ↗
  15. 水資源機構「草木ダム施設見学」(対象・予約・時間・無料・見学内容) ↗
  16. 水資源機構「ダムカード情報」(現地配布時間・昼休み・本人来訪・郵送不可) ↗
  17. 水資源機構「お問い合わせ」(住所・電話・公共交通・道路と駐車場) ↗
  18. 水資源機構「湖面利用ルール」(開放の経緯・禁止事項・搬入路・遊漁券) ↗

みなかみ町の施設・詳細情報

須田貝ダム

日本初のフライアッシュダムコンクリートを採用し、地下式発電と矢木沢揚水発電を支える発電専用ダム

群馬県みなかみ町藤原の利根川にある東京電力リニューアブルパワー管理の発電専用ダム。1955年完成、堤高72m。東京電力RP初の地下式・須田貝発電所へ取水するとともに、矢木沢ダムを上池とする揚水発電の下池として機能する。ダムコンクリートへのフライアッシュ使用は日本初と現行管理者が説明している。

所在地
群馬県利根郡みなかみ町藤原(須田貝ダム)
施設種別・現況
ダム・現存
年代・供用状況
1953年本体着工/1955年完成(旧東京電力公式資料は1955年12月竣工)
形式・構造
重力式コンクリートダム
公表された貯水容量等
総貯水容量28,500,000m³/有効貯水容量22,000,000m³(旧東京電力公式資料)
公表された高さ・堤高
堤高72.0m・堤頂長194.4m
見学・公開条件
ダムカードは道の駅みなかみ水紀行館・ヤマザキYショップ アベで配布。訪問写真の提示が必要で1人1枚・郵送不可。一般向けの堤体内部見学制度は現行公式案内で確認できないため、内部見学可とは案内しない
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

洞元湖を形成する発電専用ダム

須田貝ダムは、群馬県利根郡みなかみ町藤原の利根川水系利根川にある東京電力リニューアブルパワー管理の発電用ダムです。貯水池は洞元湖と呼ばれます。現行の東京電力RPページでは、重力式コンクリートダム、堤高72.0m、堤頂長194.4m、総貯水容量28,500,000m³、1953年本体着工・1955年完成とされています。[1][2][5]

群馬県のダム一覧でも、完成年度1955年度、目的P、重力式コンクリート、堤高72m、堤頂長194.4m、総貯水容量2,850万m³と整理されています。[2]

正式目的はP(発電)のみ

群馬県一覧の目的記号はPのみです。洪水調節F、上水道W、農業用水Aなどの正式目的は付されていません。[2]

須田貝ダムには鋼製ラジアルゲート3門がありますが、ゲートの存在を理由に洪水調節目的を追加していません。現行管理者は、須田貝発電所へ取水する発電専用ダムと明記しています。[1]

東京電力RP初の地下式・須田貝発電所へ取水

東京電力RPは、須田貝発電所を同社初の地下式発電所と説明しています。須田貝ダムはその発電所へ取水するためのダムです。現在の発電所一覧では、須田貝発電所の最大出力は46,200kW、型式はダム式、運転開始は1955年9月です。[1][3]

2007年に旧東京電力が公表した公式調査報告書では、須田貝発電所の最大使用水量を65m³/sとし、須田貝ダムを発電所の日負荷調整用ダムとして1955年に建設したと説明しています。[6]

最大出力46,200kW、最大使用水量65m³/s、総貯水容量28,500,000m³はそれぞれ電力・流量・容量の異なる指標です。本記事では同じ能力値として扱っていません。[1][3][6]

発電所運転開始とダム竣工月は同じではない

現行の発電所一覧は須田貝発電所の運転開始を1955年9月としています。一方、旧東京電力の公式調査報告書は須田貝ダムの竣工年月を1955年12月と記載しています。[3][6]

現行のダムページは完成年を1955年までしか示していません。したがって、本記事では「1955年完成」を基本としつつ、発電所が9月に運転開始し、旧公式資料上のダム竣工月は12月であることを分けて記載します。工事上のどの段階を各資料が指すかは推測していません。[1][3][6]

日本で初めてダムコンクリートにフライアッシュを使用

東京電力RPは、須田貝ダムについて、経済性の向上と温度ひび割れ抑制のため、日本で初めてダムコンクリートにフライアッシュを使用したと説明しています。[1]

フライアッシュは石炭燃焼時に生じる微細な灰をコンクリート材料の一部として利用するものですが、本記事では一般論から配合率や使用量を推測していません。須田貝ダムで確認できるのは、現行管理者が「日本で初めてダムコンクリートに使用」としている事実までです。[1]

東京電力RPの空撮紹介も、環境面・経済性のためフライアッシュを含ませた重力式コンクリートダムと紹介しています。[5]

矢木沢ダムの下池として揚水発電に利用

須田貝ダムは、単独で須田貝発電所へ取水するだけでなく、矢木沢ダムを上池とする揚水発電の下池としても利用されています。水資源機構と国土交通省の資料はいずれも、この上下池関係を明記しています。[7][9]

矢木沢発電所は現在の東京電力RP一覧で最大出力160,000kW、ダム式、1965年12月運転開始です。[3]

矢木沢ダムは水資源機構管理、須田貝ダムは東京電力RP管理です。異なる管理者のダムを上下池として発電に利用する関係であり、二つを同一施設とはしていません。[7][9]

須田貝ダムへの「借置量」を含めて矢木沢ダムの貯水率を計算

水資源機構は、矢木沢ダムの利水貯水率について、矢木沢ダム内の利水貯水量だけでなく、揚水発電のために須田貝ダムへ「借り置き」した水量も合計して計算すると説明しています。[7][8]

解説資料では、須田貝ダムへの借置量は最大6,180,000m³です。この水は矢木沢ダムの利水容量から放流され、揚水発電によって上池へ戻せる水として扱われます。[8]

そのため、須田貝ダム側で借置水が放流されると、矢木沢ダム本体の水量が変わらなくても、矢木沢ダムの利水貯水率が下がる場合があります。[8]

2026年の矢木沢ダム情報でも揚水量を分けて表示

水資源機構の2026年の矢木沢ダム日報では、流入量・放流量について「須田貝ダム(下池)から矢木沢ダム(上池)への揚水量を除いた」値であることを注記しています。[7]

これは、須田貝ダムとの揚水運用が現在の矢木沢ダム諸量の表示にも組み込まれていることを示します。ただし、揚水量は日々変化するため、2026年の特定日の値を須田貝ダムの恒常的な能力値として固定掲載していません。[7]

2022年から雪解け水を活用する試行運用

国土交通省と水資源機構は、矢木沢ダムと下流の東京電力RP発電施設を連携させ、雪解け水を発電に有効活用する試行運用を2022年から行っています。[10]

従来よりゆっくり矢木沢ダムを満水へ近づけながら下流発電施設で発電することで、2022年春は約5,000MWh、2023年春は約9,100MWh、2024年春は約2,500MWh、2025年春は約19,700MWhの増電効果があったと公表しています。[10]

2025年春のCO2削減量は約8,000tとされています。ただし、これらは矢木沢ダムと下流発電施設を組み合わせた試行運用全体の推計・実績であり、須田貝発電所単独の増電量とはしていません。[10]

旧公式資料では有効貯水容量2,200万m³

現行の東京電力RPページは総貯水容量28,500,000m³を掲載していますが、有効貯水容量や水位諸元は掲載していません。[1]

2007年の旧東京電力公式調査報告書では、有効貯水容量22,000,000m³、湛水面積1.3km²、常時満水位EL743.0m、最低水位EL718.0mとされています。[6]

本記事ではこれらを「旧公式資料による公表値」と明示し、現行ページの数値であるかのようには扱いません。[1][6]

国交省資料では流域面積310km²

国土交通省の関連施設概要は、須田貝ダムを発電ダム、矢木沢揚水式発電所の下池として整理し、流域面積310km²、管理開始1955年、堤高72m、堤頂長194.4m、総貯水容量28,500,000m³としています。[9]

流域面積310km²は洞元湖の水面積ではありません。旧東京電力資料の湛水面積1.3km²とは異なる概念です。[6][9]

洞元湖は奥利根三湖の一つ

東京電力RPの空撮紹介は、須田貝ダムのダム湖である洞元湖を、藤原湖・奥利根湖とともに「奥利根三湖」を形成する湖として紹介しています。[5]

これは景観・地域紹介上の呼称で、三つの湖が同じ管理者・同じ目的を持つという意味ではありません。藤原ダム、矢木沢ダム、須田貝ダムはそれぞれ管理者や目的が異なります。[2][5][9]

ダムカードは2か所で配布

須田貝ダムのダムカードは、道の駅みなかみ水紀行館とヤマザキYショップ アベの2か所で配布されています。[1]

道の駅みなかみ水紀行館は9:00~17:00。ヤマザキYショップ アベは6:00~19:00で、都合により早く閉店する場合があり、定休日は不定休です。[1]

カード受取にはダムを訪問したことが確認できる写真の提示が必要で、1人1枚、郵送対応はありません。冬季は積雪があるため、東京電力RPは道路状況を配布場所等へ問い合わせてから訪問するよう案内しています。[1][4]

矢木沢ダム方面の道路は季節・時間限定

須田貝ダムからさらに上流の矢木沢ダムへ向かう道路はダム管理用の専用道路です。水資源機構は、一般車両について期間と時間を限定して開放し、冬季は完全閉鎖すると案内しています。[11]

これは「須田貝ダムそのものへ通年アクセスできない」という意味ではありません。須田貝ダムより先の矢木沢ダム方面についての道路条件として記載します。[1][11]

天候・工事等で臨時閉鎖する場合もあるため、矢木沢ダム方面へ続けて訪問する場合は水資源機構の最新情報を確認する必要があります。[11]

現行公式ページに一般向け内部見学制度はない

東京電力RPの須田貝ダム個別ページは、所在地へのアクセスとダムカード配布条件を掲載していますが、一般向けの堤体内部見学制度や予約方法は掲載していません。[1]

そのため、本記事では「現存」とし、「内部見学可」とは記載しません。ダム訪問写真がカード配布条件になっていることと、管理区域・地下発電所内部へ立ち入れることは別です。[1][4]

東京電力RPはダム訪問時について、未舗装路や野生動物との遭遇、近年のクマ目撃情報などへの注意も呼びかけています。[4]

Deep research

東京電力リニューアブルパワーの現行ダム・発電所・カード案内、群馬県ダム一覧、水資源機構・国土交通省の矢木沢揚水発電資料、旧東京電力公式諸元、2025年の雪解け水試行運用結果を照合しました。現行値と旧資料値、須田貝発電所単独の発電と矢木沢揚水の下池機能、試行運用全体の増電効果、須田貝へのアクセスと矢木沢方面道路を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-10-02

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
72.0m/194.4m

現行東京電力RP・群馬県・国交省資料で一致します。[1][2][9]

総貯水容量
28,500,000m³

現行東京電力RP・群馬県・国交省・旧東電資料で一致します。[1][2][6][9]

有効貯水容量
22,000,000m³

2007年公表の旧東京電力公式資料による値です。[6]

須田貝発電所
46,200kW

東京電力RP初の地下式発電所。1955年9月運転開始。[1][3]

矢木沢揚水の下池
須田貝ダム

上池は水資源機構管理の矢木沢ダムです。[7][9]

着工・完成
1953年/1955年

旧東電公式資料は1955年12月竣工と記載しています。[1][6]

須田貝発電と矢木沢揚水で使われる水の関係

須田貝ダムには、自身の発電所への取水と、矢木沢揚水発電の下池という二つの発電上の役割があります。[1][6][7][9]

  1. 1
    利根川上流の水を洞元湖へ貯留する

    総貯水容量28,500,000m³の発電専用ダムです。[1][2]

  2. 2
    須田貝発電所へ取水する

    須田貝発電所は最大46,200kWで、旧公式資料の最大使用水量は65m³/sです。[1][3][6]

  3. 3
    日負荷に合わせて発電用水を調整する

    旧東京電力公式資料は須田貝ダムを日負荷調整用ダムと説明しています。[6]

  4. 4
    矢木沢ダムからの水を下池として受ける

    矢木沢揚水発電では須田貝ダムが下部貯水池です。[7][9]

  5. 5
    必要に応じて須田貝ダムから矢木沢ダムへ揚水する

    水資源機構は現在の矢木沢ダム諸量でも揚水量を分けて扱っています。[7]

  6. 6
    矢木沢の利水貯水量として借置水も管理する

    須田貝ダムへの借置量は最大6,180,000m³と解説されています。[8]

須田貝ダム・発電・揚水運用の年表

  1. 須田貝ダム本体着工

    現行東京電力RPページに記載された着工年です。[1]

  2. 須田貝発電所が運転開始

    最大出力46,200kWのダム式発電所です。[3]

  3. 現行東京電力RPの完成年

    群馬県一覧も1955年度完成としています。[1][2]

  4. 旧東京電力公式資料が記すダム竣工月

    発電所の運転開始月とは分けて掲載しています。[6]

  5. 矢木沢発電所が運転開始

    現在の最大出力は160,000kWで、須田貝ダムを下池とする揚水発電に利用されます。[3][7]

  6. 矢木沢ダム管理開始

    国土交通省の現行ページが昭和42年の竣工・管理開始を説明しています。[12]

  7. 雪解け水活用の試行運用を開始

    矢木沢ダムと下流の東京電力RP発電施設を連携し、増電効果約5,000MWhと公表されています。[10]

  8. 試行運用で約9,100MWh増電

    試行運用全体の増電効果で、須田貝発電所単独値ではありません。[10]

  9. 試行運用で約2,500MWh増電

    同年春の公表結果です。[10]

  10. 約19,700MWh増電・CO2約8,000t削減

    矢木沢ダムと下流発電施設の連携試行全体の結果です。[10]

  11. 揚水運用・ダムカード配布を継続

    水資源機構は須田貝ダムからの揚水を現在の諸量表示で扱い、東京電力RPはカード配布条件を公開しています。[1][7]

見学・アクセス情報

2026年10月2日調査。須田貝ダムは現行東京電力RPページでアクセスとカード配布条件が案内されていますが、一般向けの堤体内部見学制度は確認できません。須田貝ダムから先の矢木沢ダム方面は専用道路で、季節・時間を限定して一般開放されます。[1][11]

ダムカード
配布中・2か所

道の駅みなかみ水紀行館、ヤマザキYショップ アベです。[1]

道の駅みなかみ水紀行館
9:00~17:00

カード配布場所。施設内の水産学習館のみ第3水曜日休館です。[1]

ヤマザキYショップ アベ
6:00~19:00

不定休で、都合により早く閉店する場合があります。[1]

カード条件
訪問写真提示・1人1枚・郵送不可

東京電力RPの現行条件です。[1][4]

冬季訪問
積雪・道路状況を事前確認

東京電力RPが配布場所等への問い合わせを勧めています。[1]

車でのアクセス
国道291号大穴交差点→県道63号→須田貝発電所入口付近

現行東京電力RPの経路案内です。[1]

矢木沢ダム方面
期間・時間限定で一般開放/冬季完全閉鎖

須田貝ダムより先のダム管理用専用道路です。[11]

堤体内部見学
現行公式案内では確認できず

カード配布・アクセス案内を内部立入可とは解釈していません。[1][4]

安全上の注意
野生動物・クマ等に注意

東京電力RPのカード総合案内がダム訪問時の注意として掲載しています。[4]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

矢木沢ダムとの揚水発電関係

水資源機構・国土交通省の現行説明

矢木沢ダムを上池、須田貝ダムを下池として揚水発電を行います。管理者は異なります。[7][9]

上池
矢木沢ダム

水資源機構管理。[7][9]

下池
須田貝ダム

東京電力RP管理。[1][7][9]

矢木沢発電所最大出力
160,000kW

現行東京電力RPの発電所一覧。[3]

須田貝への借置量
最大6,180,000m³

矢木沢ダム利水貯水率の計算に含める水量です。[8]

日本初のフライアッシュ使用

東京電力RPは、経済性と温度ひび割れ抑制のため、須田貝ダムで日本で初めてダムコンクリートにフライアッシュを使用したと説明しています。[1][5]

配合率や総使用量は今回参照した現行公式資料にないため推測していません。

旧東京電力公式資料に残る貯水池諸元

現行ページにない有効容量・水位については、2007年公表の旧東京電力公式資料を資料時点付きで参照します。[6]

有効貯水容量
22,000,000m³

旧公式資料。[6]

湛水面積
1.3km²

旧公式資料。[6]

常時満水位
EL743.0m

海抜標高。[6]

最低水位
EL718.0m

堤高72mとは別の水位標高です。[6]

雪解け水を発電へ生かす試行運用

2022年から矢木沢ダムと下流の東京電力RP発電施設を連携し、雪解け水を増電へ活用する試行が行われています。[10]

2022年春 増電
約5,000MWh

試行運用全体の効果。[10]

2023年春 増電
約9,100MWh

試行運用全体の効果。[10]

2024年春 増電
約2,500MWh

試行運用全体の効果。[10]

2025年春 増電
約19,700MWh

CO2削減量は約8,000tと公表されています。[10]

須田貝発電所単独の増電量ではありません。

洞元湖と奥利根三湖

東京電力RPは洞元湖を、藤原湖・奥利根湖とともに奥利根三湖を形成する景観資源として紹介しています。[5]

三湖は管理者・目的が同じ施設群という意味ではなく、地域・景観上の呼称です。

須田貝から矢木沢へ続く専用道路

水資源機構は、須田貝ダムから矢木沢ダムへ向かう道路をダム管理用専用道路とし、一般利用は期間・時間限定、冬季は完全閉鎖としています。[11]

須田貝ダムへのアクセス条件そのものと、須田貝より上流の矢木沢方面道路条件を分けています。

よくある質問

須田貝ダムは何のためのダムですか?

群馬県の正式目的はP(発電)です。須田貝発電所へ取水するとともに、矢木沢ダムを上池とする揚水発電の下池としても利用されています。[1][2][7][9]

須田貝発電所の出力はどのくらいですか?

最大46,200kWです。現行東京電力RP一覧では1955年9月運転開始、旧公式資料では最大使用水量65m³/sです。[3][6]

なぜフライアッシュが有名なのですか?

東京電力RPは、経済性と温度ひび割れ抑制のため、日本で初めてダムコンクリートにフライアッシュを使用したダムと説明しています。[1]

矢木沢ダムとの関係は?

矢木沢ダムが上池、須田貝ダムが下池の揚水発電を行います。矢木沢ダムの利水貯水率には須田貝ダムへ借り置いた水量も含めて計算されます。[7][8][9]

須田貝ダムの有効貯水容量は?

2007年の旧東京電力公式資料では22,000,000m³です。現行のダム個別ページには有効貯水容量が掲載されていないため、旧資料値として明示しています。[1][6]

2025年の増電19,700MWhは須田貝発電所だけの実績ですか?

いいえ。矢木沢ダムと下流の東京電力RP発電施設を連携した雪解け水活用試行全体の増電効果です。[10]

ダムカードはどこでもらえますか?

道の駅みなかみ水紀行館とヤマザキYショップ アベで配布されています。訪問写真が必要で、1人1枚、郵送不可です。[1][4]

矢木沢ダムまでそのまま車で行けますか?

須田貝ダムから先の道路はダム管理用専用道路で、一般車両は期間・時間限定の開放です。冬季は完全閉鎖されます。[11]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-10-02。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 東京電力リニューアブルパワー「群馬県 須田貝ダム」現行諸元・フライアッシュ・カード・アクセス ↗
  2. 群馬県 地域創生課「群馬県内のダム一覧」目的・完成年度・主要諸元 ↗
  3. 東京電力リニューアブルパワー「水力発電所一覧」須田貝・矢木沢発電所の現行諸元 ↗
  4. 東京電力リニューアブルパワー「ダムカードについて」訪問確認・安全上の注意 ↗
  5. 東京電力リニューアブルパワー「絶景そら旅」須田貝ダム・洞元湖 ↗
  6. 東京電力「当社水力発電所の電気事業法に係る調査報告書」須田貝ダム旧公式諸元 ↗
  7. 水資源機構「利根川上流総合管理所」矢木沢ダムと須田貝ダムの揚水関係 ↗
  8. 水資源機構「矢木沢ダム貯水率について」須田貝ダムへの借置量 ↗
  9. 国土交通省 関東地方整備局「対象ダム周辺の関連施設の概要」須田貝ダム ↗
  10. 国土交通省・水資源機構「矢木沢ダム雪解け水活用の試行運用結果」2025年8月1日 ↗
  11. 水資源機構「矢木沢ダム・奈良俣ダムQ&A」須田貝~矢木沢道路の開放条件 ↗
  12. 国土交通省 関東地方整備局「矢木沢ダム」竣工・管理開始 ↗

矢木沢ダム

奥利根湖の雪解け水を蓄え、洪水調節・農業・水道・揚水発電を支える利根川最上流のアーチダム

群馬県みなかみ町の利根川最上流部にある水資源機構の多目的ダム。1967年管理開始、堤高131m、総貯水容量2億430万m³の奥利根湖を形成する。洪水調節、農業・水道用水の確保、須田貝ダムと組み合わせた揚水発電を担い、雪解け水を活用する試行運用も行われている。

所在地
群馬県利根郡みなかみ町藤原字矢木沢6381-4(ダムに隣接する管理所)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
1967年4月本湛水開始/8月竣工式/10月管理開始
形式・構造
非越流式ドームアーチ式コンクリートダム。洪水吐部は重力式、止水対策部はロックフィル式
公表された貯水容量等
総貯水容量204,300,000m³/有効貯水容量175,800,000m³
公表された高さ・堤高
堤高131.00m・堤頂長352.00m
見学・公開条件
道路は季節・時間を限定して開放。資料館は通常9:00~16:00。冬季・時間外は徒歩を含め通行不可。天候や工事による臨時規制は訪問直前に確認
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

利根川最上流の奥利根湖をつくる複合構造のダム

矢木沢ダムは、群馬県利根郡みなかみ町藤原字矢木沢、利根川本川の最上流部に建設された多目的ダムです。管理者は水資源機構で、現在の所管は利根川上流総合管理所です。ダムに隣接する現地管理所と、沼田市にある総合管理所は別の場所です。所在地マップは現地管理所の公開住所を用いています。[1][8][15]

主ダムは非越流式ドームアーチ式コンクリートダムで、堤高131.00m、堤頂長352.00m、堤頂幅7.90m、堤頂標高856.00mです。一方、洪水吐部は重力式コンクリート、透水層への止水対策部はロックフィルという三つの構造を組み合わせています。アーチ堤体の上から直接水を越流させる形式ではなく、別に設けた洪水吐のゲートと水路を利用する点が特徴です。[1][4][8]

洪水吐は溢流型二段式ローラゲート2門を備え、約400mのコンクリート水路を流れた水をスキージャンプ式の末端から放流します。ダムカードは放流部分の落差を約30mと説明しています。これは堤高131mとは別の寸法です。[4][8]

共同調査から湛水・発電・管理開始まで

1955年1月、群馬県・東京電力・東京都による矢木沢ダム建設共同調査委員会が発足しました。1959年4月に建設省の工事事務所が設置され、1961年6月に仮排水トンネルへ転流。1962年10月には水資源開発公団へ事業が移され、同年11月から本体コンクリートの打設が始まっています。[5]

1965年9月の一次湛水に続き、矢木沢発電所は東京電力の設備一覧で1965年12月運転開始と記録されています。ダムの本湛水開始は1967年4月、竣工式は同年8月、管理開始は同年10月です。発電所の運転開始を、そのままダム全体の完成年とすることはできません。[5][6]

管理組織も変化しています。古い資料には沼田総合管理所の名称がありますが、2025年4月からの組織再編資料と現在の管理者サイトでは、利根川上流総合管理所として案内されています。過去の資料名は当時の名称を残し、現在の問い合わせ先とは分けています。[15]

総容量・有効容量・貯水率の分母は同じではない

奥利根湖の総貯水容量は204,300,000m³、有効貯水容量は175,800,000m³です。集水面積は167.4km²、湛水面積は5.10km²。管理者の容量配分図では、洪水調節容量22,100,000m³、流水の正常な機能の維持・かんがい・都市用水・発電に使う容量115,500,000m³、発電専用容量38,200,000m³、堆砂及び死水容量28,500,000m³に分けています。[2][4]

さらに、管理者が公表する利水貯水率は、奥利根湖にある利水分の水だけでなく、揚水発電のために下流の須田貝ダムへ借り置きした水も加えて計算します。式は「(矢木沢ダムの利水貯水量+須田貝ダムへの借置量)÷115,500,000m³×100」です。借置量は最大6,180,000m³と説明されています。[7]

このため、湖面の見た目と公表貯水率が単純には一致しません。奥利根湖の水量が変わらなくても、須田貝側の借置量が減れば貯水率は低下します。本記事には変動する現在の貯水率を固定値として転載せず、容量・算出方法と観測時点を区別します。[7]

洪水調節と群馬・東京の水利用

管理者の概要とパンフレットは、計画高水流量900m³/sに対して600m³/sを調節し、下流への放流を最大300m³/sに抑える計画を示しています。これは想定された洪水に対する計画で、日々の実績や、あらゆる洪水で必ず同じ量を抑えられるという保証ではありません。国土交通省の別の施設紹介には800m³/sを調節する記載もありますが、本記事では管理者の概要と防災操作図の一致する600m³/sを採用し、資料差を残しています。[3][4][13]

水利用では、河川流量の維持に加えて、群馬用水地区・赤城西麓地区の農業用水、群馬県内と東京都の水道用水を確保します。管理者の用水供給表では、農業用水の最大値は群馬用水地区12.44m³/s、赤城西麓地区1.67m³/s。パンフレットが示す平均7.65m³/sと最大14.11m³/sは、同じ指標ではありません。[3][4]

水道用水の内訳は群馬県2.35m³/s、高崎市0.432m³/s、渋川市0.136m³/s、東京都4.00m³/sです。これらは公表された取水確保・供給計画の値で、現在の取水実績ではありません。水は下流の利根川を通じて利用され、ダムから各家庭へ直接配水する施設ではありません。[3][4]

須田貝ダムを下池に使う揚水発電と出力の変遷

矢木沢発電所は、矢木沢ダムを上池、須田貝ダムを下池として使う揚水式水力発電所です。上流から自然に流入する水も利用しながら、揚水運転では電力を使って下池の水を上池へ戻し、必要なときに再び発電に利用します。ダムの治水・利水機能と、発電事業者による電力の運用は関連していますが、同じ業務ではありません。[3][7]

東京電力の2024年度末時点の設備一覧では、矢木沢発電所の最大出力は160,000kWです。同じ資料に2号機を2022年11月に廃止した注記があり、管理者の現行概要も16万kWを掲載しています。一方、国土交通省の施設紹介には24万kWの記載が残っています。現在の設備を説明する値には160,000kWを用い、24万kWを現在値として混在させません。[3][6][13]

最大出力kWは瞬間的な設備能力であり、一定期間に発電した電力量kWh・MWhとは別です。貯水容量のうち発電専用分があることも、すべての水を常に発電だけに使う意味ではありません。[4][6]

雪解け水を生かす試行運用とその実績

2022年春からは、雪解け水を有効に使う試行運用が行われています。積雪を日々確認しながら、下流での利水補給が本格化する5月中旬までに満水となるよう、発電放流と貯留を組み合わせる方法です。従来より早く貯水を終えてしまう運用と比較し、矢木沢ダムと下流の東京電力リニューアブルパワーの発電施設で水を有効活用します。[12]

2025年8月1日の国土交通省・水資源機構・東京電力リニューアブルパワーの共同発表では、2025年春の増電量は約19,700MWh、CO2削減量は約8,000tとされています。増電量は発電実績から従来運用で発電できたと推定される量を差し引いた値です。矢木沢発電所単独の年間発電量でも、2026年の実績でもありません。年ごとの差もあるため、毎年同じ効果が得られるとは説明しません。[12]

道路・資料館・湖面利用はそれぞれ条件を確認する

矢木沢ダムへの道はダム管理用の専用道路です。通常の屋倉橋ゲート開放時間は、一般開放日から9月30日まで6:00~18:30、10月1日から冬季閉鎖日まで8:00~17:30。時間外と冬季閉鎖中は車両だけでなく徒歩でも入れません。天候や工事による臨時閉鎖もあるため、通常時間の案内だけで当日の通行が可能とは判断せず、出発前に管理者の最新案内を確認してください。[10]

2026年8月10日付の管理用道路閉鎖告知は、台風通過の予想に備えて8月11日・12日の両日を終日閉鎖する内容でした。この2日間は終了した日程であり、告知が一覧に残っていることを理由に、現在も継続して閉鎖中とは扱いません。これは当日の安全や新たな臨時規制がないことを保証するものではありません。[11]

ネイチャービュー矢木沢は、通常9:00~16:00、入館無料の防災資料館です。5月上旬~11月下旬が開館期間の目安ですが、降雪等で変わります。ダム・奥利根湖を見渡すパノラマ展望台、展示コーナー、映像設備があります。ダムカードは隣接する現地管理所で通常8:30~17:00に配布し、冬季閉鎖中は配布しません。資料館・カード窓口・道路の時間を取り違えないようにします。[8][9]

奥利根湖での船舶利用には独自のルールがあり、ライフジャケットの着用が必要です。船種や定員等に応じて申請が必要な場合があり、岸からの釣り、係留、管理用地での宿泊・車中泊・キャンプは認められていません。湖面の利用や進入路の開放も、水位や安全条件によって中止される場合があります。[10][14]

春の点検放流は通常の自由見学とは別の機会です。2026年分は5月17日として告知されており、その日程はすでに過ぎています。毎日同じ放流を見られるわけではなく、次回の日程・参加条件は新たな公式発表を確認する必要があります。[16]

Deep research

水資源機構の施設資料と容量配分図、東京電力の設備一覧、共同発表、公開案内を照合しています。設備能力・計画値・過去の実績を区別し、発電出力や洪水調節量などの資料差も明記しました。通常の公開時間は臨時の通行可否を保証するものではありません。角括弧の数字は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-09-16

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
131.00m/352.00m

主ダムは非越流式ドームアーチ式コンクリートダム。[1]

総貯水容量
204,300,000m³

奥利根湖の施設容量。現在の貯水量ではありません。[2]

有効貯水容量
175,800,000m³

公表される利水貯水率の分母115,500,000m³とは異なります。[2][7]

集水面積・湛水面積
167.4km²/5.10km²

管理者の奥利根湖概要による値。[2]

平常時最高貯水位・洪水時最高水位
標高850.00m/854.50m

堤頂標高856.00mとは別の高さ。[1][2]

管理開始
1967年10月

本湛水は同年4月、竣工式は8月。[5]

奥利根湖から洪水調節・水利用・揚水発電へ

用途別の機能を示す整理です。洪水放流と発電放流は異なり、すべての水が以下の全工程を順番に通るわけではありません。[3][4][7]

  1. 1
    雨と雪解け水が流入

    利根川最上流の167.4km²の流域から水を受けます。春の融雪水は貯留と発電の重要な水源です。[2][12]

  2. 2
    奥利根湖に貯留

    総容量2億430万m³を洪水調節・利水・発電等に配分し、用途に応じて運用します。[2][4]

  3. 3
    洪水時の流量を調節

    管理者の計画では900m³/sの流入に対して600m³/sを調節し、下流の流量を抑えます。[3][4]

  4. 4
    河川流量と農業用水を確保

    水が少ない時期に補給し、利根川の流水機能の維持と群馬用水地区・赤城西麓地区等の農業用水に役立てます。[3][4]

  5. 5
    群馬県内・東京都の水道用水へ

    下流で必要となる取水を確保するため放流します。群馬県内と東京都への公表供給計画を区別して掲載しています。[3][4]

  6. 6
    矢木沢発電所で発電

    貯水の位置エネルギーを利用します。2024年度末の設備一覧で最大出力160,000kWとされています。[6]

  7. 7
    須田貝ダムから揚水

    揚水発電の際は下池の須田貝ダムから上池へ水を戻します。借り置きされた水量も公表利水貯水率の計算に含まれます。[7]

矢木沢ダムと発電・管理の年表

  1. 建設共同調査委員会を設置

    群馬県、東京電力、東京都の3者で調査体制を設けました。[5]

  2. 建設省の工事事務所を設置

    直轄事業として建設を進める体制が整いました。[5]

  3. 仮排水トンネルへ転流

    本体工事のため河川の水を仮排水トンネルへ切り替えました。[5]

  4. 水資源開発公団へ移管

    建設省から事業を引き継ぎ、矢木沢ダム建設所となりました。[5]

  5. 本体コンクリート打設開始

    ダム本体の施工が進みました。[5]

  6. 定礎式

    矢木沢ダムの定礎式が行われました。[5]

  7. 一次湛水開始

    本湛水とは別の段階として記録されています。[5]

  8. 矢木沢発電所運転開始

    東京電力設備一覧の運転開始年月。ダム管理開始より前です。[6]

  9. 本湛水開始

    主要工事を経て本湛水に移りました。[5]

  10. 竣工式

    完成を記念する式典を実施しました。[5]

  11. ダム管理開始

    建設から管理運用の段階へ移行しました。[5]

  12. 雪解け水を活用する試行運用開始

    貯留と発電放流を組み合わせ、既存施設での増電を図りました。[12]

  13. 矢木沢発電所2号機廃止

    東京電力の設備一覧注記で確認。2024年度末の最大出力は16万kWです。[6]

  14. 現場組織再編

    沼田総合管理所等の再編により利根川上流総合管理所の体制となりました。[15]

見学・アクセス情報

道路・資料館・カード窓口の通常条件を分けて示します。2026年8月10日付の告知は、台風接近に備えた8月11日・12日の2日間の閉鎖でした。この過去の告知を現在も通行止めという意味では扱いませんが、出発前に最新の臨時規制を確認してください。[8][9][10][11]

所在地
みなかみ町藤原字矢木沢6381-4

ダム隣接管理所の住所。沼田市の総合管理所とは別地点。[8][15]

道路の通常開放(9月まで)
6:00~18:30

一般開放日~9月30日の屋倉橋ゲート。臨時閉鎖時は通行できません。[10]

道路の通常開放(10月以降)
8:00~17:30

10月1日~冬季閉鎖日。時間外は徒歩でも進入不可。[10]

冬季閉鎖
積雪状況により期間変更

ダムカード案内は11月下旬~5月上旬を目安としています。固定した再開日ではありません。[8][10]

終了した臨時閉鎖
2026年8月11日・12日の終日

8月10日付告知本文で台風接近への対応を確認。現在も継続中の閉鎖とは扱いません。[11]

ネイチャービュー矢木沢
通常9:00~16:00・入館無料

開館期間の目安は5月上旬~11月下旬。冬季休館、降雪等で変更あり。[9]

駐車場・大型車
普通車約40台/大型バス約4台

資料館案内値。途中トンネルは高さ制限3.8m、道幅4m。大型車は事前確認が必要です。[9]

ダムカード
通常8:30~17:00・土日祝を含む

ダム隣接管理所で配布。冬季閉鎖中は配布しません。[8][9]

湖面利用
ライフジャケット必須・条件によって申請

水位や安全条件で利用中止の場合あり。岸釣りと係留は禁止。[10][14]

宿泊・車中泊・キャンプ
管理用敷地内では禁止

駐車場を含みます。湖周辺のたき火も禁止されています。[10]

点検放流イベント
2026年分の告知日程は終了

矢木沢は2026年5月17日として告知。次回日程や内部見学を保証する案内ではありません。[16]

問い合わせ
0278-24-5711

水資源機構 利根川上流総合管理所。電話受付は平日9:00~17:00。[9][15]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

雪解け水活用の試行運用で報告された増電量

2022~2025年春/2025年8月1日共同発表

従来の運用で発電できたと推定される量を発電実績から差し引いた増電量です。矢木沢ダムと下流の発電施設での取組であり、矢木沢発電所単独の年間総発電量ではありません。[12]

2022年春
約5,000MWh

共同発表の試行運用結果。[12]

2023年春
約9,100MWh

共同発表の試行運用結果。[12]

2024年春
約2,500MWh

共同発表の試行運用結果。[12]

2025年春
約19,700MWh

発表時点で過去最大。2026年の実績とは区別します。[12]

2025年春のCO2削減量約8,000tは排出係数による算定値で、ダムでCO2を直接回収した量ではありません。水文条件が異なるため毎年一定の効果は保証されません。[12]

奥利根湖の容量配分と貯水率

以下の4区分を合計した総容量が204,300,000m³です。公表利水貯水率は115,500,000m³を分母とし、須田貝ダムの借置量も加えます。[4][7]

洪水調節容量
22,100,000m³

平常時最高貯水位850.0mと洪水時最高水位854.5mの間。[4]

流水維持・かんがい・都市用水・発電
115,500,000m³

容量配分図の利水区分。利水用低水位は標高816.80m。[4][7]

発電専用容量
38,200,000m³

有効貯水容量の一部。[4]

堆砂及び死水容量
28,500,000m³

うち計画堆砂容量14,700,000m³。現在の堆砂実測量ではありません。[2][4]

アーチ・重力式・ロックフィルと洪水吐

主ダム
非越流式ドームアーチ

堤高131.00m、堤頂幅7.90m。[1]

洪水吐部
重力式コンクリート

主ダムとは別の構造で配置されています。[4][8]

止水対策部
ロックフィル

透水層への止水対策として説明される部分。[8]

洪水吐ゲート
溢流型二段式ローラゲート2門

約400mの水路とスキージャンプ式末端につながります。[4][8]

公表されている用途別の用水供給計画

管理者概要の供給一覧による値です。最大取水量・計画量であり、現在の取水実績や施設からの直接配水量ではありません。[3][4]

群馬用水地区(農業)
最大12.44m³/s

農業用水の区分。[3]

赤城西麓地区(農業)
最大1.67m³/s

農業用水合計は最大14.11m³/s。平均7.65m³/sとは区別。[3][4]

群馬県(水道)
最大2.35m³/s

高崎市・渋川市の欄とは別に掲載されています。[3]

高崎市・渋川市(水道)
最大0.432m³/s/最大0.136m³/s

県内水道分の合計は2.918m³/s。[3][4]

東京都(水道)
4.00m³/s

パンフレットはかんがい期間を通じた取水確保として説明しています。[3][4]

資料によって異なる数値の扱い

発電所の最大出力
採用値160,000kW/別資料240,000kW

東京電力2024年度末一覧と現行管理者概要は16万kW。2号機は2022年11月廃止。国交省紹介には24万kWが残ります。[3][6][13]

洪水調節量
採用値600m³/s/別資料800m³/s

管理者概要・防災操作図と国交省紹介の差です。変更時期・理由は確認できた資料だけで断定しません。[3][4][13]

堤体積
諸元ページ570,000m³/パンフレット571,000m³

1,000m³の差を勝手に丸めや増築の結果とは説明しません。[1][4]

湛水面積
管理者5.10km²/国交省紹介約6km²

本記事の基本情報は管理者の奥利根湖概要を採用しています。[2][13]

よくある質問

矢木沢ダムは何のためのダムですか?

洪水調節、流水の正常な機能の維持、農業用水、水道用水、発電のための多目的ダムです。群馬県内や東京都の水利用に関係しています。[3][4]

奥利根湖と矢木沢ダムは同じものですか?

矢木沢ダムは水をせき止める構造物、奥利根湖はその貯水池の名称です。奥利根湖の総貯水容量は204,300,000m³です。[1][2]

貯水率は総貯水容量で割った値ですか?

管理者の利水貯水率は、奥利根湖の利水貯水量と須田貝ダムへの借置量の合計を115,500,000m³で割って算出します。総貯水容量や有効貯水容量とは分母が異なります。[7]

発電所の出力は24万kWですか、16万kWですか?

東京電力の2024年度末設備一覧と現行管理者概要は16万kWです。同一覧は2号機の2022年11月廃止を注記しています。24万kWが掲載された別の公式ページもあるため、資料時点を区別しています。[3][6][13]

ダムは1965年と1967年のどちらに完成しましたか?

ダムは1967年4月本湛水、8月竣工式、10月管理開始です。1965年12月は発電所の運転開始年月で、同じ出来事ではありません。[5][6]

いつでも車や徒歩で行けますか?

できません。管理用道路は季節・時間限定で開放され、冬季と時間外は徒歩も通行不可です。2026年8月10日付の告知は8月11日・12日に限った台風対応の閉鎖で、現在も継続して閉鎖中という意味ではありません。新たな規制は訪問前に確認してください。[10][11]

資料館やダムカードはどこで利用できますか?

ネイチャービュー矢木沢は通常9:00~16:00、カードはダムに隣接する現地管理所で通常8:30~17:00です。冬季閉鎖や臨時の道路規制がある場合は通常どおり利用できるとは限りません。[8][9][10]

春の放流は毎日見られますか?

点検放流は特定の日程で行う設備点検で、通常の毎日開催の観光放流ではありません。2026年5月17日として告知された日程は終了しており、次回日程・参加方法は新たな公式案内を確認します。[16]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-09-16。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 水資源機構「矢木沢ダムの諸元」(型式・堤高・堤頂長・堤体積) ↗
  2. 水資源機構「奥利根湖の概要」(容量・水位・集水面積・湛水面積) ↗
  3. 水資源機構「矢木沢ダムの概要」(洪水調節計画・用途別供給量・発電) ↗
  4. 水資源機構「矢木沢ダムパンフレット」(構造・容量配分図・防災操作図・用水供給) ↗
  5. 水資源機構「矢木沢ダムの出来るまで」(共同調査・建設・湛水・管理開始) ↗
  6. 東京電力「水力発電所|数表でみる東京電力」(2024年度末、16万kW・1965年12月運転開始・2号機廃止注記) ↗
  7. 水資源機構「矢木沢ダム貯水率について」(須田貝ダムへの借置量と算出式) ↗
  8. 水資源機構「矢木沢ダム・ダムカード」(構造・ゲート・現地住所・配布条件) ↗
  9. 水資源機構「ネイチャービュー矢木沢」(開館時間・設備・駐車場・冬季閉鎖) ↗
  10. 水資源機構「矢木沢ダム・奈良俣ダムQ&A」(道路開放・徒歩・湖面利用・宿泊禁止) ↗
  11. 水資源機構「矢木沢ダム管理用道路閉鎖のお知らせ」(2026年8月10日付、台風に備えた8月11日・12日の2日間の閉鎖) ↗
  12. 国土交通省・水資源機構・東京電力RP「雪解け水を有効活用したダムの試行運用により過去最大の増電」(2025年8月1日、2022~2025年春の比較) ↗
  13. 国土交通省 利根川ダム統合管理事務所「矢木沢ダム」(洪水調節量・出力・面積の別表記を照合) ↗
  14. 水資源機構「ダム湖の利用について」(奥利根湖の利用計画・ライフジャケット等) ↗
  15. 水資源機構「令和7年度からの現場組織再編のお知らせ」(2025年4月からの管理組織名) ↗
  16. 水資源機構「みなかみ3ダム春の点検大放流2026 開催日決定」(2026年5月17日の告知・終了済み日程) ↗

奈良俣ダム

ならまた湖に二つの流域の水を蓄え、藤原ダムとの容量振替で利根川流域の治水・利水を担うロックフィルダム

群馬県みなかみ町の楢俣川にある水資源機構の多目的ダム。堤高158mのロックフィル堤体がならまた湖を形成し、湯ノ小屋沢川からも導水する。1991年管理開始。水道・農業・工業用水と発電を支え、2023年には藤原ダムとの容量振替を完了した。

所在地
群馬県利根郡みなかみ町藤原字洗ノ沢6322-24
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
1991年4月管理開始/同年6月試験湛水終了/2022年度末に再生事業完了
形式・構造
中央土質遮水壁型ロックフィルダム
公表された貯水容量等
総貯水容量90,000,000m³/有効貯水容量85,000,000m³
公表された高さ・堤高
堤高158m・堤頂長520m・堤頂幅14m
見学・公開条件
堤体周辺・防災館は季節限定で一般開放。防災館9:30~16:00、冬季閉鎖。施設内部は通常非公開。道路・湖面・ダムカードの利用条件は別々に確認
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

楢俣川と湯ノ小屋沢川の水を蓄えるならまた湖

奈良俣ダムは、群馬県利根郡みなかみ町の利根川水系楢俣川にある水資源機構の多目的ダムです。ダム名は「奈良俣」、河川名は「楢俣川」、湖名は「ならまた湖」と表記されます。現地管理所の住所は藤原字洗ノ沢6322-24で、沼田市の利根川上流総合管理所とは別の場所です。所在地マップは現地管理所の公開住所による検索地図です。[1][2][9][10]

集水面積95.4km²のうち、楢俣川の直接流域が60.1km²、隣接する湯ノ小屋沢川の間接流域が35.3km²です。後者には取水堰と延長3,100mの導水路を設け、自然の地形だけでは湖に入らない別流域の水も取り込みます。総貯水容量9,000万m³は、有効貯水容量8,500万m³と堆砂容量500万m³に分かれます。これらは施設容量であり、日々変化する実際の貯水量ではありません。[1][2][3][5]

岩石を積むだけではない中央遮水壁型の堤体

堤高158m、堤頂長520m、堤頂幅14m、堤体積1,310万m³の堤体は、中央土質遮水壁型ロックフィルダムです。公式パンフレットの断面図には、中央のコア、その両側のフィルタ、外側のロック材、表面のリップラップ、基礎部のグラウトと通廊が描かれています。外から見える石の斜面だけでなく、内部で水を通しにくくする部分と、堤体を支える部分を組み合わせた構造です。[1][5]

建設では78トンダンプや44トン級ブルドーザなどを導入し、月間盛立量70万m³を記録したことがダムカードに記載されています。これは建設時の施工実績です。ダムカードVer.2.0のゲート構成はローラゲート1門、スライドゲート2門で、再生事業ではクレストゲートの改築も実施されました。ロックフィル堤体の斜面全体を放流路とみなすのではなく、洪水吐・取水設備・発電経路を区別して理解する必要があります。[7][9]

1974年の調査から1991年の管理開始へ

管理者の建設経緯によると、1974年4月に調査を開始し、1978年6月に建設へ着手しました。1982年5月に起工式、同年6月に仮排水トンネルへ川を転流し、1983年10月に堤体の盛立てが始まります。盛立ては1988年6月に完了し、同年10月から試験湛水を行いました。[4]

管理開始は1991年4月、試験湛水終了は同年6月です。また、奈良俣発電所は県の施設紹介では1989年8月に運転を開始しています。したがって、発電所の運転開始、ダムの管理開始、試験湛水終了は同じ出来事ではありません。2023年という年もダム本体の新設年ではなく、後年の再生事業の完成を示します。[4][8][9]

洪水調節・水道・農業・工業用水を分けて理解する

ダムは洪水の一部を一時的に貯留するとともに、水が少ない時期の河川流量や取水を支えます。公表された洪水調節計画では、ダム地点の流入量370m³/sのうち337m³/sを調節し、その時点の放流量を33m³/sとする計画図が示されています。これは想定洪水に対する計画であり、常に33m³/sを放流するという意味ではありません。[3][5][6]

水資源機構の都県別用水供給表では、水道用水は群馬・茨城・埼玉・千葉・東京の合計8.045m³/s、工業用水は群馬県の0.65m³/sです。両者を合わせた都市用水が8.695m³/sで、農業用水は千葉県東総用水への灌漑期平均0.69m³/sとされています。用途ごとに最大値と期間平均が混在するため、表の合計9.385m³/sを常時の実供給量や年間平均には置き換えません。下流の河川・取水施設を通じた水利用であり、ダムから各家庭へ直接送水する施設ではありません。[3][5][6]

2023年の容量振替は下流の藤原ダムとの組合せ

藤原・奈良俣再編ダム再生事業は2022年度末に完了しました。奈良俣ダムの洪水調節容量239万m³を利水容量に振り替え、藤原ダムでは同量の利水容量を洪水調節容量へ振り替える事業です。国土交通省は、より下流で広い流域の水を受ける藤原ダムの洪水調節容量を増やすことで、さまざまな洪水に対応する考え方を説明しています。[6][7][17]

再編後の奈良俣ダムは、洪水期の洪水調節容量1,061万m³、利水容量7,439万m³、非洪水期の利水容量8,500万m³です。以前の洪水調節容量1,300万m³・洪水期利水容量7,200万m³とは区別します。総貯水容量9,000万m³を新たに増やした話ではなく、既存施設の容量の用途と放流設備を見直した事業です。「奈良俣の洪水用の容量が減った」ことだけで、二つのダムを合わせた事業の目的を説明することはできません。[5][6][7][17]

放流水の発電利用と継続的な設備・水質管理

群馬県企業局の奈良俣発電所は、ダムの表面取水設備から取り入れた水を水圧鉄管で導くダム式発電所です。県の2024年5月9日更新の施設紹介では最大出力12,800kW、最大使用水量11m³/sです。一方、国土交通省のダム紹介には「新設する」発電所として12,400kWの記載が残っています。本記事では設備運営者である県の公表値を採用し、異なる資料の出力値を混ぜず、増出力の工事時期は確認できた資料からは断定しません。[6][8]

管理者は堤体の変化・漏水量、ゲートと通信設備、貯水池周辺の地すべり、堆砂を点検・観測し、水質調査や流木処理も行います。冬季の一般開放が終わっても、施設管理や積雪・気温の観測は続きます。水質結果は年度別の速報値として公表されており、貯水池の測定値を浄水処理後の飲料水の検査結果と混同しないことが必要です。[15][16]

防災館・堤体周辺・湖面の公開条件は別々

一般向けには堤体周辺や奈良俣ダム防災館(ヒルトップ奈良俣)が案内されていますが、ダム施設内部はイベント時などを除き通常非公開です。防災館は9:30~16:00、入館無料。開館期間は案内によって4月下旬から、または5月上旬からとされ、いずれも冬季閉鎖があります。雪や点検などで変わるため、2026年9月29日の調査では例年の目安と当年の開放・規制告知を区別して案内します。[10][11][13]

路線バスは「湯の小屋」行きの「洞元の滝」で下車する下部へのアクセスです。管理者は、路線バスがダム天端まで上がらないことを明記しています。遊歩道には約700段の階段があり、天端へ直接到着する車の経路とは条件が異なります。ダムカードは現地管理所のほか道の駅みなかみ水紀行館でも配布されますが、道の駅ではダム訪問を示す写真が必要です。[9][10][12]

湖面利用には別のルールがあり、エンジン付き船舶、水上バイク、遊泳などは利用対象外です。入湖届やライフジャケットなどの条件、立入禁止水域を確認してください。駐車場を含むダム管理用敷地内の宿泊・車中泊・キャンプは禁止で、指定キャンプ場の利用とは分けて案内されています。道路、資料館、湖面それぞれの利用時間を一つの「営業時間」にまとめないようにします。[12][14]

Deep research

水資源機構の諸元・建設史・見学案内、国土交通省の再編後の容量、群馬県の発電所資料を照合しました。1991年の管理開始と2023年の再生事業完了、施設容量と実際の貯水量、通常公開と施設内部への立入りを区別します。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-09-29

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長・堤頂幅
158m/520m/14m

管理者の公開諸元。堤頂の標高は896.0mで、堤高とは異なります。[1]

堤体積
13,100,000m³

ロック材などからなるダム本体の体積。水を貯める容量ではありません。[1][5]

総貯水容量/有効貯水容量
90,000,000m³/85,000,000m³

堆砂容量5,000,000m³と区別。現在の貯水量ではなく施設諸元です。[2]

集水面積
95.4km²

楢俣川の直接流域60.1km²と湯ノ小屋沢川の間接流域35.3km²。[2]

導水路延長
3,100m

隣接する湯ノ小屋沢川から貯水池へ導水する施設。見学通路ではありません。[1][3][5]

管理開始/試験湛水終了
1991年4月/1991年6月

本体盛立て完了は1988年6月、発電所の運転開始は1989年8月。[4][8]

二つの流域から治水・利水・発電につながる水の使い方

洪水時と平常時では使う経路と目的が異なります。全量が以下の設備を順番に通過する直列の工程ではありません。[3][5][6]

  1. 1
    楢俣川の直接流域から集水

    60.1km²の直接流域の雨や雪解け水がならまた湖へ流れ込みます。[2][3]

  2. 2
    湯ノ小屋沢川から導水

    35.3km²の間接流域の水を取水堰と3,100mの導水路で取り入れます。[1][2][3]

  3. 3
    ならまた湖に貯留

    有効貯水容量8,500万m³を、季節と目的に応じた配分で運用します。[2][5]

  4. 4
    洪水の一部を一時的に貯める

    再編後の洪水調節容量は1,061万m³。下流の藤原ダムなどとの関係も踏まえて洪水に備えます。[6][7]

  5. 5
    河川流量と下流の取水を補う

    水が少ないときに放流し、河川の流れ、水道・農業・工業用水を支えます。[3][6]

  6. 6
    放流水の落差を発電にも利用

    表面取水設備から水圧鉄管を経て県の奈良俣発電所へ導きます。公表最大使用水量は11m³/sです。[8]

  7. 7
    利根川上流のダム群と連携

    総合管理所が水文・気象情報と操作状況を把握し、国土交通省との連携を通じて運用します。[15]

奈良俣ダムの建設・管理・再生事業の年表

  1. 調査開始

    管理者の建設経緯に記載された調査開始年月。[4]

  2. 建設着手

    建設事業に着手。盛立て開始とは別の工程です。[4]

  3. 起工式

    奈良俣ダムの起工式を実施。[4]

  4. 仮排水トンネルへ転流

    本体工事に向けて川の流れを切り替え。[4]

  5. 本体盛立て開始

    ロックフィル堤体の盛立てが始まりました。[4]

  6. 定礎式

    建設中の節目として定礎式を実施。[4]

  7. 盛立量500万m³

    本体の累計盛立量が500万m³に到達。[4]

  8. 盛立量1,000万m³

    本体の累計盛立量が1,000万m³に到達。[4]

  9. 本体盛立て完了

    試験湛水を開始する前に堤体の盛立てが完了。[4]

  10. 試験湛水開始

    貯水による施設の状態を確認する段階へ移行。[4]

  11. 奈良俣発電所運転開始

    群馬県の施設紹介による運転開始年月。[8]

  12. ダム管理開始

    管理者の年表における管理開始。[4]

  13. 試験湛水終了

    管理開始とは区別して記録された試験の終了。[4]

  14. 奈良俣ダム関係の再生工事

    容量振替に対応した放流設備改築などを実施。事業全体の着手年度と奈良俣関係の工期は区別します。[7][17]

  15. 再編ダム再生事業完了

    藤原ダムと239万m³の容量を振り替える事業が完了。2023年5月12日の共同発表で確認できます。[17]

見学・アクセス情報

公開住所が分かることと、どこへでも入れることは別です。以下は2026年9月29日に確認した公式案内で、臨時の規制や当年の冬季閉鎖日は管理者の最新告知を優先してください。[9][10][11][13]

堤体周辺の一般見学
開放期間中の公開区域を見学

天端周辺・広場などの案内。立入禁止区域や当日の規制に従います。[10][12][13]

施設内部
通常は一般非公開

公式案内ではダムイベント時等を除いて非公開。自由に監査廊へ入れるとは案内していません。[10]

防災館の開館時間
9:30~16:00/入館無料

ヒルトップ奈良俣。開館期間中は原則無休、冬季閉鎖。[11]

季節別の開放
春~11月下旬が例年の目安

春の開始は資料により4月下旬または5月上旬。積雪等で変わるため固定日として案内しません。[9][10][11][13]

現地管理所・所在地マップ
みなかみ町藤原字洗ノ沢6322-24

ダム近くの現地住所。沼田市の総合管理所を見学先に設定しないようにします。[9][10]

ダムカード(現地)
管理所8:30~17:00

土日祝日を含む案内。冬季閉鎖中の現地配布はありません。[9]

ダムカード(道の駅)
みなかみ水紀行館9:00~17:00

所在地はみなかみ町湯原1681-1。ダムを写した写真による訪問確認が必要です。[9]

車・駐車場
水上ICから約29km・約45分

管理者の参考所要時間。無料駐車場は普通車約40台・大型約3台で、満空を保証する数ではありません。[10][11]

公共交通
「湯の小屋」行き・「洞元の滝」下車

上毛高原駅からは水上駅で乗換え。バスはダム下部へのアクセスで、天端まで運行しません。[10]

下部からの遊歩道
約700段の階段あり

公式Q&Aの案内。歩行条件が異なるため、車で天端へ行く経路と同一視しません。[12]

湖面利用・宿泊
入湖条件を確認/管理敷地内の宿泊禁止

湖面利用は日の出~17:00という別の案内。入湖届・ライフジャケットなどの条件があります。車中泊やキャンプ場利用も区別します。[12][14]

問い合わせ・当日情報
利根川上流総合管理所 0278-24-5711

防災館案内の電話受付は平日9:00~17:00。臨時規制は公式のお知らせを確認します。[11][13]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

水質・堤体・貯水池を継続して管理する

2026年9月29日確認/水資源機構の管理業務と年度別水質速報値の公開案内

一般見学で確認できる外観とは別に、管理者は次の観測・点検を行います。ここでは計測方法と公表窓口を整理し、未確認の年間平均水質や現在の貯水率は補っていません。[15][16]

堤体の状態
変化・漏水量の計測

季節や水位による変化を測定し、異常の有無を点検。[15]

設備の状態
ゲート・通信設備の点検整備

洪水時などに必要な操作ができるよう維持します。[15]

貯水池の状態
水質・地すべり・堆砂を監視

水質調査、流木処理、堆積土砂の測量等を行います。[15]

水質結果の位置付け
年度別の速報値

公表窓口には2026年度などの奈良俣ダム資料があります。貯水池の結果は飲料水の水質検査とは別です。[16]

再編前後と季節で異なる貯水容量の配分

2022年度末の再生事業完了後/国土交通省の現行施設解説を採用

洪水期と非洪水期は同時に存在する別の貯水池ではありません。同じ貯水池を季節で使い分けます。容量振替の前後も混ぜて合算しないようにします。[5][6][7][17]

総貯水容量
90,000,000m³

有効貯水容量と堆砂容量を合わせた施設容量。[2]

洪水期の洪水調節容量
10,610,000m³

再編前13,000,000m³から2,390,000m³を利水へ振替。[6][7][17]

洪水期の利水容量
74,390,000m³

再編前72,000,000m³から増加。洪水調節容量との合計は有効容量85,000,000m³。[5][6][7]

非洪水期の利水容量
85,000,000m³

洪水期の容量をさらに加えるものではありません。[5][6]

堆砂容量
5,000,000m³

現時点の堆砂量を示す測量値ではありません。[2]

公式の湖概要などには平常時最高貯水位888.00m、洪水貯留準備水位882.40mの表記があります。一方、再生事業資料は準備水位の変更を説明しています。ここでは容量の前後関係を明記し、表記だけから現在の操作水位や水位変更量を推算しません。[2][5][17]

都県・用途別の用水供給計画

2026年9月29日確認/水資源機構の用水供給一覧表・パンフレット

計画上の供給区分です。水道・工業用水の最大取水量と農業用水の灌漑期平均は、同一の実績指標ではありません。[3][5]

群馬県・水道用水
2.435m³/s

用水供給一覧表の値。[3]

茨城県・水道用水
0.179m³/s

用水供給一覧表の値。[3]

埼玉県・水道用水
0.951m³/s

用水供給一覧表の値。[3]

千葉県・水道用水
2.410m³/s

用水供給一覧表の値。[3]

東京都・水道用水
2.070m³/s

用水供給一覧表の値。[3]

水道用水の計
8.045m³/s

5都県の計画値の合計。[3][5]

群馬県・工業用水
0.650m³/s

水道用水と合わせた都市用水は8.695m³/s。[3][5][6]

千葉県・農業用水
灌漑期平均0.690m³/s

東総用水への供給。都市用水の最大値とは対象期間が異なります。[5][6]

堤体・導水路・再生設備の役割

  1. 1
    中央のコアとフィルタ

    公式断面図では中央のコアをフィルタとロック材が挟む構成。外観の岩石だけで止水する構造ではありません。[1][5]

  2. 2
    ロック材と表面保護

    堤体の広い部分をロック材が構成し、上流側表面にリップラップを配置。材料ごとの位置は断面図で区別されています。[5]

  3. 3
    基礎と計測

    基礎部のグラウトと通廊が断面図に描かれ、管理者は堤体の変化や漏水量を測定します。[5][15]

  4. 4
    他流域からの導水

    湯ノ小屋沢川の取水堰と導水路は集水範囲を補う設備。下流の藤原ダムとの容量振替とは別の仕組みです。[2][3][7]

  5. 5
    クレストゲートの改築

    再生事業で放流設備を改築。Ver.2.0ダムカードにはローラゲート1門とスライドゲート2門が記載されています。[7][9]

奈良俣発電所の設備と資料の読み分け

群馬県の施設紹介は2024年5月9日更新/2026年9月29日閲覧

発電形式
ダム式

表面取水設備から水圧鉄管を通して発電所へ導水。[8]

運転開始
1989年8月

ダム管理開始の1991年4月とは区別。[4][8]

最大出力
12,800kW

県の公表値。国土交通省のダム紹介に残る12,400kWと区別します。[6][8]

最大使用水量
11m³/s

実際の毎時の使用水量や水道供給量の合計ではありません。[8]

最大出力を年間発電電力量へ換算して掲載したり、資料の差だけから設備更新年を決めたりはしていません。発電所内部の常設見学条件も、本資料では確認していません。[8]

よくある質問

奈良俣ダムとならまた湖は同じ場所ですか?

奈良俣ダムは水をせき止める施設、ならまた湖はその貯水池です。川の名前は漢字が異なる楢俣川で、湯ノ小屋沢川からも導水します。[1][2][3]

石が積まれた斜面だけで水を止めているのですか?

いいえ。中央土質遮水壁型ロックフィルダムで、内部のコア、フィルタ、ロック材などを組み合わせています。表面の石だけを堤体の全構造とみなすことはできません。[1][5]

1991年完成と2023年完成のどちらが正しいですか?

対象の事業が異なります。ダムは1991年4月に管理開始、同年6月に試験湛水終了。2023年は藤原ダムとの容量振替などを行った再生事業の完成年です。[4][9][17]

洪水調節容量は1,300万m³ですか、1,061万m³ですか?

本記事では再編後の1,061万m³を採用します。再編前の1,300万m³から239万m³を利水へ振り替え、下流の藤原ダムでは同量の洪水調節容量を増やしました。[6][7][17]

水はどの地域で使われますか?

水道用水は群馬・茨城・埼玉・千葉・東京、農業用水は千葉県東総用水、工業用水は群馬県向けの計画が公表されています。施設から各家庭へ直接送水するのではなく、下流の河川・取水系統を通じた利用です。[3][5][6]

予約なしで内部まで見学できますか?

ダム施設内部は通常非公開です。季節限定で案内される堤体周辺や防災館の見学とは別で、イベント等の特別公開には個別の条件があります。[10][11][13]

公共交通でダムの上まで行けますか?

管理者の案内では、路線バスはダム天端まで運行しません。「洞元の滝」下車は下部へのアクセスで、周辺の遊歩道には約700段の階段があります。[10][12]

ダムカードはどこでもらえますか?

開放期間中の現地管理所は8:30~17:00、道の駅みなかみ水紀行館は9:00~17:00の案内です。道の駅ではダム訪問の写真が必要で、冬季閉鎖中の現地配布はありません。訪問前に臨時のお知らせも確認してください。[9][13]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-09-29。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 水資源機構「奈良俣ダムの諸元」(形式・堤高・堤体積・導水路) ↗
  2. 水資源機構「ならまた湖の概要」(直接・間接流域、総容量と有効容量) ↗
  3. 水資源機構「奈良俣ダムの概要」(役割・都県別用水供給表) ↗
  4. 水資源機構「奈良俣ダムの出来るまで」(調査・盛立て・試験湛水・管理開始) ↗
  5. 水資源機構「奈良俣ダムパンフレット」(断面図・導水路・再生後の容量配分図) ↗
  6. 国土交通省 利根川ダム統合管理事務所「奈良俣ダム」(再編後の容量・洪水調節計画。発電出力は県資料と照合) ↗
  7. 水資源機構「奈良俣ダム再生事業」(239万m³の容量振替・クレストゲート改築) ↗
  8. 群馬県「利根発電事務所管内の発電所(2)」(2024年5月9日更新、奈良俣発電所の運転開始・出力・使用水量) ↗
  9. 水資源機構「奈良俣ダム・ダムカードVer.2.0」(2023年4月作成、設備・施工技術・カード配布) ↗
  10. 水資源機構「奈良俣ダムのご案内」(現地住所・道路・公共交通・内部非公開) ↗
  11. 水資源機構「奈良俣ダム防災館(ヒルトップ奈良俣)」(開館時間・展示・無料駐車場) ↗
  12. 水資源機構「矢木沢ダム・奈良俣ダムQ&A」(階段・湖面進入・宿泊禁止。矢木沢固有の道路時間は適用しない) ↗
  13. 水資源機構 利根川上流総合管理所「お知らせ」(当年の臨時規制・イベント確認先) ↗
  14. 奥利根湖・ならまた湖利用協議会「奥利根湖・ならまた湖利用計画」(湖面の利用条件・禁止水域・安全管理) ↗
  15. 水資源機構「奈良俣ダム・管理所の仕事」(堤体計測・水質・堆砂・冬季管理) ↗
  16. 水資源機構「矢木沢ダム・奈良俣ダム 水質調査データ」(年度別速報値の公開窓口) ↗
  17. 国土交通省・水資源機構「藤原・奈良俣再編ダム再生事業完了式を開催します」(2023年5月12日発表、2022年度末の事業完了) ↗

藤原ダム

藤原湖に水を蓄え、奈良俣ダムとの容量振替と放流設備の改良で利根川上流の洪水に備える重力式コンクリートダム

群馬県みなかみ町の利根川にある国土交通省の多目的ダム。1958年竣工、堤高95mの堤体が藤原湖をつくり、洪水調節・河川流量の確保・発電を担う。2022年度末に奈良俣ダムとの容量振替と放流設備の改良を完了した。

所在地
群馬県利根郡みなかみ町夜後26(藤原ダム管理支所)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
1958年5月竣工/2022年度末に藤原・奈良俣再編ダム再生事業完了
形式・構造
重力式コンクリートダム
公表された貯水容量等
総貯水容量52,490,000m³/再編後の洪水調節容量23,590,000m³
公表された高さ・堤高
堤高95m・堤頂長230m
見学・公開条件
天端からの外観は自由見学の案内あり。内部の職員案内は原則10人以上の学習等の団体が3週間前までに予約。見学会は12~3月冬期閉鎖。ダムカードの配布時間とは別
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

利根川上流の藤原湖と三つの役割

藤原ダムは群馬県利根郡みなかみ町の利根川にある国土交通省管理の多目的ダムです。貯水池は藤原湖と呼ばれ、管理者が示す流域面積は401.0km²、そのうち直接流域は138.2km²です。ダム本体は藤原側と夜後側にまたがり、カード配布先の藤原ダム管理支所は夜後26にあります。所在地マップはこの管理支所の公開住所による検索地図で、堤体上の正確な位置を示す測量図ではありません。[1][4][10][11]

目的は洪水調節、流水の正常な機能の維持、発電です。河川流量を補うことには、既存の取水の安定化や河川環境の保全という役割があります。一方、再編事業資料では藤原ダムと奈良俣ダムの用途を分けており、奈良俣ダムの都県別の水道・工業用水供給量を、そのまま藤原ダムの新規供給量として扱うことはできません。[1][4]

1952年の建設開始と1958年の竣工

堤体は重力式コンクリートで、堤高95m、堤頂長230m、堤体積415,000m³です。建設は1952年に始まり、1958年には利根川上流ダム群のうち最初に竣工して管理が開始されました。1964年4月からは相俣ダムとともに利根川ダム統合管理事務所の管理となっています。「最初」という説明の対象は利根川上流ダム群であり、利根川水系全体のあらゆるダムを指してはいません。[1]

国土交通省と水資源機構の再編事業資料は竣工を1958年5月と記載しています。一方、群馬県の2022年更新のダム一覧は完成年度を1957年(昭和32年度)としています。本記事では施設管理者の竣工年月を採用し、県一覧の表記も資料差として残します。両者の差の理由を、確認できていないまま工事完了と供用開始の違いなどで補ってはいません。[2][4]

季節で切り替わる貯水容量と洪水調節

総貯水容量52,490,000m³は湖の施設容量です。これとは別に、再編後の運用では洪水調節容量23,590,000m³、洪水期の利水容量12,300,000m³、非洪水期の利水容量31,010,000m³が公表されています。異なる季節の利水容量を同時に使える別々の容量として足し合わせたり、総貯水容量を現在の貯水量と読み替えたりしないことが重要です。[1][2][3]

藤原ダムの洪水期は7月1日~9月30日、非洪水期は10月1日~6月30日です。公式の貯水率は季節によって分母となる利水容量が変わり、洪水期の分母も2023年から14,690,000m³ではなく12,300,000m³になりました。管理者の洪水調節計画では計画高水流量1,400m³/sのうち880m³/sを調節します。これは想定洪水に対する計画で、毎日同じ量を放流するという意味ではありません。[1][3]

奈良俣ダムとの容量振替と副ゲートの追加

藤原・奈良俣再編ダム再生事業は2019~2022年度の事業で、2022年度末に完了しました。藤原ダムでは利水容量239万m³を洪水調節容量へ、奈良俣ダムでは同量の洪水調節容量を利水容量へ振り替えています。より下流に位置し、広い流域の水を受ける藤原ダムの治水容量を増やすことで、さまざまな洪水に対応する考え方です。堤体を新設した年や、湖全体の容量を239万m³拡張した話とは区別します。[4][5]

設備面では、小放流管のジェットフローゲートを点検しているときや故障したときにも、大放流管のホロージェットバルブを使えるよう、副ゲートを追加しました。容量配分の変更だけでなく、必要な放流経路を使える状態にするための改良です。公表事業費17億円は両ダムの事業全体で、藤原ダム分は約8億円とされています。[4][5]

主ゲート・表面取水・利水放流設備を区別する

管理者の施設紹介には、主放流設備のローラゲート、表面取水設備、利水放流設備などが分けて掲載されています。主放流設備は幅9.5m・高さ15.5mのゲート3門、利水放流設備は口径2.4mのホロージェットバルブ1基です。ただし、この設備一覧に明記された資料時点は2013年5月です。現行ページに載っていても、全項目が現在の設備構成へ更新されたとみなすことはできません。[1]

再編事業の設備図では、大放流管と小放流管、表面取水塔、クレストゲートが別々に示されています。本記事では2013年の公表仕様と、後年の副ゲート追加を分けて掲載しています。古い一覧から2026年現在の全設備台数を断定したり、見学のために常時放流されていると案内したりはしていません。[4][5][8]

藤原発電所と玉原発電所は別の設備

東京電力リニューアブルパワーの水力発電所一覧は、2025年3月末時点の藤原発電所を最大出力22,200kW、ダム式、運転開始1956年12月としています。ダムの竣工年月と発電所の運転開始年月は対象が異なるため、同じ年へ揃えません。最大出力は設備能力であり、年間の発電電力量や現在の稼働出力を表すものでもありません。[4][6]

藤原湖は玉原発電所の揚水発電の下池としても使われます。発電事業者の説明では、上池は沼田市の玉原ダムで、玉原発電所の最大出力は1,200,000kWです。この大きな出力を藤原発電所そのものの出力と混同しないようにします。ダム管理者と発電事業者も異なり、ダムの見学案内が発電所内部の見学許可を意味するわけではありません。[6][7][8]

外観見学・団体見学・ダムカードの利用条件

群馬県の公式観光サイトには、天端からの外観を自由に見学できるという案内があります。一方、国土交通省の施設見学案内は、内部点検通路やホロージェットバルブを職員の説明付きで見学する場合、学校教育・社会教育・職場研修・学術研究などの原則10人以上の団体を対象とし、個人申込みは受け付けない条件です。希望日の3週間前までの予約が必要で、土日祝日・年末年始を除く9:00~16:00(12:00~13:00を除く)、12~3月は冬期閉鎖とされています。これは職員案内の条件で、外観やカード配布を含む全施設の営業時間ではありません。[8][9]

カードはダム本体とは別の場所にある管理支所の玄関ホールで、8:30~17:15、年末年始を除いて配布する案内です。住所、配布時間、見学集合場所を分けて確認してください。荒天・地震などの災害や不測の事態で見学が中止されることもあります。[8][10][11]

2026年4月28日には藤原ダム周辺エリアが都市・地域再生等利用区域に指定され、河川空間の活用を進める制度上の整備も行われました。この指定だけを根拠に、新しい売店が開業した、施設内部を予約なしで見られる、立入制限がなくなったとは案内していません。当日の規制や催しは、管理者の最新のお知らせを確認してください。[14][15]

Deep research

国土交通省の施設・運用・見学資料、水資源機構との再編事業資料、群馬県と発電事業者の公表情報を照合しました。1958年の竣工と2022年度末の再生事業完了、2013年時点の設備一覧と後年の改良、外観見学と団体の内部見学を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-09-29

施設データを詳しく見る

堤高/堤頂長
95m/230m

国土交通省と群馬県の公表諸元。水面から見えている部分の高さではありません。[1][2]

堤体積
415,000m³

コンクリートの堤体の体積。湖に貯める水量とは別です。[1]

総貯水容量
52,490,000m³

群馬県の2022年更新の施設一覧。現在の貯水量や貯水率ではありません。[2]

流域面積
401.0km²(直接138.2km²)

管理者の施設紹介による値。湖の水面の面積と区別します。[1]

再編後の洪水調節容量
23,590,000m³

2022年度末の再生事業で利水容量239万m³を振り替えた後の値。[1][5]

竣工年月
1958年5月

国土交通省・水資源機構の事業概要による年月。群馬県一覧の1957年度表記との違いは本文で説明。[2][4]

藤原湖から治水・河川流量・発電につながる水の使い方

洪水時と平常時、揚水と発電では流れが異なります。全量が以下を順番に通過する直列の処理工程ではありません。[1][4][7]

  1. 1
    利根川上流域から流入

    401.0km²の流域の水を受ける藤原湖。直接流域138.2km²との区別も公表されています。[1]

  2. 2
    季節ごとの容量配分で貯留

    洪水期と非洪水期で利水容量を切り替え、洪水に備える容量と水利用のための容量を使い分けます。[3]

  3. 3
    洪水の一部を湖にとどめる

    再編後の洪水調節容量は2,359万m³。計画洪水の流入と放流の差を一時的に貯留します。[1][5]

  4. 4
    用途に応じた設備から放流

    クレストゲートと表面取水・放流管は別の経路です。副ゲート追加は小放流管の点検時等にも大放流管を使うための改良です。[4][5]

  5. 5
    既存の水利用と河川環境を支える

    利水放流で流水の正常な機能を維持します。奈良俣ダムに割り当てられた新規水道用水量を藤原ダムへ重複計上しません。[1][4]

  6. 6
    落差を藤原発電所で利用

    ダム式の藤原発電所は2025年3月末の一覧で最大出力22,200kW。実際の発電量とは分けて扱います。[6]

  7. 7
    玉原ダムとの揚水発電にも利用

    藤原湖は玉原発電所の下池で、上池は玉原ダムです。藤原発電所の発電経路と同一視しません。[7]

藤原ダムの建設・管理・再生事業の年表

  1. ダム建設開始

    管理者の沿革による建設開始年。[1]

  2. 藤原発電所運転開始

    発電事業者の設備一覧による年月。ダム竣工とは別の出来事です。[6]

  3. 藤原ダム竣工

    国土交通省・水資源機構の事業概要に記載。管理者の沿革では1958年に管理開始。[1][4]

  4. 統合管理へ移行

    相俣ダムとともに利根川ダム統合管理事務所の管理となりました。[1]

  5. 玉原発電所運転開始

    東京電力の一覧による年月。藤原湖はこの揚水発電所の下池です。[6][7]

  6. 再編事業の実施計画調査に着手

    既存の藤原・奈良俣両ダムの容量を振り替える事業の調査段階。[4]

  7. 再編事業の建設に着手

    ダム本体の新設工事ではなく、既設施設の機能を変更する事業です。[4]

  8. 藤原・奈良俣再編ダム再生事業完了

    2023年5月12日の共同発表が事業完了を確認。容量振替と放流設備の改良を実施しました。[5]

  9. 再編後の利水容量で貯水率を公表

    洪水期の分母が1,469万m³から1,230万m³へ変更。施設全体の総容量とは異なります。[3]

  10. 周辺エリアの利用区域指定

    都市・地域再生等利用区域へ指定。5月18日の国土交通省・みなかみ町発表によるものです。[14]

見学・アクセス情報

2026年9月29日に確認した公開案内の整理です。自由見学、職員案内、カード配布は条件が異なります。当日の規制、予約の受入れ、集合場所は藤原ダム管理支所へ確認してください。[8][9][10][15]

外観・天端
自由見学の案内あり

群馬県公式観光サイトの外観案内。内部や管理区域への自由入場を意味しません。[9]

職員案内・内部見学の対象
学習・研修等の原則10人以上の団体

学校教育、社会教育、職場研修、学術研究など。個人申込みは不可とする国土交通省の案内です。[8]

事前予約
希望日の3週間前まで

案内内容や受入れ可否を管理支所と調整します。[8]

職員案内の時間
平日9:00~16:00(12:00~13:00を除く)

国土交通省ポータルを採用。2023年更新の県観光ページには16:30までの表記もあるため、予約時に確認してください。[8][9]

見学会の休止条件
土日祝日・年末年始/12~3月の冬期閉鎖

職員案内の条件です。ダム全域やカード配布にも一律に適用されるとは案内していません。[8]

見学の中止
荒天・地震等で受入れ不可の場合あり

不測の事態も含め、予約済みでも状況によって中止される場合があります。[8]

管理支所・地図の所在地
みなかみ町夜後26

所在地マップは管理支所の住所検索。ダム本体とカード配布先は別の場所です。[10][11]

ダムカード
管理支所の玄関ホール/8:30~17:15

無料配布。年末年始は配布しない案内です。内部見学の時間とは区別します。[10]

車での参考アクセス
管理支所へ水上ICから約12km・約20分

国土交通省のカード配布場所への交通案内。天端までの正確な距離や当日の所要時間を保証する値ではありません。[11]

鉄道・公共交通
管理支所へ湯檜曽駅から約7km/上毛高原駅から約18km

カード案内の参考距離。駅から歩く所要時間、当日のバス時刻や運行本数はここでは確認していません。[11]

駐車場
無料・3~4台という公表案内

2023年4月4日更新の県公式観光情報。団体車両の受入れや現在の空き状況は管理支所へ確認してください。[9]

見学の問い合わせ
藤原ダム管理支所 0278-75-2006

国土交通省の見学案内の連絡先。臨時の規制やイベントは最新のお知らせも確認します。[8][15]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

施設容量と分けて確認する観測・水質情報

2026年9月29日確認/観測の値にはそれぞれの測定時刻・対象年が必要

このページには変動する現在値を固定表示していません。管理者の公表窓口を示し、古い水質資料を最新年度の実績へ読み替えないようにしています。[12][13]

貯水量・放流量
管理者の観測情報で確認

施設諸元ではなく、測定時刻を伴う変動値です。[12]

貯水率の比較
季節と2023年の分母変更に注意

同じパーセントでも、洪水期と非洪水期、再編前後では基準の利水容量が異なります。[3]

水質資料の確認範囲
公開一覧に2003~2010年の藤原ダム資料

閲覧した一覧の掲載範囲です。これを根拠に2025年・2026年の水質平均や安全性は記載していません。[13]

観測値の注意事項
欠測・異常値等に注意

管理者は機器・通信等によるデータの不具合の可能性を示しています。数値だけで放流や現地の安全を判断しないでください。[12]

再編後の容量と貯水率の基準

2022年度末の再生事業完了後/貯水率の分母変更は2023年から

同じ貯水池の季節別運用です。洪水期・非洪水期の利水容量を合算して湖全体の容量を求める表ではありません。[1][3][5]

洪水期
7月1日~9月30日

八ッ場ダムの10月5日までという期間を藤原ダムへ当てはめません。[3]

非洪水期
10月1日~6月30日

この切替えで貯水率の分母も変わります。[3]

再編後の洪水調節容量
23,590,000m³

管理者の現行施設紹介の値。[1]

洪水期の利水容量
12,300,000m³

2022年までの14,690,000m³から変更。差の2,390,000m³を治水側へ振替。[3][5]

非洪水期の利水容量
31,010,000m³

洪水期の容量に上乗せして貯める別の湖ではありません。[1][3]

公表設備と再生事業の改良箇所

基本仕様の一覧は2013年5月時点/副ゲート追加は2022年度末完了の再生事業

古い設備一覧と新しい事業資料を分けた記録です。2026年現在の全設備を網羅した台帳ではありません。[1][4][5]

主放流設備の公表仕様
ローラゲート3門・9.5m×15.5m

2013年5月時点の管理設備概要。幅と高さです。[1]

表面取水設備の公表仕様
半円形6段・高さ29m

2013年一覧は半円形普通ローラゲート1門と制水ゲートを記載。[1]

利水放流設備の公表仕様
ホロージェットバルブ1基・口径2.4m

2013年一覧の仕様。ジェットフローゲートとは別の設備です。[1][4]

再生事業の改良
副ゲートを追加

小放流管の点検・故障時にも大放流管を使用できるようにする改良。[4][5]

藤原発電所と玉原発電所の比較

出力・運転開始は発電事業者の2025年3月末一覧/上下池の関係は玉原ダム解説

藤原発電所の最大出力
22,200kW

ダム式。ダム管理者ではなく東京電力リニューアブルパワーの設備一覧を確認。[6]

藤原発電所の運転開始
1956年12月

1958年5月の藤原ダム竣工とは対象が異なります。[4][6]

玉原発電所の最大出力
1,200,000kW

別の揚水発電所の出力。藤原発電所の出力に置き換えません。[6][7]

玉原発電所の上池/下池
玉原ダム/藤原ダム

発電事業者は藤原ダムを下池として利用すると説明しています。[7]

出力kWは設備能力です。年間発電電力量kWhを推算して実績として掲載していません。発電設備の見学可否もダム見学とは別途確認が必要です。[6][8]

公式資料の表記差と公開範囲の読み分け

  1. 1
    完成年の表記差

    県一覧は1957年(昭和32年度)、管理者の事業資料は1958年5月竣工。本記事は後者を採用し、差の発生理由は未確認として残します。[2][4]

  2. 2
    内部見学の終了時刻

    国土交通省の見学ポータルは16:00、2023年の県観光案内は16:30の表記。予定を決める際は管理支所の予約案内を優先してください。[8][9]

  3. 3
    ダム本体とカード配布先

    カードの全国案内は配布場所がダムとは離れた場所であると明記しています。地図の住所は管理支所で、見学集合位置は予約時に確認します。[10][11]

  4. 4
    2026年の河川空間のオープン化

    4月28日の指定は周辺エリアの制度上の利用区域指定です。発表資料だけから店舗の営業開始や内部の常時自由見学を認定するものではありません。[14]

よくある質問

藤原ダムと藤原湖は同じものですか?

藤原ダムは水をせき止める施設、藤原湖はその貯水池です。みなかみ町の利根川にあり、総貯水容量は5,249万m³と公表されています。[1][2]

1957年と1958年のどちらが完成年ですか?

本記事は管理者の事業資料に基づき1958年5月竣工を採用しています。群馬県一覧の1957年度表記とは差があり、その理由を未確認のまま推測で説明していません。[2][4]

奈良俣ダムとの容量振替は何を変えたのですか?

藤原ダムの利水容量239万m³を洪水調節へ、奈良俣ダムでは同量を利水へ振り替えました。湖全体を新しく拡張したのではなく、両ダムの容量配分と設備を見直した事業です。[4][5]

貯水率が季節の切替えで変わるのはなぜですか?

分母となる利水容量が変わるためです。藤原ダムの洪水期は7~9月で、2023年からこの期間の基準容量は1,230万m³です。非洪水期や再編前の率と比べる際は分母も確認してください。[3]

藤原発電所は120万kWなのですか?

いいえ。2025年3月末の藤原発電所の最大出力は22,200kWです。120万kWは藤原湖を下池に使う別の玉原発電所で、上池は玉原ダムです。[6][7]

一人で予約なしにダム内部を見学できますか?

職員案内の内部見学は原則10人以上の学習・研修等の団体向けで、個人申込みは受け付けない案内です。天端からの外観見学とは別で、団体予約は3週間前までに必要です。[8][9]

ダムカードはいつ、どこでもらえますか?

みなかみ町夜後26の藤原ダム管理支所の玄関ホールで、8:30~17:15、年末年始を除く配布案内です。ダム本体とは別の場所で、内部見学の時間とも異なります。[10][11]

掲載されている設備一覧はすべて最新ですか?

いいえ。管理者ページの設備一覧は2013年5月時点と明記されています。本記事ではその仕様と、2022年度末までの再生事業で追加した副ゲートを分け、未確認の最新台数は補っていません。[1][4][5]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-09-29。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 国土交通省「藤原ダム」(現行の目的・容量・沿革/設備一覧は2013年5月時点) ↗
  2. 群馬県「群馬県内のダム一覧」(2022年5月30日更新、総容量・完成年度の表記差) ↗
  3. 国土交通省「洪水期と非洪水期の貯水池運用」(期間・貯水率の分母・2023年の容量変更) ↗
  4. 国土交通省・水資源機構「藤原・奈良俣再編ダム再生事業 事業概要」(事業前後の設備図・工程・竣工年月) ↗
  5. 国土交通省・水資源機構「藤原・奈良俣再編ダム再生事業完了式を開催します」(2023年5月12日発表、2022年度末完了) ↗
  6. 東京電力リニューアブルパワー「水力発電所一覧」(2025年3月末、藤原・玉原の最大出力と運転開始年月) ↗
  7. 東京電力リニューアブルパワー「群馬県 玉原ダム」(玉原発電所の上池と藤原ダムの下池の関係) ↗
  8. 国土交通省「インフラツーリズム・ツアー検索」藤原ダム施設見学(対象・予約・時間・冬期閉鎖) ↗
  9. 群馬県公式観光サイト「藤原ダム」(2023年4月4日更新、外観見学・駐車場・案内時間) ↗
  10. 国土交通省「藤原ダム、相俣ダム、薗原ダムのダムカード」(配布場所・時間・年末年始) ↗
  11. 国土交通省「ダムカード(関東地方)」藤原ダム(管理支所とダムの区別・交通の参考距離) ↗
  12. 国土交通省「役立つ情報」(貯水量・放流量などの観測情報と利用上の注意) ↗
  13. 国土交通省「年・ダム別水質分析データ」(藤原ダムの2003~2010年資料の公開一覧) ↗
  14. 国土交通省・みなかみ町「藤原ダム・相俣ダム 河川空間のオープン化を開始」(2026年5月18日発表) ↗
  15. 国土交通省 利根川ダム統合管理事務所「最新のお知らせ」(臨時規制・イベントの確認先) ↗

相俣ダム

赤谷湖の水を治水・河川流量の確保・発電に生かし、放流設備の改良を進める赤谷川の重力式ダム

群馬県みなかみ町の赤谷川にある国土交通省管理の多目的ダム。堤高67m、堤頂長80mの堤体が赤谷湖を形成する。漏水対策を経て1959年に完成し、洪水調節、河川流量の確保、県営発電所の発電を担う。放流能力を高める堰堤改良事業も進められている。

所在地
群馬県利根郡みなかみ町相俣1493(相俣ダム管理支所・資料室)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
1956年3月本体工事完成/漏水対策を経て1959年6月完成・同年管理開始
形式・構造
重力式コンクリートダム
公表された貯水容量等
総貯水容量25,000,000m³/非洪水期の利水容量20,000,000m³
公表された高さ・堤高
堤高67m・堤頂長80m
見学・公開条件
資料室は9:00~16:30、年末年始休館。工事により堤体等の公開区域が変わる場合あり。職員説明付き見学は原則10人以上の学習・研修等の団体が3週間前までに予約
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

赤谷川をせき止め、赤谷湖をつくるダム

相俣ダムは、群馬県利根郡みなかみ町の利根川水系赤谷川にある重力式コンクリートダムです。管理は国土交通省の利根川ダム統合管理事務所が担います。堤高67m・堤頂長80m、堤体積63,000m³で、貯水池の名前は赤谷湖です。流域面積110.8km²、湛水面積は約1km²と公表されています。[1][2][3]

管理支所と資料室の公開住所は相俣1493です。国土交通省のダムカード案内は、カード配布場所とダム本体が離れていることを注意事項に挙げています。所在地マップはこの管理支所の住所に基づく検索地図であり、堤体や見学入口の正確な位置を示す測量座標ではありません。[9][12]

本体完成と漏水対策後の完成を分けて読む

群馬県は赤谷川総合開発事業として1953年9月に着工し、1956年3月にダム本体工事を完成させました。しかし、試験湛水で左岸台地から漏水・浸水被害が生じ、同年10月に建設省へ移管されます。止水壁・遮水壁・止水グラウトなどの工事を経た完成は1959年6月です。[4]

管理者の施設解説は、1957年からの二期工事、1959年の管理開始、1964年4月から藤原ダムとともに統合管理となった経緯を説明しています。「1956年」は本体工事、「1959年」は漏水対策を経た完成・管理開始を表し、どちらかを誤記として消すことはできません。[1][4]

洪水を貯める容量と平常時に使う容量

公表された目的は洪水調節、流水の正常な機能の維持、発電です。正常流量の確保には既得用水の安定化と河川環境の保全が含まれます。「多目的ダム」という呼び方だけから、新規の水道用水を開発する目的まで付け加えてはいません。[1][2]

総貯水容量は2,500万m³。洪水期の治水容量940万m³と利水容量1,060万m³、非洪水期の利水容量2,000万m³は用途・季節が異なる数字です。全てを合算して湖の容量を計算するものではありません。洪水調節計画では、流入650m³/sに対して320m³/sを調節します。これは計画上の流量で、現在の流入量・放流量ではありません。[1][2][3]

管理者は洪水期を7~9月とし、その前に貯水位を徐々に下げる準備を案内しています。この準備放流でも下流の赤谷川の流量が増えるため、雨が降っているかどうかだけで川の安全を判断しないよう注意が必要です。[16]

相俣・桃野・相俣第二発電所での水の使い方

群馬県の施設紹介によると、相俣発電所は約250mの水圧鉄管で導いた水を使い、最大使用水量は10m³/sです。下流約8kmの桃野発電所は相俣発電所の放水路と導水路で直結し、その使用水に須川の水も加えて発電します。一方、相俣第二発電所はダム下流に流す維持流量0.298m³/sを利用します。三つの設備を、全量が順に通る一つの発電所として扱わないことが重要です。[8]

県の2025年10月29日更新の一覧では、最大出力は相俣7,700kW、桃野6,200kW、相俣第二120kWです。国土交通省のダム紹介には前二者を合わせて13,500kWとする記載が残り、県の値の合計13,900kWとは一致しません。本記事は運営者である県の施設別公表値を採用し、差の原因や増出力の年月は推測しません。また、相俣発電所の形式は県の一覧で「ダム式」、2011年更新の個別紹介で「ダム水路式」と記されているため、表記差を残しています。[1][7][8]

低い水位でも放流できる設備を追加する堰堤改良

2022年10月の事業資料は、既設のクレストゲートの敷高が標高553.0mで、それより低い水位では発電用の経路に放流を頼る制約を説明しています。堰堤改良は、新たな放流設備により水位を下げる能力を増やし、洪水前の容量確保や利水補給、弾力的な運用に役立てる事業です。[4]

同資料の新設計画は主放流管の引張ラジアルゲート145m³/s、小容量放流管のジェットフローゲート3m³/sです。主放流管の145m³/sは洪水貯留準備水位・標高553.5mにおける値であり、どの水位でも同じ能力という意味ではありません。資料には2021年度着工・2028年度完成予定とありますが、これは資料時点の工程で、完成を確認した記述ではありません。[4]

2026年度の工事設計書等の公表には堰堤改良工事と小容量放流設備他新設工事が掲載され、管理者は月ごとの進捗情報を公開しています。設計書の掲載や進捗資料の存在を、全設備が使用開始した証拠にはしません。完成後の確定仕様・運用開始日は、今後の管理者発表で確認する必要があります。[5][6]

過去の設備一覧と現在の管理情報を混同しない

管理者の施設ページにある設備一覧は2013年5月時点です。普通ローラゲート2門と修理用スライドゲート1門、雨量・水位・積雪の観測設備、警報設備、予備電源などを説明していますが、その全てを2026年の現行台数とみなすことはできません。工事中の新放流設備とも分けて読みます。[1][5][6]

赤谷湖の利用と保全については、赤谷湖湖面利用者協議会による湖面利用計画が公開されています。また、管理者は2026年4月28日の都市・地域再生等利用区域指定を案内しています。これは河川空間の活用に関する制度上の指定であり、ダム施設内部や工事区域を自由に利用できるという意味ではありません。[14][15]

資料室・職員説明付き見学・ダムカードの違い

相俣ダム資料室は管理支所内にあり、建設当時の映像や写真、流木アートなどを展示しています。通常案内は9:00~16:30、年末年始休館、入館無料です。感染症対策で閉館していた時期の告知とは別に、2022年7月19日の利用再開が告知されています。現在の訪問には、工事や臨時規制のお知らせも確認してください。[9][10]

国土交通省の見学案内には仮設展望台からの工事見学と、原則10人以上の学習・研修等の団体を対象とする職員説明が掲載されています。説明付き見学は平日9:00~16:00のうち12:00~13:00を除き、3週間前までの予約が必要です。個人の申し込みを受け付けないという条件は、この職員説明付き見学についてのものです。[11]

資料室ページには堤体の通常開放時間も記されていますが、工事・点検で閉鎖する場合があると明記されています。本記事では、当日の天端全区間の通行や工事区域への立入りを保証しません。ダムカードは管理支所で8:30~17:15、年末年始を除く配布で、資料室の開館時間とは異なります。公共交通は「猿ヶ京」行きバスの「逆桜」下車、徒歩3分という管理者の資料室案内を参考にし、時刻表は別途確認してください。[9][12][13]

Deep research

国土交通省の施設・工事・見学資料と、群馬県の発電所資料を照合しました。本体工事と漏水対策後の完成、季節別の容量、2013年の設備一覧と改良計画を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-09-29

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
67m/80m

国土交通省の公開諸元。堤高と貯水位の標高は異なる値です。[1][2]

堤体積
63,000m³

ダム本体の体積。貯水池の総貯水容量ではありません。[1]

総貯水容量
25,000,000m³

川ナビの施設諸元。現在の貯水量を示す実測値ではありません。[2]

流域面積/湛水面積
110.8km²/約1km²

集水する範囲と貯水池の水面の範囲を区別。[1][3]

洪水期の治水容量
9,400,000m³

洪水期は7~9月。利水容量10,600,000m³とは用途が異なります。[1][3][16]

完成・管理開始
1959年6月完成/同年管理開始

1956年3月の本体工事完成後に漏水対策を実施。[1][4]

赤谷湖から河川の流れと発電を支える仕組み

洪水調節と平常時の補給、各発電所への導水は異なる運用です。全量が全段階を直列に通る工程図ではありません。[1][8]

  1. 1
    赤谷川流域から集水

    流域面積110.8km²から流れ込む水を赤谷湖に受け入れます。[1]

  2. 2
    季節に応じて貯留

    洪水期は治水と利水に容量を配分。非洪水期の利水容量は2,000万m³です。[3][16]

  3. 3
    洪水の一部を貯める

    公表計画では流入650m³/sに対し320m³/sを調節します。実際の操作量とは区別します。[1]

  4. 4
    平常時の河川流量を補う

    既得用水と河川環境の保全に必要な流れを確保します。[1]

  5. 5
    相俣発電所で利用

    約250mの水圧鉄管で導水。県の公表最大使用水量は10m³/sです。[8]

  6. 6
    桃野発電所へ再利用の経路

    相俣発電所の使用水を導水路で送り、須川の水も加えて発電します。[8]

  7. 7
    維持流量を別の小水力発電に利用

    相俣第二発電所は0.298m³/sの維持流量を利用。桃野へ続く経路とは分けます。[8]

相俣ダムの建設・管理・改良の年表

  1. 群馬県が工事着手

    赤谷川総合開発事業として着工。[4]

  2. ダム本体工事完成

    漏水対策を経た最終的な完成年とは異なります。[4]

  3. 建設省へ移管

    試験湛水中の左岸台地からの漏水・浸水被害を受けて移管。[4]

  4. 二期工事へ

    国の工事事務所による漏水防止工事などを実施。[1]

  5. 桃野・相俣発電所が供給開始

    県の一覧では桃野が5月、相俣が8月。ダム管理開始とは別の年月です。[7]

  6. 漏水対策を経て完成

    止水壁・遮水壁・グラウト等の工事後に完成し、同年管理開始。[1][4]

  7. 統合管理へ移行

    藤原ダムとともに利根川ダム統合管理事務所の管理となりました。[1]

  8. 相俣第二発電所が発電開始

    ダム下流へ流す維持流量を利用する発電所。[7][8]

  9. 堰堤改良の工事着手

    2022年10月の事業資料による工事着手年度。[4]

  10. 資料室が利用再開

    感染症対策による閉館後の再開。通常の開館条件は現在の施設案内も確認します。[9][10]

  11. 都市・地域再生等利用区域に指定

    管理者の地域ビジョンページに掲載された指定日。施設内部の自由開放を意味しません。[15]

  12. 堰堤改良等の設計書を公表

    堰堤改良・小容量放流設備他新設工事の掲載を確認。設備完成や運用開始の確認とは別です。[5][6]

見学・アクセス情報

2026年9月29日確認。資料室、説明付き見学、カード配布、湖面利用は別の条件です。工事中の天端の当日通行可否は確認できていないため、訪問前に管理支所へ確認してください。[5][9][11][12]

資料室の場所
みなかみ町相俣1493・管理支所内

所在地マップはこの公開住所による検索地図です。[9][12]

資料室の開館時間
9:00~16:30

施設ページの通常案内。臨時の変更は管理者の告知を優先。[9]

資料室の休館・料金
年末年始休館/入館無料

過去の感染症対策による閉館を現在の常時閉鎖と混同しません。[9][10]

堤体・天端の自由見学
工事・点検による閉鎖に注意

通常案内は9:00~16:30。ただし当日の全区間開放は未確認です。[5][9]

工事の見学
仮設展望台の案内あり

国土交通省の見学紹介によるもの。指定された区域外へ立ち入らないでください。[11]

職員説明付き見学の対象
原則10人以上の学習・研修等の団体

社会科見学、社会教育、会社研修、学術研究等。個人の申し込みは対象外。[11]

説明付き見学の時間・予約
平日9:00~16:00/3週間前まで

12:00~13:00と土日祝日・年末年始を除く。災害等で中止の場合あり。[11]

ダムカード
管理支所で8:30~17:15

年末年始は配布なし。配布場所はダム本体から離れています。[12]

車での参考アクセス
月夜野ICから約13km・約20分

国土交通省の配布場所への案内。現在の所要時間や駐車場の空きを保証しません。[12]

公共交通
猿ヶ京行きバス・逆桜下車、徒歩3分

上毛高原駅からの資料室アクセスとして管理者が案内。運行時刻は別途確認。[13]

赤谷湖の湖面利用
赤谷湖専用の利用計画を確認

2013年11月の湖面利用計画を公開。資料室の開館時間を湖面の利用時間として適用しません。[14]

問い合わせ
相俣ダム管理支所 0278-66-0034

工事時の見学区域、説明付き見学、カード等は訪問前に確認。[11][12]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

管理設備の資料時点と確認できる範囲

設備台数は2013年5月の公表値/工事情報は2026年9月29日確認

設備の役割を知るための過去資料であり、現行台数の保証ではありません。2026年度の工事設計書の公開や月別進捗とは分けて扱います。[1][5][6]

雨量・積雪観測
各2局

2013年設備一覧の永井・川古。現在の局数とは断定しません。[1]

河川の水位観測
4局

2013年設備一覧の小袖橋・吹路・永井・湯宿(日和橋)。[1]

停電への備え
予備発電装置・無停電電源装置

2013年設備一覧に掲載。最新の更新仕様は本記事では未確認。[1]

工事の現況確認
月別進捗・工事設計書を公表

個別工事の契約年度、掲載日、事業全体の完成を混同しません。[5][6]

赤谷湖の季節別容量と洪水調節計画

国土交通省の公開諸元・目的の説明

総貯水容量
25,000,000m³

施設容量。日々の貯水量や貯水率ではありません。[2]

洪水期の治水容量
9,400,000m³

洪水期は7~9月。[3][16]

洪水期の利水容量
10,600,000m³

治水容量とは別用途の配分。[3]

非洪水期の利水容量
20,000,000m³

洪水期の配分に足し合わせる容量ではありません。[3]

計画高水流量/調節量
650m³/s/320m³/s

公表された計画上の値。現在の操作量や新放流設備単体の能力とは別です。[1]

既設の放流設備と新設計画の比較

既設一覧は2013年5月/新設計画は2022年10月資料

既設・普通ローラゲート
5.0m×13.0m・2門

2013年設備一覧の径間と高さ。[1]

既設・修理用スライドゲート
5.0m×1.655m・1門

修理用の区分。新設計画の主放流管とは異なります。[1]

既設・発電用の放流経路
最大10m³/s

2022年の事業説明。低水位時の放流制約に関連します。[4]

新設計画・主放流管
引張ラジアルゲート・145m³/s

洪水貯留準備水位EL.553.5m時の計画能力。供用開始は未確認。[4]

新設計画・小容量放流管
ジェットフローゲート・3m³/s

2022年事業資料の計画値。現在の放流量ではありません。[4]

2022年資料の完成予定は2028年度です。工程が確定済みで変更されない、またはすでに全設備が完成したとは扱いません。[4][5][6]

三つの県営発電所と公表値の違い

最大出力・供給開始は県の2025年10月29日更新一覧/使用水量は2011年更新紹介

相俣発電所
7,700kW/1958年8月供給開始

最大使用水量10m³/s。県の一覧はダム式、個別紹介はダム水路式と表記。[7][8]

桃野発電所
6,200kW/1958年5月供給開始

最大使用水量11.5m³/s。相俣発電所の使用水と須川の水を利用。[7][8]

相俣第二発電所
120kW/1998年6月供給開始

最大使用水量0.298m³/s。下流への維持流量を利用。[7][8]

資料間の出力差
13,500kWと13,900kW

前者は国の相俣・桃野合計の記載、後者は県の7,700+6,200kWの計算値。相俣第二は含めません。[1][7]

設備の最大出力kWを実際の年間発電電力量kWhに置き換えず、出力差の原因となった更新時期も推測していません。

見学時に混同しやすい情報の整理

  1. 1
    管理支所とダム本体

    カード配布先・資料室の住所と堤体は別の位置。所在地マップは管理支所を探すための検索地図です。[9][12]

  2. 2
    通常案内と当日の工事規制

    通常の開放時間が書かれていても、工事・点検で閉鎖の場合があります。最新の公開区域を確認します。[5][9]

  3. 3
    自由見学と職員説明

    原則10人以上・事前予約という条件は説明付きの団体見学。個人が資料室を見学できないという意味ではありません。[9][11]

  4. 4
    資料室と湖面利用

    館内見学とは別に、赤谷湖には専用の利用計画があります。他のダム湖のルールを流用しません。[14]

  5. 5
    地域活用と立入許可

    2026年の利用区域指定は地域活用の制度。工事区域や施設内部への無条件の入場許可ではありません。[15]

よくある質問

相俣ダムと赤谷湖は同じものですか?

相俣ダムは赤谷川をせき止める施設、赤谷湖はその貯水池です。堤体の体積と湖に貯められる水の容量も別の値です。[1][2]

完成年は1956年ですか、1959年ですか?

1956年3月は本体工事の完成です。試験湛水での漏水を受けた対策工事の後、1959年6月に完成し、同年管理開始となりました。[1][4]

洪水期と非洪水期の容量を合計してよいですか?

いいえ。同じ赤谷湖の容量配分を季節で変えています。洪水期の治水940万m³・利水1,060万m³と、非洪水期の利水2,000万m³を足し合わせることはできません。[3][16]

新しい145m³/sの放流設備は、もう使われていますか?

本記事で確認した資料からは供用開始を確認できません。145m³/sは2022年の事業資料にある指定水位での計画能力で、現在の放流実績ではありません。[4][5][6]

発電出力の合計が資料によって違うのはなぜですか?

差の原因や設備更新の時期は確認できていません。国の紹介にある相俣・桃野合計13,500kWと、県が公表する7,700kW・6,200kWを区別し、本記事の施設別出力は県の一覧によります。[1][7]

予約なしでダムの中まで見学できますか?

施設内部への自由な立入りは案内していません。資料室等の通常見学と、原則10人以上の団体が3週間前までに申し込む職員説明付き見学は別です。工事中の見学範囲も確認してください。[5][9][11]

資料室とダムカードは同じ時間に利用できますか?

通常案内は資料室9:00~16:30、カード配布8:30~17:15で異なります。いずれも年末年始を除く案内ですが、臨時変更は管理支所に確認してください。[9][12]

資料室はまだ閉館中ですか?

感染症対策後の利用再開が2022年7月19日と告知されています。古い閉館告知だけで常時閉鎖とは判断せず、現在の施設案内と臨時の規制を確認してください。[9][10]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-09-29。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 国土交通省「相俣ダム」(目的・諸元・沿革。管理設備概要は2013年5月時点) ↗
  2. 国土交通省 川ナビ「相俣ダム」(総貯水容量・河川・型式・完成年) ↗
  3. 国土交通省「位置図・諸元一覧」(相俣ダムの治水容量と季節別利水容量) ↗
  4. 国土交通省「相俣ダム堰堤改良事業」パンフレット(2022年10月、本文による経緯・計画仕様・工程) ↗
  5. 国土交通省「相俣ダム工事情報」(事業概要・月別進捗の確認先) ↗
  6. 国土交通省「令和8年度 工事」(堰堤改良・小容量放流設備他新設工事の設計書掲載) ↗
  7. 群馬県「企業局の発電所一覧表」(2025年10月29日更新、施設別出力・形式・供給開始) ↗
  8. 群馬県「利根発電事務所管内の発電所(1)」(2011年3月1日更新、導水経路・最大使用水量・維持流量) ↗
  9. 国土交通省「相俣ダム資料室」(展示・通常の開館時間・堤体の工事時閉鎖に関する注意) ↗
  10. 国土交通省「相俣ダム資料室の利用再開について」(2022年7月の再開告知) ↗
  11. 国土交通省インフラツーリズム「ツアー検索・相俣ダム施設見学」(団体条件・予約・仮設展望台) ↗
  12. 国土交通省「ダムカード・関東地方」(相俣ダムの配布先・時間・参考アクセス) ↗
  13. 国土交通省 関東地方整備局 河川「相俣ダム資料室」(公共交通・所在地) ↗
  14. 国土交通省「ダム湖の水面利用ルールについて」(赤谷湖湖面利用計画の公開窓口) ↗
  15. 国土交通省「利根川源流水源地域ビジョン」(2026年4月28日の利用区域指定) ↗
  16. 国土交通省「洪水期に向けた準備を開始します・相俣ダム」(洪水期7~9月と準備放流の注意) ↗

安中市の施設・詳細情報

霧積ダム

霧積湖に水を蓄え、自然調節方式で洪水を抑えながら既得用水と河川環境を支える県施工第一号のダム

群馬県安中市の霧積川にある県営多目的ダム。1975年度完成、堤高59mの重力式堤体が霧積湖を形成する。自然調節方式による洪水調節と、既得取水の安定化・河川環境の保全を担い、新規の上水道開発は目的としていない。

所在地
群馬県安中市松井田町大字坂本1768-133(霧積ダム管理所)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
1967年度予備調査/1970年度建設着手/1975年度完成
形式・構造
重力式コンクリートダム
公表された貯水容量等
総貯水容量2,500,000m³/有効貯水容量2,100,000m³
公表された高さ・堤高
堤高59.0m・堤頂長305.0m
見学・公開条件
群馬県の現行案内でダムカード配布・堤体内を含むダム見学の対象。問い合わせ先は霧積ダム管理所。固定の見学曜日・時間・申込期限は現行一覧に記載がないため、訪問前の確認が必要
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

県施工第一号として建設された霧積川のダム

霧積ダムは、群馬県安中市松井田町大字坂本の利根川水系霧積川にある群馬県管理のダムです。貯水池は霧積湖と呼ばれます。県の現行施設ページは、群馬県が施工した第一号のダムとして建設され、1975年度に完成したと説明しています。[1][4][5]

堤高59.0m、堤頂長305.0m、堤体積195,000m³の重力式コンクリートダムで、総貯水容量は2,500,000m³、有効貯水容量は2,100,000m³です。集水面積は20.4km²、湛水面積は0.13km²です。堤体積と貯水容量、集水面積と湛水面積はそれぞれ意味が異なります。[1][3]

目的は洪水調節と既得用水・河川環境の保全

県の目的表記はF・Nです。Fは洪水調節、Nは既得取水の安定化や河川環境の保全等を表します。上水道用水の新規開発量は「なし」とされ、施設ページの負担率にも上水道・発電の値は掲載されていません。[1][4]

県の役割説明では、渇水時にも従来からのかんがい用水や飲料水などの取水を安定させ、河川の維持流量を確保して景観や魚類の生息環境を維持するため、ダム湖の水を下流へ補給するとしています。これはダム自体が浄水処理や家庭への直接配水を行うという意味ではありません。[2]

計画高水流量360m³/sを80m³/sへ

霧積ダムの洪水調節は自然調節方式です。計画規模は1/100、計画雨量は362mm/日、ダム地点の計画高水流量360m³/sのうち280m³/sを調節し、80m³/sへ低減する計画です。治水基準点は烏川合流点とされています。[1][2]

これらは設計上の計画値です。実際の洪水で常に360m³/sが流入し、80m³/sを放流するという意味ではありません。降雨量、洪水前の水位、実際の流入量などに応じて観測値は変わります。[1][11]

洪水期は7月1日から9月30日と県が説明しています。洪水期には貯水位を下げ、より大きな洪水調節容量を確保する運用計画です。[1][2]

洪水期と非洪水期で容量配分を変える

有効貯水容量2,100,000m³の使い方は季節によって変わります。洪水期の洪水調節容量は1,400,000m³、利水容量は700,000m³です。非洪水期は洪水調節容量360,000m³、利水容量1,740,000m³となります。[1][2]

利水容量はすべて不特定用途として示されており、上水道の新規開発容量は設定されていません。洪水期700,000m³、非洪水期1,740,000m³という値を、総貯水容量やその時点の実貯水量と混同しないようにします。[1][2]

常時満水位はEL609.3m、洪水期制限水位はEL600.0m、最低水位はEL591.0mです。ELは標高であり、堤高59mや湖の水深を表す値ではありません。[1][3]

自由越流・ラジアルゲート・表面取水設備を備える

放流設備として、非常用洪水吐はクレスト自由越流2門、洪水期用の常用洪水吐はオリフィスラジアルゲート1門です。表面取水設備には4段のローラーゲート、利水放流設備には直径0.8mのホロージェットバルブ1条が公表されています。[1]

自然調節方式という説明と、ラジアルゲート等の設備が存在することは矛盾しません。自然調節方式は洪水調節の基本方式を表し、ダムに操作設備が一切存在しないという意味ではありません。[1]

1967年度の予備調査から1975年度の完成まで

安中土木事務所の事業経緯では、1967年度に予備調査、1968~1969年度に実施計画調査、1970年度から建設へ移行しています。1970年度は測量・調査・設計・補償・道路工事、1971~1974年度は道路工事や堤体工事、1975年度は管理施設の整備が記録されています。[3]

総事業費は3,465百万円です。建設に伴う補償として、山林23.34ha、宅地0.22ha、畑0.80ha、住家3戸、県道付替1,500m、林道付替1,300mが公式概要に掲載されています。これらは当時の事業記録であり、現在の土地利用面積を示すものではありません。[3]

2019年東日本台風での洪水調節実績

群馬県が作成した令和元年洪水記録では、2019年東日本台風時に霧積ダム地点で総雨量355mmを観測し、最大流入量100.17m³/sを記録しました。この時の放流量は72.44m³/sで、27.73m³/sを調節したとされています。[10][11]

洪水調節に伴う総調節量は890,000m³で、県は碓氷川の滝名田橋地点について、ダムがない場合に推定される最大流量約999m³/sを約980m³/sへ減少させ、水位を約5cm低減したと推定しています。[11]

この洪水は10月で非洪水期でしたが、県の記録では貯水池内工事のため洪水初期の水位が洪水期制限水位を下回っていたとされています。2019年の一洪水における条件であり、通常の非洪水期運用を示す一般値として扱っていません。[11]

下流約9.8kmまで放流警報看板を配置

安中土木事務所は2024年3月、坂本ダム・霧積ダムの放流警報看板の配置と記載内容を公開しました。霧積ダムについては、小萱警報局のダム下流1.5km地点から滝名田警報局の9.8km地点まで、9か所の看板位置を掲載しています。[9]

これは看板の配置情報であり、「9.8kmまでが常に危険区域」という固定的な線引きを意味するものではありません。放流時には現地のサイレン、放送、看板、管理者の指示に従う必要があります。[9]

ダムカードと堤体見学は現在も対象

群馬県河川課の現行案内では、霧積ダムはダムカード配布と「ダム見学(堤体内の見学含む)」の対象です。問い合わせ先は安中土木事務所霧積ダム管理所、電話027-395-2413です。[6][7]

安中土木事務所の施設概要にも、霧積ダムではダム見学を随時受け付けているとの記載があります。ただし、現行の県一覧には固定の見学曜日・時間・申込期限・受入人数までは掲載されていません。本記事ではそれらを推測せず、訪問前に管理所へ確認する案内としています。[3][6]

管理所の公開住所は安中市松井田町大字坂本1768-133です。県の現行組織案内でも、安中土木事務所のダム管理係が霧積ダムと坂本ダムの維持管理を担当すると確認できます。[1][8]

なお、「ぐんまダムかるた」は霧積ダムを含む25ダムで2023年9月末までに配布終了と県が案内しています。現在のダムカード配布とは別制度なので、かるた配布終了をダムカード配布終了と取り違えないようにします。[6][12]

Deep research

群馬県の現行施設諸元、安中土木事務所の建設史・役割、現行の見学案内、2024年の放流警報情報、令和元年洪水記録を照合しました。計画値と2019年実績、総容量と季節別容量、ダムカードと終了済みのダムかるたを区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-10-01

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
59.0m/305.0m

群馬県の施設諸元。水位標高とは別の寸法です。[1][3][5]

堤体積
195,000m³

ダム本体のコンクリート体積。貯水容量とは別です。[1][3]

総貯水容量
2,500,000m³

施設全体の公表容量で、現在の貯水量ではありません。[1][3][5]

有効貯水容量
2,100,000m³

洪水期と非洪水期で用途別の配分が変わります。[1][3]

集水面積・湛水面積
20.4km²/0.13km²

流域面積と貯水池水面の面積を区別した値です。[1][3]

完成年度・目的
1975年度/F・N

洪水調節と既得取水の安定化・河川環境保全。新規上水道開発はありません。[1][4][5]

霧積湖の水を洪水調節と河川維持へ使う流れ

霧積ダムのF・N目的を水の役割に沿って整理しています。浄水処理工程ではありません。[1][2]

  1. 1
    霧積川上流から霧積湖へ水を受ける

    集水面積20.4km²の流域から貯水池へ水を受け入れます。[1][3]

  2. 2
    洪水期に水位を下げて容量を確保する

    7月1日~9月30日は洪水調節容量1,400,000m³を確保する計画です。[1][2]

  3. 3
    自然調節方式で洪水流量を抑える

    計画高水流量360m³/sのうち280m³/sを調節し、80m³/sへ低減する計画です。[1][2]

  4. 4
    表面取水設備から必要な水を取り扱う

    4段のローラーゲートを備えています。[1]

  5. 5
    既得用水と河川環境のために補給する

    渇水時の既得取水安定化や景観・魚類の生息環境維持のため下流へ補給します。[2]

  6. 6
    利水放流設備から下流へ流す

    直径0.8mのホロージェットバルブ1条が公表されています。[1]

霧積ダムの調査・建設・管理の年表

  1. 予備調査

    安中土木事務所の事業経緯と県営ダム一覧に記録されています。[3][4]

  2. 実施計画調査開始

    施設計画の調査段階です。[3][4]

  3. 実施計画調査を継続

    翌年度も実施計画調査が記録されています。[3]

  4. 建設事業へ移行

    測量・調査・設計・補償・道路工事を実施しました。[3][4]

  5. 堤体工事へ

    道路工事と堤体工事が記録されています。[3]

  6. 堤体工事を継続

    各年度の建設工程として堤体工事が続きました。[3]

  7. 管理施設整備・完成

    県は昭和50年度完成、県施工第一号のダムと説明しています。[1][3][5]

  8. 東日本台風で洪水調節

    最大流入100.17m³/sに対し放流72.44m³/s、27.73m³/sを調節しました。[10][11]

  9. ぐんまダムかるた配布終了

    ダムカードとは別制度で、県は霧積ダムを含む対象ダムのかるた配布終了を案内しています。[12]

  10. 放流警報看板情報を更新

    霧積ダム下流の警報看板位置を県が公開しました。[9]

  11. ダムカード・堤体見学の対象

    県河川課の現行案内で、カード配布と堤体内を含む見学の対象に掲載されています。[6][7]

見学・アクセス情報

2026年10月1日調査。群馬県の現行案内では霧積ダムはダムカード配布・堤体内を含む見学の対象です。固定の見学曜日・時間・予約期限は現行一覧で確認できないため、訪問前に霧積ダム管理所へ問い合わせてください。[3][6][7]

ダム堤体見学
実施中・管理所へ問い合わせ

県の現行案内で霧積ダムを対象に掲載しています。[6][7]

内部見学
「堤体内の見学含む」と県が案内

具体的な日時・コース・受入人数は事前確認が必要です。[6]

旧施設ページの案内
ダム見学を随時受付と記載

2011年更新ページの記載。現在の具体条件は現行窓口へ確認します。[3]

ダムカード
配布対象

配布方法・時間は各ダムで異なるため事前確認するよう県が案内しています。[6]

管理所
安中市松井田町大字坂本1768-133

群馬県の現行施設ページに掲載された住所です。[1]

管理所電話
027-395-2413

ダムカード・堤体見学の問い合わせ先として掲載されています。[1][6]

管理担当
安中土木事務所 ダム管理係

霧積ダム・坂本ダムの維持管理を担当します。[8]

ぐんまダムかるた
配布終了

2023年9月末までに終了。ダムカードとは別です。[12]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

洪水期・非洪水期で変わる容量配分

群馬県公表の施設計画

有効貯水容量2,100,000m³の内訳は季節で変わります。総貯水容量2,500,000m³や実際の貯水量とは別の概念です。[1][2]

洪水期 洪水調節容量
1,400,000m³

7月1日~9月30日の計画容量。[1][2]

洪水期 利水容量
700,000m³

全量が不特定用途として掲載されています。[1][2]

非洪水期 洪水調節容量
360,000m³

非洪水期の容量配分。[1]

非洪水期 利水容量
1,740,000m³

全量が不特定用途です。[1][2]

常時満水位・洪水期制限水位
EL609.3m/EL600.0m

標高値であり、堤高・水深ではありません。[1][3]

2019年東日本台風で記録された洪水調節

群馬県の令和元年洪水記録に掲載された一洪水の実績です。計画値や他の洪水へ一般化しません。[10][11]

総雨量
355mm

霧積ダム地点の観測値。[11]

最大流入量
100.17m³/s

令和元年東日本台風時の最大流入。[11]

放流量
72.44m³/s

最大流入時の県公表値。[11]

調節流量
27.73m³/s

最大流入時点の流入量と放流量の差。[11]

総調節量
890,000m³

洪水調節に伴ってため込んだ水量。[11]

滝名田橋の推定水位低減
約5cm

県がダムなしの場合と比較して推定した当該洪水の効果。[11]

当時は非洪水期でしたが、貯水池内工事のため洪水初期水位が洪水期制限水位を下回っていたと記録されています。[11]

放流警報看板と下流の安全情報

2024年更新の県ページは霧積ダム下流に9か所の放流警報看板を掲載し、最下流側はダムから9.8kmの滝名田警報局です。[9]

距離は看板配置を示す値です。放流時は現地の警報・放送・管理者の指示に従ってください。[9]

「N目的」と新規水道用水を混同しない

霧積ダムのN目的は、既得取水の安定化と河川環境の保全等です。県の利水計画は「新規開発なし」としています。[1][2]

目的
F・N

洪水調節/既得取水の安定化・河川環境保全。[1][4]

新規開発
なし

県の利水計画に明記されています。[1]

上水道容量
設定なし

季節別容量表の上水道欄は空欄です。[1]

建設に伴う補償・付替道路の記録

安中土木事務所の概要ページは、建設時の補償対象として山林23.34ha、宅地0.22ha、畑0.80ha、住家3戸を記録しています。[3]

県道付替
1,500m・幅7.00m

建設時の公式記録です。[3]

林道付替
1,300m・幅2.00m

現在の道路幅・通行条件を示すものではありません。[3]

総事業費
3,465百万円

当時の事業費として公表されています。[1][3]

よくある質問

霧積ダムは何のためのダムですか?

洪水調節と、既得取水の安定化・河川環境の保全等を目的とする県営ダムです。目的記号はF・Nです。[1][2][4]

上水道用水を新しく開発するダムですか?

県の利水計画では新規開発は「なし」で、季節別容量表にも上水道容量は設定されていません。N目的は既得取水の安定化や河川環境保全です。[1][2]

洪水時はどのくらい流量を減らす計画ですか?

計画高水流量360m³/sのうち280m³/sを調節し、80m³/sへ低減する計画です。実際の洪水流量とは別の設計値です。[1][2]

洪水期と非洪水期で貯水容量は変わりますか?

総貯水容量と有効貯水容量は変わりませんが、有効容量の用途配分が変わります。洪水期は洪水調節140万m³・利水70万m³、非洪水期は36万m³・174万m³です。[1][2]

2019年東日本台風ではどのくらい調節しましたか?

最大流入100.17m³/sに対して72.44m³/sを放流し、27.73m³/sを調節しました。総調節量は89万m³で、県は滝名田橋の水位を約5cm低減したと推定しています。[10][11]

霧積ダムを見学できますか?

群馬県の現行案内では、霧積ダムは堤体内を含むダム見学の対象です。具体的な日時や申込条件は霧積ダム管理所へ事前に確認してください。[3][6][7]

ダムカードは現在も配布していますか?

県の現行案内では霧積ダムはダムカード配布対象です。配布方法や時間は各ダムで異なるため、管理所への事前確認が案内されています。[6][7]

ぐんまダムかるたも配布していますか?

県は霧積ダムを含む対象ダムの「ぐんまダムかるた」配布を2023年9月末までに終了したと案内しています。ダムカードとは別制度です。[12]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-10-01。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 群馬県 河川課「霧積ダム」施設諸元・治水利水計画・容量・設備 ↗
  2. 群馬県 安中土木事務所「霧積ダムの役割」洪水調節・流水の正常な機能の維持 ↗
  3. 群馬県 安中土木事務所「霧積ダムの概要」建設経緯・補償・見学 ↗
  4. 群馬県 河川課「県営ダム一覧」完成年度・目的 ↗
  5. 群馬県 地域創生課「群馬県内のダム一覧」主要諸元・県施工ダム一覧 ↗
  6. 群馬県 河川課「ダムカードの配布及びダム堤体見学のお知らせ」 ↗
  7. 群馬県 河川課 公式ページ「ぐんまのダム」現行の見学・カード案内 ↗
  8. 群馬県 安中土木事務所 公式ページ「ダム管理係」 ↗
  9. 群馬県 安中土木事務所「坂本ダム・霧積ダム放流警報看板について」 ↗
  10. 群馬県 河川課「洪水記録」令和元年東日本台風の記録案内 ↗
  11. 群馬県「令和元年洪水記録」(PDF)霧積ダム洪水調節実績 ↗
  12. 群馬県 河川課「ぐんまダムかるたの配布について」配布終了情報 ↗

坂本ダム

碓氷湖に水を蓄え、既得用水の安定化と河川環境を支える、砂防ダムから改良された県管理ダム

群馬県安中市の碓氷川にある県管理ダム。1950年代に砂防ダムとして造られ、嵩上げ・管理移管・堰堤改良を経て1994年度に現在の姿となった。洪水調節容量は持たず、50万m³の利水容量で既得取水の安定化と河川環境の保全を支える。

所在地
群馬県安中市松井田町大字坂本(坂本ダム)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
旧砂防ダムは1950年代竣工/1981年度県管理へ移管/1994年度改良事業完成
形式・構造
重力式コンクリートダム
公表された貯水容量等
総貯水容量778,000m³/有効貯水容量500,000m³
公表された高さ・堤高
堤高36.3m・堤頂長85.0m
見学・公開条件
群馬県の現行案内でダムカード配布・堤体内を含むダム見学の対象。問い合わせ先は安中土木事務所霧積ダム管理所。固定の見学曜日・時間・申込期限は現行一覧に記載がないため、訪問前の確認が必要
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

砂防ダムを改良して生まれた現在の坂本ダム

坂本ダムは、群馬県安中市松井田町大字坂本の利根川水系碓氷川にある群馬県管理のダムです。貯水池は碓氷湖と呼ばれます。現在の施設諸元は、堤高36.3m、堤頂長85.0m、重力式コンクリートダム、総貯水容量778,000m³、有効貯水容量500,000m³です。[1][4][5]

現在の坂本ダムは、最初から現在の河川管理ダムとして新設された施設ではありません。群馬県は、建設省所管の砂防ダムとして竣工した後、嵩上げ、河川管理施設への移管、堰堤改良事業を経て現在の形になったと説明しています。[1][2][12]

旧ダムの竣工年度は公式ページ内でも表記が異なる

旧砂防ダムの竣工時期には、群馬県の公式ページ同士で表記差があります。河川課の坂本ダムページは「昭和32年度に竣工」と記載する一方、安中土木事務所の事業経緯は「昭和33年度 建設省所管砂防ダムとして竣工」と記録しています。[1][2]

安中市の歴史資料も1958年(昭和33年)に「坂本ダム竣工、ダム湖として碓氷湖を形成」としています。本記事では1957年度・1958年度のどちらかを独自に誤記と判断せず、「1950年代の旧砂防ダム竣工」としたうえで、資料差を明記します。[2][10]

旧砂防ダムの公表諸元は堤高28.5m、堤頂長74.0m、計画貯砂量1,950,000m³です。現在の堤高36.3m、堤頂長85.0m、総貯水容量778,000m³とは対象とする施設段階や容量の定義が異なるため、同じ指標として比較していません。[1][2]

1978年度の嵩上げと1981年度の県管理移管

安中土木事務所の事業経緯では、1978年度に補強工事として天端を3.0m嵩上げし、1981年度に砂防施設から河川管理施設へ移管され、群馬県管理になったとされています。[2]

河川課の概要説明は、坂本ダムがもともと下流の既得用水を補給するための容量を持っていたことを、河川管理施設へ移管した背景として説明しています。つまり、砂防施設としての来歴を持ちながら、現在は流水の正常な機能の維持を担うダムとして管理されています。[1][3]

1985年度からダム改良の調査を始め、1986年度に調査設計、1987年度から工事用道路、1988年度以降に堤体・堰堤補強や管理設備を整備し、1994年度まで改良事業が続きました。県内ダム一覧は現在の坂本ダムの完成年度を1994年度としています。[2][4][5]

洪水調節容量は持たないN目的のダム

現在の坂本ダムの目的はN、すなわち既得取水の安定化・河川環境の保全等です。群馬県の施設ページは治水計画欄を「洪水調節容量なし」と明記しています。[1][4]

非常用洪水吐を備え、設計洪水位も設定されていますが、それだけを根拠にF目的の洪水調節ダムとは記載できません。県内ダム一覧でも目的記号はNのみです。[1][5]

碓氷川圏域河川整備計画には、坂本ダム・霧積ダム・中木ダムが下流域の洪水防御や健全な水利用に関わっているという圏域全体の記述がありますが、同時に坂本ダム個別の現行諸元では洪水調節容量がありません。本記事では「圏域の洪水被害軽減への寄与」と「個別ダムのF目的」を同じ意味として扱いません。[1][9]

50万m³の利水容量を通年で使用

有効貯水容量500,000m³は、通年の利水容量として設定され、その全量が不特定用途です。県の役割説明は、既存のかんがい用水や飲料水などの取水を渇水時にも安定させ、河川の維持流量を確保するため、ダム湖の水を下流へ補給するとしています。[1][3]

総貯水容量778,000m³に対し、有効貯水容量500,000m³、堆砂容量278,000m³で、県の現行諸元ではこの二つの合計が総貯水容量と一致します。[1][2]

坂本ダムには新規の上水道開発量は設定されていません。碓氷川圏域では農業用水、水道用水、工業用水など河川水が広く利用され、坂本ダム等が水源としての役割を果たすと河川整備計画は説明していますが、この圏域全体の利用を坂本ダム単独の新規水道目的へ置き換えてはいません。[1][9][11]

安中市の水道取水と「既得用水の安定化」を分ける

安中市水道事業は、碓氷川系の第1取水口について、めがね橋上流の取水ぜきから取水し坂本浄水場へ導水すると説明しています。[11]

これは安中市の現在の取水系統を示す情報です。一方、坂本ダムの目的は既得用水の安定化・河川環境保全であり、ダムから坂本浄水場へ直接送水する施設と公表されているわけではありません。本記事では「坂本ダムが下流の河川流況を支えること」と「市の取水ぜきから浄水場へ導水すること」を別の役割として記載します。[1][3][11]

自由越流の非常用洪水吐と三つの取水孔

現行の放流設備は、非常用洪水吐が自由越流1門で、高さ5.3m、幅24.0~30.3mです。表面取水設備は直径0.8mの多孔式3孔、利水放流設備は直径0.5mのジェットフローゲート1条です。[1]

常時満水位はEL520.5m、最低水位はEL512.1m、設計洪水位はEL525.8mです。これらは標高であり、堤高36.3mや水深を表す数値ではありません。[1][2]

基礎岩盤標高は現行ページでEL490.5m、括弧内に旧498.0mと記載されています。県ページにある新旧の値をそのまま残し、改良工事による測定基準の変更など、資料にない理由は推測していません。[1]

シビックデザインダムとして碓氷湖周辺を整備

1991年度、坂本ダムは建設省から「シビックデザインダム」に指定されました。群馬県は、地元松井田町と協力し、碓氷峠の歴史的鉄道施設をモチーフとした周辺整備を実施したと説明しています。[1]

安中土木事務所の事業経緯では、ダム改良の総事業費3,753百万円に加え、周辺整備事業費600百万円、周辺整備関連の松井田町事業70百万円を記録しています。これらは当時の事業費で、現在の年間維持管理費ではありません。[2]

安中市の2026年3月更新ページは、碓氷湖の湖畔に一周約1.2km、徒歩約20分の散策道があると案内しています。「ほほえみ橋」「夢のせ橋」は周辺の鉄道遺産を意識した景観要素として紹介されています。[10]

碓氷川上流3ダムを連携して水利用を支える

碓氷川圏域河川整備計画は、河川の適正な利用と流水の正常な機能の維持のため、霧積ダム、坂本ダム、中木ダムを連携して運用し、水利用の効率化を図りながら必要な流量の確保に努める方針を示しています。[9]

同計画は、碓氷川圏域で農業用水12.33m³/s、水道用水0.50m³/s、工業用水0.96m³/s、その他0.79m³/sという水利権内訳を掲載しています。これらは圏域全体の値で、坂本ダム単独から供給する量ではありません。[9]

下流0.5kmと3.6kmに放流警報看板

安中土木事務所は2024年3月、坂本ダム下流の放流警報看板を公開しています。城山橋警報局がダム下流0.5km、灘田橋警報局が3.6km地点です。[8]

この距離は看板設置位置であり、「3.6kmより下流は安全」という境界を意味しません。放流時には現地の警報、サイレン、放送、管理者の指示に従う必要があります。[8]

現在もダムカード・堤体見学の対象

群馬県河川課の現行案内では、坂本ダムはダムカード配布と「ダム見学(堤体内の見学含む)」の対象です。問い合わせ先は安中土木事務所霧積ダム管理所、電話027-395-2413です。[6][7]

安中土木事務所の概要ページにも、坂本ダムではダム見学の受付を随時行っているとの記載があります。ただし、このページは2018年更新で、現行の県一覧には固定の見学曜日・時間・申込期限・受入人数までは掲載されていません。本記事では古い「随時」を現在の無予約見学可という意味にはせず、訪問前の問い合わせを案内します。[2][6][7]

ダムそのものの位置は安中市松井田町大字坂本です。管理窓口として掲載される霧積ダム管理所の住所は安中市松井田町坂本1768-133で、坂本ダム現地住所とは同一とは限らないため、地図表示ではダム名・所在地を使用します。[1][6]

Deep research

群馬県の現行諸元、安中土木事務所の改良事業史、碓氷川圏域河川整備計画、2026年更新の安中市碓氷湖情報を照合しました。旧砂防ダムと現在の河川管理ダム、1957年度と1958年度の竣工表記差、洪水吐と洪水調節目的、圏域の水利用と坂本ダム単独の目的を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-10-01

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
36.3m/85.0m

現在の坂本ダムの施設諸元。旧砂防ダムは28.5m/74.0mでした。[1][2][5]

堤体積
43,300m³

現行河川課ページの値。安中土木事務所の概要ページには40,300m³の表記があり、本文の補足欄で差を扱います。[1][2]

総貯水容量
778,000m³

県内ダム一覧では77.8万m³と表記されています。[1][5]

有効貯水容量
500,000m³

通年の利水容量として全量が不特定用途です。[1][3]

集水面積・湛水面積
13.7km²/0.065km²

流域面積と貯水池水面の面積を区別した値です。[1][2]

現在の目的・完成年度
N/1994年度

Nは既得取水の安定化・河川環境保全等。1994年度は堰堤改良後の現施設としての完成年度です。[4][5]

碓氷湖の水を既得用水と河川環境へ補給する流れ

現行のN目的に沿って整理しています。新規上水道開発や洪水調節工程としては扱いません。[1][3][9]

  1. 1
    碓氷川上流から碓氷湖へ水を受ける

    集水面積13.7km²の流域から貯水池へ水が集まります。[1][2]

  2. 2
    通年50万m³の利水容量で水を管理する

    有効貯水容量500,000m³の全量が不特定用途です。[1][3]

  3. 3
    多孔式の表面取水設備で取水する

    直径0.8mの取水孔3孔が公表されています。[1]

  4. 4
    既得用水の不足時に下流へ補給する

    かんがい用水や飲料水など、従来からの取水を安定させる役割です。[3]

  5. 5
    河川維持流量を確保する

    景観や魚類の生息環境など、流水の正常な機能を維持するために補給します。[3][9]

  6. 6
    利水放流設備から必要な水を流す

    直径0.5mのジェットフローゲート1条が公表されています。[1]

旧砂防ダムから現在の坂本ダムまでの年表

  1. 旧砂防ダム竣工の公式表記差

    河川課ページは昭和32年度、安中土木事務所と安中市資料は昭和33年度相当を記載しています。[1][2][10]

  2. 天端を3.0m嵩上げ

    旧砂防ダムの補強工事として実施されました。[2]

  3. 群馬県管理の河川管理施設へ移管

    砂防施設から河川管理施設へ移管されました。[1][2]

  4. ダム改良の調査開始

    堰堤改良事業へ向けた調査が始まりました。[1][2][4]

  5. 調査設計

    改良工事前の設計工程です。[2]

  6. 建設工事開始

    工事用道路工事が始まりました。[2][4]

  7. 堤体・堰堤補強工事

    工事用道路や堰堤補強が進められました。[2]

  8. シビックデザインダムに指定

    歴史的鉄道施設をモチーフとした周辺整備へつながりました。[1][12]

  9. 補強・管理設備・周遊道路工事

    堰堤補強と管理設備、周遊道路の整備が進められました。[2]

  10. 堰堤改良事業の完成年度

    県営ダム一覧・県内ダム一覧が現在の坂本ダムの完成年度として掲載しています。[4][5]

  11. 放流警報看板情報を更新

    坂本ダム下流2地点の看板位置が公開されています。[8]

  12. 安中市が碓氷湖案内を更新

    湖畔の約1.2kmの散策道など現在の観光情報を掲載しています。[10]

見学・アクセス情報

2026年10月1日調査。群馬県の現行案内では坂本ダムはダムカード配布・堤体内を含む見学の対象です。古い施設ページには見学を随時受付との記載がありますが、現在の固定時間・申込期限等は確認できないため、霧積ダム管理所へ事前確認してください。[2][6][7]

ダム堤体見学
実施中・管理所へ問い合わせ

県河川課の現行案内で対象に掲載されています。[6][7]

内部見学
「堤体内の見学含む」と県が案内

具体的な日時・申込条件は事前確認が必要です。[6]

旧施設ページの案内
ダム見学を随時受付と記載

2018年更新ページの記載であり、現在の無予約見学可とは解釈していません。[2]

ダムカード
配布対象

配布方法・時間はダムごとに異なるため事前確認するよう県が案内しています。[6]

問い合わせ先
霧積ダム管理所 027-395-2413

坂本ダムのカード・堤体見学窓口として県が掲載しています。[1][6]

ダム所在地
安中市松井田町大字坂本

現行の施設ページ・県内ダム一覧の所在地です。[1][5]

碓氷湖散策
一周約1.2km・徒歩約20分

2026年3月更新の安中市案内。歩行時間は目安です。[10]

周辺の位置付け
アプトの道・めがね橋周辺の観光エリア

安中市は碓氷湖を碓氷峠周辺の自然・歴史資源として案内しています。[10]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

洪水調節容量を持たない500,000m³の利水容量

群馬県現行施設諸元

坂本ダムはN目的で、洪水調節容量はありません。有効貯水容量500,000m³を通年の利水容量として使用します。[1][3]

洪水調節容量
なし

県の治水計画欄に明記されています。[1]

利水容量
500,000m³

洪水期・非洪水期とも同じ通年容量です。[1][3]

不特定
500,000m³

利水容量の全量。[1]

新規上水道開発
設定なし

上水道欄・新規開発欄に数値はありません。[1]

旧砂防ダムと現在の坂本ダムを分けて読む

旧砂防ダムは堤高28.5m・堤頂長74.0m、現在は堤高36.3m・堤頂長85.0mです。嵩上げと堰堤改良を経ているため、旧施設と現施設の諸元を混ぜません。[1][2]

旧砂防ダム
堤高28.5m/堤頂長74.0m

建設省所管砂防ダムとしての公表値。[2]

1978年度補強
天端3.0m嵩上げ

現在の堤高との差を単純に3mだけで説明するものではありません。[2]

現在の坂本ダム
堤高36.3m/堤頂長85.0m

堰堤改良後の現行諸元。[1][5]

公式資料に残る竣工年・堤体積の表記差

旧砂防ダム竣工は昭和32年度と昭和33年度の両表記があり、現在の堤体積も河川課43,300m³、安中土木事務所40,300m³という差があります。[1][2]

今回確認した公式資料から差の理由を特定できないため、年度区分・測量範囲・改良前後などの理由を推測していません。基本欄は現行河川課ページの43,300m³を採用します。

碓氷川圏域の水利用と坂本ダム単独の役割

河川整備計画は、霧積ダム・坂本ダム・中木ダムを連携し、圏域の必要流量を確保する方針を示しています。[9]

圏域の農業用水水利権
12.33m³/s

碓氷川圏域全体の値で、坂本ダム単独供給量ではありません。[9]

圏域の水道用水水利権
0.50m³/s

同じく圏域全体の値です。[9]

圏域の工業用水水利権
0.96m³/s

坂本ダムの新規工業用水開発量ではありません。[9]

安中市の第1取水口は碓氷川から坂本浄水場へ導水しますが、坂本ダムそのものを浄水場への直接送水施設とはしていません。[11]

放流警報看板の位置

2024年更新の県ページでは、坂本ダム下流に城山橋警報局と灘田橋警報局の2か所を掲載しています。[8]

城山橋警報局
ダム下流0.5km

放流警報看板の設置地点。[8]

灘田橋警報局
ダム下流3.6km

看板位置であり、安全・危険の境界線ではありません。[8]

シビックデザインダムと碓氷湖の景観整備

1991年度の指定後、碓氷峠の歴史的鉄道施設をモチーフにした周辺整備が進められました。県は「美しい碓氷湖としてよみがえった」と説明しています。[1][12]

安中市の2026年案内では湖畔散策道は一周約1.2km。周辺景観の情報とダムの管理機能は分けて掲載しています。[10]

よくある質問

坂本ダムは洪水調節ダムですか?

現在の群馬県の目的表記はNのみで、治水計画欄にも「洪水調節容量なし」と明記されています。非常用洪水吐があることと、F目的を持つことは別です。[1][4][5]

いつ完成したダムですか?

現在の施設としては1994年度完成と県が整理しています。元になった砂防ダムの竣工は公式資料に昭和32年度と昭和33年度の両表記があるため、旧ダムの竣工年は資料差を併記しています。[1][2][4][5]

旧ダムと現在のダムは同じ大きさですか?

違います。旧砂防ダムは堤高28.5m・堤頂長74.0m、現施設は36.3m・85.0mです。1978年度の嵩上げや1980年代後半からの堰堤改良を経ています。[1][2]

坂本ダムは水道用水を供給していますか?

目的は既得取水の安定化・河川環境保全で、新規上水道開発量は設定されていません。碓氷川圏域の水利用を支える一方、安中市の水道は河川の取水ぜきから浄水場へ導水する別の仕組みです。[1][3][9][11]

有効貯水容量はどのくらいですか?

500,000m³です。通年の利水容量として全量が不特定用途に割り当てられています。洪水調節容量はありません。[1][3]

ダム内部を見学できますか?

群馬県の現行案内では坂本ダムは「ダム見学(堤体内の見学含む)」の対象です。具体的な実施日時・申込条件は霧積ダム管理所へ事前に確認してください。[6][7]

碓氷湖を一周できますか?

安中市の2026年3月更新案内では、湖畔に一周約1.2km、徒歩約20分の散策道があります。現地の通行規制や天候は訪問時に確認してください。[10]

放流時の警報設備はありますか?

県は坂本ダム下流0.5kmの城山橋警報局と3.6kmの灘田橋警報局に放流警報看板を設置していると公表しています。[8]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-10-01。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 群馬県 河川課「坂本ダム」現行諸元・目的・容量・放流設備 ↗
  2. 群馬県 安中土木事務所「坂本ダムの概要」旧砂防ダム・改良事業・見学 ↗
  3. 群馬県 安中土木事務所「坂本ダムの役割」流水の正常な機能の維持 ↗
  4. 群馬県 河川課「県営ダム一覧」改良事業年度・目的 ↗
  5. 群馬県 地域創生課「群馬県内のダム一覧」完成年度・目的・主要諸元 ↗
  6. 群馬県 河川課「ダムカードの配布及びダム堤体見学のお知らせ」 ↗
  7. 群馬県 河川課 公式ページ「ぐんまのダム」現行の見学・カード案内 ↗
  8. 群馬県 安中土木事務所「坂本ダム・霧積ダム放流警報看板について」 ↗
  9. 群馬県 河川課「碓氷川圏域河川整備計画」 ↗
  10. 安中市「水面に映える 紅葉の碓氷湖」2026年3月更新 ↗
  11. 安中市水道事業「安中市の水源」碓氷川系第1取水口 ↗
  12. 群馬県 河川課「ダムができるまで」坂本ダムの周辺整備 ↗

中木ダム

灌漑用ダムから安中市の水道専用利水ダムへ転換し、久保井戸浄水場の水源を支える重力式ダム

群馬県安中市の中木川にある安中市管理の水道専用利水ダム。1950年代に群馬県が灌漑用として建設し、1979年に碓氷上水道企業団が取得した。妙義湖に蓄えた水は中木ダム系第3水源として久保井戸浄水場の水源を支え、大雨時には貯留・放流調節による下流被害軽減にも用いられる。

所在地
群馬県安中市松井田町五料字中木山地内(中木ダム)
施設種別・現況
ダム・現存
年代・供用状況
安中市公式は1959年竣工/群馬県一覧は1958年度完成
形式・構造
重力式コンクリートダム
公表された貯水容量等
総貯水容量1,600,000m³/有効貯水容量1,350,000m³
公表された高さ・堤高
堤高41.0m・堤頂長148.1m
見学・公開条件
ダムカードは安中市谷津庁舎で平日8:30~17:15に配布。カード配布場所とダム現地は別。現地の常設内部見学制度は現行公式案内で確認できないため、見学可とは案内しない
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

灌漑用から水道専用へ役割を変えた中木ダム

中木ダムは、群馬県安中市松井田町五料字中木山地内の利根川水系中木川にある安中市管理のダムです。貯水池は妙義湖と呼ばれます。群馬県のダム一覧では、堤高41.0m、堤頂長148.1m、総貯水容量1,600,000m³の重力式コンクリートダムで、現在の目的をW(上水道用水)としています。[1][2]

安中市の現行ページは、総貯水容量1,600,000m³、有効貯水容量1,350,000m³、集水面積13.1km²としています。県が灌漑用水を目的として1954年から1959年まで建設し、その後1979年に碓氷上水道企業団が取得して、水道専用の利水ダムになったと説明しています。[1]

竣工年は「1959年」と「1958年度」の公式表記が併存

安中市の中木ダムページは、竣工を昭和34年、すなわち1959年としています。また、建設期間を昭和29年から昭和34年までの6年間と説明しています。[1]

一方、群馬県の「群馬県内のダム一覧」は完成年度を1958年(昭和33年度)と記載しています。現在の管理者である安中市と県の一覧で1年度の差があるため、本記事では市公式の1959年竣工を基本表示に採用しつつ、県一覧の1958年度完成も残します。今回確認した資料だけでは差の理由を特定できないため、年度末工程や検査時期などを推測して補っていません。[1][2]

1979年に県から取得し、安中市の第3水源へ

安中市の水道史では、1979年4月、給水量の大幅な増加に対応するため、当時の碓氷上水道企業団が「遊休施設であった中木ダム」を群馬県から取得したと記録しています。翌5月には久保井戸浄水場が完成し、計画給水人口・計画一日最大給水量の変更と給水区域拡張が行われました。[5]

現在の「安中市の水源」ページでは、中木ダムを第3水源として位置付けています。中木ダムの水をそのままダムから浄水場へ直送するのではなく、安中市郷原の碓氷川にある人見ぜき取水後の人見用水路から分水し、碓氷川沿いの久保井戸浄水場で取水すると説明しています。[4]

2006年3月の安中市・松井田町合併に伴い、碓氷上水道企業団は解散し、合併後の安中市が水道事業を継続しました。現在、安中市上下水道部の上水道工務課の業務には「中木ダムに関すること」が明記されています。[5][10]

久保井戸浄水場は日量22,000m³の処理能力

久保井戸浄水場は1979年に第4次拡張事業で建設され、現在の施設紹介では浄水処理能力22,000m³/日、敷地面積32,717.19m²とされています。[6]

中木ダムは久保井戸浄水場の水源系統を支えますが、ダムの有効貯水容量1,350,000m³と浄水場の処理能力22,000m³/日は意味が異なります。前者は貯水池で利用できる水量に関する施設諸元、後者は浄水場が1日に処理できる能力です。[1][6]

また、安中市の水源説明では、中木ダム系の水は人見用水路から分水して久保井戸浄水場で取水します。ダムと浄水場の間を一本の専用管で直接つないでいるという説明にはしていません。[4]

正式目的はWだが、大雨時には洪水被害軽減にも使う

群馬県のダム一覧では、中木ダムの正式な目的記号はW(上水道用水)のみです。[2]

一方、安中市は現行の中木ダムページで、台風などの大雨で洪水となった場合にダムで水をため込み、下流への放流を調節して流域の洪水被害を軽減していると説明しています。また、碓氷川圏域河川整備計画も、中木ダムを安中市管理ダムとして挙げ、霧積ダム・坂本ダムとともに下流域の洪水防御や健全な水利用、流水の正常な機能の維持に関わる施設として位置付けています。[1][3]

そのため、本記事では「大雨時に洪水被害軽減へ寄与する」という運用上の説明は掲載しますが、県の正式目的欄にないF(洪水調節)を目的記号として追加していません。[1][2][3]

碓氷川圏域の3ダムを連携して水利用を支える

碓氷川圏域河川整備計画は、霧積ダム、坂本ダム、中木ダムを連携して運用し、水利用の効率化を図りながら必要な流量確保に努める方針を示しています。[3]

同計画では、碓氷川圏域全体の水利権として農業用水12.33m³/s、水道用水0.50m³/s、工業用水0.96m³/s、その他0.79m³/sを掲載しています。これらは圏域全体の値で、中木ダム単独の供給量ではありません。[3]

中木ダムが水道専用利水ダムである一方、圏域全体では農業・工業など複数の水利用があります。本記事では圏域の水利権内訳を中木ダム単独の能力としては扱いません。[1][3]

安中市水道の水質監視は現在も継続

安中市は2026年10月1日確認時点で、水道水の水質検査について、浄水場ごとの配水系統から選定した22か所の給水栓と、8か所の原水で検査を実施していると案内しています。2026年4月1日からはPFOS・PFOAを含め水質基準が52項目となったことも公表しています。[7]

水質検査結果ページは2026年3月27日更新で、2025年度の久保井戸浄水場系、上水道原水などの結果を公開しています。本記事では個別PDF内の測定値を一部だけ抜き出して現在の中木ダム水質として固定せず、最新の結果確認先を案内する形にします。[11]

PFOS・PFOAについては、安中市は2020年度から市内6浄水場の水道水と原水で検査を行い、2025年度までの全検査結果が当時の暫定目標値を下回り、すべてその10分の1未満だったと2026年5月に公表しています。これは安中市水道事業全体の検査結果であり、中木ダム単独の測定結果とはしていません。[8]

妙義湖の貸しボートは2020年に終了

妙義湖は裏妙義の岩山を映す湖として安中市の観光ページで紹介されています。一方、妙義湖休憩所と貸しボートは、桟橋の老朽化により安全性を確保できないなどの理由から2020年3月30日をもって終了したと、市の2025年更新ページが明記しています。[9]

古い観光情報には「ボート遊び」を紹介する表現も残りますが、本記事では更新日の新しい専用ページを優先し、現在も貸しボート営業中とは記載しません。釣りや個人所有艇など、貸しボート以外の現在の湖面利用条件については今回の公式資料から確認できないため補っていません。[9]

ダムカードはダム現地ではなく谷津庁舎で配布

安中市は中木ダムのダムカードを発行しています。配布場所は安中市安中2-11-24の谷津庁舎で、平日8:30~17:15です。土日祝日と年末年始、時間外は配布していません。[1]

市は「ダムカード配布場所とダムは離れています」と明記しています。カードを受け取るために中木ダム現地へ行くという案内ではありません。[1]

安中市水道事業のトップページでも「中木ダムへようこそ」「ダムカード配布しています」と現在の案内が継続しています。[1][10]

現地の常設内部見学制度は確認できない

霧積ダムや坂本ダムのような県管理ダムとは異なり、中木ダムは安中市管理です。今回確認した安中市の現行ページには、常設の堤体内部見学制度、見学可能曜日、予約フォーム等は掲載されていません。[1][10]

そのため、サイト上のステータスは「現存」とし、「堤体内部を見学できる」とは記載しません。現地訪問時は施設管理や放流時の安全上の指示に従い、施設見学を希望する場合は中木ダムを所管する安中市上下水道部上水道工務課へ事前確認するのが適切です。[1][10]

市は放流による増水への注意喚起として、中木川沿いに立札を設置していることも案内しています。設置場所の詳細は市ページから確認できますが、今回の記事ではPDF内の位置を未検証のまま転記していません。[1]

Deep research

安中市水道事業の現行施設ページ、水源・沿革・浄水場・水質情報と、群馬県のダム一覧・碓氷川圏域河川整備計画を照合しました。1959年竣工と1958年度完成、正式目的Wと洪水時の被害軽減効果、ダム容量と浄水場処理能力、カード配布場所とダム現地を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-10-01

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
41.0m/148.1m

群馬県のダム一覧に基づく現行諸元。[2]

総貯水容量
1,600,000m³

安中市と群馬県の公表値が一致しています。[1][2]

有効貯水容量
1,350,000m³

安中市の現行施設ページ。現在の実貯水量ではありません。[1]

集水面積
13.1km²

中木ダムの集水域に関する公表値。[1]

形式・管理者
重力式コンクリート/安中市

県一覧では市町村管理ダムとして掲載されています。[1][2][3]

竣工・完成表記
1959年/1958年度

安中市は昭和34年竣工、群馬県一覧は昭和33年度完成。差の理由は確認できません。[1][2]

中木ダムから久保井戸浄水場へつながる水源系統

安中市が公表する第3水源の流れを整理しています。ダムから浄水場へ直接一本の専用管で送るという説明ではありません。[4][6]

  1. 1
    中木川の水を妙義湖へ貯留する

    総貯水容量160万m³、有効貯水容量135万m³の貯水池です。[1]

  2. 2
    水道専用利水ダムとして水源を確保する

    1979年の取得後、安中市水道の第3水源として利用されています。[1][5]

  3. 3
    人見ぜき取水後の人見用水路から分水する

    安中市は中木ダム系の取水経路をこのように説明しています。[4]

  4. 4
    久保井戸浄水場で原水を取水する

    浄水場は安中市郷原の碓氷川沿いにあります。[4][6]

  5. 5
    久保井戸浄水場で浄水処理する

    現在の公表処理能力は22,000m³/日です。[6]

  6. 6
    配水系統で水質を監視しながら供給する

    安中市は給水栓・原水を定期検査し、結果を公開しています。[7][11]

中木ダムと安中市水道の年表

  1. 群馬県が灌漑用ダムの建設を開始

    安中市の現行ページは昭和29年から6年かけて建設したと説明しています。[1]

  2. 群馬県一覧の完成年度

    県のダム一覧では昭和33年度完成と記載されています。[2]

  3. 安中市公式の竣工年

    安中市の施設ページは竣工を昭和34年としています。[1]

  4. 碓氷上水道企業団が群馬県から取得

    給水量の増加に対応する新たな水源として取得しました。[1][5]

  5. 久保井戸浄水場完成

    第4次拡張事業で整備され、給水区域拡張につながりました。[5][6]

  6. 安中市が水道事業を継承

    安中市・松井田町の合併に伴い碓氷上水道企業団を解散し、安中市が継続しました。[5]

  7. 妙義湖の貸しボート営業終了

    桟橋老朽化等により休憩所・貸しボートが終了しました。[9]

  8. 中木ダム公式ページ更新

    現在の諸元、沿革、ダムカード配布条件が掲載されています。[1]

  9. 妙義湖案内を更新

    貸しボート終了後の現行観光案内です。[9]

  10. 水質基準を52項目へ

    PFOS・PFOAが水質基準項目となり、安中市は新基準に基づく検査を案内しています。[7][8]

  11. PFOS・PFOA検査ページ更新

    2025年度までの市内6浄水場の検査状況を公表しています。[8]

見学・アクセス情報

2026年10月1日調査。中木ダムのダムカードは安中市谷津庁舎で配布され、ダム現地とは別です。現行の市公式ページで常設の堤体内部見学制度は確認できないため、内部見学可とは案内していません。[1][10]

ダムカード
配布中

安中市水道事業への理解促進を目的に発行されています。[1]

カード配布場所
安中市安中2-11-24 谷津庁舎

中木ダム現地ではありません。[1]

カード配布時間
平日8:30~17:15

土日祝日・年末年始・時間外は配布していません。[1]

ダム所在地
安中市松井田町五料字中木山地内

市の現行施設ページによる所在地です。[1]

施設所管
安中市上下水道部 上水道工務課

組織ページの業務内容に「中木ダムに関すること」と明記されています。[10]

常設の内部見学
現行公式案内では確認できず

見学可能と推測せず、必要な場合は上水道工務課への事前確認を案内します。[1][10]

放流時の注意
中木川沿いに増水注意の立札を設置

位置詳細は市ページから確認できますが、添付PDFの未検証位置は記事へ転記していません。[1]

妙義湖の貸しボート
2020年3月30日で終了

桟橋老朽化等のため。現在も営業中とは案内しません。[9]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

正式目的Wと洪水時の運用効果を分ける

現行の安中市・群馬県公式情報

群馬県一覧の正式目的はW(上水道用水)のみです。一方、安中市は大雨時に貯留・放流調節を行い洪水被害を軽減すると説明しています。[1][2]

県一覧の目的記号
W

上水道用水。[2]

現在の管理者
安中市

市町村管理ダムとして県一覧に掲載されています。[2][10]

大雨時の市公式説明
貯留・放流調節で下流被害を軽減

正式なF目的を追加する根拠にはしていません。[1][3]

灌漑用から上水道水源への転換

県が灌漑用として建設した施設を、1979年に碓氷上水道企業団が取得し、水道専用利水ダムへ転換しました。[1][5]

現在の安中市水道事業では中木ダムを第3水源として位置付けています。[4]

ダム容量と浄水場処理能力を混同しない

中木ダムの有効貯水容量は1,350,000m³、久保井戸浄水場の浄水処理能力は22,000m³/日です。[1][6]

中木ダム 有効貯水容量
1,350,000m³

貯水池の施設容量。[1]

久保井戸浄水場 処理能力
22,000m³/日

1日に処理できる浄水能力。[6]

久保井戸浄水場 敷地面積
32,717.19m²

ダムの湛水面積ではありません。[6]

現在の安中市水道の水質監視

2026年の安中市案内では、22か所の給水栓と8か所の原水で水質検査を行い、2025年度の久保井戸浄水場系・上水道原水等の結果を公開しています。[7][11]

給水栓の検査地点
22か所

安中市水道全体の検査地点数です。[7]

原水の検査地点
8か所

中木ダム単独の採水地点数ではありません。[7]

水質基準項目
52項目

2026年4月1日からPFOS・PFOAが基準項目へ移行しました。[7][8]

個別PDFの測定値を「現在の中木ダム水質」として固定掲載していません。最新結果は安中市の水質検査結果ページで確認します。[11]

PFOS・PFOAの公表情報の範囲

安中市は2020年度から市内6浄水場の水道水・原水でPFOS・PFOAを検査し、2025年度まで全て当時の暫定目標値を下回り、その10分の1未満だったと公表しています。[8]

これは安中市水道事業全体の結果です。中木ダム単独の濃度としては扱っていません。

妙義湖の現在の利用案内

安中市の2025年更新ページは妙義湖を景勝地として紹介する一方、妙義湖休憩所・貸しボートは2020年3月30日で終了したと明記しています。[9]

現在の釣りや個人艇の利用条件は今回の公式資料では確認できないため、貸しボート終了以外の湖面利用可否を推測していません。

よくある質問

中木ダムは何のためのダムですか?

現在の群馬県一覧では目的はW(上水道用水)です。安中市は水道専用利水ダムと説明しています。[1][2]

もともと水道用ダムとして造られたのですか?

いいえ。安中市によると、1950年代に群馬県が灌漑用として建設し、1979年に碓氷上水道企業団が取得して水道専用利水ダムになりました。[1][5]

竣工は1958年ですか、1959年ですか?

安中市公式は昭和34年(1959年)竣工、群馬県一覧は1958年度完成としています。差の理由は確認できないため両表記を残しています。[1][2]

洪水調節の目的もありますか?

群馬県一覧の正式目的記号はWのみです。ただし安中市は、大雨時に水をためて下流への放流を調節し、洪水被害を軽減すると説明しています。正式目的と運用効果を分けています。[1][2][3]

中木ダムの水はどこで浄水されますか?

中木ダム系は安中市の第3水源で、人見ぜき取水後の人見用水路から分水し、久保井戸浄水場で取水します。同浄水場の処理能力は22,000m³/日です。[4][6]

ダムカードは中木ダム現地でもらえますか?

いいえ。安中市は谷津庁舎を配布場所としており、ダムとは離れていると明記しています。配布は平日8:30~17:15です。[1]

ダム内部を見学できますか?

今回確認した安中市の現行公式ページには常設の内部見学制度が掲載されていません。そのため内部見学可とは案内せず、希望する場合は上水道工務課へ事前確認してください。[1][10]

妙義湖で貸しボートに乗れますか?

安中市の2025年更新ページでは、妙義湖休憩所・貸しボートは桟橋老朽化等を理由に2020年3月30日で終了したとされています。[9]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-10-01。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 安中市水道事業「中木ダム」現行施設概要・沿革・カード配布 ↗
  2. 群馬県 地域創生課「群馬県内のダム一覧」目的・完成年度・主要諸元 ↗
  3. 群馬県 河川課「碓氷川圏域河川整備計画」中木ダムの位置付け・圏域水利用 ↗
  4. 安中市水道事業「安中市の水源」中木ダム系第3水源 ↗
  5. 安中市水道事業「安中水道の歴史」1979年のダム取得・久保井戸浄水場 ↗
  6. 安中市水道事業「久保井戸浄水場」施設能力 ↗
  7. 安中市水道事業「水道水の水質検査」2026年の検査体制 ↗
  8. 安中市水道事業「PFOS及びPFOAの水質検査結果」2026年5月更新 ↗
  9. 安中市「妙義湖」2025年4月更新・貸しボート終了情報 ↗
  10. 安中市「上下水道部」上水道工務課の中木ダム所管 ↗
  11. 安中市水道事業「水質検査結果」2025年度結果の公開状況 ↗

下仁田町の施設・詳細情報

道平川ダム

3基の取水ダムから約3kmの導水トンネルで水を集め、洪水調節・河川環境・上水道を支える県営ダム

群馬県下仁田町の道平川にある県営多目的ダム。屋敷川・市野萱川・相沢川の3取水ダムから約3kmの導水トンネルで水を集め、自然調節方式による洪水調節、既得用水・河川環境の保全、上水道用水を担う。関東地方でRCD工法を初めて採用したダムとして県が紹介している。

所在地
群馬県甘楽郡下仁田町大字南野牧字上の峰7914(道平川ダム管理事務所)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
県内ダム一覧は1992年度完成/富岡土木事務所は1993年完成と記載
形式・構造
重力式コンクリートダム・RCD工法
公表された貯水容量等
総貯水容量5,100,000m³/有効貯水容量4,900,000m³
公表された高さ・堤高
堤高70.0m・堤頂長300.0m
見学・公開条件
群馬県の現行案内でダムカード配布・堤体内を含むダム見学の対象。ダムカードは平日10:30~15:30に管理事務所で配布。見学日時・申込条件は管理事務所へ事前確認
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

3基の取水ダムと一体で運用する道平川ダム

道平川ダムは、群馬県甘楽郡下仁田町大字南野牧の利根川水系道平川にある群馬県管理の多目的ダムです。貯水池は荒船湖と呼ばれます。県の2024年更新ページでは、堤高70.0m、堤頂長300.0m、堤体積350,880m³の重力式コンクリートダムで、総貯水容量5,100,000m³、有効貯水容量4,900,000m³とされています。[1][2][4]

大きな特徴は、道平川本川だけでなく、近隣の屋敷川・市野萱川・相沢川に3基の取水ダムを設け、3本の導水トンネルで道平川ダムへ水を導くことです。県は「3河川からの導水を行っているダムは全国でも例がありません」と紹介していますが、本記事ではこれを「全国唯一」と言い換えず、公式表現の範囲にとどめます。[1][2]

直接流域は7.2km²ですが、3河川からの間接流域20.4km²を合わせた集水面積は27.6km²です。直接流域と総集水面積を同じ値として扱わないようにします。[1]

1978年の実施計画調査から1990年代初頭の完成へ

富岡土木事務所は、1978年に実施計画調査へ着手し、1993年に完成した群馬県施工3番目のダムと説明しています。[1]

一方、群馬県の県営ダム一覧と県内ダム一覧は、完成を1992年度(平成4年度)としています。公式資料の間で「1992年度」と「1993年」の表記が並存するため、本記事では年度表記と暦年表記の差として併記し、どちらかを独自に誤記とは判断していません。[3][4]

施工ではRCD工法を採用しました。県は、コンクリートを薄く層状に敷き均し、振動ローラーで転圧する方法として説明し、道平川ダムを関東地方で初めてRCD工法を採用したダムと紹介しています。[1][2][12]

F・N・Wの三つの目的

現行の目的はF・N・Wです。Fは洪水調節、Nは既得取水の安定化・河川環境の保全等、Wは上水道用水を表します。[1][2][3]

鏑川圏域河川整備計画も、鏑川流域で渇水時の水不足が発生してきたことや、水道需要への対応のため道平川ダムが建設されたことを説明しています。ダム本体、貯水池、関連施設を良好に保つため計測・点検を続けることも県の維持管理方針に含まれます。[11]

道平川ダムには発電目的Pはありません。放流水を利用する可能性や他施設の事例を根拠に、発電目的を追加していません。[1][3]

自然調節方式で196m³/sを19m³/sへ

治水計画は、ダム地点の計画高水流量196m³/sに対して177m³/sを調節し、19m³/sへ低減するものです。調節方式は自然調節方式、計画規模は1/100、計画雨量は278mm/日、治水基準点は森沢橋です。[1][2][9]

196m³/sや19m³/sは設計上の計画値です。実際の洪水では降雨や貯水位によって流入・放流量が変わります。2013年や2019年の洪水実績は別の値として後述します。[8][9]

非常用洪水吐はクレスト自由越流12門、常用洪水吐は洪水期用・非洪水期用にそれぞれオリフィスローラーゲート1門、表面取水設備は5段のローラーゲート、利水放流設備は口径0.5mのジェットフローゲート1条です。[1][2]

洪水期と非洪水期で容量配分を変更

有効貯水容量4,900,000m³の用途配分は季節により変わります。洪水期は洪水調節容量3,400,000m³、利水容量1,500,000m³で、利水容量の内訳は不特定1,200,000m³、上水道300,000m³です。[1][2]

非洪水期は洪水調節容量2,000,000m³、利水容量2,900,000m³で、不特定2,800,000m³、上水道100,000m³です。[1][2]

常時満水位はEL469.0m、洪水期制限水位はEL459.0m、最低水位はEL438.5mです。これらは標高であり、堤高70mや水深を表す値ではありません。[1]

現在の表記では下仁田町・富岡市・甘楽町・高崎市へ

2024年更新の県公式ページは、上水道用水の新規開発として、下仁田町3,000m³/日(0.035m³/s)、富岡市14,000m³/日(0.162m³/s)、甘楽町1,000m³/日(0.012m³/s)、高崎市16,500m³/日(0.191m³/s)を掲載しています。[1]

合計は0.4m³/sで、群馬県水道ビジョンの水道水源ダム一覧でも道平川ダムの開発水量は0.4m³/sと整理されています。[10]

一方、2011年更新の河川課ページでは、0.191m³/sの供給先を「吉井町」と表記しています。吉井町はその後高崎市と合併しているため、本記事は2024年更新ページの「高崎市」を基本とし、古い公式ページに旧自治体名が残ることも注記します。[1][2]

これらはダムによる水源開発量です。各自治体の浄水場の処理能力や家庭への直接配水量と同じ指標ではありません。[1][10][11]

3本の導水トンネルで間接流域20.4km²を集める

屋敷川、市野萱川、相沢川にはそれぞれ取水ダムがあり、道平川ダムへ導水します。県が公表する集水面積は、屋敷川取水ダム6.0km²、市野萱川取水ダム7.0km²、相沢川取水ダム7.4km²で、合計20.4km²です。[1][2]

導水トンネルはAが1,421.5m、Bが843.5m、Cが680.0mで、県の2024年ページは全体を約3kmと説明しています。[1][2]

取水ダムの堤高は、屋敷川16.0m、市野萱川25.0m、相沢川16.5mです。これらは道平川ダム本体の堤高70.0mとは別の施設諸元です。[2]

2013年台風18号で約68.6万m³を貯留

群馬県の平成25年洪水記録では、2013年9月15~16日の台風18号時に流域平均総雨量199.8mmを観測し、最大流入量67.21m³/sを記録しました。[9]

最大流入時の放流量は8.23m³/s、調節流量は58.98m³/s、総調節量は685,700m³です。県は下流地点で水位を約16cm低減したと推定しています。[9]

これは2013年の一洪水の実績です。計画高水流量196m³/sや計画放流量19m³/sと同じものではありません。[1][9]

2019年東日本台風では約217万m³を貯留

令和元年洪水記録では、2019年東日本台風時に道平川ダム地点で総雨量480mmを観測し、最大流入量78.49m³/sを記録しました。[8]

その時の放流量は11.94m³/sで、66.55m³/sを調節し、総調節量は2,170,000m³でした。県は鏑川八千代地点で最大流量を約1,326m³/sから約1,259m³/sへ減少させ、水位を約15cm低減したと推定しています。[8]

県の記録では、この洪水は非洪水期でしたが、貯水池内工事のため洪水初期水位が洪水期制限水位を下回っていました。特定洪水時の条件であり、通常の非洪水期運用を表す一般値としては扱いません。[8]

ダムカード4種類を1組で配布

富岡土木事務所の現行カード案内では、道平川ダム管理事務所で平日の10:30~15:30に、道平川ダム・相沢川取水ダム・市野萱川取水ダム・屋敷川取水ダムの4種類を1組にして配布しています。来訪者1名につき各1枚です。[6]

管理事務所の住所は下仁田町大字南野牧字上の峰7914、電話は0274-84-3121です。職員不在の場合は富岡土木事務所での受取案内があります。[1][6]

群馬県河川課の現行ページでも、本体と3取水ダムのカードを対象一覧に掲載しています。[5]

堤体内見学と特別見学会は分けて確認

群馬県河川課の現行案内では、道平川ダムは「ダム見学(堤体内の見学含む)」の対象です。詳細な日時や申込条件は道平川ダム管理所へ問い合わせる方式です。[5]

2025年7月29日には富岡土木事務所が施設見学会を開催し、展望台、管理船、普段は入れない利水放流施設の取水ゲート室、堤体下などを案内しました。これは特定日に実施された見学会の内容であり、取水ゲート室や堤体下が日常的に自由開放されているという意味ではありません。[7]

2026年度の群馬県出前講座にも「ぐんまの県営ダムについて」が掲載され、道平川ダムは説明対象候補の一つになっています。これは現地見学制度とは別の県職員による講座です。[12]

Deep research

群馬県の2024年施設紹介、河川課の詳細諸元、県営ダム一覧、洪水記録、現行のカード・見学案内を照合しました。1992年度と1993年の完成表記差、旧吉井町と現在の高崎市表記、直接流域と3取水ダムからの間接流域、計画値と洪水実績を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-10-01

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
70.0m/300.0m

道平川ダム本体の諸元。3取水ダムの堤高とは別です。[1][2][4]

堤体積
350,880m³

本体コンクリートの体積。貯水容量とは別です。[1][2][3]

総貯水容量
5,100,000m³

施設全体の容量で、実際の貯水量ではありません。[1][2][4]

有効貯水容量
4,900,000m³

洪水期と非洪水期で用途別の配分が変わります。[1][2]

集水面積
27.6km²(直接7.2km²・間接20.4km²)

3取水ダムからの導水を含む値です。[1]

完成表記
1992年度/1993年

県営・県内ダム一覧は1992年度、2024年の富岡土木事務所ページは1993年完成と記載しています。[1][3][4]

4河川の水を荒船湖へ集め、治水・利水へ使う流れ

道平川本川と3取水ダムからの導水を含めた仕組みを整理しています。浄水処理工程ではありません。[1][2]

  1. 1
    道平川の直接流域から荒船湖へ水を受ける

    直接流域は7.2km²です。[1]

  2. 2
    屋敷川・市野萱川・相沢川から取水する

    3基の取水ダムがそれぞれ別河川の水を受けます。[1][2]

  3. 3
    3本の導水トンネルで道平川ダムへ導く

    A 1,421.5m、B 843.5m、C 680.0mで、県は全体を約3kmと説明しています。[1][2]

  4. 4
    季節に応じて洪水調節・利水容量を配分する

    洪水期と非洪水期で洪水調節・不特定・上水道の容量を変えます。[1][2]

  5. 5
    自然調節方式で洪水流量を抑える

    計画高水流量196m³/sを19m³/sへ低減する計画です。[1][2]

  6. 6
    既得用水・河川環境・上水道へ水を補給する

    N・W目的により下流の既存水利用と水道水源を支えます。[1][10][11]

道平川ダムの調査・完成・洪水実績の年表

  1. 県営ダム一覧の予備調査年度

    群馬県の県営ダム一覧に昭和51年度の予備調査が記録されています。[3]

  2. 実施計画調査に着手

    富岡土木事務所の2024年紹介ページによる記載です。[1][3]

  3. 建設段階へ

    県営ダム一覧に昭和55年度の建設移行が記録されています。[3]

  4. 相沢川取水ダム完成

    県内ダム一覧に平成3年度完成として掲載されています。[4]

  5. 県営・県内ダム一覧の完成年度

    道平川ダム本体の完成年度として平成4年度を掲載しています。[3][4]

  6. 富岡土木事務所が記す完成年

    2024年更新の施設紹介では平成5年完成としています。[1]

  7. 台風18号で洪水調節

    最大流入67.21m³/s、最大流入時放流8.23m³/sを記録しました。[9]

  8. 東日本台風で洪水調節

    最大流入78.49m³/s、放流11.94m³/s、総調節量217万m³を記録しました。[8]

  9. 富岡土木事務所の施設紹介を更新

    現行の供給先を高崎市とするページです。[1]

  10. 施設見学会を実施

    通常は入れない取水ゲート室や堤体下を含む特別見学会が行われました。[7]

  11. 県営ダムを出前講座の対象に掲載

    道平川ダムを含む県営ダムの役割・仕組みを説明する講座が案内されています。[12]

見学・アクセス情報

2026年10月1日調査。群馬県の現行案内では道平川ダムはダムカード配布・堤体内を含む見学の対象です。カード配布条件は具体的に公表されていますが、堤体見学の固定日時・申込期限は現行一覧にないため、管理事務所へ事前確認してください。[5][6]

ダム堤体見学
実施中・管理事務所へ問い合わせ

県河川課の現行案内で対象に掲載されています。[5]

内部見学
「堤体内の見学含む」と県が案内

通常立入できない設備もあるため、見学範囲はその都度確認が必要です。[5][7]

ダムカード配布日
平日(土日祝日を除く)

富岡土木事務所の現行カード案内。[6]

ダムカード配布時間
10:30~15:30

職員不在時は富岡土木事務所での受取案内があります。[6]

配布カード
本体+3取水ダムの4種類を1組

道平川・相沢川・市野萱川・屋敷川の4カードです。[5][6]

配布枚数
来訪者1名につき各1枚

2枚以上は不可とされています。[6]

管理事務所
下仁田町大字南野牧字上の峰7914

〒370-2626。国道254号沿いの案内標識が目印です。[1][6]

問い合わせ
0274-84-3121

ダムカード・堤体見学の問い合わせ先です。[1][5][6]

特別見学会の例
2025年7月29日に実施

取水ゲート室・堤体下などを含む内容で、通常の自由開放を意味しません。[7]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

洪水期・非洪水期で変わる容量配分

群馬県公表の施設計画

有効貯水容量4,900,000m³の用途配分は季節で変わります。総貯水容量5,100,000m³や実際の貯水量とは別の概念です。[1][2]

洪水期 洪水調節容量
3,400,000m³

洪水期の計画容量。[1][2]

洪水期 利水容量
1,500,000m³

不特定1,200,000m³・上水道300,000m³。[1][2]

非洪水期 洪水調節容量
2,000,000m³

非洪水期の計画容量。[1][2]

非洪水期 利水容量
2,900,000m³

不特定2,800,000m³・上水道100,000m³。[1][2]

常時満水位・洪水期制限水位
EL469.0m/EL459.0m

標高値で、堤高・水深ではありません。[1]

3基の取水ダムと導水トンネル

本体の直接流域が7.2km²と小さいため、屋敷川・市野萱川・相沢川の3取水ダムから間接流域20.4km²分を導水します。[1][2]

屋敷川取水ダム
集水面積6.0km²・堤高16.0m

計画分水流量13m³/s。[2]

市野萱川取水ダム
集水面積7.0km²・堤高25.0m

計画分水流量14m³/s。[2]

相沢川取水ダム
集水面積7.4km²・堤高16.5m

計画分水流量59m³/s。[2][4]

導水トンネルA
1,421.5m

3本のうち最長。[2]

導水トンネルB・C
843.5m/680.0m

県は合計を約3kmと案内しています。[1][2]

水道水源としての開発量と供給先

2024年の富岡土木事務所ページでは、下仁田町・富岡市・甘楽町・高崎市への上水道用水を掲載しています。[1]

下仁田町
3,000m³/日(0.035m³/s)

新規開発水量。[1]

富岡市
14,000m³/日(0.162m³/s)

新規開発水量。[1]

甘楽町
1,000m³/日(0.012m³/s)

新規開発水量。[1]

高崎市
16,500m³/日(0.191m³/s)

2011年の旧ページでは吉井町と表記。最新ページを基本にしています。[1][2]

合計開発水量
0.4m³/s

群馬県水道ビジョンの水道水源ダム一覧でも0.4m³/sです。[10]

2013年・2019年に公表された洪水調節実績

いずれも個別洪水の観測・解析値で、計画値や将来の洪水効果へ一般化しません。[8][9]

2013年 最大流入/最大流入時放流
67.21/8.23m³/s

台風18号。調節流量58.98m³/s、総調節量685,700m³。[9]

2013年 推定水位低減
約16cm

県の下流地点解析。[9]

2019年 最大流入/放流
78.49/11.94m³/s

東日本台風。調節流量66.55m³/s。[8]

2019年 総調節量
2,170,000m³

県公表の貯留量。[8]

2019年 推定水位低減
約15cm

鏑川八千代地点での県推定値。[8]

鏑川圏域での位置付け

鏑川圏域河川整備計画は、水道需要への対応のため道平川ダムを建設し、下仁田町・富岡市・旧吉井町・甘楽町北部へ供給する水を確保したと説明しています。[11]

河川整備計画は旧自治体区分を含む時点の資料です。現在の供給先表記は2024年更新の富岡土木事務所ページを優先しています。[1][11]

関東地方で初めて採用したRCD工法

群馬県は道平川ダムについて、薄く敷き均したコンクリートを振動ローラーで締め固めるRCD工法を関東地方で初めて採用し、施工の合理化を図ったと説明しています。[1][2][12]

RCD工法は建設方法であり、完成後の洪水調節方式である自然調節方式とは別の概念です。

よくある質問

道平川ダムは何のためのダムですか?

洪水調節、既得取水の安定化・河川環境の保全、上水道用水を目的とする県営多目的ダムです。目的記号はF・N・Wです。[1][2][3]

なぜ3つの取水ダムがあるのですか?

道平川本体の直接流域が7.2km²と小さいためです。屋敷川・市野萱川・相沢川の3取水ダムから約3kmの導水トンネルで水を集め、間接流域20.4km²を加えた集水面積27.6km²を確保しています。[1][2]

完成は1992年ですか、1993年ですか?

県営・県内ダム一覧は1992年度完成、2024年更新の富岡土木事務所ページは1993年完成と記載しています。資料差をそのまま併記し、どちらかを誤記とはしていません。[1][3][4]

洪水時はどのくらい流量を減らす計画ですか?

計画高水流量196m³/sを19m³/sへ低減する計画です。これは設計値で、2013年・2019年の実際の洪水流量とは別です。[1][2][8][9]

上水道用水はどこへ供給されますか?

2024年の県公式ページでは下仁田町、富岡市、甘楽町、高崎市です。古い河川課ページでは高崎市分が旧吉井町として掲載されています。[1][2]

ダムカードは何種類もらえますか?

道平川ダム管理事務所では、本体・相沢川取水ダム・市野萱川取水ダム・屋敷川取水ダムの4種類を1組として、来訪者1名につき各1枚配布すると案内しています。[5][6]

ダム内部を見学できますか?

群馬県の現行案内では、道平川ダムは堤体内を含むダム見学の対象です。具体的な日時や申込条件は管理事務所へ確認してください。2025年の施設見学会で入った取水ゲート室等は普段立入できない場所です。[5][7]

RCD工法とは洪水調節方式ですか?

違います。RCD工法は建設時のコンクリート施工方法です。完成後の洪水調節方式は自然調節方式です。[1][2][12]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-10-01。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 群馬県 富岡土木事務所「道平川ダムの紹介」2024年更新 ↗
  2. 群馬県 河川課「道平川ダム」諸元・治水利水計画・取水ダム ↗
  3. 群馬県 河川課「県営ダム一覧」完成年度・目的・諸元 ↗
  4. 群馬県 地域創生課「群馬県内のダム一覧」完成年度・主要諸元 ↗
  5. 群馬県 河川課「ダムカードの配布及びダム堤体見学のお知らせ」 ↗
  6. 群馬県 富岡土木事務所「ダムカードの配布について」 ↗
  7. 群馬県 富岡土木事務所「令和7年度 道平川ダム施設見学会」 ↗
  8. 群馬県「令和元年洪水記録」(PDF)道平川ダム洪水調節実績 ↗
  9. 群馬県「平成25年洪水記録」(PDF)道平川ダム洪水調節実績 ↗
  10. 群馬県「群馬県水道ビジョン」(PDF)水道水源ダム一覧 ↗
  11. 群馬県 河川課「鏑川圏域河川整備計画(変更)」 ↗
  12. 群馬県「令和8年度 出前講座一覧表」(PDF)ぐんまの県営ダムについて ↗

桐生市の施設・詳細情報

桐生川ダム

梅田湖に水を蓄え、洪水調節・河川環境・桐生市の水道用水・県営発電を支える重力式ダム

群馬県桐生市の桐生川にある県営多目的ダム。梅田湖を形成し、自然調節方式による洪水調節、既得用水と河川環境のための流量確保、桐生市の水道用水、桐生川発電所での発電を担う。

所在地
群馬県桐生市梅田町四丁目1781(桐生川ダム管理所)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
県営ダム一覧は1982年度完成/現行河川整備計画は1983年竣工と記載
形式・構造
重力式コンクリートダム
公表された貯水容量等
総貯水容量12,200,000m³/有効貯水容量11,300,000m³
公表された高さ・堤高
堤高60.5m・堤頂長264.0m
見学・公開条件
群馬県は桐生川ダムをダムカード配布・堤体見学の対象として案内。見学の詳細は桐生川ダム管理所へ事前問い合わせ。実施時間や内部見学コースの固定条件は現行案内で確認できないため、訪問前に確認が必要
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

梅田湖を形成する桐生市の県営多目的ダム

桐生川ダムは、群馬県桐生市梅田町四丁目の利根川水系桐生川にある群馬県管理の多目的ダムです。貯水池は梅田湖と呼ばれます。県の施設諸元では、堤高60.5m、堤頂長264.0m、堤体積293,000m³の重力式コンクリートダムで、総貯水容量12,200,000m³、有効貯水容量11,300,000m³です。[1][2][3]

目的は、洪水調節、既得取水の安定化・河川環境の保全、上水道用水、発電の4項目です。群馬県の表記ではF・N・W・Pです。ダム一般の目的記号についても県の説明と一致しており、桐生川ダムにない用途を他のダムから補っていません。[1][11]

1968年の予備調査から1980年代の完成・発電へ

県営ダム一覧では、桐生川ダムについて1968年度に予備調査、1972年度に実施計画調査、1974年度に建設事業へ入り、1982年度を完成年度としています。[2]

一方、近年の渡良瀬川圏域河川整備計画は「昭和58年に桐生川ダムが竣工した」「桐生川ダムの完成(昭和58年)」と記載しており、西暦では1983年です。本記事では1982年度と1983年の表記差を無理に一つへ統一せず、県営ダム一覧の年度表記と河川整備計画の竣工年を併記しています。[2][10]

桐生川発電所はダム完成後の1984年6月に運転を開始しました。群馬県企業局の現行ページでは、桐生川ダムに設けられたダム式発電所で、最大出力470kW、最大使用水量1.8m³/sとしています。ダムの完成時期と発電所の運転開始時期は別です。[6]

自然調節方式で560m³/sを150m³/sへ

治水計画では、ダム地点の計画高水流量560m³/sに対して410m³/sを調節し、150m³/sへ低減する計画です。計画規模は1/100、計画雨量は250mm/日、治水基準点は広見橋とされています。[1]

洪水調節方式は自然調節方式です。これは洪水時の流量調節の考え方を示すもので、放流設備が存在しないという意味ではありません。県は、非常用洪水吐としてクレスト自由越流16門、洪水期用常用洪水吐としてオリフィスラジアルゲート1門、表面取水設備として6段のローラーゲート、利水放流設備としてジェットフローゲート1条を掲載しています。[1]

計画値は施設設計上の条件です。すべての洪水で流入560m³/s、放流150m³/sになるわけではなく、実際の流入・放流量は降雨や貯水位などによって変わります。[1][8]

洪水期と非洪水期で容量配分を変える

総貯水容量12,200,000m³、有効貯水容量11,300,000m³、堆砂容量900,000m³は施設の基本諸元です。有効容量の使い方は洪水期と非洪水期で異なります。[1][2]

洪水期は洪水調節容量7,400,000m³、利水容量3,900,000m³で、利水容量の内訳は不特定1,900,000m³、上水道2,000,000m³です。非洪水期は洪水調節容量2,700,000m³、利水容量8,600,000m³で、不特定5,300,000m³、上水道3,300,000m³です。[1]

常時満水位はEL253.7m、洪水期制限水位はEL242.8mです。これらの標高を、堤高60.5mや湖の水深と同じ数値として扱うことはできません。[1]

桐生市の水道用水を水源側から支える

桐生川ダムでは、桐生市の上水道用水として0.4m³/sを新規開発する計画が示されています。県営ダム一覧はこれを34,500m³/日と併記しています。[1][2]

この34,500m³/日はダムによる水源開発量です。既存の桐生市梅田浄水場の記事で確認できる第1期施設能力11,500m³/日とは定義が異なり、同じ能力値として扱っていません。ダムは水源側で水を蓄え補給し、浄水場が取水した原水を処理して水道水にするという役割分担です。[1]

また、N目的として、既得取水を安定させるとともに、魚類・水生動植物の保護や河川景観などを考慮した流量を確保する役割があります。これは新規の上水道用水開発とは別の機能です。[1][11]

桐生川発電所は最大470kW

群馬県企業局が管理する桐生川発電所は、桐生川ダムに建設されたダム式発電所です。1984年6月に運転を開始し、最大出力470kW、最大使用水量1.8m³/sです。[6]

企業局は、機器操作に油を用いず、制水弁やガイドベーンに電動式を採用していると説明しています。470kWは最大出力であり、常に470kWで運転していることや年間発電電力量を示す数値ではありません。[6]

県のダム計画上は「従属発電」と整理されています。水利用の主目的を変更して発電量を最大化する設備ではなく、ダムから利用可能な水を発電にも使う位置付けとして掲載されています。[1]

2011年台風15号での洪水調節実績

群馬県の2011年洪水記録では、台風15号時に桐生川ダム雨量観測所で累計230mmを観測しました。9月21日19時の最大流入量107.79m³/sに対し、同時刻の放流量は32.22m³/sで、75.57m³/sを調節したとされています。[8]

県の解析では、広見地点の最大流量をダムがない場合に推定される約205.65m³/sから約130.08m³/sへ低減し、水位を約51cm低減したとしています。総調節量は1,192,000m³です。[8]

これは2011年9月の一洪水に関する実績・解析値です。計画高水流量560m³/sや計画放流量150m³/sと混同したり、「どの洪水でも51cm低減する」と一般化したりはしていません。[1][8]

梅田湖は2026年度も公共用水域の水質測定対象

群馬県の2026年度公共用水域水質測定計画では、桐生川ダム貯水池(梅田湖)の湖心(網場・表層)を環境基準点として掲載し、群馬県が測定機関として記載されています。[9]

この計画は「どこで何を測定するか」を定める資料で、2026年度の測定結果そのものではありません。そのため、計画表にある測定頻度を水質の良否へ読み替えたり、過去年の測定値を2026年10月時点の現在値として固定掲載したりしていません。[9]

市街地に近いダムと現在の見学案内

県の施設ページは、桐生市街地から車で20分程度の位置にあり、梅田湖周辺に青少年野外活動施設などが整備されてきたと説明しています。また、1996年度から「ダム湖活用環境整備事業」として周辺整備を進めたとしています。この所要時間は2011年更新ページの案内値で、現在の交通状況を保証するものではありません。[1]

2026年10月1日確認時点で、群馬県河川課は桐生川ダムを「ダムカード配布」と「ダム見学(堤体内の見学含む)」の対象ダムとして掲載しています。問い合わせ先は桐生川ダム管理所、電話0277-32-0566です。[4][5]

桐生土木事務所の2026年6月更新ページも、ダム管理係の業務に「桐生川ダム管理」と「ダム見学」を明記しています。ただし、現行の公開ページだけでは、個人・団体の別、見学可能曜日・時間、内部コース、申込期限といった固定条件までは確認できません。実際に訪問する場合は、管理所へ事前に問い合わせる前提で案内します。[4][7]

Deep research

群馬県の施設諸元・県営ダム一覧・企業局発電所資料・現行見学案内・2026年度水質測定計画を照合しました。1982年度完成と1983年竣工の公式表記差、水源開発量と浄水場能力、計画値と2011年洪水実績を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-10-01

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
60.5m/264.0m

群馬県の施設諸元。貯水位の標高とは別の寸法です。[1][2][3]

堤体積
293,000m³

ダム本体のコンクリート体積で、貯水容量とは別です。[1]

総貯水容量
12,200,000m³

施設の総容量。現在の実貯水量ではありません。[1][3]

有効貯水容量
11,300,000m³

洪水期・非洪水期で用途別の配分が変わります。[1][2]

集水面積・湛水面積
42.0km²/0.62km²

流域面積と貯水池水面の面積を区別した値です。[1]

完成・竣工の公式表記
1982年度/1983年

県営ダム一覧は1982年度完成、河川整備計画は1983年竣工・完成と記載しています。[2][10]

梅田湖の水を洪水調節・水道・発電へ使う流れ

複数目的を水の役割に沿って整理したもので、すべての水が必ず同じ設備を同じ順序で通る処理工程ではありません。[1][6][11]

  1. 1
    桐生川上流から梅田湖へ水を受ける

    集水面積42.0km²の流域から貯水池へ水を受け入れます。[1]

  2. 2
    季節に応じて容量を配分する

    洪水期は洪水調節容量7,400,000m³、非洪水期は2,700,000m³を確保する計画です。[1]

  3. 3
    洪水時は自然調節方式で流量を抑える

    計画高水流量560m³/sを150m³/sへ低減する計画です。[1]

  4. 4
    既得用水と河川環境のために補給する

    渇水時の既得取水安定化や河川環境のため、必要な流量を下流へ確保します。[1][11]

  5. 5
    桐生市の水道用水を水源側から支える

    新規開発水量は0.4m³/s、県営ダム一覧では34,500m³/日と併記されています。[1][2]

  6. 6
    放流水を桐生川発電所で利用する

    最大使用水量1.8m³/s、最大出力470kWの県営ダム式発電所です。[6]

桐生川ダムの調査・完成・管理の年表

  1. 予備調査

    県営ダム一覧に記載された予備調査年度です。[2]

  2. 実施計画調査

    県営ダム一覧の事業段階に基づきます。[2]

  3. 建設事業へ移行

    本体完成とは異なる事業着手段階です。[2]

  4. 台風18号による流域の大きな洪水被害

    近年の河川整備計画は、同台風で床上浸水を含む被害があったと記録しています。[10]

  5. 県営ダム一覧の完成年度

    地域創生課の県内ダム一覧も1982年度完成としています。[2][3]

  6. 河川整備計画が記す竣工・完成年

    1982年度表記と併記し、資料差を残しています。[10]

  7. 桐生川発電所が運転開始

    最大出力470kWの県営発電所として運転開始しました。[6]

  8. ダム湖活用環境整備事業を開始

    県と桐生市がまとめた梅田湖周辺の環境整備計画に基づく事業です。[1]

  9. 台風15号で洪水調節

    最大流入107.79m³/sに対し、最大流入時放流32.22m³/sを記録しました。[8]

  10. 梅田湖を公共用水域水質測定計画に掲載

    湖心(網場・表層)が環境基準点として計画に掲載されています。[9]

見学・アクセス情報

2026年10月1日調査。群馬県の現行ページは桐生川ダムでダムカード配布と堤体見学を実施していると案内しています。ただし固定の曜日・時間・申込期限等は確認できないため、訪問前に桐生川ダム管理所へ問い合わせてください。[4][5][7]

ダム堤体見学
実施中・事前問い合わせ

河川課の現行案内で対象ダムに桐生川ダムを掲載しています。[4][5]

内部見学
「堤体内の見学含む」と県が案内

実施条件・コースは管理所へ確認してください。[4][5]

ダムカード
配布対象

配布方法や時間は各ダムで異なるため、事前確認が必要と県が案内しています。[4]

管理所
桐生市梅田町四丁目1781

県の施設諸元に掲載された桐生川ダム管理所の住所です。[1]

管理所電話
0277-32-0566

ダムカード・堤体見学の問い合わせ先としても掲載されています。[1][4]

管理担当
桐生土木事務所 ダム管理係

2026年6月更新の組織案内で、桐生川ダム管理とダム見学を業務として明記しています。[7]

市街地からの参考
車で20分程度

2011年更新の施設ページにある参考案内。現在の交通状況を保証する値ではありません。[1]

周辺
梅田湖周辺に野外活動・地域施設

県は梅田湖周辺の環境整備を進めてきたと説明しています。[1]

見学条件の未確認事項
固定の曜日・時間・申込期限は現行公開ページで確認できず

推測で補わず、管理所への事前確認を案内します。[4][7]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

洪水期・非洪水期で変わる容量配分

群馬県公表の施設計画

有効貯水容量11,300,000m³の内訳は季節により変わります。総貯水容量や有効貯水容量そのものが季節ごとに別施設値になるわけではありません。[1]

洪水期 洪水調節容量
7,400,000m³

洪水期に確保する計画容量。[1]

洪水期 利水容量
3,900,000m³

不特定1,900,000m³・上水道2,000,000m³。[1]

非洪水期 洪水調節容量
2,700,000m³

非洪水期の容量配分。[1]

非洪水期 利水容量
8,600,000m³

不特定5,300,000m³・上水道3,300,000m³。[1]

常時満水位・洪水期制限水位
EL253.7m/EL242.8m

標高値であり、堤高や水深ではありません。[1]

ダムの水源開発量と梅田浄水場の施設能力を分ける

桐生川ダムの新規上水道開発は0.4m³/s(34,500m³/日)です。これはダム側の水源計画であり、梅田浄水場第1期の処理能力11,500m³/日とは別の指標です。[1][2]

「ダムが1日34,500m³を浄水する」「梅田浄水場が34,500m³/日処理する」とは記載していません。

2011年9月台風15号での洪水調節記録

群馬県の洪水記録に掲載された一洪水の実績です。施設の計画値や他の洪水へ一般化しません。[8]

累計雨量
230mm

桐生川ダム雨量観測所の記録。[8]

最大流入量
107.79m³/s

2011年9月21日19:00。[8]

最大流入時放流量
32.22m³/s

最大流入時点の放流量。[8]

調節流量
75.57m³/s

最大流入量と同時刻放流量の差。[8]

総調節量
1,192,000m³

洪水調節に伴ってダムに貯留した総量。[8]

広見地点の推定水位低減
約51cm

県の解析による当該洪水の推定効果。[8]

2026年度の梅田湖水質測定計画

群馬県の令和8年度公共用水域水質測定計画では、桐生川ダム貯水池(梅田湖)の湖心(網場・表層)を環境基準点として掲載し、測定機関を群馬県としています。[9]

測定計画は水質結果ではありません。計画表だけから現在のpH、COD、栄養塩類等の状態や飲用適否を判定していません。

1982年度完成と1983年竣工の表記差

群馬県の県営ダム一覧・県内ダム一覧は1982年度を完成年度とする一方、近年の渡良瀬川圏域河川整備計画は1983年の竣工・完成と記載しています。[2][3][10]

今回確認した資料だけでは、年度末をまたぐ工程や式典など、表記差の理由を特定できません。そのため両方を残し、どちらかを誤記とは断定していません。

よくある質問

桐生川ダムは何のためのダムですか?

洪水調節、既得取水の安定化・河川環境の保全、桐生市の上水道用水、発電の4目的を持つ県営多目的ダムです。[1][11]

桐生川ダムの完成は1982年ですか、1983年ですか?

県営ダム一覧と県内ダム一覧は1982年度完成、近年の渡良瀬川圏域河川整備計画は1983年竣工・完成と記載しています。今回の資料では差の理由を確認できないため、両方を併記しています。[2][3][10]

洪水調節ではどのくらい流量を減らす計画ですか?

計画高水流量560m³/sに対し410m³/sを調節し、150m³/sへ低減する計画です。これは設計上の計画値で、すべての洪水の実績値ではありません。[1]

桐生市の水道用水はどのくらい開発されていますか?

ダム計画では0.4m³/sで、県営ダム一覧は34,500m³/日と併記しています。これは水源開発量で、梅田浄水場の処理能力とは別です。[1][2]

桐生川発電所はいつから運転していますか?

1984年6月です。群馬県企業局の現行資料では、最大出力470kW、最大使用水量1.8m³/sのダム式発電所です。[6]

梅田湖の水質は現在も測っていますか?

2026年度の群馬県公共用水域水質測定計画に、梅田湖湖心(網場・表層)が環境基準点として掲載されています。ただし計画資料なので、そこから現在の水質結果までは判断していません。[9]

ダム内部を見学できますか?

群馬県の現行案内では、桐生川ダムは「ダム見学(堤体内の見学含む)」の対象です。具体的な日時や申込条件は管理所へ事前に確認してください。[4][5][7]

2011年の洪水ではどのくらい調節しましたか?

台風15号時、最大流入107.79m³/sに対し最大流入時放流32.22m³/sで、75.57m³/sを調節しました。県は広見地点の水位を約51cm低減したと解析しています。[8]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-10-01。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 群馬県 河川課「桐生川ダム」施設諸元・治水利水計画・設備・管理所 ↗
  2. 群馬県 河川課「県営ダム一覧」調査・建設年度・新規開発水量 ↗
  3. 群馬県 地域創生課「群馬県内のダム一覧」完成年度・目的・主要諸元 ↗
  4. 群馬県 河川課「ダムカードの配布及びダム堤体見学のお知らせ」 ↗
  5. 群馬県 河川課 公式ページ「ぐんまのダム」現行の見学案内 ↗
  6. 群馬県 企業局発電課「渡良瀬発電事務所管内の発電所(2)」桐生川発電所 ↗
  7. 群馬県 桐生土木事務所「桐生土木事務所の紹介」ダム管理係 ↗
  8. 群馬県「平成23年洪水記録 第4編 台風第15号」(PDF)桐生川ダム洪水調節実績 ↗
  9. 群馬県「令和8年度公共用水域水質測定計画」(PDF)梅田湖測定計画 ↗
  10. 群馬県「渡良瀬川圏域河川整備計画」桐生川ダム完成年・圏域治水 ↗
  11. 群馬県 河川課「ダムの概要」目的記号とダムの一般的な役割 ↗

沼田市の施設・詳細情報

平出ダム

白沢発電所のピーク流量を調整し、利南・新利南発電所へ水をつなぐ群馬県企業局の発電専用ダム

群馬県沼田市の片品川にある群馬県企業局管理の発電専用ダム。1964年度完成。白沢発電所のピーク発電流量を調整して利南発電所へつなぎ、平出ダムの水は新利南発電所でも利用される。洪水吐を備えるが、県の正式目的はP(発電)のみ。

所在地
群馬県沼田市白沢町平出1483-2(平出ダム管理所)
施設種別・現況
ダム・現存
年代・供用状況
1964年度完成/利南発電所は1964年4月、白沢発電所は同年12月に発電開始
形式・構造
重力式コンクリートダム
公表された貯水容量等
総貯水容量1,400,000m³/有効貯水容量500,000m³
公表された高さ・堤高
堤高40.0m・堤頂長87.0m
見学・公開条件
ダムカードは平出ダム管理所で平日9:00~16:00に配布。群馬県の現行「ダム堤体見学」対象一覧には平出ダムの掲載がないため、内部見学可とは案内しない
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

片品川のみさと湖をつくる発電専用ダム

平出ダムは、群馬県沼田市白沢町平出の利根川水系片品川にある群馬県企業局管理のダムです。貯水池はみさと湖と呼ばれます。県の現行ページでは、目的を「発電」、型式を重力式コンクリートダム、堤高40.0m、堤頂長87.0m、堤体積46,000m³としています。[1][2]

総貯水容量は1,400,000m³、有効貯水容量は500,000m³です。現行ページの「堆砂容量」欄は空欄であるため、総貯水容量と有効貯水容量の差900,000m³を独自に堆砂容量と解釈していません。[1]

目的はP(発電)のみ

群馬県の「群馬県内のダム一覧」では、平出ダムの目的記号はPのみです。F(洪水調節)、N(不特定・河川維持)、W(上水道)などは付いていません。[2]

平出ダムには洪水吐4門、設計洪水位、予備放流水位が設定されていますが、設備や水位諸元が存在することと、正式目的として洪水調節を持つことは同じではありません。本記事では洪水吐を理由に「治水ダム」とは記載しません。[1][2]

県の企業局は、平出ダムを管理する発電課の業務として、発電施設の維持管理・改良・保安、水利に関わる申請、水運用調整などを挙げています。ダムは県営電気事業の発電用水を調整する施設として管理されています。[5]

白沢発電所のピーク流量を平出ダムで調整

群馬県は、利南発電所について「白沢発電所のピーク発電流量を平出ダムで調整して発電」と説明しています。白沢発電所は薗原ダムの水を約3,300mの圧力トンネルで導水する最大出力26,600kWのダム水路式発電所です。[3]

白沢発電所の最大使用水量は20m³/s、利南発電所の最大使用水量は14m³/sです。白沢で利用した水の流れを平出ダムで調整し、下流の利南発電所で発電する系統として理解する必要があります。[3][4]

平出ダムの総貯水容量140万m³を、白沢発電所や利南発電所の年間発電量に置き換えることはできません。貯水容量は水量、最大出力は電力、最大使用水量は流量で、それぞれ単位と意味が異なります。[1][3]

利南発電所は1964年4月から運転

利南発電所は沼田市上久屋町にあるダム水路式発電所で、1964年4月に発電を開始しました。最大出力5,500kW、最大使用水量14m³/sです。[3][4]

平出ダムは群馬県の一覧で1964年度完成とされています。利南発電所の発電開始月とダムの年度完成表記は別指標です。今回確認した公式資料だけでは、1964年4月時点の平出ダム工事の工程を特定できないため、発電開始とダム完成を同じ日付として扱っていません。[2][3]

白沢発電所の発電開始は1964年12月です。現在の公式説明では白沢発電所のピーク発電流量を平出ダムで調整して利南発電所で発電する仕組みですが、1964年4月から12月までの具体的な水運用を今回の資料から推測していません。[3]

2011年から新利南発電所でも平出ダムの水を利用

新利南発電所は2011年7月に発電を開始したダム水路式発電所です。群馬県は、平出ダムの水を利用し、利南発電所の水圧鉄管路から分岐して発電すると説明しています。[3][4]

最大出力は1,000kW、最大使用水量は7m³/sです。発電に利用した水は河川維持用水として片品川へ放流されます。[3]

県の2025年度公営企業概要は、新利南発電所を「河川維持流量と平出ダムからの無効放流を合わせて発電に利用」する発電所として説明しています。新利南発電所は、利南発電所とは別設備であり、最大出力も5,500kWと1,000kWで異なります。[3][4]

三つの発電設備を混同しない

平出ダムと関係する発電設備として、白沢発電所、利南発電所、新利南発電所があります。[3][4]

白沢発電所は最大26,600kW・20m³/s、利南発電所は5,500kW・14m³/s、新利南発電所は1,000kW・7m³/sです。いずれもダム水路式ですが、所在地、運転開始時期、最大出力、水の使い方は異なります。[3][4]

したがって「平出ダムの発電出力は○○kW」と一つの数値だけで表すのは適切ではありません。平出ダムそのものの目的は発電用の水運用であり、発電機を持つ各発電所の出力は個別に扱います。[1][2][3]

みさと湖の水位諸元と50万m³の有効容量

みさと湖の集水面積は635.3km²、湛水面積は0.16km²です。総貯水容量1,400,000m³に対し、有効貯水容量は500,000m³です。[1]

常時満水位はEL403.0m、予備放流水位はEL402.0m、最低水位はEL400.0m、設計洪水位はEL406.0mです。ELは海抜標高を示し、堤高40mや湖の水深とは別の数値です。[1]

集水面積635.3km²は、平出ダム直近の斜面面積だけを意味する数値ではありません。片品川上流域からダム地点へ集まる水の流域に関する諸元です。[1]

洪水吐4門と取水ゲート1門

放流設備として、洪水吐には高さ7.95m×幅10.5mの鋼製ローラーゲート4門があります。取水設備は高さ2.68m×幅3.36mの鋼製ローラーゲート1門です。[1]

県は平出ダムの放流警告看板位置図も公開しています。発電専用ダムであっても、放流による下流水位の変化に対する安全設備が必要です。[1]

一方、洪水吐を備えることを理由に、県一覧にないF目的や洪水調節容量を独自に設定していません。[1][2]

2025年度に流木・堆積土砂・ゲート修繕を計画

群馬県企業局の2025年度発注見通しには、平出ダム流木撤去工事、洪水吐ゲート修繕工事、土砂撤去工事が掲載されています。流木撤去は湖面流木撤去、洪水吐ゲート修繕は水密ゴム取替、土砂撤去は堆積土砂撤去という概要です。[7]

同じ発注見通しには利南発電所取水口スクリーン塗装や放水路抜水など、平出ダムと利南発電所周辺の維持管理工事も掲載されています。[7]

これは2025年4月1日時点の発注見通しであり、すべてが予定どおり契約・完了したことを示す資料ではありません。本記事では「計画された工事」として扱います。[7]

2026年度も洪水吐ゲートの更新・塗装を予定

2026年度発注見通しでは、平出ダム洪水吐ゲート外塗装工事と、洪水吐ゲート修繕工事が掲載されています。塗装工事は洪水吐ゲート・巻上機の塗装、修繕工事は水密ゴム取替等を内容としています。[8]

同資料は2026年4月1日時点の見通しで、実際の発注内容が変更される場合や掲載されない工事が発注される場合があると明記しています。2026年10月1日時点で工事が完了済みだとは断定しません。[8]

2025年度と2026年度に続けてゲート関連工事が計画されていることから、完成から60年以上経過した設備を継続的に維持管理していることは確認できますが、個々の工事の完成日や最終契約額までは今回の資料から補っていません。[7][8]

利南発電所は2027年度の電力売却対象にも掲載

2026年9月18日の群馬県企業局の電力売却公告では、利南発電所が2027年度以降の売電対象となる7つの水力発電所の一つに掲載されています。[9]

これは、平出ダムと水運用上関係する利南発電所が現在も県営電気事業の対象として扱われていることを確認できる資料です。一方、公告の目標売却電力量101,240,000kWhは7発電所の合計値であり、利南発電所単独の年間発電量ではありません。[9]

群馬県企業局の電気事業全体では、水力発電所34か所と太陽光発電所3か所を運転していると2025年10月更新ページで説明しています。平出ダムの記事では、この全体数を平出ダム単独の設備数とは扱いません。[5]

ダムカードは配布中、堤体内部見学は対象一覧にない

平出ダムのダムカードは、平出ダム管理所(沼田市白沢町平出1483-2)で配布されています。配布は平日9:00~16:00、来訪者1名につき1枚で、管理作業により職員不在の場合は待つことがあります。[1]

企業局は2019年6月1日から、建設当初の写真を使ったダムカードVer.3.0を配布していると案内しています。平出ダムも対象5ダムの一つです。[5]

一方、群馬県河川課の現行「ダム堤体見学」対象一覧には、霧積・桐生川・道平川・塩沢・坂本・四万川・大仁田の7ダムが掲載されていますが、平出ダムは掲載されていません。同ページのダムカード対象一覧には平出ダムが掲載されています。[6]

そのため、本記事ではダムカード配布を確認済み情報として案内しますが、「堤体内部を見学できる」とは記載しません。見学を希望する場合は平出ダム管理所または企業局発電課へ事前に確認してください。[1][6]

Deep research

群馬県企業局の現行ダム諸元、発電所一覧、利根発電事務所管内の発電所説明、2025・2026年度発注見通し、現行カード・見学案内を照合しました。P目的と洪水吐設備、白沢・利南・新利南の役割、工事予定と完成実績、カード配布と堤体見学を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-10-01

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
40.0m/87.0m

群馬県企業局の現行諸元。[1][2]

堤体積
46,000m³

ダム本体のコンクリート体積。貯水容量とは別です。[1]

総貯水容量
1,400,000m³

県内ダム一覧の140万m³と一致します。[1][2]

有効貯水容量
500,000m³

現行ダムページの公表値。現在の貯水量ではありません。[1]

集水面積・湛水面積
635.3km²/0.16km²

流域面積と貯水池水面の面積を区別した値です。[1]

目的・完成年度
P/1964年度

正式目的は発電のみ。県内ダム一覧の完成年度です。[2]

白沢発電所から平出ダム、利南・新利南へつながる水の利用

現在の群馬県公式説明に基づく発電系統の関係です。各発電所の運転開始時期が同じという意味ではありません。[3][4]

  1. 1
    薗原ダムの水を白沢発電所へ導く

    約3,300mの圧力トンネルで導水し、最大26,600kWで発電します。[3]

  2. 2
    白沢発電所のピーク発電流量を平出ダムで受ける

    県は利南発電所の説明で、ピーク発電流量を平出ダムで調整すると明記しています。[3]

  3. 3
    みさと湖で発電用水を調整する

    平出ダムの有効貯水容量は500,000m³です。[1]

  4. 4
    利南発電所へ水を送り発電する

    利南発電所は最大5,500kW、最大使用水量14m³/sです。[3][4]

  5. 5
    一部を新利南発電所へ分岐する

    利南発電所の水圧鉄管路から分岐し、最大1,000kWで発電します。[3][4]

  6. 6
    新利南発電所の水を片品川へ放流する

    発電後の水は河川維持用水として片品川へ放流されます。[3]

平出ダムと関連発電所の年表

  1. 利南発電所が発電開始

    ダム水路式、最大出力5,500kWの発電所です。[3][4]

  2. 平出ダム完成年度

    群馬県内ダム一覧が昭和39年度完成としています。[2]

  3. 白沢発電所が発電開始

    現在はそのピーク発電流量を平出ダムで調整して利南発電所へつなぎます。[3][4]

  4. 新利南発電所が発電開始

    平出ダムの水を利用する最大1,000kWのダム水路式発電所です。[3][4]

  5. ダムカードVer.3.0配布開始

    企業局管理5ダムで建設当初の写真を使ったカード配布が始まりました。[5]

  6. ダムカード配布再開

    平出ダム公式ページが再開日を案内しています。[1]

  7. 平出ダム公式ページ更新

    現行諸元・カード配布情報の更新日です。[1]

  8. 流木・土砂撤去、洪水吐ゲート修繕を発注見通しに掲載

    2025年4月1日時点の計画情報で、完了実績ではありません。[7]

  9. 洪水吐ゲート塗装・修繕を発注見通しに掲載

    2026年4月1日時点の計画情報です。[8]

  10. 利南発電所を翌年度以降の電力売却対象に掲載

    県営電気事業の対象発電所として公告されています。[9]

見学・アクセス情報

2026年10月1日調査。平出ダムはダムカード配布対象ですが、群馬県河川課の現行「ダム堤体見学」対象一覧には掲載されていません。内部見学可とは推測せず、希望する場合は平出ダム管理所または企業局へ確認してください。[1][6]

ダムカード
配布中

2021年10月8日から配布再開と公式ページに記載されています。[1]

カード配布場所
平出ダム管理所

沼田市白沢町平出1483-2です。[1]

カード配布日時
平日9:00~16:00

土日祝日・年末年始を除きます。[1]

配布枚数
来訪者1名につき1枚

管理作業で職員不在の場合があります。[1]

管理所電話
0278-53-2108

平出ダム管理所の公開電話番号です。[1]

問い合わせ
利根発電事務所 0278-22-5703

受付時間は平日9:00~16:00です。[1]

堤体内部見学
現行の県対象一覧には掲載なし

カード対象一覧には掲載されています。内部見学可とは案内しません。[6]

ダム所在地
沼田市白沢町平出

カード配布の管理所住所は平出1483-2です。[1][2]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

群馬県企業局の現行公表値

白沢・利南・新利南は別設備です。平出ダムは白沢のピーク流量を調整して利南へつなぎ、新利南でもその水を利用します。[3][4]

白沢発電所
26,600kW/20m³/s

1964年12月発電開始。薗原ダムの水を約3,300m導水。[3][4]

利南発電所
5,500kW/14m³/s

1964年4月発電開始。平出ダムで流量を調整して発電。[3][4]

新利南発電所
1,000kW/7m³/s

2011年7月発電開始。発電後は河川維持用水として片品川へ放流。[3][4]

洪水吐があっても正式目的は発電のみ

平出ダムには洪水吐4門、設計洪水位、予備放流水位がありますが、群馬県一覧の正式目的はPのみです。[1][2]

正式目的
P

発電。[2]

洪水吐
鋼製ローラーゲート4門

高さ7.95m×幅10.5m。[1]

予備放流水位
EL402.0m

治水目的Fを示す値ではありません。[1]

設備の存在だけからF目的、洪水調節容量、計画高水流量を補っていません。

総貯水容量と有効貯水容量の読み分け

総貯水容量1,400,000m³に対し、有効貯水容量は500,000m³です。現行ページの堆砂容量欄は空欄です。[1]

総貯水容量
1,400,000m³

みさと湖全体の施設容量。[1][2]

有効貯水容量
500,000m³

発電用水運用に使われる範囲に関する公表値。[1]

堆砂容量
公表欄は空欄

差900,000m³を堆砂容量と推測していません。[1]

2025~2026年度に公表された維持管理計画

群馬県企業局の発注見通しには、平出ダムの流木・土砂撤去や洪水吐ゲート修繕・塗装が掲載されています。[7][8]

2025年度 流木撤去
湖面流木撤去 一式

発注見通しの工事概要。[7]

2025年度 土砂撤去
堆積土砂撤去 一式

発注見通しで、撤去量は掲載されていません。[7]

2026年度 洪水吐ゲート修繕
水密ゴム取替ほか

第1四半期(6月)発注予定とされた計画。[8]

2026年度 洪水吐ゲート外塗装
ゲート・巻上機塗装 一式

第2四半期(8月)発注予定とされた計画。[8]

いずれも発注見通しであり、予定どおりの契約・完成を示す資料ではありません。[7][8]

現在の県営電気事業での位置付け

群馬県企業局は水力発電所34か所を運転しているとし、利南発電所は2026年9月の翌年度電力売却公告の対象にも掲載されています。[5][9]

公告にある目標売却電力量は7発電所の合計値で、利南発電所単独の年間発電量としては扱っていません。[9]

よくある質問

平出ダムは何のためのダムですか?

群馬県の正式な目的はP(発電)のみです。白沢発電所のピーク発電流量を調整して利南発電所へつなぎ、新利南発電所でも平出ダムの水を利用します。[1][2][3]

洪水吐があるなら洪水調節ダムではないのですか?

洪水吐4門や予備放流水位はありますが、県の正式目的欄はPのみです。設備があることだけを根拠にF目的とはしていません。[1][2]

平出ダムに発電所が付いているのですか?

記事では平出ダムを水運用の調整施設として扱い、白沢・利南・新利南という別の発電所を区別しています。それぞれ最大出力や所在地、運転開始時期が異なります。[3][4]

利南発電所の出力はどのくらいですか?

最大5,500kW、最大使用水量14m³/sです。1964年4月に発電を開始しました。[3][4]

新利南発電所は何が違いますか?

2011年7月開始、最大1,000kWの別発電所です。平出ダムの水を利南発電所の水圧鉄管路から分岐して利用し、発電後は河川維持用水として片品川へ放流します。[3][4]

堆砂容量は90万m³ですか?

そのようには記載していません。総貯水容量140万m³と有効貯水容量50万m³の差は90万m³ですが、県の現行ページの堆砂容量欄は空欄です。差を堆砂容量と推測していません。[1]

ダムカードはどこでもらえますか?

平出ダム管理所で、平日9:00~16:00に来訪者1名につき1枚配布されています。職員不在の場合があります。[1]

堤体内部を見学できますか?

群馬県河川課の現行「ダム堤体見学」対象一覧には平出ダムが掲載されていません。一方、ダムカード対象には掲載されています。内部見学可とは断定せず、希望する場合は管理所等へ確認してください。[6]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-10-01。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 群馬県 企業局発電課「平出ダム」現行諸元・放流設備・ダムカード ↗
  2. 群馬県 地域創生課「群馬県内のダム一覧」完成年度・目的・主要諸元 ↗
  3. 群馬県 企業局発電課「利根発電事務所管内の発電所(2)」白沢・利南・新利南 ↗
  4. 群馬県 企業局発電課「群馬県企業局(電気事業)の発電所一覧表」 ↗
  5. 群馬県 企業局発電課「電気事業」現行の発電所数・ダムカード ↗
  6. 群馬県 河川課「ダムカードの配布及びダム堤体見学のお知らせ」 ↗
  7. 群馬県 企業局「令和7年度発注見通し工事」(PDF)平出ダム維持管理 ↗
  8. 群馬県 企業局「令和8年度発注見通し工事」(PDF)平出ダムゲート工事 ↗
  9. 群馬県 企業局「利南発電所など水力発電所7か所で発電する電力の売却」2026年9月18日 ↗

玉原ダム

藤原ダムを下池に、最大120万kWの純揚水発電を支える中央土質遮水壁型ロックフィルダム

群馬県沼田市の発知川上流にある東京電力リニューアブルパワー管理の発電専用ダム。玉原発電所の上部調整池を形成し、国土交通省の藤原ダムを下部調整池として最大120万kWの純揚水発電を行う。玉原湿原の植生への影響を抑える設計配慮も公式に説明されている。

所在地
群馬県沼田市上発知町玉原高原(玉原ダム)
施設種別・現況
ダム・現存
年代・供用状況
現行東京電力RPは1981年本体完成/群馬県一覧・旧東電公式資料は1982年完成・竣工
形式・構造
中央土質遮水壁型ロックフィルダム
公表された貯水容量等
総貯水容量14,800,000m³/有効貯水容量13,000,000m³(旧東電公式資料)
公表された高さ・堤高
堤高116.0m・堤頂長570.1m
見学・公開条件
ダムカードは沼田市観光案内所など3か所で配布。ダム訪問を確認できる写真が必要で、1人1枚・郵送不可。現行公式ページでは一般向けの堤体内部見学制度を確認できないため、内部見学可とは案内しない
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

最大120万kWの純揚水発電を支える上部ダム

玉原ダムは、群馬県沼田市の利根川水系発知川にある東京電力リニューアブルパワー管理の発電用ダムです。現行ページでは中央土質遮水壁型ロックフィルダム、堤高116.0m、堤頂長570.1m、総貯水容量14,800,000m³とされています。[1][2]

群馬県のダム一覧では目的記号P、型式ロックフィル、堤高116m、堤頂長570.1m、総貯水容量1,480万m³と整理されています。洪水調節F、上水道W、農業用水Aなどの正式目的は付されていません。[2]

東京電力RP初の「純揚水式」玉原発電所

東京電力リニューアブルパワーは、玉原発電所を同社初の純揚水式水力発電所と説明しています。玉原ダムを上部ダム、国土交通省の藤原ダムを下池として利用し、有効落差518m、最大出力1,200,000kWで発電します。[1][3][8]

純揚水式では、電力需要が少ない時間帯や余剰電力が多い時間帯に下部調整池から上部調整池へ水をくみ上げ、電力が必要な時間帯に上池から下池へ水を落として発電します。同じ水を上下の調整池間で繰り返し利用する方式です。[4]

このため、玉原ダムの役割は河川水を単純に下流へ流して発電することだけではなく、電力需給に応じて水を位置エネルギーとして蓄える上部調整池を形成することにあります。[1][4]

藤原ダムを下池として使用

国土交通省は藤原ダムについて、東京電力RPの玉原ダムを上池、藤原ダムを下池とした揚水発電を実施していると明記しています。[8]

藤原ダムは国土交通省管理の多目的ダムで、玉原ダムとは管理者も正式目的も異なります。玉原ダムが東京電力RPの発電専用ダムである一方、藤原ダムは洪水調節、流水の正常な機能の維持、発電を目的とします。[2][8]

したがって「玉原ダムと藤原ダムは同一施設」ではなく、異なる管理者の二つのダムを上下池として組み合わせる発電システムです。[1][8]

玉原発電所は4台の30万kW機で最大120万kW

東京電力の発電設備年表では、1982年12月17日に玉原発電所1号機・4号機が各300,000kWで運転開始し、1986年7月4日に2号機・3号機も各300,000kWで運転開始したとされています。[7]

現在の水力発電所一覧は、玉原発電所の最大出力を1,200,000kW、型式をダム水路式、運転開始年月を1982年12月としています。[3]

旧東京電力の公式調査報告書は、最大使用水量を276m³/sと記載しています。これは2007年公表資料に記録された設備諸元であり、現在の発電所一覧が掲載する最大出力と区別して扱います。[12]

本体完成年は1981年と1982年の公式表記がある

現行の東京電力リニューアブルパワー個別ページは、玉原ダムについて1976年本体着工、1981年完成としています。空撮紹介ページも同じ1976年/1981年表記です。[1][5]

一方、群馬県の「群馬県内のダム一覧」は完成年度を1982年(昭和57年度)としています。また、旧東京電力が2007年に公表した公式調査報告書は、玉原ダムの竣工年月を昭和57年12月、すなわち1982年12月と記載しています。[2][12]

今回確認した公式資料だけでは、1981年が堤体本体の完成、1982年が設備を含む最終竣工など、表記差の理由を確定できません。そのため基本欄は現行管理者ページの1981年を採用し、群馬県・旧東電資料の1982年表記も明記します。[1][2][12]

玉原調整池は有効容量1,300万m³

旧東京電力の公式調査報告書では、玉原調整池の総貯水容量14,800,000m³、有効貯水容量13,000,000m³、湛水面積0.57km²、常時満水位EL1,173.0m、最低水位EL1,141.0mとされています。[12]

現行の東京電力RPページは総貯水容量14,800,000m³を掲載していますが、有効貯水容量や水位諸元は掲載していません。そのため本記事では、有効容量等を「旧東電公式資料による公表値」と明示し、現在ページの数値のようには扱いません。[1][12]

国土交通省の関連施設資料では、玉原ダムの流域面積を6.5km²、管理開始を昭和57年としています。[11]

発知川と十二沢の二つの渓流上に築造

旧東京電力の公式資料は、玉原ダムを利根川水系発知川および十二沢の二つの渓流上に盛り立てた中央土質遮水壁型ロックフィルダムと説明しています。[12]

現行の東京電力RP個別ページでは河川名を「利根川水系発知川」としています。現在の施設検索や一般案内では発知川を基本表記とし、建設・構造の説明では旧公式資料の「発知川及び十二沢」という記述を併記します。[1][12]

ロックフィルダムは土や岩石を盛り立てて築くダムで、玉原ダムは中央部に土質の遮水壁を設ける型式です。[1][5]

非対称地形を考慮した耐震設計

現行の東京電力RPページは、玉原ダムの特徴として「非対称地形におけるダムの耐震設計」を挙げています。[1]

この表現は、ダムが左右対称な谷形状だけを前提とせず、現地地形に応じた耐震設計を行ったことを示すものです。具体的な設計震度や解析条件は現行紹介ページに掲載されていないため、本記事では数値を補っていません。[1]

また、ゲートは鋼製ローラーゲート2門とされています。ゲートの存在を理由に、県一覧にない洪水調節目的Fを追加していません。[1][2]

玉原湿原の植生への影響を抑える設計配慮

東京電力RPの空撮紹介は、玉原湿原の植生に影響がないよう堤高を抑えて造ったと説明し、発電施設は地下に配置されているとしています。[5]

一方で、玉原ダム自体の堤高は116mです。「低く造った」という公式表現は、環境配慮を踏まえた設計上の比較を示すものと理解し、116mが一般的な意味で低いダムだとは書いていません。[1][5]

沼田市は玉原湿原を、日本海型ブナ林に囲まれ、植物分布や成立過程を知る上で学術的に貴重な湿原と説明しています。また、木道から外れない、植物を採取・損傷しない、ゴミを持ち帰るなどの保全ルールを案内しています。[9]

玉原湿原は環境省の「重要湿地」に含まれる

環境省は、玉原湿原を含む「武尊山周辺湿原群」を生物多様性保全上重要な湿地として選定しています。多雪地における傾斜湿原の典型で、多様な植生タイプや地域的な固有種を含むことが選定理由です。[10]

これは湿原の自然環境上の評価であり、玉原ダムが環境省の湿地指定施設という意味ではありません。ダムの設計配慮と、湿原そのものの保全上の価値を分けて掲載します。[5][10]

現在の揚水発電は再生可能エネルギーの変動調整にも関わる

東京電力RPは、揚水発電について、従来の昼夜の需要差への対応だけでなく、太陽光・風力など出力が変動する再生可能エネルギーが増える中で、余剰電力を使った揚水による需給調整機能も担うと説明しています。[4]

玉原発電所は1980年代に運転を開始した施設ですが、純揚水式という仕組みそのものは現在の電力需給調整にも適した特性を持ちます。[1][4]

ただし、本記事では玉原発電所が特定の日にどの程度再エネ余剰電力を吸収したかなど、公開資料にない個別運転実績までは記載していません。[4]

藤原ダムのリアルタイム情報にも玉原の揚水量が表示

国土交通省の藤原ダム情報では、藤原ダムの貯水量・放流量等とともに、「玉原ダム 専用貯水量」「発電放流量」「揚水量」の項目を表示しています。[13]

これは、藤原ダムが玉原揚水発電の下池として現在の水運用にも組み込まれていることを、国土交通省側の運用情報から確認できる例です。[8][13]

リアルタイム表示値は時刻によって変化するため、本記事では特定時刻の揚水量を恒常的な能力値として固定掲載していません。[13]

ダムカードは3か所で配布

現行の玉原ダムページは、ダムカード配布場所として沼田市観光案内所、たんばらラベンダーパークリゾートセンター、沼田駅前のヤマザキYショップ「想いで」の3か所を案内しています。[1]

沼田市観光案内所は3~11月9:00~17:00、12~2月9:00~16:00。ラベンダーパークリゾートセンターは6月中旬~9月上旬の8:30~17:00で、開花状況により営業期間が前後します。ヤマザキYショップは8:00~18:00です。[1]

カード受取にはダムを訪問したことを確認できる写真が必要で、1人1枚、郵送対応はありません。東京電力RPのカード総合案内も、ダム訪問写真の提示や、配布日時の事前確認を求めています。[1][6]

現地アクセスと自然環境上の注意

東京電力RPのアクセス案内は、国道120号の材木町交差点から県道266号へ入り、約20km弱進む経路を示しています。[1]

沼田市は玉原湿原で木道から外れないことや植物を傷つけないことを求めています。また、東京電力RPのカード案内は、ダムへの道中には未舗装路や野生動物との遭遇などの危険があり、近年はクマの目撃情報もあるとして注意を呼びかけています。[6][9]

現行の玉原ダム個別ページには一般向けの堤体内部見学制度や予約条件は掲載されていません。カード取得のための訪問条件と管理区域への内部見学を同一視せず、本記事のステータスは「現存」としています。[1][6]

Deep research

東京電力リニューアブルパワーの現行ダム・発電所・カード案内、群馬県ダム一覧、国土交通省の藤原ダム資料、沼田市・環境省の玉原湿原情報、旧東京電力公式諸元を照合しました。1981年と1982年の完成表記差、現行値と旧資料値、発電設備とダム容量、湿原保全とダム管理区域を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-10-02

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
116.0m/570.1m

現行東京電力RP・群馬県・国交省資料で一致します。[1][2][11]

型式
中央土質遮水壁型ロックフィルダム

現行管理者が非対称地形での耐震設計を特徴として挙げています。[1][12]

総貯水容量
14,800,000m³

現行東京電力RP・群馬県・国交省資料で一致します。[1][2][11]

有効貯水容量
13,000,000m³

2007年公表の旧東京電力公式資料による値です。[12]

玉原発電所
1,200,000kW/有効落差518m

東京電力RP初の純揚水式発電所。[1][3]

本体完成表記
1981年/1982年

現行東電RPは1981年、群馬県一覧・旧東電公式資料は1982年です。[1][2][12]

玉原ダムと藤原ダムを往復する純揚水発電の流れ

東京電力RPの揚水発電の一般説明と、玉原・藤原の上下池関係を組み合わせて整理しています。[1][4][8]

  1. 1
    藤原ダムを下部調整池として水をためる

    国土交通省は藤原ダムを玉原揚水発電の下池と明記しています。[8]

  2. 2
    需要が少ない時間帯などに水をくみ上げる

    揚水式では余剰電力等を使って下池から上池へ水を戻します。[4]

  3. 3
    玉原ダムの上部調整池に水を蓄える

    総貯水容量14,800,000m³、有効貯水容量は旧公式資料で13,000,000m³です。[1][12]

  4. 4
    電力が必要な時間帯に上池から水を落とす

    上下池の高低差を利用し、玉原発電所へ水を送ります。[1][4]

  5. 5
    有効落差518mで玉原発電所を運転する

    最大出力1,200,000kW、現行一覧ではダム水路式です。[1][3]

  6. 6
    発電後の水を藤原ダムへ戻す

    下池に戻った水は、次の揚水時に再び上池へくみ上げられます。[4][8]

玉原ダム・玉原発電所の建設と運用の年表

  1. 玉原ダム本体着工

    現行東京電力RPのダムページ・空撮紹介に記載されています。[1][5]

  2. 現行東京電力RPが記す本体完成年

    個別ダムページと空撮紹介はいずれも1976年着工・1981年完成としています。[1][5]

  3. 群馬県一覧の完成年度

    群馬県のダム一覧は昭和57年度完成としています。[2]

  4. 旧東電公式資料が記すダム竣工年月

    2007年公表の調査報告書は昭和57年12月竣工と記載しています。[12]

  5. 玉原発電所1・4号機運転開始

    各300,000kWで運転を開始しました。[7]

  6. 2・3号機運転開始

    各300,000kWが加わり、4台で最大1,200,000kWとなります。[7]

  7. 旧東京電力が玉原ダム諸元を公式報告書に掲載

    有効貯水容量・湛水面積・水位諸元などが記録されています。[12]

  8. 沼田市が玉原湿原の保全案内を更新

    木道利用や植物保護などのルールを掲載しています。[9]

  9. 玉原発電所を現役発電所一覧に掲載

    最大1,200,000kW、ダム水路式、1982年12月運転開始と確認できます。[3]

  10. ダムカードを3か所で配布

    訪問写真の提示、1人1枚、郵送不可という現行条件を確認しています。[1][6]

見学・アクセス情報

2026年10月2日調査。玉原ダムは現行公式ページでアクセス方法とダムカード配布条件が案内されていますが、一般向けの堤体内部見学制度は確認できません。自然環境保全と安全上の注意にも配慮して訪問してください。[1][6][9]

ダムカード
配布中・3か所

沼田市観光案内所、たんばらラベンダーパークリゾートセンター、沼田駅前ヤマザキYショップです。[1]

沼田市観光案内所
3~11月 9:00~17:00/12~2月 9:00~16:00

現行東京電力RPページの案内です。[1]

ラベンダーパークリゾートセンター
6月中旬~9月上旬 8:30~17:00

開花状況により営業期間が前後します。[1]

沼田駅前Yショップ
8:00~18:00

年中無休と案内されています。[1]

カード受取条件
ダム訪問写真等を提示・1人1枚

郵送対応はありません。[1][6]

車でのアクセス
国道120号材木町交差点から県道266号を約20km弱

東京電力RPの現行案内です。[1]

堤体内部見学
現行公式案内では確認できず

カード配布条件やアクセス案内を自由立入可とは解釈していません。[1]

自然環境上の注意
湿原では木道を外れず、植物を傷つけず、ゴミを持ち帰る

玉原湿原についての沼田市公式ルールです。[9]

安全上の注意
野生動物・クマ等に注意

東京電力RPのカード総合案内がダム訪問時の注意として掲載しています。[6]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

純揚水発電の主要諸元

現行東京電力RP・旧東京電力公式資料

玉原発電所は玉原ダムを上池、藤原ダムを下池として水を往復させる純揚水式です。[1][3][8]

最大出力
1,200,000kW

現行水力発電所一覧。[1][3]

有効落差
518m

現行玉原ダムページ。[1]

最大使用水量
276m³/s

2007年公表の旧東京電力公式資料。[12]

発電電動機
300,000kW×4台

1・4号機は1982年、2・3号機は1986年に運転開始。[7]

1981年完成と1982年竣工の表記差

現行東京電力RPページは1981年完成、群馬県一覧は1982年度完成、旧東京電力公式資料は1982年12月竣工としています。[1][2][12]

差の理由を確定できないため、「本体完成」「全設備竣工」などの区分を推測で割り当てていません。

管理者の異なる二つのダムを上下池として使う

玉原ダムは東京電力RP管理の発電専用ダム、藤原ダムは国土交通省管理の多目的ダムです。この二つを上池・下池として一つの揚水発電システムを構成します。[1][2][8]

上池
玉原ダム

東京電力RP管理。[1]

下池
藤原ダム

国土交通省管理。[8]

現在の運用情報
藤原ダム情報に玉原の専用貯水量・揚水量を表示

値は時刻で変動するため固定値として掲載しません。[13]

玉原湿原に隣接する自然環境への配慮

東京電力RPは、玉原湿原の植生への影響を抑えるため堤高を抑え、発電施設を地下に配置したと説明しています。[5]

環境省の位置付け
武尊山周辺湿原群「重要湿地」

玉原湿原を含む湿原群の自然環境上の評価です。[10]

沼田市の保全案内
木道外立入・植物採取等を避ける

玉原湿原利用時のルール。[9]

湿原の重要湿地指定と、ダム施設の法的指定は別です。

玉原調整池の旧公式諸元

現行ページが掲載しない有効容量・水位については、2007年公表の旧東京電力公式資料を資料時点付きで参照します。[12]

有効貯水容量
13,000,000m³

旧公式資料の値。[12]

湛水面積
0.57km²

旧公式資料の値。[12]

常時満水位
EL1,173.0m

海抜標高。[12]

最低水位
EL1,141.0m

常時満水位との差は32mですが、これをダムの堤高とは扱いません。[12]

現在の電力需給調整における揚水の役割

東京電力RPは、揚水発電が昼夜の需要差への対応に加え、太陽光・風力など変動する再生可能エネルギーの余剰電力を使った揚水にも活用されると説明しています。[4]

玉原発電所の個別日の揚水量・再エネ吸収量までは公開資料にないため記載していません。

よくある質問

玉原ダムは何のためのダムですか?

群馬県の正式目的はP(発電)です。玉原発電所の上部調整池を形成し、国土交通省の藤原ダムを下池として純揚水発電を行います。[1][2][8]

純揚水式とは何ですか?

下池の水を電力需要が少ない時間帯などに上池へくみ上げ、必要な時間帯に上池から下池へ落として発電し、同じ水を繰り返し利用する方式です。[4]

玉原発電所の出力はどのくらいですか?

最大1,200,000kWです。有効落差518mで、現行発電所一覧ではダム水路式、1982年12月運転開始とされています。[1][3]

玉原ダムは1981年完成ですか、1982年完成ですか?

現行東京電力RPは1981年完成、群馬県一覧は1982年度完成、旧東京電力公式資料は1982年12月竣工としています。理由を確認できないため資料差を明記しています。[1][2][12]

玉原ダムと藤原ダムは同じ管理者ですか?

違います。玉原ダムは東京電力RP、藤原ダムは国土交通省が管理します。この二つを揚水発電の上池・下池として組み合わせています。[1][8]

玉原湿原にはどのような配慮がありますか?

東京電力RPは湿原植生への影響を抑えるため堤高を抑え、発電施設を地下に配置したと説明しています。玉原湿原自体は環境省の重要湿地に含まれます。[5][10]

ダムカードはどこでもらえますか?

沼田市観光案内所、たんばらラベンダーパークリゾートセンター、沼田駅前のヤマザキYショップで配布されています。訪問写真が必要で、1人1枚、郵送不可です。[1][6]

堤体内部を見学できますか?

今回確認した現行東京電力RPページには一般向けの内部見学制度は掲載されていません。カード配布やアクセス案内を自由立入可とはしていません。[1]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-10-02。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 東京電力リニューアブルパワー「群馬県 玉原ダム」現行諸元・揚水関係・カード・アクセス ↗
  2. 群馬県 地域創生課「群馬県内のダム一覧」目的・完成年度・主要諸元 ↗
  3. 東京電力リニューアブルパワー「水力発電所一覧」2025年3月末現在 ↗
  4. 東京電力リニューアブルパワー「発電方法の種類」揚水式の仕組み ↗
  5. 東京電力リニューアブルパワー「絶景そら旅」玉原ダム・湿原への設計配慮 ↗
  6. 東京電力リニューアブルパワー「ダムカードについて」訪問確認・安全上の注意 ↗
  7. 東京電力ホールディングス「発電設備関係特記事項」玉原発電所各号機の運転開始 ↗
  8. 国土交通省 関東地方整備局「藤原ダムの概要」玉原ダムを上池・藤原ダムを下池とする揚水発電 ↗
  9. 沼田市「玉原湿原」自然環境・保全ルール ↗
  10. 環境省「重要湿地 No.177 武尊山周辺湿原群」玉原湿原の保全上の価値 ↗
  11. 国土交通省 関東地方整備局「対象ダム周辺の関連施設の概要」玉原ダム諸元 ↗
  12. 東京電力「当社水力発電所の電気事業法に係る調査報告書」玉原ダム旧公式諸元 ↗
  13. 国土交通省 関東地方整備局「藤原ダム情報」玉原専用貯水量・発電放流量・揚水量 ↗

薗原ダム

片品川の薗原湖で予備放流と多段の放流設備を使い、洪水調節・河川流量の確保・水力発電を担う重力式ダム

群馬県沼田市の片品川にある国土交通省の多目的ダム。1966年2月完成、堤高76.5mの堤体が薗原湖をつくる。予備放流で有効容量を洪水調節に活用し、河川流量の確保と県営発電を支える。ガントリークレーンで操作する予備ゲートも特徴。

所在地
群馬県沼田市利根町園原2378(薗原ダム管理支所)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
1966年2月完成/国の別の紹介には1965年の表記あり
形式・構造
重力式コンクリートダム
公表された貯水容量等
総貯水容量20,310,000m³/有効貯水容量14,140,000m³
公表された高さ・堤高
堤高76.5m・堤頂長127.6m
見学・公開条件
公開区域の外観は自由見学。職員案内の内部見学は原則10人以上の学習・研修等の団体が3週間前までに予約。カード配布・湖面利用は別の条件
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

片品川と根利川の水を受ける薗原湖

薗原ダムは、群馬県沼田市の利根川水系片品川にある国土交通省管理の多目的ダムです。貯水池は薗原湖と呼ばれます。管理者の施設紹介では、流域面積607.6km²のうち直接流域は493.9km²で、パンフレットは残る113.7km²を根利川流域と説明しています。根利川からの導水は最大6m³/sという計画で、自然に片品川を流下して湖に入る水と分けて理解する必要があります。[1][2]

目的は洪水調節、流水の正常な機能の維持、発電です。水道や農業の取水を支えることは、河川流量を補う役割として説明されています。薗原ダム単独の新規水道用水供給量や、家庭へ直接配水する能力として置き換えてはいません。2026年度の事業概要でも、利根川上流9ダムの統合管理の対象になっています。[1][2][7]

1966年2月完成と資料による年・堤体積の違い

管理者のパンフレットは1959年から建設を始め、1966年2月に完成したと説明しています。現行の施設ページも竣工年は1966年です。一方、国の「ダムコレクション」には本体着工・完成を1959/1965年とする表記が残ります。本記事の完成年月は管理者の具体的な説明を採用し、別資料の1965年を無断で修正したり、根拠なく別の工事の完了年と断定したりはしません。[1][2][3]

堤高76.5m・堤頂長127.6mは両資料で一致しますが、堤体積は管理者の施設ページで206,000m³、パンフレットで173,000m³です。掲載範囲や改修前後の違いを説明する根拠は今回の資料では確認できないため、詳細欄で併記します。堤体の体積と、湖に貯められる総貯水容量20,310,000m³は別の量です。[1][2][3]

有効容量を洪水調節に使う予備放流

有効貯水容量は14,140,000m³です。国の2025年11月20日付治水計画資料は、流域の広さに対して洪水調節容量が小さいため、予備放流方式で有効容量全体を洪水調節に使うと説明しています。洪水期の利水容量3,000,000m³を、洪水調節容量14,140,000m³に足して独立した二つの容量とみなすのは誤りです。季節による貯留と、洪水に備えて水を下げた状態を区別する必要があります。[2][4]

公表計画では、ダム地点の計画高水流量2,350m³/sに対して800m³/sを調節します。これは想定洪水への計画値で、現在の流入量・放流量や、いつでも同量を抑えられるという保証ではありません。洪水期は7~9月、非洪水期は10~6月で、非洪水期の利水容量は13,220,000m³です。他のダムの期間や容量を流用せず、薗原ダム固有の運用として扱います。[1][2][4]

2019年東日本台風について、国の2025年11月20日付資料は薗原ダムの最大流入量1,051m³/s、最大流入時の調節量62m³/sを報告しています。これは一つの洪水における実績で、上記の計画調節量800m³/sとは別です。[4]

主ゲート・予備ゲート・非常用ゲートの役割

主放流設備はコンジット部の高圧ラジアルゲート3門です。これに、点検時などに水を遮断する高圧ローラゲート2門を組み合わせています。天端を走行するガントリークレーンは予備ゲートを操作する設備で、見学者を運ぶ装置ではありません。国のアクションファイルには、放流中の流水を予備ゲートで遮断する試験も紹介されていますが、実施年月は当該資料から確認できないため年表には入れていません。[1][2][15]

上部のクレストゲート4門は非常用放流設備、ハウエルバンガーバルブ1基は補助放流設備です。放流時の外観だけで全設備を同じ用途と説明することはできません。管理者ページの口径・寸法・電源・観測設備一覧には「2013年5月時点」と明記されています。現在閲覧できるページに載っていることと、2026年の全設備が同じ仕様であることは別です。[1][2][3]

白沢・利南・新利南発電所へつながる水利用

群馬県の施設紹介によると、白沢発電所は薗原ダムから約3,300mの圧力トンネルで導水するダム水路式発電所です。1964年12月に発電を開始し、2024年5月9日更新の公表値は最大出力26,600kW・最大使用水量20m³/sです。ダム完成年より先に発電所の運転が始まっていますが、同じ施設の同じ工程を示す年月ではありません。[2][5]

下流の平出ダムは白沢発電所のピーク発電に伴う流量を調整し、利南発電所につなぎます。県の公表値は利南が5,500kW・14m³/s、新利南が1,000kW・7m³/sです。新利南は利南発電所の水圧鉄管から分岐し、発電後の水を河川維持用水として片品川に戻します。各設備の最大使用水量を足して薗原ダムの常時放流量にはしません。[5]

白沢の出力は管理者のダム紹介で22,600kW、パンフレットで26,000kW、県の発電所紹介で26,600kWと異なります。利南も国の紹介の5,200kWと県の5,500kWに差があります。本記事では設備運営者の県の値を資料日付きで示し、出力変更の時期や理由を資料の差だけから推測していません。[1][2][5]

放流設備の更新と継続的な管理

2003年の管理者の工事案内には、移動式開閉装置の更新完了と予備ゲートの工事予定が載っています。そこで告知された2003年4月15日までの天端道路通行止めを、現在の通行規制として転載してはいません。また、公式のお知らせ一覧では2024年4月に2号常用ゲートの不具合と対応状況、同月3日に作業完了が公表されています。[6][14]

2026年度事業概要は、2017年に交換した堤体管理用エレベータのロープに錆が生じたことを説明し、主ロープ・調速機用ロープ・テンションプーリーベアリングの交換を予定しています。これは年度の計画で、工事完了を示す報告ではありません。堤体や設備の点検、水質・堆砂・湖周辺の監視を継続することと、一般の見学者が管理設備を自由に利用できることも区別します。[7]

外観見学・内部見学・湖面利用を分ける

公開区域での外観見学に対し、職員案内の内部見学は学校・社会教育・職場研修・学術研究などの原則10人以上の団体が対象です。国の案内は3週間前までの予約、平日9:00~16:00のうち12:00~13:00を除く時間帯としています。個人の予約なし入場や、ダムカードの配布時間中なら内部も見られるという案内ではありません。[1][8][9]

湖面には2024年2月16日から適用される専用ルールがあります。利用時間は日の出から日没までですが、水位や天候、管理作業、指定進入路の開閉、通航禁止区域などの条件もあります。遊泳や燃料を動力源とする船舶等は認められていません。外観を見に行くことと、ボート等で湖へ入ることは別の利用です。[11]

所在地マップは、国の案内にある沼田市利根町園原2378の管理支所を検索する地図です。国のダムカード案内は、配布先がダム本体から離れている点を注意事項に挙げています。現地への訪問が難しい場合は、管理者公開の360度バーチャルツアーも利用できます。撮影時点の映像であり、当日の水位や通行状況を示すライブ映像ではありません。[9][12]

Deep research

管理者の施設紹介・パンフレット・治水計画・2026年度事業概要、群馬県の発電所情報を照合しました。完成年・堤体積・発電出力の資料差を残し、設備一覧の時点、年度計画、見学条件を区別します。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-09-29

施設データを詳しく見る

堤高/堤頂長
76.5m/127.6m

管理者の諸元。高さと天端の長さで、湖の大きさではありません。[1][3]

総貯水容量
20,310,000m³

施設容量。日々変わる実貯水量ではありません。[2][3]

有効貯水容量
14,140,000m³

予備放流方式で全容量を洪水調節に利用。洪水期利水容量300万m³を足さないようにします。[2][4]

流域面積(直接/間接)
493.9km²/113.7km²

合計607.6km²。間接流域は根利川流域です。[1][2]

洪水期/非洪水期の利水容量
3,000,000m³/13,220,000m³

洪水期7~9月、非洪水期10~6月。季節別の値で、同時に加算する容量ではありません。[1][2]

完成年月(管理者パンフレット)
1966年2月

別の国の紹介に残る1965年表記と区別して掲載。[1][2][3]

片品川の貯留から洪水調節・下流の水利用へ

通常時の利水、洪水前後の操作、発電経路は目的が異なります。全量が各設備を順番に通る直列の処理工程ではありません。[1][2][4][5]

  1. 1
    片品川流域から流入

    493.9km²の直接流域の雨や雪解け水が片品川を通じて薗原湖へ入ります。[1][2]

  2. 2
    根利川から導水

    113.7km²の間接流域から最大6m³/sを導水する計画。直接流域からの流入と区別します。[1][2]

  3. 3
    季節に応じて薗原湖に貯留

    少雨時の河川流量を補うため、洪水期と非洪水期で利水に使う容量を変えます。[1][2]

  4. 4
    予備放流で洪水に備える

    有効容量全体を洪水調節に使う運用。貯留した利水の水をいつまでも同量残す前提ではありません。[4]

  5. 5
    必要な放流設備で下流へ流す

    主放流設備のコンジットゲート、補助バルブ、非常用クレストゲートを用途別に使用します。[1][2]

  6. 6
    白沢発電所で落差を利用

    ダムから約3,300mの圧力トンネルで導水し、県営の白沢発電所で発電します。[5]

  7. 7
    平出ダムと下流発電所で調整・再利用

    平出ダムでピーク発電流量を調整して利南へ。新利南は分岐した水で発電し、片品川の河川維持用水に戻します。[5]

薗原ダムと関連設備の建設・管理の年表

  1. ダム建設開始

    薗原ダム工事事務所による建設開始。完成年とは区別します。[1][2]

  2. 利南発電所が発電開始

    県の施設紹介による関連発電所の開始年月。ダム本体の完成年月ではありません。[5]

  3. 白沢発電所が発電開始

    薗原ダムから導水するダム水路式発電所が発電を開始。[5]

  4. 薗原ダム完成

    管理者パンフレットの完成年月。別の国の紹介は1965年表記であるため、本文に差を残しています。[1][2][3]

  5. 移動式開閉装置の更新を公表

    更新完了と予備ゲート工事予定を案内。当時の道路通行止めを現在の規制とは扱いません。[6]

  6. 新利南発電所が発電開始

    利南の水圧鉄管から分岐して発電し、河川維持用水を片品川に戻す設備。[5]

  7. 管理用エレベータのロープ交換

    2026年度事業概要が過去の交換年を明記。[7]

  8. 東日本台風で洪水調節

    国の事後整理は最大流入量1,051m³/s、最大流入時の調節量62m³/sを報告。計画値とは分けます。[4]

  9. 薗原湖水面利用ルール適用

    利用区域・時間・進入路・活動内容・安全条件などを定めたルール。[11]

  10. バーチャルツアー公開を告知

    2024年2月15日に撮影した360度映像。撮影日と公開告知日を区別。[12][14]

  11. 2号常用ゲートの不具合対応を告知

    1日に不具合、2日に対応状況、3日に作業完了を公式一覧で公表。継続中の障害とは記載しません。[14]

  12. 堤体管理用エレベータ修繕を計画

    4月20日付事業概要で主ロープ等の交換を予定。竣工・完了の確認ではありません。[7]

見学・アクセス情報

2026年9月29日調査。外観・職員案内・ダムカード・湖面利用は別の条件です。工事や悪天候、特別公開については訪問前に管理支所の最新情報を確認してください。[8][9][11][14]

外観見学
公開区域で自由見学

公開区域の外や管理設備への立入りを認めるものではありません。[1][10]

職員案内の内部見学
学習・研修等の原則10人以上の団体

学校、社会教育、職場研修、学術研究等。個人申込みは対象外という国の案内です。[8]

予約期限・窓口
希望日の3週間前まで/0278-54-8012

薗原ダム管理支所へ事前相談。申込時点で開催が保証されるものではありません。[8]

職員案内の時間
平日9:00~16:00(12:00~13:00を除く)

土日祝日・年末年始を除く。観光サイトの別表記より国の団体案内を採用。[8][10]

天候・災害・工事
中止・立入規制の場合あり

悪天候・地震等で見学を断る場合があります。過去の道路閉鎖期間は当日の規制ではありません。[6][8][14]

ダムカード
管理支所8:30~17:15/年末年始は配布なし

内部見学とは別の配布案内です。[9]

カード配布先・地図
沼田市利根町園原2378

管理支所の公開住所。国はダム本体から離れた配布先であることを注意事項に記載しています。[9]

車でのアクセス
沼田ICから約11km・約20分

国のカード案内の参考値。道路状況による変動があります。[9]

鉄道駅からの距離
沼田駅約15km/上毛高原駅約23km

国の公表距離。鉄道駅からの具体的な路線バス・徒歩時間は確認資料で確定できないため補っていません。[9]

駐車場
観光公式サイトは無料5台と案内

2023年4月4日更新の参考情報。満空や大型車の利用可否は保証しません。[10]

湖面利用
日の出~日没/水位・天候・進入路等の条件あり

平常時最高貯水位以下という条件に加え、指定進入路、門扉、通航制限、救命具の規定があります。[11]

現地以外での見学
管理者の360度バーチャルツアー

2024年2月15日撮影。ライブ映像や自由な現地立入りの許可ではありません。[12]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

洪水調節実績・設備管理と公表データの見方

2019年東日本台風の実績・2026年度事業概要/2026年9月29日確認

単一洪水の実績、施設能力、修繕計画は異なる指標です。洪水実績は2025年11月20日付の国の整理資料によります。確認できない年間平均水質や当日の貯水率は補っていません。[4][7][13]

2019年東日本台風・最大流入量
1,051m³/s

国が公表する当該洪水の実績。計画高水流量2,350m³/sとは別です。[4]

同洪水・最大流入時の調節量
62m³/s

最大流入時点の値。洪水全体の最大調節量や総貯留量ではありません。[4]

堤体・設備の管理
点検・観測・保守

機械設備、電気通信設備、ダム管理施設等を維持する業務。[7]

湖と周辺の管理
水質監視・堆砂観測・法面調査等

ダム湖の水質と、浄水処理後の飲料水の検査結果は異なります。[7][13]

2026年度の修繕計画
管理用エレベータのロープ等交換

年度計画であり、今回の調査では完了を確認したものではありません。[7]

水質公表値
年・ダム別分析/速報値を含む

管理者は後日訂正の可能性を明記。採水年と地点を確認して利用します。[13]

季節と予備放流で変わる容量の使い方

管理者パンフレット・2025年11月20日付治水計画資料

有効容量全体を洪水調節に使う予備放流方式です。洪水期の利水容量と洪水調節容量を独立した空間として加算しないようにします。[2][4]

総貯水容量
20,310,000m³

湖の施設容量。[2][3]

有効容量/洪水調節に使う容量
14,140,000m³

予備放流を前提とする運用を含めた値。[2][4]

洪水期の利水容量
3,000,000m³

7~9月に河川流量を確保するための容量。[1][2]

非洪水期の利水容量
13,220,000m³

10~6月の値。洪水期の値と同時に足さないようにします。[1][2]

計画高水流量/調節量
2,350m³/s/800m³/s

ダム地点の公表計画。実測の流入量・放流量ではありません。[1][2]

用途別の放流設備と予備ゲート

管理者の設備一覧は2013年5月時点

主・補助・非常用に加え、点検や遮断のための予備設備があります。寸法は資料時点の仕様であり、最新設備の実測ではありません。[1][3][15]

主放流設備
高圧ラジアルゲート3門

径間5.0m×高さ3.56m。コンジット部に設置。[1][2]

予備ゲート
高圧ローラゲート2門

径間6.91m×高さ8.595m。ガントリークレーンで操作。[1][2][15]

非常用放流設備
クレストのラジアルゲート4門

径間7.5m×高さ8.06m。[1][3]

補助放流設備
ハウエルバンガーバルブ1基

口径0.7m。副ゲートや修理用ゲートも別途記載されています。[1][3]

予備ゲートで流水を遮断する試験は国のアクションファイルで紹介されています。試験の説明を、日常的に行う観光放流や現在の運転状態とは読み替えません。[15]

白沢・利南・新利南発電所の設備

群馬県の施設紹介:2024年5月9日更新/2026年9月29日閲覧

白沢発電所
26,600kW/20m³/s

最大出力/最大使用水量。薗原ダムから約3,300mの圧力トンネルで導水。[5]

利南発電所
5,500kW/14m³/s

平出ダムで白沢のピーク発電流量を調整して発電。[5]

新利南発電所
1,000kW/7m³/s

利南の水圧鉄管から分岐。発電後は河川維持用水として片品川へ。[5]

施設別の最大値であり、年間発電量や全施設が同時に最大運転する実績ではありません。県営発電所の内部見学はダム見学とは別に確認が必要です。[5][8]

完成年・堤体積・出力の資料差

差の存在と、本記事で採用する資料を明示します。未確認の増改築年や数値の算定範囲を推測して埋めてはいません。[1][2][3][5]

完成年
管理者1966年2月/別の国紹介1965年

基本情報は管理者パンフレットを採用。別表記の根拠は当該紹介だけでは確定できません。[1][2][3]

堤体積
施設ページ206,000m³/パンフレット173,000m³

範囲や改修前後による差とは断定せず併記。[1][2]

白沢発電所出力
22,600/26,000/26,600kW

順に国のダム紹介・パンフレット・県の発電所紹介。本文は県の値を資料日付きで採用。[1][2][5]

利南発電所出力
国の紹介5,200kW/県の紹介5,500kW

本文は県の公表値。変更理由や変更年月は確認できていません。[1][5]

よくある質問

薗原ダムは何と読み、どこにありますか?

「そのはらダム」です。群馬県沼田市の片品川にあり、貯水池は薗原湖と呼ばれます。地図は管理支所の公開住所を用いています。[1][3][9]

完成は1965年ですか、1966年ですか?

本記事は管理者パンフレットの1966年2月を採用します。国の別の紹介には1965年とあり、差の根拠は当該資料から断定できないため両方を示しています。[1][2][3]

洪水調節容量と洪水期の利水容量は足せますか?

いいえ。予備放流により有効容量全体を洪水調節に使う運用です。1,414万m³に利水300万m³を単純に加えた値を有効容量としてはいけません。[2][4]

天端のクレーンは何に使いますか?

主ゲートの点検時などに予備ゲートを開閉するガントリークレーンです。放流を担う主ゲートや、見学者向け設備とは用途が異なります。[2][6][15]

水道水を直接つくる施設ですか?

浄水場ではありません。河川の流量を補い、下流の水道や農業の取水を支えるダムです。ここに載せた貯水容量を1日当たりの浄水能力とは扱いません。[1][2]

予約なしでダム内部を見学できますか?

通常の職員案内は事前予約の団体向けです。原則10人以上の学習・研修等で、希望日の3週間前までに相談します。公開区域の外観見学や特別イベントは別の案内です。[8][10][14]

ダムカードはどこでもらえますか?

薗原ダム管理支所で8:30~17:15、年末年始は配布なしという国の案内です。配布先はダム本体から離れているため、住所と現地案内を確認してください。[9]

薗原湖はいつでも泳いだりボートを出したりできますか?

いいえ。遊泳は認められていません。カヌー等にも水位・天候・通航区域・指定進入路・門扉の開閉・救命具等の条件があります。日の出から日没という時間だけで利用可否を判断しないでください。[11]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-09-29。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 国土交通省「薗原ダム」(役割・諸元・2013年5月時点の管理設備) ↗
  2. 国土交通省「薗原ダムパンフレット」(完成年月・容量・根利川導水・放流設備。発電出力と堤体積は別資料と比較) ↗
  3. 国土交通省「ダムコレクション・薗原」(形式・ゲート・容量・1965年の完成年表記) ↗
  4. 関東地方整備局「利根川水系における治水計画について」(2025年11月20日、薗原ダムの予備放流方式) ↗
  5. 群馬県「利根発電事務所管内の発電所(2)」(2024年5月9日更新、白沢・利南・新利南) ↗
  6. 国土交通省「薗原ダムでは施設改良事業が本格化しています」(2003年の更新・通行止め案内、過去資料) ↗
  7. 国土交通省「令和8年度 利根川ダム統合管理事務所 事業概要」(2026年4月20日、統合管理・薗原ダムのエレベータ修繕計画) ↗
  8. 国土交通省「インフラツーリズム・ツアー検索/薗原ダム施設見学」(団体対象・予約期限・時間) ↗
  9. 国土交通省「ダムカード(関東地方)/薗原ダム」(配布先・時間・交通案内) ↗
  10. 群馬県観光公式サイト「薗原ダム」(2023年4月4日更新、自由見学・駐車場等の参考情報) ↗
  11. 薗原ダム水源地域ビジョン推進協議会「薗原湖水面利用ルール」(2024年2月16日適用) ↗
  12. 国土交通省「バーチャルツアー(薗原ダム)」(2024年2月15日撮影の360度映像) ↗
  13. 国土交通省「水質データ」(年・ダム別分析と速報値の取扱い) ↗
  14. 国土交通省 利根川ダム統合管理事務所「お知らせ一覧」(2024年4月のゲート対応、当年の規制・イベント確認先) ↗
  15. 国土交通省「薗原ダム アクションファイル」(予備ゲートの役割と流水遮断試験) ↗

上野村の施設・詳細情報

上野ダム

南相木ダムとの653mの落差で純揚水発電を支える、神流川発電所の下部ダム

群馬県上野村の神流川にある東京電力リニューアブルパワー管理の発電専用ダム。長野県の南相木ダムを上部ダム、上野ダムを下部ダムとして有効落差653mを利用する神流川発電所を構成する。計画最大282万kWのうち、現在は1・2号機合計94万kWが運転中。

所在地
群馬県多野郡上野村大字楢原(上野ダム)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
1997年本体着工/2005年完成
形式・構造
重力式コンクリートダム
公表された貯水容量等
総貯水容量18,400,000m³
公表された高さ・堤高
堤高120.0m・堤頂長350.0m
見学・公開条件
ダム天端は一般開放。上野村公式は通常のダムサイト見学を9:30~16:30と案内し、冬季は閉鎖。地下の神流川発電所見学ツアーは別制度で完全予約制
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

神流川発電所の下部ダム

上野ダムは、群馬県多野郡上野村の利根川水系神流川にある東京電力リニューアブルパワー管理の発電用ダムです。ダム湖は奥神流湖と呼ばれます。現行の東京電力RPページでは、重力式コンクリートダム、堤高120.0m、堤頂長350.0m、総貯水容量18,400,000m³、1997年本体着工・2005年完成とされています。[1][2]

群馬県のダム一覧でも、完成年度2005年度、目的P、重力式コンクリート、堤高120m、堤頂長350m、総貯水容量1,840万m³と整理されています。[2]

正式目的はP(発電)のみ

群馬県一覧の目的記号はPのみです。洪水調節F、上水道W、農業用水Aなどの目的は付されていません。[2]

上野ダムには鋼製ラジアルゲート2門がありますが、ゲートの存在を理由に洪水調節目的を追加していません。現行管理者は、上野ダムを純揚水式の神流川発電所の下部ダムとして説明しています。[1][3]

南相木ダムを上池、上野ダムを下池に使う純揚水式

神流川発電所は、長野県南相木村の南相木ダムを上部ダム、群馬県上野村の上野ダムを下部ダムとして利用します。両ダム間の有効落差は653mです。[3][6]

東京電力RPの現行ページでは、単機47万kWの発電電動機6台、計画最大出力2,820,000kWの純揚水式発電所と説明しています。ただし、2026年10月時点で運転を開始しているのは1・2号機で、現在の最大出力は940,000kWです。[3]

「計画最大282万kW」と「現在94万kW」は意味が異なるため、本記事では両方を併記します。[3]

1号機は2005年、2号機は2012年に営業運転開始

神流川発電所1号機は2005年12月22日、最大出力470,000kWで営業運転を開始しました。東京電力の当時の発表では、1997年5月に発電所本体工事を開始し、2003年10月に上野ダムの湛水を開始した経緯が記録されています。[4]

2号機は2012年6月7日に営業運転を開始しました。2号機も最大出力470,000kWで、1・2号機合計が現在の940,000kWです。[3][5]

2012年の資料では3~6号機を含む完成時最大2,820,000kWの計画が示されていますが、現行ページは「現在1・2号機が運転」としています。過去資料の運転開始予定を現在の完成実績としては扱いません。[3][5][6]

上野ダム本体は72万m³のコンクリート

2012年の東京電力公式資料は、上野ダムについて高さ120m、堤体積720,000m³、総貯水容量18,400,000m³、満水位標高EL843.4mとしています。[6]

南相木ダムは中央土質遮水壁型フィルダムで高さ136m、上野ダムは重力式コンクリートダムで高さ120mです。上下池でダム形式が異なります。[6]

堤体積720,000m³はコンクリート構造物の体積で、総貯水容量18,400,000m³とは別の指標です。[6]

地下式発電所とスプリッタランナ

神流川発電所は地下式発電所です。2012年資料では、主要機器として立軸フランシス形ポンプ水車48.2万kW×6台、三相交流同期発電電動機52.5万kVA×6台を計画しています。[6]

1号機では、ポンプ運転時と発電運転時の双方の性能向上を目的とした「スプリッタランナ」を世界で初めて採用したと東京電力が説明しています。2号機にも同方式を採用し、従来比で発電効率を約4%向上させたとしています。[5]

現在の実運転は1・2号機ですが、設備計画の6台分諸元と、実際に稼働中の2台を混同しません。[3][5][6]

純揚水式として電力需給を調整

純揚水式では、電力需要が少ない時間帯などに下池から上池へ水をくみ上げ、需要が高い時間帯に上池から水を落として発電します。神流川発電所では上野ダムが下池です。[3]

東京電力RPは揚水発電を、電力の需給バランス調整に重要な役割を持つ水力発電方式として位置付けています。[3]

上野ダムの総貯水容量を、そのまま発電可能時間や年間発電電力量に換算することはできません。本記事では公開されていない運転実績を推測していません。[1][3]

上野ダムの天端は一般開放

東京電力RPは、上野ダムの天端を一般開放しており、奥神流湖を望めると案内しています。上野村観光Naviもダムサイトの見学を案内し、通常の見学時間を9:30~16:30としています。[1][8]

上野村の案内では冬季はダムサイトが閉鎖されます。具体的な閉鎖開始・終了日は年ごとの告知で確認する必要があります。[8]

また、ダム下の本谷毛ばり専用区方面は落石のため立入禁止とされています。ダム天端の一般開放と、下流側の管理・危険区域への立入を同じ意味にはしていません。[8]

地下の神流川発電所は完全予約制の別ツアー

神流川発電所の見学ツアーは、ダムサイトの一般見学とは別制度です。上野村観光Naviでは毎週水・金曜日、13:00出発、所要約120分、定員20名、料金無料、完全予約制と案内しています。[7]

参加者が5名未満の場合は実施できず、2週間前までに5名以上集まらない場合は中止となります。予約は2か月先まで可能で、参加者全員の名簿提出も必要です。[7]

東京電力RPのFAQも、神流川発電所は上野村産業情報センターを通じて見学ツアーを受け付けていると案内しています。[10]

発電所は地下約500m

上野村観光Naviは、神流川発電所を「地下500mにある世界最大級の揚水式発電所」と紹介しています。[7]

これは地下発電所の位置を示す観光案内上の表現で、上野ダムの堤高120mとは別の数値です。[1][7]

見学ツアーでは森の体験館から専用バスへ乗り換える案内となっており、ダムサイトから自由に地下発電所へ入れるわけではありません。[7]

ダムカードは発行者・村公式で配布案内に差がある

東京電力RPの現行上野ダムページでは、ダムカードの配布場所を上野村産業情報センターと浜平温泉しおじの湯の2か所とし、ダムを訪問した証明写真等の提示を条件としています。[1]

一方、上野村観光Naviの神流川発電所ページでは、上野村産業情報センター、しおじの湯、ふれあい館の3か所とし、名簿記入が必要、写真不要と案内しています。[7]

さらに2025年4月の上野村告知では、新バージョンのカードについて配布場所をしおじの湯・森の体験館の2か所、ダム写真確認ありとしています。[9]

公式案内間で配布場所・写真条件に差があるため、本記事では発行者側である東京電力RPの現行ページを基本とし、訪問前に上野村産業情報センターへ最新条件を確認するよう案内します。[1][7][9]

冬季閉鎖中も発電所見学とカード配布は別扱い

2025年12月の上野村告知では、上野ダム・ダムサイトを2026年3月末まで冬季閉鎖とする一方、発電所見学は一部休止期間を除いて受付し、ダムカードも通常通り配布するとしていました。[11]

この特定の冬季閉鎖期間は2026年10月時点では終了済みです。そのため、現在閉鎖中とは記載せず、「冬季はダムサイトが閉鎖される」という恒常的な注意点だけを残します。[8][11]

閉鎖期間中に写真提示を免除する特例があったことも、通年のカード条件とは扱いません。[11]

上野村の観光・学習資源として現在も活用

上野村観光Naviは、上野ダムと神流川発電所を村の観光・学習施設として案内しています。ダムサイトから奥神流湖と山並みを望めるほか、地下発電所見学ツアーを個人・団体向けに実施しています。[7][8]

2026年2月にはツアーのオンライン予約対応も案内され、水・金曜日の募集中日程から予約できる仕組みが導入されています。[12]

発電所見学ツアーがあることを「ダム内部の自由見学可」と読み替えず、ダムサイト一般開放と地下発電所ツアーを別制度として整理します。[7][8][12]

Deep research

東京電力リニューアブルパワーの現行ダム・発電所案内、群馬県ダム一覧、1・2号機運転開始資料、上野村の現行ダムサイト・発電所ツアー案内を照合しました。計画最大282万kWと現在94万kW、ダムサイト見学と地下発電所ツアー、カード配布条件の公式間差、終了済み冬季閉鎖を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-10-02

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
120.0m/350.0m

現行東京電力RP・群馬県の公表値。[1][2]

堤体積
720,000m³

2012年東京電力公式資料の値。貯水容量とは別です。[6]

総貯水容量
18,400,000m³

現行東京電力RP・群馬県・2012年資料で一致します。[1][2][6]

満水位標高
EL843.4m

2012年東京電力公式資料。堤高120mとは別の標高値です。[6]

神流川発電所
現在940,000kW/計画2,820,000kW

現在は1・2号機のみ運転中です。[3]

着工・完成
1997年/2005年

現行東京電力RPの本体着工・完成年。[1]

南相木ダムと上野ダムを往復する純揚水発電

神流川発電所の現行説明と公式設備資料に基づいて上下池の関係を整理しています。[3][6]

  1. 1
    南相木ダムを上部ダムとして水を蓄える

    長野県側の中央土質遮水壁型フィルダムです。[3][6]

  2. 2
    上野ダムを下部ダムとして水を受ける

    群馬県側の重力式コンクリートダムです。[1][3][6]

  3. 3
    需要が少ない時間帯などに下池から上池へ揚水する

    純揚水式として上下池の水を往復利用します。[3]

  4. 4
    必要な時間帯に上池から水を落とす

    有効落差653mを利用して地下発電所へ導きます。[3][6]

  5. 5
    1・2号機で発電する

    各470,000kWで、現在の最大出力は合計940,000kWです。[3][4][5]

  6. 6
    発電後の水を上野ダムへ戻す

    下池に戻った水は次の揚水運転で再利用されます。[3]

上野ダム・神流川発電所の建設と運用の年表

  1. 神流川発電所本体工事着工

    東京電力の1号機運転開始資料に建設経緯として記録されています。[4]

  2. 上野ダム本体着工

    現行東京電力RPのダムページによる本体着工年です。[1]

  3. 上野ダム湛水開始

    1号機運転開始時の公式建設経緯に記録されています。[4]

  4. 上野ダム完成

    現行東京電力RP・群馬県一覧が2005年完成としています。[1][2]

  5. 神流川発電所1号機営業運転開始

    最大出力470,000kWです。[4]

  6. 2号機営業運転開始

    2号機も最大出力470,000kWで、現在は2号機まで稼働しています。[3][5]

  7. 上野村が新バージョンのダムカード配布を開始

    村の告知ではしおじの湯・森の体験館の2か所で配布すると案内しました。[9]

  8. ダムサイトを冬季閉鎖

    2025年12月告知の期間限定措置で、2026年10月時点では終了しています。[11]

  9. 発電所見学ツアーのオンライン予約を案内

    水・金曜日の募集中日程から予約できる仕組みです。[12]

  10. 現在も1・2号機を運転

    東京電力RPの現行代表発電所ページは現在最大940,000kWとしています。[3]

見学・アクセス情報

2026年10月2日調査。上野ダムの天端・ダムサイト見学と、地下の神流川発電所見学ツアーは別制度です。ダムカード条件は公式ページ間で差があるため、東京電力RPの現行ページを基本としつつ、訪問前の最新確認を推奨します。[1][7][8][9]

ダム天端
一般開放

東京電力RPの現行ページに明記されています。[1]

ダムサイト見学時間
9:30~16:30

上野村観光Naviの現行案内。冬季は閉鎖されます。[8]

ダム下流側
本谷毛ばり専用区方面は落石のため立入禁止

上野村の現行ダム案内です。[8]

発電所見学
水・金曜日 13:00出発/約120分

完全予約制、定員20名、無料です。[7]

発電所ツアー最少人数
5名

2週間前までに5名以上集まらない場合は中止。[7]

発電所ツアー予約
2か月先まで・参加者名簿提出必須

2026年からオンライン予約にも対応しています。[7][12]

ダムカード
発行元は上野村産業情報センター

東京電力RPの現行ページでは情報センター・しおじの湯の2か所を掲載しています。[1]

カード条件
東京電力RP現行ページは訪問写真提示・1人1枚・郵送不可

上野村側ページと条件差があるため訪問前に最新確認を推奨します。[1][7][9]

アクセス
国道299号楢原郵便局前から県道124号経由

分岐後、上野ダム方面へ約4kmと案内されています。[1][8]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

現在94万kWと計画282万kWを分ける

2026年10月確認

神流川発電所は単機470,000kW×6台、計画最大2,820,000kWですが、現在運転中は1・2号機で最大940,000kWです。[3]

1号機
470,000kW

2005年12月22日営業運転開始。[4]

2号機
470,000kW

2012年6月7日営業運転開始。[5]

現在最大出力
940,000kW

1・2号機合計。現行東京電力RPページの表記です。[3]

計画最大出力
2,820,000kW

470,000kW×6台の完成時計画。[3][6]

県境をまたぐ二つのダムで構成する揚水発電

上部ダムは長野県南相木村の南相木ダム、下部ダムは群馬県上野村の上野ダムです。二つの水系・県にまたがる発電システムです。[3][6]

上部ダム
南相木ダム・堤高136m

信濃川水系南相木川。[6]

下部ダム
上野ダム・堤高120m

利根川水系神流川。[6]

有効落差
653m

現在の東京電力RP説明と2012年資料で一致します。[3][6]

上野ダムの設備諸元

現行ページと2012年の公式発電所資料を組み合わせ、資料時点を明示して整理します。[1][6]

堤体積
720,000m³

2012年公式資料。[6]

総貯水容量
18,400,000m³

現行ページ・群馬県一覧・2012年資料で一致。[1][2][6]

満水位標高
EL843.4m

2012年公式資料。[6]

ゲート
鋼製ラジアルゲート2門

現行東京電力RPページ。[1]

ダムサイト見学と地下発電所ツアーを分ける

上野ダムは天端一般開放で、上野村はダムサイト見学時間を案内しています。一方、地下発電所は専用バス・完全予約制のツアーです。[1][7][8]

発電所ツアーの存在を、ダム管理区域への自由立入可という意味にはしていません。

ダムカード配布条件の公式案内差

東京電力RP現行ページ、上野村の施設ページ、2025年のカード更新告知で、配布場所や写真提示条件の記載が一致していません。[1][7][9]

発行者側の東京電力RP現行ページを基本情報としつつ、訪問直前に上野村産業情報センターへ確認することを勧めます。

冬季のダムサイト閉鎖

上野村の現行観光ページは冬季にダムサイトを閉鎖すると案内しています。[8]

2025年冬の具体的閉鎖は2026年3月末で終了済みです。毎年同じ開始日・終了日とは限らないため、当年の告知を確認してください。[11]

よくある質問

上野ダムは何のためのダムですか?

群馬県一覧の正式目的はP(発電)です。神流川発電所の下部ダムとして、長野県の南相木ダムとの間で純揚水発電を行います。[1][2][3]

神流川発電所の出力は282万kWですか、94万kWですか?

計画最大は2,820,000kWですが、現在運転中は1・2号機の2台で、現在最大出力は940,000kWです。[3]

1号機と2号機はいつ運転を開始しましたか?

1号機は2005年12月22日、2号機は2012年6月7日に、それぞれ470,000kWで営業運転を開始しました。[4][5]

上野ダムの天端は入れますか?

東京電力RPは天端を一般開放と案内しています。上野村は通常のダムサイト見学時間を9:30~16:30とし、冬季は閉鎖すると案内しています。[1][8]

神流川発電所も自由に見学できますか?

いいえ。地下発電所は完全予約制の見学ツアーで、水・金曜日13:00出発、定員20名、最少催行5名、参加者名簿の提出が必要です。[7]

上野ダムのカードはどこでもらえますか?

東京電力RPの現行ページでは上野村産業情報センターと浜平温泉しおじの湯を掲載しています。ただし上野村側ページと記載差があるため、訪問前に最新条件を確認してください。[1][7][9]

冬でも上野ダムへ行けますか?

上野村の現行案内では冬季にダムサイトが閉鎖されます。具体的な閉鎖期間は年ごとの告知を確認してください。[8][11]

上野ダムの下流側にも入れますか?

上野村はダム下の本谷毛ばり専用区方面を落石のため立入禁止としています。天端一般開放と下流側の立入条件は別です。[8]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-10-02。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 東京電力リニューアブルパワー「群馬県 上野ダム」現行諸元・天端開放・カード・アクセス ↗
  2. 群馬県 地域創生課「群馬県内のダム一覧」完成年度・目的・主要諸元 ↗
  3. 東京電力リニューアブルパワー「代表的な水力発電所」神流川発電所の現行出力 ↗
  4. 東京電力「神流川発電所1号機の営業運転開始について」2005年12月22日 ↗
  5. 東京電力「神流川発電所2号機の営業運転開始について」2012年6月7日 ↗
  6. 東京電力「神流川発電所の概要」2012年6月7日別紙(PDF) ↗
  7. 上野村観光Navi「神流川発電所見学ツアー」現行の予約・日時・定員 ↗
  8. 上野村観光Navi「奥神流湖(上野ダム)」見学時間・冬季閉鎖・立入注意 ↗
  9. 上野村観光Navi「上野ダムカードが変わります」2025年4月23日 ↗
  10. 東京電力リニューアブルパワー「よくあるご質問」神流川発電所見学 ↗
  11. 上野村観光Navi「上野ダムの冬期閉鎖について」2025年12月5日 ↗
  12. 上野村観光Navi「神流川発電所見学ツアーのオンライン予約ができます」2026年2月18日 ↗

神流町の施設・詳細情報

塩沢ダム

蛇神湖に水を蓄え、洪水調節・河川環境・神流町の水道用水を支える県営ダム

群馬県神流町の塩沢川にある県営多目的ダム。堤高38mの重力式堤体が蛇神湖を形成し、自然調節方式による洪水調節、既得用水と河川環境の保全、神流町への水道用水1,000m³/日を担う。

所在地
群馬県多野郡神流町大字塩沢(塩沢ダム)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
県営ダム一覧は1995年度完成/藤岡土木事務所は1996年3月完成/河川整備計画には1993年度完成表記あり
形式・構造
重力式コンクリートダム
公表された貯水容量等
総貯水容量303,000m³/有効貯水容量280,000m³
公表された高さ・堤高
堤高38.0m・堤頂長157.0m
見学・公開条件
群馬県の現行案内でダムカード配布・堤体内を含むダム見学の対象。問い合わせ先は藤岡土木事務所万場事業所。固定の見学曜日・時間・申込期限は現行一覧で確認できないため、訪問前に問い合わせが必要
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

神流町の治水・利水を担う小規模な県営ダム

塩沢ダムは、群馬県多野郡神流町大字塩沢の利根川水系塩沢川にある群馬県管理の多目的ダムです。貯水池は蛇神湖と呼ばれます。県の施設諸元では、堤高38.0m、堤頂長157.0m、堤体積66,600m³の重力式コンクリートダムで、総貯水容量303,000m³、有効貯水容量280,000m³です。[1][3][4]

目的はF・N・Wの三つです。Fは洪水調節、Nは既得取水の安定化・河川環境の保全等、Wは上水道用水を表します。県の2026年更新ページも、洪水被害の軽減、河川機能の維持、神流町の水道用水確保を三つの目的として説明しています。[1][2]

カスリン台風などの洪水と水不足を背景に建設

塩沢川は赤久縄山を水源として神流川へ合流する一級河川で、藤岡土木事務所は流域面積を13.2km²と説明しています。急流河川のため古くから洪水被害を受け、特に1947年9月のカスリン台風では浸水・道路決壊・農作物被害など大きな被害が発生したとされています。[2]

同時に旧万場町では水道需要の増加や既設水源の荒廃による水不足が懸念されていました。塩沢ダムは、こうした水害への対応と将来の水需要への対応を目的に建設されました。[2][12]

河川課の県営ダム一覧では、実施計画調査を1984年度、建設を1987年度、完成を1995年度としています。予備調査年度の欄には値がありません。本記事では空欄を推測で補っていません。[3]

完成時期は「1995年度・1996年3月」と「1993年度」の公式表記が併存

群馬県の県営ダム一覧と県内ダム一覧は、塩沢ダムの完成年度を1995年度(平成7年度)としています。[3][4]

2026年更新の藤岡土木事務所「蛇神湖の由来」は、1996年3月に塩沢ダムが完成した際、町民からの公募で湛水湖を「蛇神湖」と命名したと説明しています。1996年3月は1995年度内なので、この二つの表記は整合します。[5]

一方、現行の神流川圏域河川整備計画には「塩沢ダムが平成5年度に完成」とする記載があります。平成5年度は1993年度です。今回確認した公式資料だけでは2年程度の差が生じた理由を確認できないため、本記事では1995年度・1996年3月を基本情報としつつ、1993年度という別の公式表記があることも残します。[9]

自然調節方式で130m³/sを55m³/sへ

塩沢ダムの洪水調節は自然調節方式です。ダム地点の計画高水流量130m³/sのうち75m³/sを調節し、55m³/sへ低減する計画です。計画規模は1/30、計画雨量は277mm/日、治水基準点は八幡橋です。[1][2]

県の古い諸元ページには130m³/sから55へ低減する欄で単位の誤植とみられる表記がありますが、2026年更新の目的ページが「130m³/sのうち75m³/sを洪水調節」と明記しているため、本記事では130-75=55m³/sとして記載しています。資料にない別の数値へ補正したわけではありません。[1][2]

これらは設計上の計画値であり、すべての洪水で同じ流入量・放流量になるわけではありません。2017年台風21号時には最大流入量14.72m³/sで、県の記録上の「洪水量30m³/s」には達していません。[8]

洪水期と非洪水期で容量配分を大きく変更

有効貯水容量280,000m³の用途配分は季節で変わります。洪水期は洪水調節容量230,000m³、利水容量50,000m³で、その内訳は不特定42,000m³、上水道8,000m³です。[1]

非洪水期は洪水調節容量70,000m³、利水容量210,000m³で、不特定175,000m³、上水道35,000m³です。総貯水容量303,000m³と有効貯水容量280,000m³は変わらず、季節で変わるのは有効容量内の用途配分です。[1]

常時満水位はEL536.9m、洪水期制限水位はEL528.4m、最低水位はEL521.3mです。これらは標高値であり、堤高38mや湖の水深を表すものではありません。[1]

神流町へ1日1,000m³の水道用水を確保

利水計画では、神流町の上水道用水として0.0116m³/sを新規開発します。県営ダム一覧はこれを1,000m³/日と併記し、2026年更新の目的ページも「1日あたり1,000m³の水道用水を供給」と説明しています。[2][3]

この1,000m³/日はダムによる水源開発・供給計画の値で、浄水場の処理能力や各家庭への実配水量そのものではありません。ダムは水源側で水を貯留し、渇水時などに河川へ補給する役割を担います。[1][2]

建設当時は旧万場町でしたが、現在の県公式ページは神流町への水道用水として説明しています。古い河川整備計画には「万場町の水道用水に利用」とする歴史的な自治体名が残るため、現在の自治体名と過去の資料表記を区別します。[2][9]

既得用水と川の生態・景観を支えるN目的

N目的では、渇水時にダムに貯めた水を放流し、従来からの取水を安定させるとともに、魚類や水生生物が生息できる流れを確保します。藤岡土木事務所は「魚や川虫など棲みよい水の流れを確保し、川の機能を維持」と説明しています。[2]

これは水道用水の新規開発Wとは別の目的です。既得の取水を守ることと、新たに1,000m³/日の上水道水源を開発することを同じ項目として扱っていません。[1][2]

自由越流4門と季節別の常用洪水吐

非常用洪水吐はクレスト自由越流4門です。非洪水期常用洪水吐はオリフィス自然調節1門、洪水期常用洪水吐はオリフィスローラーゲート1門です。[1]

表面取水設備は多孔式3孔、利水放流設備は口径0.5mのジェットフローゲート1条です。自然調節方式という洪水調節の考え方と、ローラーゲートやジェットフローゲートなどの設備が存在することは矛盾しません。[1]

2017年台風21号ではサーチャージ水位まで残り60cm

群馬県の平成29年洪水記録によると、2017年10月21~23日の台風21号時、塩沢ダム地点では総雨量209mm、最大流入量14.72m³/sを記録しました。[8]

非洪水期だったため洪水初期の水位は常時満水位で、出水によりサーチャージ水位まで残り約60cmのところまで水位が上昇しました。県はサーチャージ水位へ到達するおそれがあったことから神流町へ情報提供したと記録しています。[8]

一方、最大流入量14.72m³/sはダムの洪水量30m³/sには達しておらず、この事例を「計画洪水を調節した実績」とはしていません。水位上昇の事例として掲載します。[8]

蛇神湖と巨大なタイルモザイク壁画

塩沢ダムの右岸コンクリート擁壁には、県が「全国でも珍しい巨大なタイルモザイク壁画」と紹介する景観施設があります。蛇神湖周辺や土捨場跡地には、四阿、ベンチ、ゲートボール場、植栽なども整備されました。[1]

蛇神湖の名称は、ダム完成時に町民から公募して決まりました。藤岡土木事務所は、赤久縄山や早滝周辺に伝わる蛇の神の伝承を名称の背景として紹介しています。[5]

2025年発行の「ぐんま川便り」でも塩沢ダム・蛇神湖が紹介されており、現在も県の河川広報の対象になっています。[13]

下流700mまで3か所の放流警報看板

2026年更新の藤岡土木事務所ページは、塩沢ダム下流に3か所の放流警報看板を掲載しています。ダム下流広場が下流10m、町道無名橋付近が300m、主要地方道富岡神流線・天狗沢橋付近が700mです。[7]

これらは看板の配置位置であり、700mより下流が常に安全という境界を示すものではありません。放流時には現地の警報、放送、看板、管理者の指示に従う必要があります。[7]

長寿命化と堆積土除去を続ける

群馬県は河川構造物長寿命化計画の対象に県営ダム7施設を含め、2026年度から50年間を計画期間として予防保全型の維持管理を進める方針を公表しています。塩沢ダムも県営7ダムの一つです。[10]

2026年2月の社会資本総合整備計画の事後評価書では、2020~2024年度の塩沢ダム堰堤改良事業を「ダム施設の長寿命化措置」として掲載しています。全体事業費は200百万円です。これは計画・事後評価上の事業額であり、個別工事の最終契約額とは限りません。[11]

さらに県土整備部の2025年度事業概要は、塩沢ダムと道平川ダムで堆積土除去を実施する方針を掲載しています。完成から年月が経過した現在も、堆砂と施設老朽化への対応が継続していることが確認できます。[14]

現在もダムカード・堤体内部見学の対象

群馬県河川課の現行案内では、塩沢ダムはダムカード配布と「ダム見学(堤体内の見学含む)」の対象です。問い合わせ先は藤岡土木事務所万場事業所、電話0274-57-2101です。[6]

2026年3月更新の藤岡土木事務所ページでも、万場事業所が塩沢ダム関連ページの問い合わせ先として掲載されています。ただし、現行の公開情報だけでは固定の見学曜日、時間、申込期限、カード配布時間までは確認できません。[2][6]

そのため、本記事では見学・カード配布が現在も行われていることまでは案内しますが、確認できない受付時間を他ダムから流用していません。訪問前に万場事業所へ確認してください。[6]

2026年度の県「出前なんでも講座」にも塩沢ダムが県営ダムの説明対象として掲載されています。これは現地見学制度とは別の、県職員によるダムの役割・仕組みの講座です。[12]

Deep research

群馬県の現行施設諸元、2026年更新の目的・放流警報情報、県営ダム一覧、神流川圏域河川整備計画、平成29年洪水記録、長寿命化資料を照合しました。1995年度・1996年3月と1993年度の完成表記差、計画値と2017年実績、水源開発量と実配水量を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-10-01

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
38.0m/157.0m

群馬県の施設諸元。[1][3][4]

堤体積
66,600m³

ダム本体のコンクリート体積。貯水容量とは別です。[1][3]

総貯水容量
303,000m³

県内ダム一覧では30.3万m³。現在の実貯水量ではありません。[1][4]

有効貯水容量
280,000m³

洪水期と非洪水期で用途別配分が変わります。[1][3]

集水面積・湛水面積
7.8km²/0.03km²

ダム貯水池の公表諸元。塩沢川全体の流域面積13.2km²とは別です。[1][2]

目的・基本完成表記
F・N・W/1995年度

藤岡土木事務所は1996年3月完成、河川整備計画には1993年度完成の表記もあります。[3][4][5][9]

蛇神湖の水を洪水調節・河川維持・水道へ使う流れ

F・N・Wの三つの目的を水の役割に沿って整理しています。浄水処理工程ではありません。[1][2]

  1. 1
    塩沢川上流から蛇神湖へ水を受ける

    貯水池の集水面積は7.8km²です。[1]

  2. 2
    洪水期に洪水調節容量を大きく確保する

    洪水期は230,000m³、非洪水期は70,000m³を洪水調節へ配分します。[1]

  3. 3
    自然調節方式で洪水流量を抑える

    計画高水流量130m³/sのうち75m³/sを調節し、55m³/sへ低減する計画です。[1][2]

  4. 4
    既得用水と河川環境のために補給する

    渇水時にも川の流れを確保し、従来の取水や水生生物の環境を支えます。[2]

  5. 5
    神流町の水道用水を確保する

    新規開発量0.0116m³/s、1日1,000m³の計画です。[2][3]

  6. 6
    表面取水・利水放流設備から下流へ流す

    多孔式取水設備3孔と口径0.5mのジェットフローゲートを備えます。[1]

塩沢ダムの建設・管理・洪水記録の年表

  1. カスリン台風で大きな被害

    藤岡土木事務所は浸水・道路決壊・農作物被害等を建設背景として挙げています。[2]

  2. 実施計画調査

    県営ダム一覧の実調年度。予備調査欄は空欄のため補っていません。[3]

  3. 建設段階へ

    県営ダム一覧に昭和62年度の建設移行が記録されています。[3]

  4. 河川整備計画に残る完成表記

    現行の神流川圏域河川整備計画は平成5年度完成と記載しています。[9]

  5. 県営・県内ダム一覧の完成年度

    両一覧は平成7年度完成としています。[3][4]

  6. 藤岡土木事務所が記す完成・蛇神湖命名

    ダム完成時に町民公募で「蛇神湖」と命名されました。[5]

  7. 台風21号で水位上昇

    最大流入14.72m³/s。サーチャージ水位まで残り約60cmとなり神流町へ情報提供しました。[8]

  8. 堰堤改良・長寿命化措置

    社会資本総合整備計画の事後評価書に塩沢ダム堰堤改良事業が掲載されています。[11]

  9. 堆積土除去を事業概要に掲載

    県土整備部事業概要2025は塩沢ダム等の堆積土除去を実施する方針を掲載しています。[14]

  10. 目的・放流警報情報を更新

    藤岡土木事務所が塩沢ダムの目的、警報看板等のページを更新しました。[2][7]

  11. 県営ダムを出前講座で説明

    塩沢ダムは県営ダムの役割・仕組みを扱う講座の対象に含まれています。[12]

見学・アクセス情報

2026年10月1日調査。群馬県の現行案内では塩沢ダムはダムカード配布・堤体内を含む見学の対象です。固定の見学時間やカード配布時間は公開ページで確認できないため、藤岡土木事務所万場事業所へ事前確認してください。[2][6]

ダム堤体見学
実施中・万場事業所へ問い合わせ

県河川課の現行案内で対象に掲載されています。[6]

内部見学
「堤体内の見学含む」と県が案内

具体的な日時・申込条件は事前確認が必要です。[6]

ダムカード
配布対象

配布方法・時間はダムごとに異なるため、事前確認するよう県が案内しています。[6]

問い合わせ先
藤岡土木事務所 万場事業所 0274-57-2101

塩沢ダムの見学・カード窓口として掲載されています。[1][2][6]

万場事業所所在地
神流町大字万場21-3

ダム現地の「神流町大字塩沢」とは別の所在地です。[1]

ダム所在地
神流町大字塩沢

群馬県の施設諸元・県内ダム一覧に基づきます。[1][4]

蛇神湖周辺
四阿・ベンチ等の整備あり

古い施設概要にある周辺整備情報。現地の利用可否・状態は訪問時に確認してください。[1]

県の出前講座
2026年度も塩沢ダムを説明対象に含む

現地見学とは別の制度です。[12]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

洪水期・非洪水期で変わる容量配分

群馬県公表の施設計画

有効貯水容量280,000m³の用途配分は季節で大きく変わります。総貯水容量303,000m³や実貯水量とは別です。[1]

洪水期 洪水調節容量
230,000m³

洪水期の計画容量。[1]

洪水期 利水容量
50,000m³

不特定42,000m³・上水道8,000m³。[1]

非洪水期 洪水調節容量
70,000m³

非洪水期の計画容量。[1]

非洪水期 利水容量
210,000m³

不特定175,000m³・上水道35,000m³。[1]

常時満水位・洪水期制限水位
EL536.9m/EL528.4m

標高値で、堤高や水深ではありません。[1]

神流町の水道水源としての開発量

塩沢ダムは神流町へ0.0116m³/s、1日1,000m³の上水道用水を確保します。[2][3]

新規開発水量
0.0116m³/s

県の利水計画。[1][3]

日量換算の公式表記
1,000m³/日

県営ダム一覧と2026年目的ページに掲載されています。[2][3]

現在の供給先表記
神流町

古い河川整備計画には旧万場町の名称が残ります。[2][9]

水源開発量であり、浄水施設能力や毎日の実配水量ではありません。

2017年台風21号時の水位上昇記録

平成29年洪水記録に掲載された一出水の実績です。最大流入はダムの洪水量30m³/sには達していません。[8]

総雨量
209mm

10月21~23日の塩沢ダム地点観測。[8]

最大流入量
14.72m³/s

10月23日4:20。[8]

サーチャージ水位まで
残り約60cm

非洪水期の常時満水位から水位が上昇した際の記録。[8]

対応
神流町へ情報提供

サーチャージ水位到達のおそれに備えた県の対応です。[8]

完成時期の公式表記を読み分ける

県営・県内ダム一覧は1995年度、藤岡土木事務所は1996年3月完成とし、この二つは年度区分上整合します。一方、神流川圏域河川整備計画には1993年度完成の記載があります。[3][4][5][9]

差の理由は今回確認した公式資料では特定できません。基本情報はより具体的な1995年度/1996年3月を採用し、1993年度表記も併記します。

長寿命化・堆砂への継続的な対応

県は県営ダムを河川構造物長寿命化計画の対象とし、予防保全型の維持管理を進めています。[10]

長寿命化計画期間
2026年度~2075年度

県営ダム7施設等を対象とする50年間の計画です。[10]

塩沢ダム堰堤改良事業
2020~2024年度・全体事業費200百万円

2026年2月の事後評価書に掲載された計画上の値です。[11]

堆積土除去
2025年度事業概要に掲載

塩沢ダム・道平川ダムを対象に実施する方針が記載されています。[14]

蛇神湖の名称と周辺景観

1996年3月のダム完成時、町民公募で貯水池を「蛇神湖」と命名しました。藤岡土木事務所は赤久縄山・早滝周辺の蛇神伝承を名称の背景として紹介しています。[5]

右岸擁壁のタイルモザイク壁画やポケットパーク等の周辺整備も県資料に記録されています。[1][13]

よくある質問

塩沢ダムは何のためのダムですか?

洪水調節、既得取水の安定化・河川環境の保全、神流町の上水道用水を目的とする県営多目的ダムです。目的記号はF・N・Wです。[1][2][3]

完成は1993年ですか、1995年度ですか?

県営・県内ダム一覧は1995年度、藤岡土木事務所は1996年3月完成としています。一方、神流川圏域河川整備計画には1993年度完成と記載されています。差の理由は確認できないため、両方を明記しています。[3][4][5][9]

洪水時はどのくらい流量を減らす計画ですか?

ダム地点の計画高水流量130m³/sのうち75m³/sを調節し、55m³/sへ低減する計画です。[1][2]

神流町にはどのくらい水道用水を供給しますか?

新規開発量は0.0116m³/sで、県の公式資料では1日1,000m³とされています。これは水源計画の値で、毎日の実配水量ではありません。[2][3]

洪水期と非洪水期で容量はどう変わりますか?

有効容量28万m³の内訳が変わります。洪水期は洪水調節23万m³・利水5万m³、非洪水期は7万m³・21万m³です。[1]

2017年台風21号で洪水調節をしましたか?

最大流入14.72m³/sで、県が定める洪水量30m³/sには達していません。ただし水位はサーチャージ水位まで残り約60cmまで上昇し、神流町へ情報提供が行われました。[8]

ダム内部を見学できますか?

群馬県の現行案内では塩沢ダムは堤体内を含むダム見学の対象です。具体的な日時・申込条件は藤岡土木事務所万場事業所へ確認してください。[6]

蛇神湖という名前はどう決まりましたか?

1996年3月のダム完成時、町民から公募して命名されました。県は赤久縄山・早滝周辺に伝わる蛇の神の伝承も紹介しています。[5]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-10-01。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 群馬県 河川課「塩沢ダム」諸元・治水利水計画・容量・放流設備 ↗
  2. 群馬県 藤岡土木事務所「塩沢ダムの目的」2026年3月更新 ↗
  3. 群馬県 河川課「県営ダム一覧」調査・建設・完成年度・水道開発量 ↗
  4. 群馬県 地域創生課「群馬県内のダム一覧」完成年度・主要諸元 ↗
  5. 群馬県 藤岡土木事務所「蛇神湖の由来」2026年3月更新 ↗
  6. 群馬県 河川課「ダムカードの配布及びダム堤体見学のお知らせ」 ↗
  7. 群馬県 藤岡土木事務所「塩沢ダム放流警報看板」2026年3月更新 ↗
  8. 群馬県「平成29年洪水記録」(PDF)塩沢ダム台風21号記録 ↗
  9. 群馬県「神流川圏域河川整備計画」(PDF) ↗
  10. 群馬県 河川課「河川構造物長寿命化計画に基づく維持修繕について」2026年3月更新 ↗
  11. 群馬県「社会資本総合整備計画 事後評価書」2026年2月25日(PDF) ↗
  12. 群馬県「令和8年度 出前講座一覧表」(PDF) ↗
  13. 群馬県 河川課「ぐんま川便り第64号」塩沢ダム・蛇神湖紹介 ↗
  14. 群馬県「県土整備部事業概要2025」(PDF)塩沢ダム堆積土除去 ↗

中之条町の施設・詳細情報

品木ダム

酸性河川の中和生成物を貯留し、上州湯の湖の水を発電にも利用する特殊な重力式ダム

群馬県中之条町の湯川にある国土交通省管理のダム。洪水調節を目的とせず、酸性河川の中和で生じる生成物を貯留する特殊な役割を持つ。貯水池は上州湯の湖と呼ばれ、中和後の水は発電にも利用される。

所在地
群馬県吾妻郡中之条町大字入山(品木ダム)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
1963年本体着工/1965年完成/1968年国管理へ移管
形式・構造
重力式コンクリートダム・クレストローラーゲート2門
公表された貯水容量等
総貯水容量1,668,000m³
公表された高さ・堤高
堤高43.5m・堤頂長106.0m
見学・公開条件
職員による草津中和工場・品木ダムの見学案内は個人・団体とも事前電話申込。平日9:30~16:00(12:00~13:00を除く)、ダムを含む場合は約1時間30分。展示施設とダムカード配布場所は草津町の品木ダム水質管理所で、ダム現地とは別
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

洪水調節ではなく「水質改善」を担う特殊なダム

品木(しなき)ダムは、群馬県吾妻郡中之条町大字入山の利根川水系湯川にある国土交通省管理のダムです。貯水池は「上州湯の湖」と呼ばれます。国土交通省のダム紹介は、目的を「水質改善・発電」とし、堤高43.5m、堤頂長106.0m、総貯水容量1,668,000m³の重力式コンクリートダムとしています。[1][16]

一般的な多目的ダムとは役割が異なります。管理者は、品木ダムには洪水を調節する機能がなく、酸性河川を中和するために投入した炭酸カルシウムと酸の反応で生じる中和生成物を貯めることが主目的だと明記しています。本記事では「ダム」という名称だけから洪水調節・上水道供給などの機能を補っていません。[2][9][13]

草津白根山周辺の酸性河川を24時間365日中和

品木ダム水質管理所は、草津白根山に起因する酸性河川である湯川・谷沢川・大沢川を対象に、水質改善事業を24時間365日実施しています。管理者の説明では、中和前の酸性水は飲料水や農業用水に利用しにくく、魚類の生息や鉄・コンクリート構造物にも影響を及ぼしていました。[3][4]

中和にはアルカリ性の石灰石粉を用います。湯川では中和剤の投入後、品木ダムへ流入するまで約3kmを流れる間に反応が進み、公式の仕組み解説ではダムに入る頃にpH5.5程度になると説明されています。このpHは仕組みを説明する公表値であり、2026年10月1日の実測値や常に一定の保証値としては扱っていません。[5]

上州湯の湖で反応を進め、中和生成物を貯留する

品木ダムは、中和反応をさらに進める緩衝池であると同時に、中和生成物を収容する役割を持ちます。管理者は、炭酸カルシウムと湯川の硫酸・塩酸などとの反応によって硫酸カルシウムや塩化カルシウムなどが生じ、河川から流入する土砂とともに沈殿・堆積すると説明しています。[2][5]

堆積物を放置し続けるのではなく、ダムでは定期的に浚渫を行います。浚渫物は脱水し、環境に配慮した土捨場へ運ばれます。総貯水容量1,668,000m³は施設の諸元であり、現在そこに存在する水量や堆積物量を示す数値ではありません。最新の堆積状況を古い資料から推定して固定値として掲載することもしていません。[1][5][11]

1963年着工、1965年完成、1968年に国へ移管

群馬県による予備調査は1957年に始まり、1961年4月に吾妻川総合開発事業として草津中和工場の建設に着手しました。1963年11月には品木ダム建設工事に着手するとともに草津中和工場が完成し、1964年1月から同工場の本格運転が始まりました。[6]

品木ダムは1965年11月に湛水を開始し、同年12月に完成しました。1968年5月、事業は群馬県から国へ移管され、当時の建設省関東地方建設局に品木ダム水質管理所が設置されています。現在の管理者表記は国土交通省関東地方整備局です。[1][6]

ダム建設に伴い、旧品木地区では当時17戸が移転しました。管理者はこの経緯を「中和物語」で紹介しています。施設の技術史だけでなく、建設前に地域の暮らしが存在したことも、公式資料で確認できる範囲に限定して記載しています。[14]

浚渫設備を整えながら中和事業を継続

1985年11月に浚渫船「草津」が完成し、1986年には大沢川・谷沢川側を担う香草中和工場が完成・運転開始しました。1987年3月には品木ダム浚渫土の脱水機場が完成し、1988年5月からダムの浚渫が始まっています。[6]

その後も浚渫土処理場や貯砂ダムなどが整備され、2014年6月には脱水機場が改築されました。これらは中和生成物や流入土砂を継続的に扱うための施設で、ダム完成時点で事業が終了したわけではありません。[6]

中和した水を発電と下流の水利用へ

品木ダムに蓄えられた水は発電に利用されています。管理者は、中和された水がまず発電に使われ、その後に農業・工業・生活の水などとして利用されていると説明しています。品木ダム自体を浄水場や家庭への直接配水施設として扱うものではありません。[2][4]

中和事業によって下流では魚類が生息するようになり、鉄やコンクリートを用いる河川構造物の整備や各種の水利用が可能になったと管理者は説明しています。因果関係の範囲は公式説明にとどめ、個別地域の給水量や発電量など、今回確認できない数値は補っていません。[3][4]

水質・底質は年度別データを公開

品木ダム水質管理所は水質、底質、処分場水質を年度別に公開しています。2026年10月1日の確認時点で、各公開ページには令和7年度(2025年度)までの資料が掲載されています。底質データのページは速報値を含み、後日修正される可能性があるとも明記しています。[10][11][12]

本記事では、個別PDFの測定値を一部だけ抜き出して現在値として固定せず、最新の年度別データを確認できる公式ページを案内します。pH・水温・底質などを比較する場合は、測定地点・時期・項目をそろえて読む必要があります。[10][11][12]

ダム見学と草津の展示施設は場所を分けて確認

2026年度の公式案内では、職員による草津中和工場と品木ダムの見学を個人・団体とも受け付けています。実施は月~金曜日の9:30~16:00で、祝日と12月29日~1月3日、12:00~13:00を除きます。事前に電話で申し込み、品木ダムまで含める場合の所要時間は約1時間30分、1回の最大定員は40名程度です。緊急時・悪天候・業務都合による中止もあります。[7]

一方、自由に見学できる「環境体験アミューズメント」は草津町大字草津604-1の品木ダム水質管理所にあり、2026年度は4月13日~12月4日の9:30~16:00に開館しています。ダムカードも草津町の水質管理所で配布され、ダムのある中之条町の現地では配布していません。ダム現地・水質管理所・展示施設を同じ場所として案内しないよう区別しています。[7][8][9][15]

Deep research

国土交通省の現行施設ページ・ダム紹介・2026年度見学案内と群馬県の施設一覧を照合しました。品木ダムは洪水調節ダムではなく、水質改善を主目的とする特殊な施設です。ダム現地と草津町の水質管理所、展示施設、ダムカード配布場所を分けて記載しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-10-01

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
43.5m/106.0m

国土交通省と群馬県の公表値が一致しています。[1][16]

総貯水容量
1,668,000m³

施設の総貯水容量。現在の貯水量・堆積量ではありません。[1][16]

形式
重力式コンクリートダム

国土交通省のダム紹介に基づきます。[1]

目的
水質改善・発電

管理者は洪水調節機能を持たないと明記しています。[1][9]

河川・貯水池
利根川水系湯川/上州湯の湖

上州湯の湖は品木ダムの貯水池名称です。[1][2]

本体着工・完成
1963年/1965年

1965年11月湛水開始、12月完成。1968年5月に群馬県から国へ移管されました。[1][6]

酸性河川の中和から品木ダムでの貯留まで

湯川系統を中心に、公式の仕組み説明に沿って整理しています。浄水場の飲料水処理工程ではありません。[3][4][5]

  1. 1
    草津白根山周辺から酸性の水が流れ出る

    湯川・谷沢川・大沢川などが酸性河川となり、管理所はこれらを対象に中和事業を行っています。[3][4]

  2. 2
    石灰石粉を使って酸性水を中和する

    アルカリ性の石灰石粉を中和剤として利用します。酸と反応させ、水を利用しやすい状態へ近づけます。[4][5]

  3. 3
    湯川を流下する間にも中和反応が進む

    湯川では中和剤投入後、品木ダムまで約3kmを流れる間に反応が進み、公式解説では流入時にpH5.5程度としています。[5]

  4. 4
    上州湯の湖で反応を進め生成物を沈殿させる

    品木ダムは中和緩衝池として反応を促進し、中和生成物を収容します。[2][5]

  5. 5
    堆積物を浚渫・脱水して処理する

    中和生成物と流入土砂を定期的に浚渫し、脱水後に土捨場へ運びます。[5][6]

  6. 6
    中和後の水を発電・下流利用につなげる

    貯留した水は発電に利用され、管理者はその後の農業・工業・生活用水などの利用も説明しています。[2][4]

品木ダムと中和事業の年表

  1. 群馬県が予備調査に着手

    群馬県土木部河川課による予備調査が始まりました。[6]

  2. 草津中和工場の建設に着手

    吾妻川総合開発事業として工事が始まりました。[6]

  3. 品木ダム建設工事に着手

    同月に草津中和工場も完成しています。[1][6]

  4. 草津中和工場が本格運転開始

    酸性河川の中和事業が本格運転へ移りました。[6][14]

  5. 湛水開始・品木ダム完成

    11月に湛水を開始し、12月にダムが完成しました。[6]

  6. 群馬県から国へ移管

    建設省関東地方建設局品木ダム水質管理所が設置されました。[6]

  7. 石灰石粉の試験使用開始

    中和剤としての石灰石粉の試験的使用を開始しました。[6]

  8. 浚渫船「草津」完成

    ダム内の堆積物を扱う設備整備が進みました。[6]

  9. 香草中和工場が完成・運転開始

    3月完成、4月運転開始と記録されています。[6]

  10. 浚渫土の脱水機場完成

    浚渫物を脱水する施設が整備されました。[6]

  11. 品木ダムの浚渫開始

    中和生成物や流入土砂への継続的な対応が始まりました。[6]

  12. 環境体験アミューズメント開設

    中和事業や地域の歴史を学べる施設が草津町の水質管理所敷地内に開設されました。[6][8]

  13. 谷沢川・湯川の貯砂ダム完成

    谷沢川は3月、湯川は10月に完成と記録されています。[6]

  14. 脱水機場を改築

    浚渫土処理に関わる施設の更新です。[6]

見学・アクセス情報

2026年10月1日調査。職員案内で品木ダムを見学する方法と、草津町の品木ダム水質管理所にある自由見学施設は別です。冬期・悪天候・業務都合による変更があるため、職員案内は事前連絡を前提にしてください。[7][8][15]

職員案内の対象
個人・団体とも申込可

草津中和工場および品木ダムの案内を実施。旅行会社担当者による代理申込は不可です。[7]

申込方法
事前に電話で申込

品木ダム水質管理所 0279-88-5677。見学代表者本人が申し込みます。[7]

見学実施日時
月~金 9:30~16:00

祝日・12月29日~1月3日を除き、12:00~13:00も実施時間外です。[7]

所要時間
中和工場 約1時間/品木ダムを含む場合 約1時間30分

人数や希望時間に応じて内容の相談が可能と案内されています。[7]

最大定員
1回40名程度

2026年度の公式見学案内による目安です。[7]

中止・変更条件
緊急時・悪天候・業務都合で中止の場合あり

冬期は積雪・凍結箇所への注意も案内されています。[7]

品木ダム所在地
群馬県吾妻郡中之条町大字入山

国土交通省ダムコレクションの所在地。水質管理所の住所とは別です。[1]

水質管理所所在地
群馬県吾妻郡草津町大字草津604-1

環境体験アミューズメントとダムカード配布場所がある敷地です。[7][8][15]

環境体験アミューズメント
2026年4月13日~12月4日/9:30~16:00

期間中は毎日開館。天候等で臨時休館の場合があります。[8][15]

展示施設の入場
水質管理所正門は徒歩・車可、駐車場あり

展示施設までは構内の階段84段。草津門は徒歩のみで駐車場はありません。[8]

ダムカード
草津町の品木ダム水質管理所で配布

ダム現地では配布していません。2026年度の見学案内は毎日9:30~16:00、12月29日~1月3日を除くとしています。[7]

カード配布日の確認
訪問前に最新案内を確認

専用のダムカードページには異なる年末年始休止日の表記も残るため、最新の総合案内または電話で確認してください。[7][9]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

公開されている水質・底質・処分場データ

2026年10月1日確認

品木ダム水質管理所は、水質・底質・処分場水質を年度別に公開しています。ここでは公開状況だけを示し、個別PDFの測定値を現在値として転記しません。[10][11][12]

水質データ
2025年度まで掲載

公式ページ上の最新掲載年度を確認しています。[10]

底質データ
2025年度まで掲載

速報値を含み、後日修正される可能性があると明記されています。[11]

処分場水質データ
2025年度まで掲載

浚渫物の処分場に関する別系統の公開データです。[12]

「洪水調節ダム」と取り違えないための確認点

品木ダムの主目的は、酸性河川を中和した際に生じる中和生成物の貯留です。国土交通省は洪水調節機能を持たないと明記しています。河川の洪水情報や上流域の水防対応が存在することと、品木ダム自身に洪水調節目的があることは別です。[1][9]

公式の目的表記
水質改善・発電

国土交通省ダムコレクションの表記です。[1]

洪水調節
機能を持たない

品木ダム水質管理所のダムカード解説に明記されています。[9]

主な貯留対象
中和生成物

石灰と酸の化学反応で生じる沈殿物を収容します。[2][13]

中和生成物を扱う浚渫・脱水の仕組み

中和生成物と流入土砂はダム内に堆積するため、定期的に浚渫されます。管理者は、浚渫物を脱水し、環境に配慮した土捨場へ運ぶ流れを説明しています。[5]

1985年の浚渫船完成、1987年の脱水機場完成、1988年の浚渫開始など、設備の整備過程は沿革で確認できます。[6]

品木ダム現地と草津町の見学施設を分ける

品木ダムは中之条町大字入山にありますが、品木ダム水質管理所・環境体験アミューズメント・ダムカード配布場所は草津町大字草津604-1です。職員案内では両方を組み合わせた見学が可能ですが、同一地点ではありません。[1][7][8]

地図やナビでは「品木ダム」と「品木ダム水質管理所」を別地点として確認してください。ダムカードはダム現地では配布されません。[7][9]

よくある質問

品木ダムは洪水を防ぐためのダムですか?

いいえ。国土交通省は品木ダムに洪水調節機能はなく、酸性河川の中和で生じる中和生成物を貯めることが主目的だと明記しています。目的表記は水質改善・発電です。[1][9]

なぜ川を中和する必要がありますか?

草津白根山周辺から流れる湯川・谷沢川・大沢川などは強い酸性を示し、そのままでは水利用、魚類の生息、鉄やコンクリート構造物に支障があるためです。管理所は24時間365日中和事業を実施しています。[3][4]

品木ダムでは何を貯めていますか?

水だけでなく、石灰石粉と酸性成分の反応で生じる中和生成物を収容する役割があります。生成物や流入土砂は堆積するため、定期的に浚渫されます。[2][5]

上州湯の湖とは何ですか?

品木ダムの貯水池の名称です。国土交通省と群馬県の施設情報で確認できます。[2][16]

品木ダムを見学できますか?

できます。2026年度の公式案内では、職員による草津中和工場・品木ダムの見学を個人・団体とも事前電話申込で受け付けています。平日の指定時間内で、ダムまで含める場合は約1時間30分です。[7]

環境体験アミューズメントは品木ダムのそばですか?

同じ場所ではありません。展示施設は草津町の品木ダム水質管理所敷地内、品木ダムは中之条町大字入山です。2026年度の展示施設は4月13日~12月4日、9:30~16:00の案内です。[1][8]

ダムカードはダム現地でもらえますか?

いいえ。公式案内は草津町の品木ダム水質管理所を配布場所とし、ダムのある場所では配布していないと明記しています。[7][9]

最新のpHや底質の数値は記事に載せていますか?

固定値としては載せていません。公式ページには2025年度までの水質・底質等の資料があり、底質は速報値を含み後日修正の可能性があるため、測定地点と時期を確認して公式データを参照してください。[10][11][12]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-10-01。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 国土交通省 水管理・国土保全局「ダムコレクション 品木ダム」所在地・諸元・目的 ↗
  2. 国土交通省 関東地方整備局 品木ダム水質管理所「品木ダムの概要」 ↗
  3. 国土交通省 関東地方整備局 品木ダム水質管理所「概要」24時間365日の中和事業 ↗
  4. 国土交通省 関東地方整備局 品木ダム水質管理所「中和事業」 ↗
  5. 国土交通省 関東地方整備局 品木ダム水質管理所「河川の中和」 ↗
  6. 国土交通省 関東地方整備局 品木ダム水質管理所「沿革」 ↗
  7. 国土交通省 関東地方整備局 品木ダム水質管理所「環境体験アミューズメントの開館について」2026年度見学案内 ↗
  8. 国土交通省 関東地方整備局 品木ダム水質管理所「環境体験アミューズメント」2026年度開館情報 ↗
  9. 国土交通省 関東地方整備局 品木ダム水質管理所「ダムカードについて」 ↗
  10. 国土交通省 関東地方整備局 品木ダム水質管理所「水質データ」 ↗
  11. 国土交通省 関東地方整備局 品木ダム水質管理所「底質データ」 ↗
  12. 国土交通省 関東地方整備局 品木ダム水質管理所「処分場水質データ」 ↗
  13. 国土交通省 関東地方整備局 品木ダム水質管理所「品木ダム水質管理所のダムカード一覧」 ↗
  14. 国土交通省 関東地方整備局 品木ダム水質管理所「中和物語」 ↗
  15. 国土交通省 関東地方整備局 品木ダム水質管理所 公式ホームページ ↗
  16. 群馬県「群馬県内のダム一覧」 ↗

四万川ダム

奥四万湖に水を蓄え、洪水調節・水道用水・河川環境の保全・発電を担う高さ89.5mの県営ダム

群馬県中之条町の四万川にある県営多目的ダム。1999年完成、堤高89.5mの重力式堤体が奥四万湖を形成する。自然調節方式による洪水調節、中之条町・群馬東部水道企業団への水道用水、既得用水と河川環境のための流量確保、日向見発電所での発電を担う。

所在地
群馬県吾妻郡中之条町大字四万4400-28(四万川ダム管理事務所)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
1999年6月試験湛水終了・ダム本体工事完成/同年11月竣工式
形式・構造
重力式コンクリートダム・RCD工法
公表された貯水容量等
総貯水容量9,200,000m³/有効貯水容量8,600,000m³
公表された高さ・堤高
堤高89.5m・堤頂長330.0m
見学・公開条件
県公式はダム堤体見学を実施中。見学は管理事務所へ事前問い合わせ、団体見学は予約が必要。天端は歩行者・自動車が通行できるが車は一方通行。奥四万湖の湖面利用は別ルール
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

奥四万湖を形成する群馬県営の多目的ダム

四万川ダムは、群馬県吾妻郡中之条町大字四万の利根川水系四万川にある群馬県管理の多目的ダムです。貯水池は奥四万湖と呼ばれます。県の施設諸元では、堤高89.5m、堤頂長330.0m、堤体積516,000m³の重力式コンクリートダムで、総貯水容量9,200,000m³、有効貯水容量8,600,000m³です。[1][2][11][12][16]

目的は、洪水調節、既得取水の安定化・河川環境の保全、上水道用水、発電の4項目です。県の資料ではF・N・W・Pと表記されています。ダムは四万温泉街の直上流、上信越高原国立公園内に位置し、建設時から周辺環境への配慮が求められました。[1][3]

1978年の予備調査から1999年の完成まで

県の建設年表では、1978年4月に予備調査、1980年4月に実施計画調査、1983年4月に建設事業へ着手しました。1991年3月にダム本体工事へ着手し、1993年9月に堤体コンクリートの打設を開始しています。[2]

1994年4月には「地域に開かれたダム」に指定され、1995年2月に整備計画が認定されました。堤体コンクリート打設は1996年12月に完了し、1998年10月から試験湛水を開始、1999年6月に試験湛水を終えてダム本体工事が完成しました。竣工式は同年11月です。本記事では「完成」と「竣工式」を同じ日付として扱っていません。[2][7]

施工にはRCD工法が採用されました。県は、超硬練りコンクリートをブルドーザーで敷き均し、振動ローラーで締め固める工法として説明し、省力化や工期短縮など施工合理化を図ったとしています。RCD工法という施工方法と、完成後の洪水調節方式は別の概念です。[2]

自然調節方式で計画高水流量350m³/sを60m³/sへ

四万川ダムの洪水調節計画は、ダム地点の計画高水流量350m³/sに対し290m³/sを調節し、60m³/sまで低減するものです。計画規模は1/100、計画雨量は278mm/日です。これらは計画上の値で、個々の洪水で常に同じ流入量・放流量になるという意味ではありません。[1][3]

洪水調節は自然調節方式です。県は「洪水調節ゲートをもたない自然調節方式」と説明していますが、施設には洪水期用と非洪水期用の常用洪水吐にローラーゲート等が設けられています。ここでいう自然調節とは、洪水時にゲート操作で流量を逐次調節する方式ではないという意味であり、「ゲート設備が一切ない」という意味にはしていません。[1][3][5]

2024年更新の県ページでは、放流警報を行う区間をダムから日向見沢川合流地点までの約0.7kmとし、遠隔式サイレンやスピーカーによる警報対象区間としています。放流時は現地の警報・指示に従う必要があります。[14]

洪水期と非洪水期で容量配分を変える

総貯水容量9,200,000m³、有効貯水容量8,600,000m³、堆砂容量600,000m³は施設の基本諸元です。一方、洪水期と非洪水期では同じ有効容量の中の使い方が変わります。[1][2][4]

洪水期は洪水調節容量7,400,000m³、利水容量1,200,000m³で、利水容量の内訳は不特定600,000m³、上水道600,000m³です。非洪水期は洪水調節容量3,400,000m³、利水容量5,200,000m³で、不特定800,000m³、上水道4,400,000m³です。[1][4]

県の容量説明では、洪水期の7月から9月に貯水位を常時満水位EL751.5mから洪水期制限水位EL728.5mへ徐々に23m下げ、洪水調節容量を確保します。水位の標高差23mを、堤高89.5mや水深と同じものとして扱わないよう注意が必要です。[4]

中之条町と東毛地域の水道用水を支える

県の2021年更新ページは、水道用水の供給計画として、中之条町へ3,000m³/日(0.035m³/s)、群馬東部水道企業団の太田市向けに28,500m³/日(0.330m³/s)、同企業団の旧大間々町・笠懸町・藪塚本町・新田町向けに14,200m³/日(0.165m³/s)を掲載しています。[3]

一方、河川課の古い計画表では、同じ0.330m³/sを「太田市」、0.165m³/sを「群馬県企業局」と表記しています。組織再編や資料の作成時点が異なるため、本記事は新しい公式ページの供給先表記を基本とし、古い資料の名称を現在の組織名としてそのまま転記していません。[1][3]

この供給量はダムの水源開発計画です。四万川ダムが家庭へ直接飲料水を配る浄水場という意味ではありません。ダムは河川水を貯留・補給し、下流側の取水・浄水・配水施設による水道供給を支える水源側の施設です。[3]

既得用水・河川環境と日向見発電所

四万川ダムは、下流の既得用水への安定した供給と、河川環境を保全するための流量確保も担います。これは水道用水の新規開発とは別の「N」の目的として県の資料に整理されています。[1][3]

ダム直下の日向見発電所では、最大使用水量2.0m³/s、最大出力1,000kWで発電します。県の平面図解説は、ダムからの放流水を利用して発電しながら放流する仕組みを説明しています。1,000kWは最大出力であり、年間発電電力量や常時の発電出力ではありません。[3][5]

1999年8月の洪水調節実績

完成直後の1999年8月には、熱帯低気圧による豪雨で四万川ダムが洪水調節を行いました。県の記録では、8月15日2時の最大流入量98.49m³/sに対し、同時刻の放流量20.53m³/s、調節流量77.96m³/sでした。[13]

県は、この時に嘉満ヶ渕地点の河川流量を、ダムがない場合に推定される約200m³/sから最大実績127m³/s程度に抑え、水位を約97cm低減したと推測しています。これは1999年8月の一洪水についての県の解析結果であり、すべての洪水で同じ低減量が得られるという意味ではありません。[13]

「地域に開かれたダム」と奥四万湖

四万川ダムは1994年に「地域に開かれたダム」の指定を受け、周辺には日向見公園、栂の広場、赤沢やすらぎ広場、稲包せせらぎ公園などが整備されています。堤体内のクロスギャラリーは点検・観測用の通路で、イベント開催時に一般開放される場合があります。[2][8]

天端は長さ330mで歩行者と自動車が通行できますが、道幅が狭いため自動車は一方通行です。周遊路から迂回する経路が案内されています。通行可能という情報を、堤体内部への常時自由入場と読み替えないよう区別します。[5]

堤体見学・ダムカード・湖面利用は条件が異なる

群馬県は2026年10月確認時点の河川課ページで、四万川ダムを「ダムカード配布」と「ダム見学(堤体内の見学含む)」の対象として案内しています。見学の詳細は四万川ダム管理事務所への問い合わせが必要で、別の管理施設ページは小学校等の団体見学について「必ず予約」と明記しています。[6][10][15]

交通案内では、JR中之条駅から四万温泉までバスで約40分、四万温泉バス停からダムまで徒歩約40分としています。車では渋川伊香保ICから国道17号・353号経由で約1時間が目安です。これは県の案内値であり、当日の道路・積雪・交通状況を保証する所要時間ではありません。[7]

奥四万湖の湖面利用は堤体見学とは別のルールです。県が2026年8月に更新した周辺散策ページは現行ルールへのリンクを掲載しています。ルールでは、冬期の管理用道路閉鎖期間を除き10:00~16:00、ライフジャケット着用、堤体から網場まで立入禁止、遊泳や船外機・水上バイク等の使用禁止などを定めています。湖面進入路は施錠されており、平日10:00~16:00の職員在駐時間に管理事務所へ連絡して解錠を受ける手順です。[8][9]

2026年9月7日~11日の橋梁点検に伴う湖面利用中止は、2026年10月1日の調査時点では終了済みの期間です。そのため、恒常的な利用停止としては掲載していません。[8]

Deep research

群馬県の施設諸元、建設史、役割、現行の見学案内、2026年8月更新の湖面利用案内を照合しました。季節別容量、自然調節方式とゲート設備、水道供給先の古い表記と現在表記、恒常ルールと期間限定の通行止めを区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-10-01

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
89.5m/330.0m

群馬県の施設諸元。天端標高や貯水位とは別の寸法です。[1][2]

堤体積
516,000m³

ダム本体のコンクリート量に関する諸元。貯水容量とは別です。[1][2]

総貯水容量
9,200,000m³

施設全体の容量で、当日の貯水量ではありません。[1][2]

有効貯水容量
8,600,000m³

洪水期・非洪水期で用途別の配分が変わります。[1][4]

集水面積・湛水面積
28.4km²/0.320km²

水が集まる流域面積と、貯水池水面の面積を区別した値です。[1][2]

完成
1999年6月

試験湛水終了・ダム本体工事完成。竣工式は1999年11月です。[2][11]

奥四万湖の水を洪水調節・用水補給・発電へ使う流れ

ダムの複数目的を水の流れに沿って整理したもので、すべての水が必ず同じ順序を通る処理工程ではありません。[1][3][5]

  1. 1
    四万川上流から奥四万湖へ水を受ける

    集水面積28.4km²の流域から水を貯水池へ受け入れます。[1][2]

  2. 2
    季節に応じて貯水位と容量配分を変える

    洪水期は水位を下げて洪水調節容量7,400,000m³を確保し、非洪水期は利水容量を5,200,000m³へ広げます。[1][4]

  3. 3
    洪水時は自然調節方式で流量を抑える

    計画高水流量350m³/sに対して290m³/sを調節し、60m³/sへ低減する計画です。[1][3]

  4. 4
    水道用水・既得用水・河川環境へ補給する

    中之条町と群馬東部水道企業団への水道用水、下流の既得用水と河川環境のための流量を確保します。[3]

  5. 5
    取水・放流設備から必要な水を放流する

    表面取水設備、利水放流設備、季節別の常用洪水吐などを使います。[1][2]

  6. 6
    放流水を日向見発電所で発電に利用する

    最大使用水量2.0m³/s、最大出力1,000kWの従属発電です。[3][5]

四万川ダムの調査・建設・地域開放の年表

  1. 予備調査開始

    群馬県の建設年表に記録された調査開始です。[2]

  2. 実施計画調査開始

    ダム事業として採択されました。[2]

  3. 建設事業に着手

    同年12月には利水者との基本協定を締結しています。[2]

  4. ダム本体工事着手

    建設事業着手とは別の本体工事工程です。[2]

  5. 堤体コンクリート打設開始

    RCD工法を採用した堤体施工が進められました。[2]

  6. 「地域に開かれたダム」に指定

    県の交通案内は指定日を1994年4月21日としています。[2][7]

  7. 定礎式

    本体工事着手や完成とは異なる工程上の式典です。[2]

  8. 地域開放の整備計画認定

    ダム湖周辺整備の計画が認定されました。[2]

  9. 堤体コンクリート打設完了

    ダム本体の全工事完了ではなく、コンクリート打設工程の完了です。[2]

  10. 試験湛水開始

    完成前に貯水して施設・斜面等の安全性を確認する工程です。[2]

  11. 試験湛水終了・本体工事完成

    県営ダム一覧は完成年度を1999年度としています。[2][11]

  12. 完成直後に洪水調節

    最大流入98.49m³/sに対し最大流入時放流20.53m³/sを記録しました。[13]

  13. 竣工式

    6月の本体工事完成とは時点を分けています。[2]

  14. 放流警報看板情報を公開更新

    警報対象区間をダムから日向見沢川合流地点まで約0.7kmと案内しています。[14]

見学・アクセス情報

2026年10月1日調査。県公式は四万川ダムをダムカード配布・堤体見学の対象として案内しています。堤体内見学、天端通行、奥四万湖の湖面利用はそれぞれ条件が異なるため分けて確認してください。[5][6][8][10][15]

ダム堤体見学
実施中・管理事務所へ問い合わせ

県河川課の現行案内で対象ダムに四万川ダムを掲載しています。[10][15]

団体見学
予約が必要

管理施設紹介は小学校等の団体見学について必ず予約するよう案内しています。[6]

天端
歩行者・自動車が通行可

長さ330m。車は道幅が狭いため一方通行で、周遊路からの迂回が案内されています。[5]

クロスギャラリー
イベント等で一般開放の場合あり

堤体内の点検・観測用通路。常時自由開放とは記載されていません。[6][8]

ダムカード
配布対象

配布方法・時間は変更される場合があるため、訪問前に県の最新案内または管理事務所へ確認してください。[10][15]

管理事務所
中之条町大字四万4400-28/0279-70-4021

県公式の所在地・連絡先です。[1][7][8]

公共交通の目安
JR中之条駅→四万温泉 バス約40分/四万温泉→ダム 徒歩約40分

2021年更新の県案内。最新ダイヤや運行状況は別途確認が必要です。[7]

車の目安
渋川伊香保ICから国道17号・353号経由 約1時間

県の参考所要時間。積雪・工事・交通状況で変わります。[7]

湖面利用時間
冬期閉鎖期間を除く10:00~16:00

2026年8月更新ページが案内する現行ルール。進入路の解錠は平日10:00~16:00の職員在駐時間に限られます。[8][9]

湖面利用前の手続き
管理事務所で利用簿記入・進入路の解錠依頼

湖面利用は自由な無条件入場ではありません。[9]

湖面の主な禁止事項
堤体~網場の進入、遊泳、船外機・水上バイク等

ライフジャケット着用も求められています。[9]

終了済みの臨時規制
2026年9月7~11日の湖面利用中止は終了

橋梁点検に伴う期間限定措置。2026年10月1日時点で恒常規制としては扱いません。[8]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

洪水期・非洪水期で変わる容量配分

群馬県公表の施設計画

総貯水容量や有効貯水容量は変わりませんが、有効容量のうち洪水調節と利水に割り当てる量が季節で変わります。[1][4]

洪水期 洪水調節容量
7,400,000m³

7~9月に大きく確保する計画容量。[1][4]

洪水期 利水容量
1,200,000m³

不特定600,000m³・上水道600,000m³。[1][4]

非洪水期 洪水調節容量
3,400,000m³

非洪水期の容量配分。[1]

非洪水期 利水容量
5,200,000m³

不特定800,000m³・上水道4,400,000m³。[1][4]

常時満水位→洪水期制限水位
EL751.5m→EL728.5m

県は洪水期に水位を徐々に23m下げると説明しています。[4]

水道供給先の新旧表記を読み分ける

2021年更新の役割ページでは、中之条町と群馬東部水道企業団への供給として整理されています。一方、古い計画表には太田市・群馬県企業局という表記が残っています。供給量そのものは対応する値が一致するため、新しいページの組織名を基本にしています。[1][3]

中之条町
3,000m³/日(0.035m³/s)

新旧の公式ページで対応する供給量。[1][3]

群馬東部水道企業団(太田市)
28,500m³/日(0.330m³/s)

古い計画表では「太田市」と表記されています。[1][3]

群馬東部水道企業団(旧4町)
14,200m³/日(0.165m³/s)

役割ページは旧大間々町・笠懸町・藪塚本町・新田町を対象として掲載。古い表では「群馬県企業局」の表記です。[1][3]

1999年8月洪水で記録された調節実績

完成直後の一洪水について県が公開している記録です。計画値や現在の運用実績一般へそのまま置き換えません。[13]

最大流入量
98.49m³/s

1999年8月15日2:00。[13]

最大流入時放流量
20.53m³/s

同時刻の放流量。[13]

調節流量
77.96m³/s

最大流入時点の流入量と放流量の差。[13]

嘉満ヶ渕の推定水位低減
約97cm

県が「ダムがない場合」と比較して推測した値で、観測された固定効果ではありません。[13]

奥四万湖を利用するときの安全ルール

2026年8月更新の県ページが「最新版」として案内している湖面利用ルールに基づきます。堤体見学や天端通行とは別制度です。[8][9]

利用時間
10:00~16:00

冬期の管理用道路閉鎖期間を除きます。[9]

進入禁止区域
ダム堤体から網場まで

網場は堤体上流の流木止め設備です。[9]

進入路
管理事務所職員による解錠が必要

平日10:00~16:00の職員在駐時間外は湖面進入路を利用できません。[9]

安全装備
ライフジャケット必須

悪天候時は利用中止とされています。[9]

湖面ルールは管理上の都合で利用を制限する場合があるとしています。訪問時は最新の県ページも確認してください。[8][9]

放流時の警報と下流区間

県は放流警報看板の配置・警報対象区間を公開しています。ダムから日向見沢川合流地点まで約0.7kmが、初期洪水時の巡視と遠隔サイレン等による放流警報の対象です。[14]

現地でサイレン・放送・職員の指示があった場合は、河川内や危険箇所から離れてください。

よくある質問

四万川ダムは何のためのダムですか?

洪水調節、既得用水の安定化・河川環境の保全、水道用水、発電の4目的を持つ県営多目的ダムです。県の表記ではF・N・W・Pです。[1][3]

完成年は1999年でよいですか?

はい。県の年表では1999年6月に試験湛水終了・ダム本体工事完成、11月に竣工式です。県営ダム一覧も完成年度を1999年度としています。[2][11]

自然調節方式なのにゲートがあるのは矛盾しませんか?

矛盾しません。県は洪水調節を「洪水調節ゲートをもたない自然調節方式」と説明する一方、設備諸元には洪水期用・非洪水期用の常用洪水吐のローラーゲート等を掲載しています。洪水時の流量調節方式と設備の有無を分けて読む必要があります。[1][2][3]

総貯水容量920万m³と洪水調節容量740万m³は同じものですか?

違います。920万m³は総貯水容量、740万m³は洪水期に確保する洪水調節容量です。有効貯水容量は860万m³で、季節により洪水調節・利水の配分が変わります。[1][4]

水道用水はどこへ供給されますか?

2021年更新の県公式ページでは、中之条町と群馬東部水道企業団(太田市、旧大間々町・笠懸町・藪塚本町・新田町向け)を掲載しています。古い計画表の組織名とは表記が異なるため、新しい公式表記を基本にしています。[1][3]

発電所の出力はどのくらいですか?

ダム直下の日向見発電所で最大出力1,000kW、最大使用水量2.0m³/sです。最大値であり、常時1,000kWを発電するという意味ではありません。[3][5]

ダム内部を見学できますか?

県は四万川ダムを堤体見学の対象として案内しています。詳細は管理事務所への問い合わせが必要で、団体見学は予約が必要です。クロスギャラリーはイベント時に一般開放される場合があります。[6][10][15]

奥四万湖へ自由にカヌー等を持ち込めますか?

無条件では利用できません。利用簿の記入、管理事務所への連絡、進入路の解錠が必要で、利用時間・立入禁止区域・ライフジャケット着用などのルールがあります。船外機や水上バイク等は禁止されています。[8][9]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-10-01。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 群馬県 河川課「四万川ダム」施設諸元・治水利水計画 ↗
  2. 群馬県 中之条土木事務所「四万川ダムの概要」建設史・RCD工法・設備諸元 ↗
  3. 群馬県 中之条土木事務所「四万川ダムの役割」洪水調節・水道・河川環境・発電 ↗
  4. 群馬県 中之条土木事務所「四万川ダムの貯水容量、横断図」季節別容量・水位 ↗
  5. 群馬県 中之条土木事務所「四万川ダムの平面図、正面図」天端通行・発電・洪水吐 ↗
  6. 群馬県 中之条土木事務所「四万川ダム管理における関連施設」管理設備・見学 ↗
  7. 群馬県 中之条土木事務所「四万川ダムへの交通アクセス」 ↗
  8. 群馬県 中之条土木事務所「四万川ダム湖の周辺散策」2026年8月更新 ↗
  9. 群馬県 中之条土木事務所「奥四万湖(四万川ダム)湖面利用ルール」(PDF) ↗
  10. 群馬県 河川課「ダムカードの配布及びダム堤体見学のお知らせ」 ↗
  11. 群馬県 河川課「県営ダム一覧」 ↗
  12. 群馬県 地域創生課「群馬県内のダム一覧」 ↗
  13. 群馬県 中之条土木事務所「四万川ダムの洪水調節効果」1999年8月洪水 ↗
  14. 群馬県 中之条土木事務所「四万川ダムの放流警報看板」2024年3月更新 ↗
  15. 群馬県 河川課 公式ページ「ぐんまのダム」現行の見学・カード案内 ↗
  16. 群馬県 中之条土木事務所「四万川ダムの位置」 ↗

中之条ダム

四万湖を形成し、農業用水と二系統の水力発電を支える群馬県企業局のアーチ式ダム

群馬県中之条町の四万川にある群馬県企業局管理のアーチ式コンクリートダム。1960年度完成、堤高42m。現行の施設目的は農業用水・発電で、中之条発電所と、河川維持流量を利用する中之条ダム発電所の二つを区別して理解する必要がある。

所在地
群馬県吾妻郡中之条町大字四万殿界戸31-4(中之条ダム管理所)
施設種別・現況
ダム・現存
年代・供用状況
1960年度完成/中之条発電所は1960年2月運転開始
形式・構造
アーチ式コンクリートダム
公表された貯水容量等
総貯水容量1,180,000m³/有効貯水容量250,000m³
公表された高さ・堤高
堤高42.0m・堤頂長118.2m
見学・公開条件
ダムカード配布あり。中之条ダム管理所は6~9月の毎日9:00~16:00、吾妻発電事務所は平日9:00~16:00。県の現行「ダム堤体見学」対象一覧には中之条ダムの掲載がないため、内部見学可とは案内しない
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

四万湖をつくる群馬県企業局のアーチ式ダム

中之条ダムは、群馬県吾妻郡中之条町の利根川水系四万川にある群馬県企業局管理のダムです。貯水池は四万湖と呼ばれます。現行の県公式ページは目的を「農業用水・発電」とし、型式をアーチ式コンクリートダム、堤高42.0m、堤頂長118.2m、堤体積19,300m³としています。[1][2]

総貯水容量は1,180,000m³、有効貯水容量は250,000m³、堆砂容量は710,000m³です。これらは施設諸元であり、その日の実際の貯水量ではありません。また、県の現行ページはこの3値を掲載していますが、総貯水容量の内訳をこれらだけで完全に説明する項目名は示していません。残る容量を別用途と推測して補完していません。[1]

現行目的は「農業用水・発電」、歴史資料では砂防との共同事業

群馬県の現行ダム諸元は、中之条ダムの目的を農業用水・発電としています。県内ダム一覧の目的記号もA・Pです。[1][2]

一方、中之条発電所の公式紹介は、中之条ダムについて「砂防と発電の共同事業により設置」と説明しています。これは建設時の事業背景に関する記述で、現在のダム目的欄そのものではありません。本記事では、現在の目的を「砂防・発電」に置き換えず、現行諸元と歴史的説明を分けて掲載します。[3]

吾妻川圏域河川整備計画は、四万川にある複数のダムが下流の洪水被害軽減に寄与すると説明しています。ただし、中之条ダムの現行目的欄には洪水調節を示すFはありません。洪水吐や予備放流水位を備えることだけを根拠に、治水目的の多目的ダムとは記載していません。[1][7]

1960年度完成と1960年2月の発電開始は別の時点

群馬県の県内ダム一覧は、中之条ダムの完成年度を1960年度(昭和35年度)としています。[2]

一方、中之条発電所は1960年2月に運転を開始したと県が公表しています。年度表記の完成時期と、発電所の供給開始月は同じ指標ではありません。今回確認した公式資料だけから、発電開始時にダム全体のどの工程まで完了していたかを補って説明することはしていません。[3][5]

中之条発電所はダム水路式で、最大出力11,000kW、最大使用水量12.1m³/sです。2025年10月更新の県営発電所一覧にも同じ最大出力と1960年2月の供給開始年月が掲載されており、現在の県営電気事業の発電所一覧に含まれています。[3][5]

「中之条発電所」と「中之条ダム発電所」は別設備

名称が似ていますが、中之条発電所と中之条ダム発電所は別の発電所です。[3][4][5]

中之条発電所は1960年2月運転開始のダム水路式発電所で、最大出力11,000kW、最大使用水量12.1m³/sです。[3][5]

中之条ダム発電所は、中之条ダムから下流へ流す河川維持流量を利用するダム式発電所です。1998年7月に運転を開始し、2010年4月1日から事業用発電所となりました。最大出力は51kW、最大使用水量は0.259m³/sです。[4][5]

したがって、「中之条ダムの発電出力は11,000kW」とだけ書くと、ダムを利用する大きな中之条発電所と、ダム直下の維持流量を使う中之条ダム発電所を混同します。本記事では両者を別設備として掲載します。[3][4]

有効貯水容量25万m³と水位諸元

中之条ダムの集水面積は143.6km²、湛水面積は0.11km²です。設計洪水位と常時満水位はともにEL462.5m、予備放流水位と最低水位はともにEL460.0mと公表されています。ELは海抜標高を表し、堤高42.0mや湖の水深とは別の数値です。[1]

有効貯水容量250,000m³は、総貯水容量1,180,000m³より大幅に小さい値です。さらに堆砂容量710,000m³も公表されていますが、県ページにない容量区分を推定して「残りは○○容量」とはしていません。[1]

県内ダム一覧では総貯水容量を118万m³としており、現行の企業局ページの1,180,000m³と一致します。[1][2]

洪水吐5門と取水設備1門

放流設備として、洪水吐には高さ5.30m×幅6.00mの鋼製ローラーゲート5門、取水設備には高さ4.80m×幅4.00mの鋼製溢流型ローラーゲート1門が掲載されています。[1]

洪水吐という設備名があることと、ダム目的として洪水調節を掲げていることは同義ではありません。現行の目的は農業用水・発電です。また、予備放流水位EL460.0mの記載もありますが、県ページにない洪水調節容量や治水計画流量を推測して追加していません。[1]

県は中之条ダムの放流警告看板位置図も公開しています。放流時の安全設備があることから、現地では警報や管理者の指示に従う必要があります。[1]

四万湖と吾妻川圏域の河川利用

吾妻川圏域河川整備計画は、四万湖を中之条ダムのダム湖として明記し、奥四万湖や八ッ場あがつま湖などとともに、地域の観光資源・河川利用の場として位置付けています。[7]

同計画では四万湖でカヌー体験等が行われていることも紹介されています。ただし、河川整備計画に利用例があることを、現在いつでも自由に湖面へ進入できるという意味にはしていません。今回、2026年10月時点の四万湖専用の湖面利用ルールや進入手続きまでは確認できていないため、利用する場合は現地の最新案内を確認する前提とします。[7]

また、同計画は中之条ダムを含む四万川の複数ダムが発電、農業利水、水道用水等に広く利用されているとしています。これは圏域全体の説明であり、中之条ダム単独に水道用水目的があるという意味ではありません。[1][7]

2026年度も堆砂除去と放流警報設備の更新を計画

群馬県企業局の「令和8年度発注見通し工事」は、中之条ダムで堆砂除去工事を第2四半期(9月)に発注予定とし、工期を6か月、工事概要を「堆砂除去」としています。[8]

同資料には、中之条ダム放流警報装置IP化工事も掲載され、第1四半期(6月)の発注予定、工期9か月とされています。これは2026年4月1日時点の発注見通しであり、2026年10月1日時点で両工事が契約・完了済みだと断定する資料ではありません。予定情報として扱います。[8]

こうした維持管理計画は、完成から長期間経過したダムでも堆砂や警報設備への対応が継続していることを示しますが、工事の実施結果・除去量・完成日は今回の資料から補っていません。[8]

ダムカードは配布、堤体内部見学は現行一覧に掲載なし

2024年11月更新の中之条ダム公式ページでは、ダムカードの配布場所を二つ案内しています。吾妻発電事務所では平日9:00~16:00、中之条ダム管理所では6月から9月のみ毎日9:00~16:00です。管理所では職員が管理作業で不在の場合があり、来訪者1名につき1枚とされています。[1]

一方、群馬県河川課の「ダム堤体見学」対象一覧には、桐生川ダム・四万川ダムなどは掲載されていますが、中之条ダムは掲載されていません。同じページのダムカード対象一覧には中之条ダムが掲載されています。[6]

そのため、本記事では「ダムカード配布あり」を確認済み情報として案内しますが、「堤体内部を常時見学できる」「予約すれば内部見学できる」とは記載しません。見学目的で訪れる場合は、吾妻発電事務所または現地管理所へ事前確認してください。[1][6]

2026年も中之条発電所は県営電気事業の対象

2026年9月18日の群馬県企業局の電力売却入札では、中之条発電所が2027年度の売電対象となる6つの水力発電所の一つとして掲載されています。これは中之条発電所の県営電気事業上の現行運用を確認できる資料です。[9]

ただし、この入札は中之条ダム発電所51kWを対象とした説明ではありません。中之条発電所11,000kWと中之条ダム発電所51kWを混同しないよう、現在性の確認にも設備名をそのまま用いています。[4][9]

Deep research

群馬県企業局の現行ダム諸元、県内ダム一覧、発電所資料、河川整備計画、2026年度発注見通しを照合しました。現行目的と建設時の砂防共同事業、中之条発電所と中之条ダム発電所、総容量・有効容量・堆砂容量、カード配布と堤体内部見学を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-10-01

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
42.0m/118.2m

群馬県企業局の現行諸元。[1][2]

堤体積
19,300m³

アーチ式コンクリート堤体の施設諸元。貯水容量とは別です。[1]

総貯水容量
1,180,000m³

県内ダム一覧の118万m³と一致します。[1][2]

有効貯水容量
250,000m³

総貯水容量とは別の施設値。現在の貯水量ではありません。[1]

集水面積・湛水面積
143.6km²/0.11km²

流域面積と貯水池水面の面積を区別した値です。[1]

完成年度・型式
1960年度/アーチ式コンクリート

群馬県内ダム一覧による完成年度・型式。[2]

四万湖の水を農業用水と発電へ使う関係

中之条ダムの現行目的と、ダムを利用する二つの発電所の役割を分けて整理しています。すべての水が必ず同じ順序で通る工程ではありません。[1][3][4]

  1. 1
    四万川の水を四万湖へ受け入れる

    集水面積143.6km²の流域からダム湖へ水が集まります。[1]

  2. 2
    農業用水と発電のために水を管理する

    現行のダム目的は農業用水・発電です。[1][2]

  3. 3
    取水設備から発電利用へ送る

    取水設備には鋼製溢流型ローラーゲート1門が公表されています。[1]

  4. 4
    中之条発電所で大規模に発電する

    ダム水路式、最大出力11,000kW、最大使用水量12.1m³/sです。[3][5]

  5. 5
    河川維持流量を下流へ放流する

    下流河川の維持に必要な放流水があります。具体の流量運用を固定値としては補っていません。[4]

  6. 6
    維持流量を中之条ダム発電所でも利用する

    ダム式、最大出力51kW、最大使用水量0.259m³/sです。[4][5]

中之条ダムと関連発電所の年表

  1. 中之条発電所が運転開始

    砂防・発電共同事業で設置された中之条ダムを利用するダム水路式発電所です。[3]

  2. 中之条ダム完成年度

    群馬県内ダム一覧の完成年度。発電所の運転開始月とは別指標です。[2]

  3. 四万発電所が運転開始

    四万川流域の別の水路式発電所。中之条ダム発電所とは別設備です。[3]

  4. 中之条ダム発電所が運転開始

    河川維持流量の放流を利用する最大51kWのダム式発電所です。[4][5]

  5. 中之条ダム発電所が事業用発電所へ

    群馬県の発電所紹介が移行日を明記しています。[4]

  6. ダムカード配布を再開

    現行ダムページが配布再開日として案内しています。[1]

  7. 中之条ダム公式ページ更新

    現行の諸元・カード配布案内の更新日です。[1]

  8. 県営発電所一覧を更新

    中之条発電所11,000kWと中之条ダム発電所51kWを別設備として掲載しています。[5]

  9. 放流警報IP化・堆砂除去を発注見通しに掲載

    工事完成実績ではなく、令和8年度の発注予定情報です。[8]

  10. 中之条発電所を翌年度売電対象に掲載

    2027年度の電力売却対象6発電所の一つとして公告されています。[9]

見学・アクセス情報

2026年10月1日調査。ダムカード配布は公式に確認できますが、群馬県河川課の現行「ダム堤体見学」対象一覧には中之条ダムがありません。内部見学可能とは推測せず、カード受取や見学目的の訪問前に吾妻発電事務所へ確認してください。[1][6]

ダムカード
配布中

2023年7月11日から配布再開と現行ページに記載されています。[1]

吾妻発電事務所での配布
平日9:00~16:00

土日祝日・年末年始を除く。所在地は中之条町大字折田917です。[1]

中之条ダム管理所での配布
6~9月のみ毎日9:00~16:00

管理作業で職員不在の場合があり、待つ場合があります。[1]

カード配布枚数
来訪者1名につき1枚

中之条ダムカードの現行配布条件です。[1]

ダム管理所所在地
中之条町大字四万殿界戸31-4

カード配布場所として県が掲載している住所です。[1]

問い合わせ
吾妻発電事務所 0279-75-2746

受付時間は平日9:00~16:00です。[1]

堤体内部見学
現行の県「堤体見学」対象一覧には掲載なし

カード対象一覧には掲載されています。内部見学可能とは案内しません。[6]

四万湖のレクリエーション
河川整備計画にカヌー体験等の利用例あり

現在の個別利用ルールや進入条件は今回確認できていないため、自由利用可とはしていません。[7]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

名称が似ている二つの発電所

群馬県企業局公表値

「中之条発電所」と「中之条ダム発電所」は別設備です。出力・形式・運転開始時期・水の使い方を分けて確認します。[3][4][5]

中之条発電所
11,000kW/12.1m³/s

ダム水路式。1960年2月運転開始。[3][5]

中之条ダム発電所
51kW/0.259m³/s

ダム式。河川維持流量を利用し、1998年7月運転開始。[4][5]

事業用への移行
2010年4月1日

中之条ダム発電所についての移行日です。[4]

総容量・有効容量・堆砂容量の読み分け

県公式は総貯水容量1,180,000m³、有効貯水容量250,000m³、堆砂容量710,000m³を公表しています。[1]

総貯水容量
1,180,000m³

貯水池全体の公表容量。[1][2]

有効貯水容量
250,000m³

利用可能な範囲に関する公表値。現在の貯水量ではありません。[1]

堆砂容量
710,000m³

県ページの表記は「堆砂用量」。残る容量区分は資料にないため補っていません。[1]

洪水吐があっても洪水調節目的とは限らない

中之条ダムには洪水吐5門と予備放流水位の諸元がありますが、現行の目的は農業用水・発電です。河川整備計画が四万川の複数ダムによる洪水被害軽減を説明していることと、個別ダムの目的欄は分けて記載します。[1][7]

中之条ダムにF目的、洪水調節容量、計画高水流量を設定したとは書いていません。

2026年度に公表された維持管理の発注見通し

2026年4月1日時点の発注見通しには、中之条ダム放流警報装置IP化工事と中之条ダム堆砂除去工事が掲載されています。[8]

放流警報装置IP化
第1四半期(6月)発注予定・工期9か月

2026年4月1日時点の見通し。完了実績ではありません。[8]

堆砂除去
第2四半期(9月)発注予定・工期6か月

工事概要は「堆砂除去」。除去量は同資料に記載されていません。[8]

発注見通しは予定であり、実際の発注・契約・完成状況が変更される可能性があります。[8]

四万湖の利用情報は「利用例」と「現行ルール」を分ける

吾妻川圏域河川整備計画は、四万湖でカヌー体験等が行われていることを地域の河川利用例として紹介しています。[7]

2026年10月調査では中之条ダム専用の最新湖面利用ルールを確認できていません。利用可能時間、持込み条件、進入路等は推測せず、現地の最新案内を確認する前提です。

よくある質問

中之条ダムは何のためのダムですか?

群馬県企業局の現行諸元では、農業用水と発電が目的です。建設時については、中之条発電所の公式紹介に砂防と発電の共同事業という説明がありますが、現在の目的欄とは分けて扱っています。[1][3]

中之条ダムは洪水調節ダムですか?

現行の目的欄には洪水調節はありません。洪水吐や予備放流水位はありますが、それだけからF目的のダムとはしていません。吾妻川圏域では複数ダムが下流の洪水被害軽減に寄与すると説明されています。[1][7]

中之条発電所と中之条ダム発電所は同じですか?

別設備です。中之条発電所は最大11,000kWのダム水路式、中之条ダム発電所は河川維持流量を使う最大51kWのダム式発電所です。[3][4][5]

中之条ダムの有効貯水容量はどのくらいですか?

250,000m³です。総貯水容量は1,180,000m³、堆砂容量は710,000m³です。県資料にない容量区分を推測して補ってはいません。[1][2]

完成はいつですか?

群馬県内ダム一覧では1960年度完成です。中之条発電所は1960年2月に運転開始していますが、発電開始月とダムの完成年度は別の指標として掲載しています。[2][3]

ダムカードはどこでもらえますか?

吾妻発電事務所では平日9:00~16:00、中之条ダム管理所では6~9月のみ毎日9:00~16:00に配布すると現行ページが案内しています。管理所では職員不在の場合があります。[1]

ダム内部を見学できますか?

群馬県河川課の現行「ダム堤体見学」対象一覧には中之条ダムが掲載されていません。一方、ダムカード対象には掲載されています。そのため内部見学可能とは断定せず、必要なら吾妻発電事務所へ確認してください。[6]

2026年度も維持管理工事はありますか?

2026年4月1日時点の発注見通しに、放流警報装置IP化と堆砂除去が掲載されています。ただし予定情報で、契約・完成済みを示す資料ではありません。[8]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-10-01。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 群馬県 企業局発電課「中之条ダム」諸元・放流設備・ダムカード ↗
  2. 群馬県 地域創生課「群馬県内のダム一覧」完成年度・目的・主要諸元 ↗
  3. 群馬県 企業局発電課「吾妻発電事務所管内の発電所(1)」中之条発電所 ↗
  4. 群馬県 企業局発電課「吾妻発電事務所管内の発電所(2)」中之条ダム発電所 ↗
  5. 群馬県 企業局発電課「群馬県企業局(電気事業)の発電所一覧表」 ↗
  6. 群馬県 河川課「ダムカードの配布及びダム堤体見学のお知らせ」 ↗
  7. 群馬県 河川課「吾妻川圏域河川整備計画」 ↗
  8. 群馬県 企業局「令和8年度発注見通し工事」(PDF) ↗
  9. 群馬県 企業局「中之条発電所など水力発電所6か所で発電する電力の売却」2026年9月18日 ↗

野反ダム

標高1,500m級の野反湖を形成し、珍しい投石工法で築かれた信濃川水系の発電専用ロックフィルダム

群馬県中之条町の信濃川水系中津川にある東京電力リニューアブルパワー管理の発電専用ダム。1956年完成、堤高44m。投石時の衝撃を締固めに利用する珍しい工法で築かれ、野反湖を形成する。水は切明発電所を経て中津川第一発電所へつながる発電系統に利用される。

所在地
群馬県吾妻郡中之条町大字入山(野反ダム)
施設種別・現況
ダム・現存
年代・供用状況
1954年本体着工/1956年完成(旧東電安全資料は1956年6月竣工)
形式・構造
コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム
公表された貯水容量等
総貯水容量27,050,000m³(現行東京電力RP・群馬県)
公表された高さ・堤高
堤高44.0m・堤頂長152.5m
見学・公開条件
ダムカードは野反湖ビジターセンターと「六合の郷しらすな」で配布。国道405号は冬季閉鎖。現行公式ページで一般向け堤体内部見学制度は確認できないため、内部見学可とは案内しない
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

標高1,500m級の野反湖を形成する発電専用ダム

野反ダムは、群馬県吾妻郡中之条町の信濃川水系中津川にある東京電力リニューアブルパワー管理の発電用ダムです。現行の東京電力RPページでは、コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム、堤高44.0m、堤頂長152.5m、総貯水容量27,050,000m³、1954年本体着工・1956年完成とされています。[1][2]

群馬県のダム一覧も、野反ダムを中之条町、中津川・野反湖、1956年度完成、目的P、ロックフィル、堤高44m、堤頂長152.5m、総貯水容量2,705万m³と整理しています。[2]

正式目的はP(発電)のみ

群馬県一覧の目的記号はPのみです。洪水調節F、河川維持N、上水道Wなどの正式目的は付されていません。[2]

現行の東京電力RPページはゲート欄を「-」としています。本記事では、発電用貯水池としての役割を中心にし、県一覧にない治水・水道目的を追加していません。[1][2]

珍しい「投石工法」で築かれたロックフィルダム

東京電力RPは、野反ダムの見どころとして、投石時に発生する衝撃力をダム本体の締固めに利用する「投石工法」という非常に珍しい工法で建設されたと説明しています。[1]

ロックフィルダムは岩石等を盛り立てて築くダムですが、野反ダムでは上流側のコンクリート表面遮水壁で水を止めます。旧東京電力の安全点検資料も、形式を「コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム」としています。[1][6]

投石工法の施工量や個々の施工手順について、現行紹介ページにない数値を一般知識から補ってはいません。[1]

1956年6月竣工という旧東電資料

現行の東京電力RPページは完成年を1956年まで、群馬県一覧は1956年度まで示しています。[1][2]

2017年の東京電力公式安全点検資料は、野反ダムの竣工年月を1956年6月としています。高さ44.000m、堤頂長152.500mという基本寸法も現行ページと一致します。[6]

そのため本記事では1956年完成を基本とし、月まで必要な場合は旧東電公式資料の1956年6月を資料時点付きで使用します。[1][6]

切明発電所につながる発電用水

東京電力のダム安全性点検資料は、野反ダムに対応する発電所を「切明発電所」としています。[6][7]

現行の東京電力RP「絶景そら旅」は、切明発電所について「群馬の野反ダムに端を発し、中津川水系の最奥に位置する」と説明しています。発電後の水は、さらに下流の中津川第一発電所へ受け渡されます。[4]

切明発電所は長野県下高井郡山ノ内町平穏にあり、信濃川水系中津川・雑魚川を利用する水路式発電所です。現行一覧の最大出力は20,100kW、運転開始は1955年11月です。[3][4]

発電所の運転開始はダム完成より前

切明発電所の運転開始は1955年11月、野反ダムの現行完成年は1956年、旧東電資料の竣工月は1956年6月です。[1][3][6]

この時間差について、今回確認した公式資料だけでは、1955年11月時点にどの施設・水源を使って発電を開始したかを詳細に特定できません。したがって、「野反ダム完成と同時に切明発電所が運転開始した」とは記載しません。[1][3][6]

現在の施設関係としては、野反ダムを起点とする水が切明発電所で発電され、さらに中津川第一発電所へつながるという現行東京電力RPの説明を採用します。[4]

旧資料では渇水期に中津川本川へ補給

2006年の旧東京電力公式資料は、野反ダムを「中津川の支流の流水を貯水するために設置されたダム」とし、下流の渋沢ダムでの取水量を確保するため、渇水期に中津川本川へ放流する役割を持つと説明しています。[5]

これは2006年時点の公式説明であり、現行東京電力RPの簡潔な個別ダムページには同じ運用説明は掲載されていません。そのため、本記事では歴史的・運用資料として時点を明記し、現在の恒常運用ルールを独自に推測していません。[1][5]

現行容量2,705万m³と旧資料の2,870万m³に差

現行の東京電力RPページと群馬県一覧は、野反ダムの総貯水容量を27,050,000m³としています。[1][2]

一方、2006年の旧東京電力公式資料には総容量28,700,000m³、有効容量28,400,000m³という値が掲載されています。[5]

今回確認した公式資料から、この差が測量・堆砂・運用水位・諸元改定など何に由来するのかは特定できません。そのため、記事の基本諸元は新しい現行ページの27,050,000m³を採用し、旧値は資料差としてのみ掲載します。[1][2][5]

野反湖は標高1,513mの人造湖

中之条町は、野反湖を1956年に完成した人造湖と説明し、湖面標高1,513m、水深25m、周囲12kmとしています。群馬・長野・新潟3県の県境に近く、周囲を2,000m級の山々に囲まれています。[8]

野反湖の水は信濃川水系に属し、日本海へ注ぐと中之条町が説明しています。群馬県内にありながら利根川水系ではない点が、同県内の多くのダムと異なります。[8]

湖面標高1,513mは水面の標高であり、堤高44mとは別の数値です。[1][8]

上信越高原国立公園の特別地域

東京電力RPは、野反ダムが上信越高原国立公園の特別地域内にあると説明しています。[1]

環境省も、上信越高原国立公園の見どころとして標高約1,500mの野反湖を紹介し、7月中旬から8月中旬にニッコウキスゲ(ノゾリキスゲ)が咲き、周辺では約300種類の高山植物が見られるとしています。[9]

東京電力RPもシラネアオイ、レンゲツツジ、ノゾリキスゲ、ミヤマリンドウなど約300種の高山植物を紹介しています。[1]

野反湖ではボート・カヌーは禁止

中之条町の2024年更新の区画漁業案内では、野反湖の釣り期間を5月1日~11月10日とし、日の出から日の入りまで、竿は1人2本までとしています。[10]

同ルールではボート・カヌーを禁止し、撒き餌・寄せ餌も禁止しています。15cm以下のイワナ・ニジマスはリリースが必要です。[10]

これは漁業・湖面利用上の現行ルールであり、ダム管理区域への立入条件とは別です。ダムカードや道路アクセス条件と混同しません。[1][10]

国道405号は冬季閉鎖

野反湖への主要アクセスとなる国道405号は、中之条町入山の和光原地区先から野反湖まで12.3kmが冬季閉鎖区間です。群馬県は概ね11月中旬頃から翌年4月下旬頃まで閉鎖すると案内しています。[11]

2025~2026年シーズンは2025年11月26日15時から2026年4月22日10時まで閉鎖されました。これは既に終了した過去シーズンの具体日程なので、2026~2027年も同じ日付とはしていません。[11]

火山活動や災害等で期間外にも緊急閉鎖する場合があるため、訪問時は群馬県の最新通行規制情報を確認する必要があります。[11]

2026年も野反湖の観光施設を継続運営

中之条町は2026年9月、野反湖キャンプ場と野反湖展望台兼案内所について、2027年4月以降の指定管理者を募集しています。両施設はいずれも中之条町大字入山国有林内にあります。[12]

これは2026年時点でも野反湖周辺の観光施設を町が継続管理対象としていることを確認できる資料です。ただし、指定管理者募集の内容をダム施設の管理主体と混同しません。野反ダム自体の管理者は東京電力リニューアブルパワーです。[1][12]

ダムカードは2か所で配布

東京電力RPの現行ページでは、野反ダムカードの配布場所を野反湖ビジターセンターと食事処「六合の郷しらすな」の2か所としています。[1]

野反湖ビジターセンターは8:30~17:00、4月下旬~11月上旬の営業で、水・木曜日休業、7・8月は無休です。国道405号の開通・閉鎖や積雪状況によって営業期間が変わるため、事前確認が必要です。[1]

「六合の郷しらすな」は9:00~17:00、水曜日定休です。こちらでカードを受け取る場合は、ダム訪問を確認できる写真の提示が必要です。[1]

いずれも1人1枚、郵送不可です。配布場所とダムが離れている場合があるため、東京電力RPの現行条件を確認してから訪問する必要があります。[1][13]

現行公式ページに一般向け内部見学制度はない

東京電力RPの野反ダム個別ページは、アクセス方法とカード配布条件を公開していますが、一般向けの堤体内部見学制度・予約方法は掲載していません。[1]

そのため、本記事のステータスは「現存」とし、「内部見学可」とは記載しません。野反湖やダム周辺へ行けることと、ダム管理区域や堤体内部へ自由に立ち入れることは別です。[1]

東京電力RPのカード総合案内は、ダム訪問時に未舗装路や野生動物、クマ等への注意も呼びかけています。[13]

Deep research

東京電力リニューアブルパワーの現行ダム・発電所・カード案内、群馬県ダム一覧、中之条町・環境省の自然情報、群馬県の冬季道路情報、旧東京電力の安全・運用資料を照合しました。現行容量と2006年旧容量の差、1955年の発電所運転開始と1956年のダム完成、現行案内と旧運用説明、湖面利用とダム管理区域を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-10-02

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
44.0m/152.5m

現行東京電力RP・群馬県・旧安全点検資料で一致します。[1][2][6]

型式
コンクリート表面遮水壁型ロックフィル

投石工法で築かれたと現行管理者が説明しています。[1][6]

総貯水容量
27,050,000m³

現行東京電力RP・群馬県の値。2006年旧資料には28,700,000m³の表記があります。[1][2][5]

野反湖
湖面標高1,513m・水深25m・周囲12km

中之条町の現行自然紹介による値です。[8]

切明発電所
20,100kW

現行東京電力RP一覧。水路式、1955年11月運転開始。[3][4]

着工・完成
1954年/1956年

旧安全点検資料では1956年6月竣工です。[1][6]

野反湖から切明・中津川第一へつながる発電用水

現行東京電力RPの発電所紹介と旧運用資料を分けて整理しています。[4][5]

  1. 1
    中津川上流域の水を野反湖へ貯留する

    現行総貯水容量は27,050,000m³です。[1][2]

  2. 2
    発電用水として中津川系統へ送り出す

    野反ダムは切明発電所に対応するダムとして公式安全資料に掲載されています。[6][7]

  3. 3
    切明発電所で発電する

    最大20,100kWの水路式発電所です。[3][4]

  4. 4
    発電後の水を下流へ渡す

    現行東京電力RPは切明発電所の水が下流の中津川第一発電所へ受け渡されると説明しています。[4]

  5. 5
    渇水期には中津川本川へ補給する

    2006年旧公式資料が、渋沢ダムの取水量確保のための補給役割を説明しています。[5]

  6. 6
    自然環境・道路条件を踏まえて管理する

    国立公園特別地域かつ冬季道路閉鎖地域に位置します。[1][9][11]

野反ダム・発電・周辺利用の年表

  1. 野反ダム本体着工

    現行東京電力RPページに記載された着工年です。[1]

  2. 切明発電所が運転開始

    現在最大20,100kWの水路式発電所です。[3][4]

  3. 野反ダム完成・野反湖形成

    東京電力RP・群馬県・中之条町が1956年完成としています。[1][2][8]

  4. 旧東電安全資料が記す竣工月

    2017年の安全点検資料に掲載されています。[6]

  5. 旧東電資料に容量・渇水期補給の説明

    現行諸元と異なる旧容量値も掲載されています。[5]

  6. 第三者委員会による安全性点検を継続

    東京電力は野反ダムを含む対象ダムについて毎年の点検結果を公表していました。[7]

  7. 中之条町が野反湖釣りルールを更新

    ボート・カヌー禁止など現在の湖面利用ルールが掲載されています。[10]

  8. 中之条町が野反湖の自然紹介を更新

    湖面標高・水深・周囲・水系などを掲載しています。[8]

  9. 野反湖観光施設の次期指定管理者を募集

    キャンプ場・展望台兼案内所を2027年度以降も管理運営するための募集です。[12]

  10. ダムカード配布と季節アクセスを継続

    東京電力RPは2か所の配布場所と営業・アクセス条件を公開しています。[1][13]

見学・アクセス情報

2026年10月2日調査。野反ダムのカード配布・アクセスは現行東京電力RPページで確認できます。国道405号は冬季閉鎖され、一般向けの堤体内部見学制度は確認できません。野反湖の釣り・湖面利用には中之条町の別ルールがあります。[1][10][11]

ダムカード
配布中・2か所

野反湖ビジターセンターと「六合の郷しらすな」です。[1]

野反湖ビジターセンター
8:30~17:00/4月下旬~11月上旬

水・木曜休業、7・8月は無休。国道405号と積雪状況で営業期間が変わります。[1]

六合の郷しらすな
9:00~17:00/水曜定休

カード受取にはダム訪問写真が必要です。[1]

カード条件
1人1枚・郵送不可

配布場所ごとの追加条件も確認してください。[1][13]

車でのアクセス
道の駅六合から国道405号を約19km

東京電力RPの現行案内です。[1]

公共交通
長野原草津口駅から野反湖行バス約75分

東京電力RPの現行案内です。[1]

冬季道路
国道405号 和光原地区先~野反湖 12.3kmを閉鎖

概ね11月中旬~翌4月下旬。年ごとの具体日は最新情報で確認します。[11]

堤体内部見学
現行公式案内では確認できず

周辺訪問可と管理区域への内部立入は別です。[1]

湖面利用
ボート・カヌー禁止

中之条町の区画漁業ルール。釣りは5月1日~11月10日です。[10]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

現行容量と2006年旧公式資料の差

現行資料/2006年資料

現行東京電力RP・群馬県は総貯水容量27,050,000m³ですが、2006年旧東京電力資料は総容量28,700,000m³・有効容量28,400,000m³としています。[1][2][5]

現行総貯水容量
27,050,000m³

東京電力RP・群馬県の現行値。[1][2]

2006年旧総容量
28,700,000m³

旧東京電力公式資料。[5]

2006年旧有効容量
28,400,000m³

現行ページには有効容量の掲載がないため旧値としてのみ扱います。[5]

差の理由は今回確認した公式資料では特定できません。基本諸元は新しい現行値を採用します。

珍しい投石工法と表面遮水壁

東京電力RPは、投石時の衝撃力を締固めに利用する「投石工法」で築かれた非常に珍しいロックフィルダムと説明しています。[1]

施工数量・投石サイズ等は現行公式紹介にないため補っていません。

切明発電所・中津川第一発電所への水のつながり

東京電力RPは、切明発電所が野反ダムに端を発し、発電後の水を中津川第一発電所へ受け渡すと説明しています。[4]

切明発電所
20,100kW

信濃川水系中津川・雑魚川、水路式。[3][4]

運転開始
1955年11月

野反ダム完成年1956年より前です。[3][4]

次段
中津川第一発電所

切明発電所の発電後水が下流へ受け渡されます。[4]

上信越高原国立公園の高地湖

野反ダムは上信越高原国立公園の特別地域内にあり、野反湖周辺では約300種の高山植物が見られます。[1][9]

湖面標高
1,513m

中之条町の公表値。[8]

水深
25m

中之条町の公表値。[8]

湖周
12km

中之条町の公表値。[8]

自然公園内にあることを、ダム管理区域へ自由に立ち入れる根拠とはしていません。

野反湖の釣り・湖面利用ルール

中之条町は釣り期間を5月1日~11月10日とし、日の出~日の入り、竿1人2本までなどのルールを定めています。[10]

ボート・カヌー
禁止

区画漁業ルール。[10]

撒き餌・寄せ餌
禁止

区画漁業ルール。[10]

15cm以下の魚
イワナ・ニジマスはリリース

中之条町の現行ルール。[10]

冬季は国道405号が閉鎖

群馬県は和光原地区先から野反湖まで12.3kmを冬季閉鎖区間とし、概ね11月中旬から翌4月下旬まで閉鎖すると案内しています。[11]

具体的な開始・解除日は年度ごとに異なるため、訪問直前の県道路情報を確認してください。

よくある質問

野反ダムは何のためのダムですか?

群馬県の正式目的はP(発電)です。野反ダムを起点とする水は切明発電所で利用され、さらに下流の中津川第一発電所へつながります。[1][2][4]

投石工法とは何ですか?

東京電力RPは、投石時に発生する衝撃力をダム本体の締固めに利用する非常に珍しい工法と説明しています。[1]

総貯水容量は2,705万m³ですか、2,870万m³ですか?

現行東京電力RP・群馬県は2,705万m³、2006年旧東京電力資料は2,870万m³です。理由を特定できないため、現行値を基本にし旧値を資料差として掲載しています。[1][2][5]

切明発電所の出力はどのくらいですか?

現在の最大出力は20,100kWです。水路式で1955年11月運転開始とされています。[3][4]

野反湖は利根川水系ですか?

いいえ。中之条町と東京電力RPは信濃川水系としており、湖水は日本海へ注ぐと町が説明しています。[1][8]

野反湖でカヌーに乗れますか?

中之条町の現行区画漁業ルールでは、ボート・カヌーは禁止されています。[10]

冬でも野反ダムへ行けますか?

主要アクセスの国道405号は、野反湖までの12.3km区間が概ね11月中旬~翌4月下旬に冬季閉鎖されます。具体日は最新の県道路情報を確認してください。[11]

ダムカードはどこでもらえますか?

野反湖ビジターセンターと「六合の郷しらすな」で配布されています。しらすなではダム訪問写真が必要で、いずれも1人1枚、郵送不可です。[1][13]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-10-02。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 東京電力リニューアブルパワー「群馬県 野反ダム」現行諸元・投石工法・自然環境・カード ↗
  2. 群馬県 地域創生課「群馬県内のダム一覧」目的・完成年度・主要諸元 ↗
  3. 東京電力リニューアブルパワー「水力発電所一覧」切明発電所の現行諸元 ↗
  4. 東京電力リニューアブルパワー「絶景そら旅」切明発電所・野反ダムからの発電系統 ↗
  5. 東京電力「野反ダムに係る報告徴収・立入検査」2006年資料(PDF)旧容量・渇水期補給 ↗
  6. 東京電力「ダムの安全性点検等の概要」2017年資料(PDF)竣工年月・切明発電所 ↗
  7. 東京電力「水力発電設備におけるダム安全性点検結果」2018年 ↗
  8. 中之条町「中之条町の自然」野反湖の標高・水深・周囲・水系 ↗
  9. 環境省「上信越高原国立公園 見どころ・施設」野反湖の高山植物 ↗
  10. 中之条町「野反湖区画漁業(放流)について」現行の釣り・湖面利用ルール ↗
  11. 群馬県 中之条土木事務所「冬期閉鎖情報」国道405号野反湖区間 ↗
  12. 中之条町「野反湖キャンプ場・野反湖展望台兼案内所 指定管理者募集」2026年 ↗
  13. 東京電力リニューアブルパワー「ダムカードについて」訪問確認・安全上の注意 ↗

長野原町の施設・詳細情報

八ッ場ダム

吾妻川に八ッ場あがつま湖を形成し、洪水調節・河川環境・都市用水・発電を担う多目的ダム

群馬県長野原町の吾妻川にある国土交通省の多目的ダム。2020年に運用を開始し、八ッ場あがつま湖に最大1億750万m³を蓄える。洪水期と非洪水期で容量配分を変え、下流の洪水軽減、河川流量の確保、首都圏の都市用水、群馬県営発電所への送水を担う。

所在地
群馬県吾妻郡長野原町川原畑(八ッ場ダム)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
1952年調査開始/2020年3月31日ダム本体完成/同年4月1日管理移行
形式・構造
重力式コンクリートダム・常用洪水吐2門・水位維持用1門・非常用洪水吐4門
公表された貯水容量等
総貯水容量107,500,000m³/有効貯水容量90,000,000m³
公表された高さ・堤高
堤高116.0m・堤頂長290.8m
見学・公開条件
堤体上・資料館・多目的エレベーター・下流広場は指定時間内に自由見学可。管理用の堤体内部は別途ツアー。八ッ場発電所の見学は別の開催日・対象年齢・当日受付条件による
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

八ッ場あがつま湖をつくる、吾妻川の多目的ダム

八ッ場ダムは「やんばダム」と読み、群馬県長野原町の吾妻川に築かれた国土交通省のダムです。吾妻川は利根川の支川で、管理は関東地方整備局の利根川ダム統合管理事務所・八ッ場ダム管理支所が担当します。貯水池の名称は八ッ場あがつま湖です。2020年3月にダム本体が完成し、同年4月から管理・運用に移行しました。[1][4]

施設の役割は、洪水調節、流水の正常な機能の維持、新規都市用水の供給、発電の四つです。堤高116.0m、堤頂長290.8mの重力式コンクリートダムで、総貯水容量は107,500,000m³、有効貯水容量は90,000,000m³、堆砂容量は17,500,000m³です。総貯水容量と有効貯水容量は意味が異なり、いずれもその日の実際の貯水量ではありません。[1][2][3]

1952年の調査から地域の生活再建、2020年の完成へ

調査は1952年に始まりました。群馬県の建設史は、水没する故郷をめぐる地元の反対と地域内で意見が分かれた経緯を記録しています。1980年の生活再建案、1990年の地域居住計画を経て、長野原町では1992年、吾妻町では1995年に基本協定が締結されました。ダムの建設史は、本体工事だけでなく移転・代替地整備・生活再建の歴史でもあります。[4]

国は2009年9月に建設中止方針を示し、検証を経て2011年12月に建設継続を決定しました。その後、2014年8月に本体工事の契約、2016年6月にコンクリート打設開始、2019年6月に打設完了式を実施しています。2019年10月1日から2020年3月9日までの試験湛水を経て、2020年3月31日に本体が完成しました。試験中に水を貯めた時期と、完成後の通常運用開始は区別して記録します。[4]

コンクリートの施工方法と用途別の放流設備

本体の堤体積は991,000m³です。施工者の清水建設は、内部コンクリートを先行して施工する巡航RCD工法や、監査廊・放流設備周辺へのプレキャスト部材の活用を紹介しています。同社が示す月最大70,000m³の打設量は施工時の実績で、ダムの貯水容量や放流能力を示す数値ではありません。[1][5]

放流設備は用途ごとに分かれます。常用洪水吐は径間4.85m・高さ4.85mのラジアルゲート2門、水位維持用は5.00m・5.00mの1門、非常用洪水吐は11.0m・15.1mの4門です。パンフレットで紹介されるコンジットゲート3門は、常用洪水吐2門と水位維持用1門を合わせた構成として読む必要があります。これとは別に、利水大放流用のジェットフローゲートと小放流用のホロージェットバルブがあります。[1][2]

季節で変わる容量配分と下流への水供給

八ッ場ダムの洪水期は7月1日から10月5日です。この期間は有効貯水容量90,000,000m³のうち65,000,000m³を洪水調節に、25,000,000m³を利水に配分します。非洪水期の10月6日から6月30日は利水容量90,000,000m³として運用します。平常時最高貯水位は標高583.0m、洪水貯留準備水位は標高555.2mで、同じ湖でも時期によって水位管理の基準が変わります。[2][7]

洪水調節計画では、ダム地点の計画高水流量3,000m³/sに対して、下流への放流量を200m³/sに調節する設計です。この値は計画上の条件であり、常に200m³/sを放流するという意味でも、すべての洪水で下流被害をなくせるという意味でもありません。[1][3]

新規都市用水の最大開発水量は22.209m³/sです。群馬県の事業概要では通年分9.580m³/sと非かんがい期のみの分12.629m³/sに区分しています。用途別には水道21.389m³/s、工業用水0.820m³/sで、群馬・埼玉・東京・千葉・茨城の水道事業等につながります。季節限定分を含む計画値を通年の実際の配水量として扱わず、ダムで確保した河川の水を各事業者の取水・浄水・給水につなぐ水源施設と捉えます。[1][3]

29段の選択取水と、完成後も続く環境の確認

貯水池から放流する水は、29段のサイホン式選択取水設備で取水する深さを選べます。パンフレットは58mの範囲に取水設備を設ける構造を示しています。水温・水質の異なる層ができる貯水池で、下流への放流を管理するための設備であり、水道水をつくる浄水設備とは役割が違います。[1][2]

完成前後の影響は八ッ場ダムモニタリング委員会でも確認されています。2024年7月の第6回委員会では、水質変化の実測と今後の予測を分けて示すこと、工事前を含めて生物の変化を評価すること、猛禽類等の調査方法を検討することなどの意見が出ました。設備があることだけを理由に環境への影響がないと断定せず、調査結果と継続的な管理を合わせて確認する必要があります。[8][9]

現在の貯水量・流入量・放流量は変動します。国土交通省の観測情報から確認できるようにし、このページの固定的な施設諸元とは分けて扱います。放流時には河川の水位が急に上がる場合があるため、警報・放送・巡視員の案内があれば川から離れ、現地の指示に従ってください。[15][16]

2021年運転開始の八ッ場発電所との関係

八ッ場発電所は群馬県営のダム式発電所で、ダム直下の左岸にあります。利水放流管から分岐した発電専用管で水を取り入れ、発電後に下流へ戻す仕組みです。最大出力は11,700kW、最大使用水量13.60m³/s、有効落差105.80mで、2021年4月1日に運転を開始しました。ダム本体の完成・管理開始とは約1年の違いがあります。[6]

県の完成時公表値には年間発電電力量約42,000,000kWhもありますが、これは同資料の紹介値であり、2025年度など特定年度の実績値として転載するものではありません。国土交通省のダム概要には発電所を新設予定として説明する箇所が残っていますが、本記事では運営主体が公表する運転開始日を併記し、現在も未完成であるかのような説明はしません。[1][6]

自由見学、堤体内部ツアー、発電所見学を分けて利用する

堤体上、なるほど!やんば資料館、多目的エレベーター、下流広場は、公開範囲内を予約なしで見学できます。堤体上・駐車場は9:00~17:00、資料館・エレベーターは9:00~16:30が基本で、年末年始や点検・天候による休止に注意が必要です。資料館は管理支所内にあり、施設の役割や建設の経緯、管理の仕組みを学べます。[10][11]

ダムの管理用通路や設備室まで自由に入れるわけではありません。つなぐカンパニーながのはらの2026年案内では、中学生以上・事前申込の90分ツアーと、小学5年生以上・開催当日受付のコンジットゲート室ツアーなどを区別しています。料金・年齢・開催日・予約方法はコースごとに確認してください。通常の見学では、決まった時刻に観光放流を行うとは案内されていません。[11][13]

ダムカードは資料館で9:00~16:30に配布し、12月29日~1月3日は配布しません。資料館以外の指定配布先では、ダムを訪れた撮影画像の提示が必要です。JR吾妻線の川原湯温泉駅からダムまでは約3kmと案内されており、資料館の住所は長野原町大字川原畑1121-31です。[11][12]

八ッ場発電所の見学は別制度です。2026年4月更新の県案内では金曜~月曜と祝日に、小学生以上を対象として当日受付で実施しています。1回約30分・16人まで・無料で、ダム上のエレベーターでB3階へ下りた発電所前が受付です。未就学児同伴やペット同伴は不可で、気象状況等で中止することもあります。ダム周辺の自由見学と同じ条件ではありません。[14]

Deep research

国土交通省の施設・管理資料、群馬県の事業史・発電所資料、施工者と見学主催者の公表情報を照合しました。ダム完成と発電所の運転開始、計画能力と実績、自由見学と特別ツアーを区別しています。角括弧の番号は末尾の出典番号に対応します。

最終確認:2026-09-15

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
116.0m/290.8m

重力式コンクリートダム。堤体積991,000m³。[1]

総貯水容量
107,500,000m³

施設の容量であり、現時点の貯水量ではありません。[2][3]

有効貯水容量・堆砂容量
90,000,000m³/17,500,000m³

有効容量は洪水期に洪水調節と利水へ配分します。[2]

流域面積・湛水面積
711.4km²/3.0km²

集水する流域と貯水池の水面は別の面積です。[1]

都市用水の最大開発水量
22.209m³/s

通年9.580m³/s+非かんがい期のみ12.629m³/s。常時の実供給量ではありません。[3]

管理開始
2020年4月1日

本体完成は2020年3月31日、八ッ場発電所運転開始は2021年4月1日。[4][6]

吾妻川から下流へ続く水の利用と調節

貯留した水は目的に応じて放流経路を使い分けます。以下は機能の整理であり、すべての水が全設備を順番に通るという意味ではありません。[1][2][6]

  1. 1
    吾妻川上流域から流入

    流域面積711.4km²の上流域から水が集まり、八ッ場あがつま湖へ流入します。[1]

  2. 2
    季節に応じた貯留

    洪水期は洪水調節容量65,000,000m³を確保し、利水容量を25,000,000m³とします。非洪水期の利水容量は90,000,000m³です。[2][7]

  3. 3
    洪水時の流量を調節

    洪水の一部を貯留して下流へ出す流量を調節します。計画値の流入3,000m³/s・放流200m³/sと、個々の出水での実際の操作は区別します。[1][3]

  4. 4
    必要な層から取水

    29段のサイホン式設備で貯水池の取水位置を選び、利水放流等につなぎます。[1][2]

  5. 5
    利水放流水のエネルギーを利用

    利水放流管から分岐した専用管で八ッ場発電所へ送水し、最大11,700kWの発電に利用します。[6]

  6. 6
    下流の河川流量を確保

    吾妻川へ水を戻し、名勝吾妻峡の景観などに必要な流量と河川の正常な機能を支えます。[1]

  7. 7
    下流の都市用水へ

    吾妻川・利根川の水利用につながり、各水道事業等が取水・浄水して供給します。ダムから水道水を直接家庭へ送る設備ではありません。[1][3]

八ッ場ダム・八ッ場あがつま湖の年表

  1. 調査開始

    利根川の治水・水利用計画の一環として調査が始まりました。[1][4]

  2. 生活再建案の提示

    群馬県が長野原町と吾妻町に生活再建案を示しました。[4]

  3. 地域居住計画

    建設省と群馬県が地域居住計画を作成しました。[4]

  4. 基本協定締結

    長野原町、続いて吾妻町が建設に係る基本協定を締結しました。[4]

  5. 補償基準調印

    建設事業に伴う補償基準が調印されました。[4]

  6. 建設中止方針の表明

    国土交通大臣が建設中止方針を示し、その後検証が行われました。[4]

  7. 建設継続の決定

    検証後、建設継続の決定が発表されました。[4]

  8. 本体工事契約

    清水・鉄建・IHI異工種建設工事共同企業体と契約を締結しました。[4][5]

  9. 本体コンクリート打設開始

    堤体のコンクリート施工が始まりました。[4]

  10. 打設完了式

    本体コンクリートの打設完了式を開催しました。ダムの運用開始とは別の日付です。[4]

  11. 試験湛水開始

    完成後の通常運用に先立ち、貯水池で試験湛水を開始しました。[4]

  12. 試験終了・本体完成

    3月9日に試験湛水が終了し、3月31日にダム本体が完成しました。[4]

  13. 管理・運用へ移行

    建設段階から管理段階へ移り、運用を開始しました。[1][4]

  14. 八ッ場発電所運転開始

    群馬県の発電所が運転を開始しました。ダムの管理開始より1年後です。[6]

見学・アクセス情報

2026年9月15日に確認した案内です。ダムの一般公開、主催者による内部ツアー、群馬県営発電所の見学は、それぞれ受付と条件が異なります。臨時閉鎖・点検・気象状況は訪問直前に確認してください。[10][11][13][14]

堤体上・駐車場
9:00~17:00

年末年始等を除く自由見学。資料館・エレベーターの終了時刻は早くなります。[10][11]

資料館・多目的エレベーター
9:00~16:30/無料・予約不要

管理支所内のなるほど!やんば資料館。管理用の設備室は一般公開範囲とは別です。[10][11]

資料館住所・管理支所
群馬県吾妻郡長野原町大字川原畑1121-31

管理支所電話0279-83-2560。所在地マップは公開地名による検索で、案内窓口の住所を別記しています。[2][12]

公共交通
JR吾妻線・川原湯温泉駅から約3km

発電所案内では駅から八ッ場ぐるりん利用約10分。運行日・時刻は利用前に確認。[11][14]

駐車場
P1:普通車85台・大型5台/P2:普通車20台・優先2台

P3は二輪車用。駐車場の予約は受け付けていません。2025年10月版Q&Aの案内値。[11]

ダムカード
資料館9:00~16:30/12月29日~1月3日休止

資料館以外の指定配布先では訪問時のダム撮影画像を提示します。[12]

堤体内部の90分ツアー
2026年3~12月・月1回/中学生以上/事前申込

主催者公表料金3,000円、各回20人。町民料金別。開催日・残席は主催者サイトで確認。[13]

コンジットゲート室ツアー
指定日開催/小学5年生以上/当日受付

2026年案内では約45分・各回10人・1,500円。毎日開催ではなく90分ツアーとも別コースです。[13]

八ッ場発電所の見学
金曜~月曜・祝日/小学生以上/当日現地受付

年末年始を除く。無料、1回約30分、16人まで。B3階発電所前受付。未就学児・ペット同伴不可。[14]

放流と安全
定時の観光放流はありません

特別行事は別途告知。放流警報や巡視員の案内があるときは川から離れてください。[11][15]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

洪水期・非洪水期の容量と水位

管理資料の季節区分・計画値

洪水期の八ッ場ダムは10月5日までです。他ダムの9月30日までという区分を当てはめません。季節で容量の配分と水位管理の基準が変わるため、貯水率を比較するときも基準となる容量を確認します。[2][7]

洪水期
7月1日~10月5日

洪水調節容量65,000,000m³/利水容量25,000,000m³。[2][7]

非洪水期
10月6日~6月30日

利水容量90,000,000m³。[2][7]

平常時最高貯水位
標高583.0m

ダムの堤高116.0mとは別の指標です。[2]

洪水貯留準備水位
標高555.2m

洪水に備える水位の基準。現在の水位ではありません。[2]

流入・放流・貯水状況の最新値は出典[16]の観測情報を参照してください。固定ページに現在値を転載していません。

放流設備と選択取水の比較

常用洪水吐
ラジアルゲート2門/径間4.85m×高さ4.85m

通常の洪水調節に用いる放流設備。[1]

水位維持用放流
ラジアルゲート1門/径間5.00m×高さ5.00m

常用洪水吐と合わせ、パンフレットのコンジットゲート3門を構成。[1][2]

非常用洪水吐
ラジアルゲート4門/径間11.0m×高さ15.1m

堤体上部のクレストゲート。常用洪水吐とは別です。[1][2]

利水大放流
ジェットフローゲート1門/口径1.8m

洪水吐の門数とは分けて数えます。[1]

利水小放流
ホロージェットバルブ1門/口径0.8m

小流量の利水放流に対応する設備。[1]

選択取水
サイホン式29段/取水範囲58m

取水する層を選ぶ設備で、洪水吐ゲートの数とは別です。[1][2]

群馬県営八ッ場発電所の設備

2021年の完成時公表値

運転開始
2021年4月1日

2015年4月~2021年3月に発電所工事を実施。[6]

最大出力
11,700kW

ダム直下左岸に立地するダム式発電所。[6]

最大使用水量・有効落差
13.60m³/s/105.80m

利水放流管から分岐した専用管で送水。[6]

年間発電電力量の公表値
約42,000,000kWh

完成時の施設紹介値。特定年度の最新発電実績とは扱いません。[6]

環境モニタリングで確認していること

第6回委員会:2024年7月23日

公表された議事要旨では、水質の変化を実測と予測に分けること、工事前からの生物相の変化を評価すること、猛禽類の継続調査方法などが検討されています。選択取水設備の機能説明と、実際の環境調査結果を同一視しないよう整理しています。[8][9]

本記事では委員会資料で確認できない現在の水質値や、生物への影響が解消したという評価を補っていません。

よくある質問

八ッ場ダムは何と読み、湖の名前は何ですか?

「やんばダム」です。貯水池は八ッ場あがつま湖で、群馬県長野原町の吾妻川にあります。[1][10]

八ッ場ダムと八ッ場発電所は同時に完成しましたか?

ダム本体は2020年3月31日完成、4月1日管理移行です。群馬県営の八ッ場発電所は2021年4月1日に運転を開始しており、同じ完成日ではありません。[4][6]

総貯水容量と有効貯水容量の違いは?

総貯水容量107,500,000m³の内訳は、有効貯水容量90,000,000m³と堆砂容量17,500,000m³です。さらに有効容量の使い方が洪水期と非洪水期で変わります。[2]

洪水期はいつまでで、水位はなぜ変わりますか?

八ッ場ダムの洪水期は7月1日~10月5日です。洪水調節用の空間を確保するため、利水容量は25,000,000m³となり、非洪水期の90,000,000m³とは配分が変わります。[2][7]

ゲートは全部で何門ですか?

用途別に、常用洪水吐2門、水位維持用1門、非常用洪水吐4門です。このほか利水大放流・小放流設備が各1門あり、29段の選択取水設備も別にあります。異なる設備を一つの門数で表すと混同が生じます。[1][2]

22.209m³/sの水を一年中供給するのですか?

最大開発水量の計画値で、通年分9.580m³/sと非かんがい期のみの分12.629m³/sに分かれます。毎日の実際の供給量や一年中の供給能力として扱いません。[3]

予約なしでダム内部まで見学できますか?

堤体上・資料館・多目的エレベーター・下流広場の一般公開範囲は予約不要です。管理用の設備室等は別の見学ツアーとなり、主催者の開催日・年齢・料金・受付方法を確認します。[11][13]

観光放流は何時ですか?ダムカードはどこでもらえますか?

定時の観光放流は行っていないとQ&Aに記載されています。ダムカードは資料館で9:00~16:30に配布し、年末年始は休止します。資料館以外の指定配布先ではダムの撮影画像を提示します。[11][12]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-09-15。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 国土交通省「八ッ場ダム」(目的・諸元・ゲートと選択取水設備) ↗
  2. 国土交通省「八ッ場ダム」パンフレット(容量配分・水位・設備構成) ↗
  3. 群馬県「八ッ場ダムの事業概要」(2020年12月2日、都市用水の通年分・季節分) ↗
  4. 群馬県「八ッ場ダムの歴史」(生活再建・基本協定・建設と試験湛水の経緯) ↗
  5. 清水建設「八ッ場ダム」(施工者による巡航RCD工法・施工実績の説明) ↗
  6. 群馬県「八ッ場発電所が完成しました」(2021年12月1日、運転開始・出力・使用水量・落差) ↗
  7. 国土交通省「洪水期・非洪水期」(八ッ場ダムの期間は他ダムと異なる) ↗
  8. 国土交通省「八ッ場ダムモニタリング委員会」(開催記録・環境調査資料) ↗
  9. 国土交通省「第6回八ッ場ダムモニタリング委員会 議事要旨」(2024年7月23日) ↗
  10. 国土交通省「なるほど!やんば資料館」(展示・開館・自由見学の案内) ↗
  11. 国土交通省「八ッ場ダム見学 Q&A集」(2025年10月1日版、公開時間・駐車場・交通・放流) ↗
  12. 国土交通省「八ッ場ダムのダムカード」(配布時間・休館日・訪問確認) ↗
  13. つなぐカンパニーながのはら「2026年 個人向け八ッ場ダム見学ツアー」(2026年3月4日、コース別条件) ↗
  14. 群馬県「八ッ場発電所 プロジェクションマッピング見学」(2026年4月15日更新) ↗
  15. 国土交通省「八ッ場ダムからの放流に関する注意喚起」(下流河川の警報・案内) ↗
  16. 国土交通省「リアルタイム情報」(貯水状況・放流量・雨量等への案内) ↗

藤岡市の施設・詳細情報

神水ダム

下久保発電所の逆調整と鬼石発電所の水源を担う、神流川の県営発電専用ダム

群馬県藤岡市鬼石の神流川にある群馬県企業局管理の発電専用ダム。1968年度完成、堤高20.5m。下久保発電所の逆調整ダムとして建設され、現在は神水ダムからの責任放流水を利用する鬼石発電所とも一体的な発電系統を形成する。

所在地
群馬県藤岡市鬼石594-1(神水ダム管理所)
施設種別・現況
ダム・現存
年代・供用状況
1968年度完成/下久保発電所は1968年5月運転開始
形式・構造
重力式コンクリートダム
公表された貯水容量等
総貯水容量501,800m³/有効貯水容量200,000m³
公表された高さ・堤高
堤高20.5m・堤頂長130.5m
見学・公開条件
ダムカードは神水ダム管理所で平日9:00~16:00に配布。群馬県の現行「ダム堤体見学」対象一覧には神水ダムの掲載がないため、内部見学可とは案内しない
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

下久保発電所の逆調整を担う神流川の発電専用ダム

神水ダムは、群馬県藤岡市鬼石の利根川水系神流川にある群馬県企業局管理のダムです。貯水池は神水湖と呼ばれます。現行の県公式ページでは、目的を「発電」、型式を重力式コンクリート、堤高20.5m、堤頂長130.5m、堤体積15,280m³としています。[1][2]

総貯水容量は501,800m³、有効貯水容量は200,000m³、堆砂容量は209,400m³です。この3値だけでは総貯水容量の全内訳が一致しないため、残る容量を独自に別用途へ割り当てていません。[1]

正式目的はP(発電)のみ

群馬県の「群馬県内のダム一覧」では、神水ダムの目的記号はPのみです。F(洪水調節)、N(河川維持・不特定)、W(上水道)などは付いていません。[2]

神水ダムには洪水吐4門、設計洪水位、流量調節用の起伏ゲートなどがありますが、これらの設備があることと、正式目的として洪水調節を持つことは同じではありません。本記事では設備の存在だけを根拠にF目的を追加していません。[1][2]

下久保発電所の逆調整ダムとして建設

群馬県は鬼石発電所の説明で、神水ダムを「下久保発電所逆調整ダムとして建設された」と明記しています。[3]

下久保発電所は下久保ダムに建設された最大出力15,000kW、最大使用水量12.0m³/sの発電所で、1968年5月に運転を開始しました。県のダム一覧では神水ダムも1968年度完成とされています。[2][3][4]

逆調整ダムは、上流発電所から時間的に変動して放流される水を一時的に受け、下流側の流量変動を緩和する役割を持つ施設です。神水ダムについては、群馬県が下久保発電所の逆調整ダムと明示しているため、その役割を記事の中心に置いています。[3]

神水ダムの放流水を鬼石発電所で再利用

鬼石発電所は、神水ダムから責任放流している水を利用してエネルギーの有効利用を図るため建設された発電所です。2002年2月に運転を開始し、最大出力790kW、最大使用水量12.0m³/sです。[3][4]

群馬県企業局の2025年10月更新「発電所一覧表」では、鬼石発電所の発電形式を「ダム水路式」としています。一方、坂東発電事務所の個別紹介ページでは「ダム式発電所」と記載しています。[3][4]

同じ群馬県公式資料内で形式表記が異なるため、本記事では形式を一つへ勝手に統一せず、現在の一覧表ではダム水路式、個別説明ではダム式という差があることを明記します。[3][4]

下久保・神水・鬼石を一つの水利用系統として読む

下久保発電所は、下久保ダムの水を最大12.0m³/s使い、最大15,000kWで発電します。その放流水を下流の神水ダムが逆調整し、神水ダムからの責任放流水を鬼石発電所が最大12.0m³/s利用して最大790kWで発電します。[3][4]

つまり、神水ダムは単独で「何kWの発電所」と表現するより、上流の下久保発電所と下流の鬼石発電所をつなぐ水運用設備として理解する方が正確です。[1][3]

下久保第二発電所はこれとは別で、下久保ダム下流へ流す維持流量0.323m³/sを利用する最大270kWの発電所です。本記事では鬼石発電所と下久保第二発電所を混同しません。[3]

神水湖は有効容量20万m³

神水湖の集水面積は338.68km²、湛水面積は0.083km²です。総貯水容量501,800m³に対し、有効貯水容量は200,000m³です。[1]

常時満水位はEL142.3m、最低水位はEL139.0m、設計洪水位はEL146.5mです。越流部天端高はEL139.0m、非越流部天端高はEL148.5mです。これらは海抜標高で、堤高20.5mや水深とは別の数値です。[1]

集水面積338.68km²は神水湖の水面積ではありません。湛水面積0.083km²とは意味が異なります。[1]

洪水吐4門・起伏ゲート・取水ゲート

洪水吐は高さ3.30m×幅15.00mの鋼製溢流型ローラーゲート4門です。流量調節設備として高さ4.30m×幅5.00mの起伏ゲート1門、取水設備として高さ3.66m×幅4.14mの鋼製連動バイパス升付ローラーゲート1門を備えます。[1]

県は神水ダムの放流警告看板位置図も公開しています。発電専用ダムでも放流による下流水位変化への安全対策が必要ですが、警告設備の存在をF目的の根拠にはしていません。[1][2]

ダム周辺には通年の禁漁区域が設定

神流川漁業協同組合の遊漁規則では、逆調整ダム(神水ダム)から上流側について左岸250m、右岸660m、下流側100mの区域を、1月1日から12月31日まで採捕禁止区域として定めています。[6]

これは漁業上の採捕規制であり、一般の道路通行やダム見学範囲そのものを示すルールではありません。本記事では「ダム周辺が全面立入禁止」とは書かず、遊漁規則上の禁漁区域としてのみ扱います。[6]

2024年度に洪水吐ゲートを修繕

群馬県の2024年度上期発注工事一覧には、「神水ダム洪水吐ゲート等修繕工事」が掲載されています。2024年8月23日契約、予定価格32,620,000円、当初契約額32,100,000円で、鋼構造物工事として実施されています。[7]

この資料は契約実績を示すため、単なる発注予定とは区別できます。ただし、具体的な部材交換範囲や完成検査日までは同資料から確認できないため、そこまでは補っていません。[7]

神水ダムでは以前にも洪水吐ゲートの減速機等取替や監視制御装置の更新が行われており、長期供用設備を継続的に更新していることが確認できますが、過去工事を2026年の現行設備仕様と同一視していません。[7]

2026年度はゲート・管理橋塗装の設計を予定

2026年度の発注見通し業務委託には、「神水ダム洪水吐ゲート外塗装設計業務委託」が掲載されています。藤岡市鬼石地先で、洪水吐ゲートおよび管理橋の塗替え塗装に係る設計を行う計画です。[8]

発注予定時期は第2四半期(7月)、履行期間8か月とされています。ただし、この資料は2026年4月1日時点の見通しであり、実際の発注・契約・完了が予定どおりだったことを示す資料ではありません。[8]

そのため、本記事では2026年度の「設計予定」とし、塗装工事が既に完成したとは記載していません。[8]

鬼石発電所は2027年度以降の電力売却対象

2026年9月18日の群馬県企業局の電力売却公告では、鬼石発電所が利南発電所などとともに、2027年度以降の売電対象となる7水力発電所の一つに掲載されています。[9]

これは神水ダムと水利用上つながる鬼石発電所が、現在も群馬県企業局の発電事業で運用されていることを確認できる資料です。[3][9]

公告の目標売却電力量101,240,000kWhは7発電所の合計値であり、鬼石発電所単独の年間発電量としては扱いません。[9]

ダムカードは神水ダム管理所で配布

神水ダムのダムカードは、神水ダム管理所(藤岡市鬼石594-1)で配布されています。配布は平日9:00~16:00、来訪者1名につき1枚で、ダム管理作業により職員不在の場合は待つことがあります。[1]

企業局は2019年6月1日から、建設当初の写真を使ったダムカードVer.3.0を、神水ダムを含む企業局管理5ダムで配布しています。神水ダム公式ページでは2021年10月8日からカード配布を再開したと案内しています。[1][5]

問い合わせ先は坂東発電事務所、電話027-231-1681、受付は平日9:00~16:00です。[1]

現行の堤体見学対象一覧には掲載なし

群馬県河川課の現行ページでは、神水ダムはダムカード対象一覧に掲載されています。一方、「ダム見学(堤体内の見学含む)」の対象として列挙されている県土整備部所管7ダムの中に神水ダムはありません。[5]

したがって、本記事では「カード配布あり」は確認済み情報として掲載しますが、「堤体内部を常時見学できる」とは記載しません。見学目的の場合は坂東発電事務所または企業局発電課へ事前に確認してください。[1][5]

Deep research

群馬県企業局の現行ダム諸元、坂東発電事務所の発電所説明、2025年更新の発電所一覧、2024年工事実績、2026年度発注見通し、2026年電力売却公告を照合しました。P目的と洪水吐設備、下久保発電所との逆調整関係、鬼石発電所の形式表記差、工事実績と予定、カード配布と内部見学を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-10-01

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
20.5m/130.5m

群馬県企業局・県内ダム一覧の公表値。[1][2]

堤体積
15,280m³

ダム本体のコンクリート体積。貯水容量とは別です。[1]

総貯水容量
501,800m³

県内ダム一覧では50.2万m³と丸めて掲載されています。[1][2]

有効貯水容量
200,000m³

現在の実貯水量ではありません。[1]

集水面積・湛水面積
338.68km²/0.083km²

流域面積と水面積を区別した値です。[1]

目的・完成年度
P/1968年度

正式目的は発電のみです。[2]

下久保発電所から神水ダム、鬼石発電所へつながる水利用

群馬県企業局が公表する現在の発電施設関係を整理しています。[3][4]

  1. 1
    下久保ダムから下久保発電所へ水を送る

    下久保発電所は最大使用水量12.0m³/s、最大出力15,000kWです。[3][4]

  2. 2
    下久保発電所で発電する

    1968年5月に運転を開始しました。[3][4]

  3. 3
    発電放流水を神水ダムで受ける

    県は神水ダムを下久保発電所の逆調整ダムと説明しています。[3]

  4. 4
    神水湖で流量変動を調整する

    有効貯水容量200,000m³の発電専用ダムです。[1][2]

  5. 5
    神水ダムから責任放流する

    鬼石発電所はこの放流水を利用すると県が説明しています。[3]

  6. 6
    鬼石発電所で再び発電する

    最大出力790kW、最大使用水量12.0m³/s、2002年2月運転開始です。[3][4]

神水ダムと関連発電所・維持管理の年表

  1. 下久保発電所が運転開始

    最大出力15,000kWの発電所です。[3][4]

  2. 神水ダム完成年度

    群馬県内ダム一覧が昭和43年度完成としています。[2]

  3. 鬼石発電所が運転開始

    神水ダムからの責任放流水を利用する最大790kWの発電所です。[3][4]

  4. ダムカードVer.3.0配布開始

    企業局管理5ダムで建設当初の写真を使ったカード配布が始まりました。[5]

  5. ダムカード配布を再開

    神水ダム公式ページが再開日を明記しています。[1]

  6. 洪水吐ゲート等修繕工事を契約

    令和6年度上期発注工事一覧表に契約実績が掲載されています。[7]

  7. 神水ダム公式ページ更新

    現行諸元・カード配布案内の更新日です。[1]

  8. 発電所一覧を更新

    鬼石発電所を最大790kW・ダム水路式として掲載しています。[4]

  9. 洪水吐ゲート・管理橋塗装の設計を発注見通しに掲載

    2026年4月1日時点の予定情報です。[8]

  10. 鬼石発電所を翌年度以降の電力売却対象に掲載

    7水力発電所の一つとして公告されています。[9]

見学・アクセス情報

2026年10月1日調査。神水ダムはダムカード配布対象ですが、現行の群馬県「ダム堤体見学」対象一覧には掲載されていません。カード受取と内部見学を分け、見学可とは推測していません。[1][5]

ダムカード
配布中

2021年10月8日から配布再開と公式ページに記載されています。[1]

配布場所
藤岡市鬼石594-1 神水ダム管理所

ダムカードの現行配布場所です。[1]

配布日時
平日9:00~16:00

土日祝日・年末年始を除きます。[1]

配布枚数
来訪者1名につき1枚

管理作業で職員不在の場合があります。[1]

問い合わせ先
坂東発電事務所 027-231-1681

受付は平日9:00~16:00です。[1]

堤体内部見学
現行の県対象一覧には掲載なし

ダムカード対象には掲載。内部見学可能とは案内しません。[5]

遊漁上の禁漁区域
ダム上下流の指定区間

神水ダム上流左岸250m・右岸660m、下流100mが通年の採捕禁止区域です。[6]

放流時の注意
放流警告看板位置図を県が公開

現地の警告・管理者の指示に従う必要があります。[1]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

下久保発電所の逆調整と鬼石発電所

群馬県企業局の現行説明

神水ダムは下久保発電所の逆調整ダムとして建設され、その責任放流水を鬼石発電所が発電に利用します。[3][4]

下久保発電所
15,000kW/12.0m³/s

1968年5月運転開始。[3][4]

神水ダム 有効貯水容量
200,000m³

逆調整に使われる貯水池の施設諸元。[1]

鬼石発電所
790kW/12.0m³/s

2002年2月運転開始。[3][4]

洪水吐設備と正式目的を分ける

神水ダムには洪水吐4門・起伏ゲート・設計洪水位がありますが、群馬県一覧の正式目的はPのみです。[1][2]

正式目的
P

発電。[2]

洪水吐
鋼製溢流型ローラーゲート4門

高さ3.30m×幅15.00m。[1]

流量調節
起伏ゲート1門

高さ4.30m×幅5.00m。[1]

設備の存在からF目的や洪水調節容量を推測していません。

鬼石発電所の発電形式表記の差

2025年更新の企業局発電所一覧表は鬼石発電所を「ダム水路式」、坂東発電事務所の個別説明は「ダム式発電所」と記載しています。[3][4]

同じ群馬県公式資料内の差なので、一方を誤記と断定せず両表記を残しています。

洪水吐ゲートの修繕と2026年度設計

2024年度には神水ダム洪水吐ゲート等修繕工事の契約実績があり、2026年度には洪水吐ゲート・管理橋の塗替え塗装設計が発注見通しに掲載されています。[7][8]

2024年度修繕工事
当初契約額32,100,000円

2024年8月23日契約。予定価格32,620,000円。[7]

2026年度設計業務
履行期間8か月・7月発注予定

洪水吐ゲート・管理橋の塗替え塗装に係る設計。[8]

2026年度分は発注見通しであり、完了実績ではありません。[8]

現在の県営電気事業での位置付け

鬼石発電所は2026年9月の電力売却公告で、2027年度以降の対象7水力発電所の一つに掲載されています。[9]

公告の目標売却電力量は7発電所合計であり、鬼石発電所単独の年間発電量ではありません。[9]

よくある質問

神水ダムは何のためのダムですか?

群馬県の正式目的はP(発電)のみです。下久保発電所の逆調整ダムとして建設され、神水ダムからの責任放流水は鬼石発電所でも利用されています。[1][2][3]

逆調整ダムとは何ですか?

上流発電所から変動して放流される水を一時的に受け、下流側の流量変動を緩和する役割を持つダムです。群馬県は神水ダムを下久保発電所の逆調整ダムと明記しています。[3]

洪水吐があるなら洪水調節ダムですか?

県の正式目的はPのみです。洪水吐4門や流量調節ゲートがあっても、それだけを根拠にF目的とはしていません。[1][2]

鬼石発電所の出力はどのくらいですか?

最大出力790kW、最大使用水量12.0m³/sで、2002年2月運転開始です。[3][4]

鬼石発電所はダム式ですか、ダム水路式ですか?

群馬県公式内で表記が異なります。2025年の発電所一覧表はダム水路式、坂東発電事務所の個別説明はダム式としています。[3][4]

2026年度も設備更新がありますか?

2026年4月1日時点の発注見通しに、洪水吐ゲートと管理橋の塗替え塗装設計が掲載されています。予定情報であり、完了済みとはしていません。[8]

ダムカードはどこでもらえますか?

神水ダム管理所で平日9:00~16:00に配布され、来訪者1名につき1枚です。管理作業で職員不在の場合があります。[1]

堤体内部を見学できますか?

群馬県の現行「ダム堤体見学」対象一覧には神水ダムが掲載されていません。カード配布対象ではありますが、内部見学可とは断定していません。[5]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-10-01。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 群馬県 企業局発電課「神水ダム」現行諸元・設備・ダムカード ↗
  2. 群馬県 地域創生課「群馬県内のダム一覧」目的・完成年度・主要諸元 ↗
  3. 群馬県 企業局発電課「坂東発電事務所管内の発電所(2)」下久保・鬼石発電所 ↗
  4. 群馬県 企業局発電課「群馬県企業局(電気事業)の発電所一覧表」 ↗
  5. 群馬県 企業局発電課「電気事業」ダムカードVer.3.0・企業局発電事業 ↗
  6. 群馬県「神流川漁業協同組合遊漁規則」(PDF)神水ダム周辺禁漁区域 ↗
  7. 群馬県「令和6年度上期 入札方式別発注工事一覧表」神水ダム洪水吐ゲート修繕 ↗
  8. 群馬県「令和8年度発注見通し業務委託」(PDF)神水ダム塗装設計 ↗
  9. 群馬県企業局「利南発電所など水力発電所7か所で発電する電力の売却」2026年9月18日 ↗

南牧村の施設・詳細情報

大仁田ダム

南牧村の治水・河川環境・水道を一つの地域で支える、群馬県最初の生活貯水池

群馬県南牧村の大仁田川にある県営多目的ダム。2002年3月完成、堤高54.4m。群馬県最初の「生活貯水池」として、自然調節方式による洪水調節、既得用水と河川環境の保全、南牧村の水道用水740m³/日を担う。

所在地
群馬県甘楽郡南牧村大字大仁田1023-1(大仁田ダム管理事務所)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
県営ダム一覧は2001年度完成/河川課・富岡土木事務所は2002年3月完成
形式・構造
重力式コンクリートダム
公表された貯水容量等
総貯水容量437,000m³/有効貯水容量283,000m³
公表された高さ・堤高
堤高54.4m・堤頂長163.0m
見学・公開条件
群馬県の現行案内でダムカード配布・堤体内を含むダム見学の対象。カードは平日10:30~15:30に大仁田ダム管理事務所で配布。見学日時・申込条件は管理事務所へ事前確認
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

群馬県最初の「生活貯水池」

大仁田ダムは、群馬県甘楽郡南牧村大字大仁田の利根川水系大仁田川にある群馬県管理の多目的ダムです。貯水池は大仁田湖と呼ばれます。堤高54.4m、堤頂長163.0m、堤体積123,000m³の重力式コンクリートダムで、総貯水容量437,000m³、有効貯水容量283,000m³です。[1][2][3][4]

群馬県は大仁田ダムを「県内で最初の生活貯水池」と説明しています。生活貯水池は、山間地域などの局地的な治水・利水対策を目的とする有効貯水量100万m³未満のダムで、通常の大規模ダムと比べ、貯水池と受益地が同一市町村内にあることを特徴として県が紹介しています。[1][5]

洪水被害と不安定な水源を背景に建設

大仁田川は群馬・長野県境の名無山を水源とし、南牧川へ合流する一級河川です。富岡土木事務所は流路延長7.3km、流域面積13.3km²としています。ダム自体の集水面積4.4km²とは対象範囲が異なります。[1][2]

急流河川である大仁田川では、1947年のカスリン台風、1958年の台風21号、1981年、1982年、1999年などに洪水被害が発生したと県が説明しています。また、鏑川圏域では山間部の水源が不安定な沢水・湧水に依存する地域があり、南牧村の水道用水確保も建設理由の一つでした。[1][10]

1989年度予備調査、2002年3月完成

県営ダム一覧では、1989年度に予備調査、1990年度に建設段階へ入り、2001年度に完成したとされています。[3]

河川課の大仁田ダムページと富岡土木事務所は、完成時期を2002年3月としています。2002年3月は2001年度内なので、2001年度完成という一覧表記と矛盾しません。[1][2][3]

河川課ページには、2001年5月11日に試験湛水中のサーチャージ水位まで貯水した写真も掲載されています。試験湛水時点を完成日とはせず、完成前の安全確認工程として区別します。[2][5]

F・N・Wの三目的

現行の目的はF・N・Wです。Fは洪水調節、Nは既得取水の安定化・河川環境の保全等、Wは上水道用水を表します。[2][3][4]

鏑川圏域河川整備計画も、大仁田川沿川の治水対策として大仁田ダムが完成したこと、沢水や湧水に依存していた地域特性から南牧村の水道用水を確保したことを説明しています。[10]

発電目的Pはありません。利水放流設備を持つことや他ダムでの発電利用を根拠に、発電目的を追加していません。[2][3]

自然調節方式で82m³/sを41m³/sへ

治水計画では、ダム地点の計画高水流量82m³/sを41m³/sへ低減します。自然調節方式、計画規模1/30、計画雨量240mm/日、設計洪水流量190m³/s、治水基準点は雨沢橋です。[1][2]

計画上の調節量は41m³/sです。これは設計値であり、実際の洪水で必ず82m³/sが流入し、41m³/sを放流するという意味ではありません。[1][2]

非常用洪水吐はクレスト自由越流4門、常用洪水吐はオリフィス自由越流1門、利水放流設備は口径0.1mのジェットフローゲート1条です。[1][2]

洪水期と非洪水期で水位を変えないオールサーチャージ方式

大仁田ダムは、群馬県営ダムとして初めて「オールサーチャージ方式」を採用したと県が説明しています。洪水期と非洪水期で水位を変化させない運用で、現行諸元には洪水期制限水位の数値が設定されていません。[1][2]

容量配分も通年で、洪水調節容量239,000m³、利水容量44,000m³です。利水容量の内訳は不特定30,000m³、上水道14,000m³です。季節で容量配分を切り替える霧積ダムや道平川ダムなどとは運用の考え方が異なります。[1][2]

常時満水位はEL679.1m、最低水位はEL676.1m、サーチャージ水位はEL690.1m、設計洪水位はEL691.9mです。これらは標高値であり、堤高54.4mや水深とは別です。[2]

南牧村へ1日740m³の水道用水

利水計画では、南牧村の上水道用水として0.0086m³/sを新規開発します。富岡土木事務所は日量740m³と併記しています。[1][2]

この740m³/日はダムによる水源開発・供給計画の値で、浄水場の処理能力や家庭への実配水量そのものではありません。鏑川圏域河川整備計画は、地下水利用が難しく沢水や湧水など不安定な水源が多い地域特性を背景に、大仁田ダムで南牧村の水道用水を確保したと説明しています。[10]

利水計画の規模は1/10、利水基準点は大仁田です。[2]

総容量43.7万m³の小規模ダム

総貯水容量437,000m³、有効貯水容量283,000m³、堆砂容量154,000m³です。有効貯水容量は100万m³未満で、生活貯水池として県が説明する規模に該当します。[1][2][4]

集水面積は4.4km²、湛水面積は0.03km²です。大仁田川全体の流域面積13.3km²とは異なり、ダムへ直接水が集まる範囲を示します。[1]

県内ダム一覧では総貯水容量を43.7万m³と表記しており、現行施設ページの437,000m³と一致します。[2][4]

総事業費111.2億円と負担区分

河川課の諸元では、総事業費は11,120,000千円です。治水負担率99.5%、上水道負担率0.5%で、発電負担率は設定されていません。[2]

この負担率は事業費の費用負担区分で、貯水容量の用途配分や日々の水使用割合を表す数値ではありません。[2]

県の「ダムができるまで」ページは、大仁田生活貯水池を地域に密着した治水・利水施設として位置付け、県が管理する7ダムの一つとして紹介しています。[5]

大仁田湖と地域に近いダム

富岡土木事務所は、大仁田湖を南牧村初の湖と説明し、春の「ひとつ花」、新緑、秋の紅葉など地域の観光資源として期待されていると紹介しています。[1][2]

「生活貯水池」という名称は、飲料水だけのための貯水池という意味ではありません。大仁田ダムはF・N・Wの三目的を持ち、洪水調節と河川環境・既得用水、水道用水を同時に担います。[1][2]

長寿命化計画の対象として維持管理を継続

群馬県は2026年3月更新の河川構造物長寿命化計画で、県営ダム7施設を対象に、2026年度から2075年度までの50年間、予防保全型の維持管理・更新を進める方針を示しています。[8]

大仁田ダムは県が管理する7ダムの一つで、富岡土木事務所の2026年組織案内でもダム管理係が道平川ダムと大仁田ダムを管理すると明記されています。[5][7][8]

長寿命化計画の対象であることから、特定の改修工事が2026年10月時点で完了したとまでは言えません。本記事では計画方針と個別工事実績を混同していません。[8]

ダムカード・堤体内部見学は現在も対象

群馬県河川課の現行案内では、大仁田ダムはダムカード配布と「ダム見学(堤体内の見学含む)」の対象です。問い合わせ先は大仁田ダム管理所、電話0274-87-2379です。[6][9]

カードは平日(土日祝日を除く)の10:30~15:30に大仁田ダム管理事務所で配布され、来訪者1名につき1枚です。職員不在の場合は富岡土木事務所での受取案内があります。[1][6]

管理事務所は南牧村大字大仁田1023-1にあり、主要地方道下仁田臼田線沿いの「大仁田ダム」案内標識が目印とされています。[1]

堤体見学の固定曜日・時間・申込期限は、現行の県一覧では確認できません。カードの配布時間を堤体見学時間へ流用せず、見学希望者には管理事務所への事前確認を案内します。[6][9]

Deep research

群馬県の現行諸元、富岡土木事務所の施設紹介、県営・県内ダム一覧、鏑川圏域河川整備計画、2026年の管理・長寿命化情報を照合しました。2001年度と2002年3月の完成表記、生活貯水池の定義、オールサーチャージ方式、カード配布時間と堤体見学条件を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-10-01

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
54.4m/163.0m

群馬県の施設諸元。[1][2][3][4]

堤体積
123,000m³

ダム本体のコンクリート体積。貯水容量とは別です。[1][2][3]

総貯水容量
437,000m³

県内ダム一覧では43.7万m³。現在の実貯水量ではありません。[1][2][4]

有効貯水容量
283,000m³

100万m³未満で、県が生活貯水池として説明する規模です。[1][2]

集水面積・湛水面積
4.4km²/0.03km²

大仁田川全体の流域面積13.3km²とは別です。[1][2]

完成
2001年度/2002年3月

年度表記と暦月表記は整合します。[1][2][3][4]

大仁田湖の水を治水・河川維持・水道へ使う流れ

F・N・Wの三目的を水の役割に沿って整理しています。浄水処理工程ではありません。[1][2][10]

  1. 1
    大仁田川上流から大仁田湖へ水を受ける

    ダムの集水面積は4.4km²です。[1][2]

  2. 2
    通年同じ水位運用で容量を確保する

    オールサーチャージ方式により、洪水期と非洪水期で水位を切り替えません。[1]

  3. 3
    自然調節方式で洪水流量を抑える

    計画高水流量82m³/sを41m³/sへ低減する計画です。[1][2]

  4. 4
    既得用水と河川環境のために補給する

    利水容量44,000m³のうち30,000m³が不特定用途です。[1][2]

  5. 5
    南牧村の水道用水を確保する

    上水道容量14,000m³、新規開発水量0.0086m³/s・740m³/日です。[1][2]

  6. 6
    利水放流設備から下流へ流す

    口径0.1mのジェットフローゲート1条を備えます。[1][2]

大仁田ダムの建設・管理の年表

  1. カスリン台風で流域被害

    富岡土木事務所が大仁田川の主要な洪水被害として記録しています。[1]

  2. 台風21号で被害

    急流河川としてたびたび災害を受けた背景の一つです。[1]

  3. 相次ぐ氾濫被害

    富岡土木事務所が近年の大きな被害として挙げています。[1]

  4. 予備調査開始

    県営ダム一覧と富岡土木事務所の説明で確認できます。[1][3]

  5. 建設段階へ

    県営ダム一覧に平成2年度の建設移行が記録されています。[3]

  6. 大仁田川で大きな氾濫被害

    完成前の流域被害として富岡土木事務所が記録しています。[1]

  7. 試験湛水中にサーチャージ水位

    河川課が写真の撮影日と状態を明記しています。[2]

  8. 県営・県内ダム一覧の完成年度

    両一覧は平成13年度完成としています。[3][4]

  9. 大仁田ダム完成

    河川課が完成月を明記しています。[2][5]

  10. 県営ダム7施設を長寿命化計画の対象に

    2026年度から50年間の予防保全型維持管理方針が公表されています。[8]

  11. 富岡土木事務所の管理体制を更新

    ダム管理係が道平川ダム・大仁田ダムを管理すると明記しています。[7]

見学・アクセス情報

2026年10月1日調査。大仁田ダムは現行の県案内でダムカード配布・堤体内を含む見学の対象です。カード配布時間は具体的に公表されていますが、堤体見学の固定日時・申込期限は同じではないため、見学は管理事務所へ事前確認してください。[1][6][9]

ダム堤体見学
実施中・管理事務所へ問い合わせ

県河川課の現行案内で対象です。[9]

内部見学
「堤体内の見学含む」と県が案内

固定の日時・申込期限は現行一覧に記載されていません。[9]

ダムカード配布日
平日(土日祝日を除く)

富岡土木事務所の現行案内。[1][6]

ダムカード配布時間
10:30~15:30

見学時間ではなくカード配布時間です。[1][6]

配布枚数
来訪者1名につき1枚

2枚以上は不可と案内されています。[1][6]

管理事務所
南牧村大字大仁田1023-1

主要地方道下仁田臼田線沿いの案内標識が目印です。[1][6]

問い合わせ
0274-87-2379

大仁田ダム管理事務所の電話番号です。[1][9]

管理担当
富岡土木事務所 ダム管理係

2026年4月更新の組織案内で道平川ダム・大仁田ダムの管理を明記しています。[7]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

群馬県営ダム初のオールサーチャージ方式

群馬県公表の施設計画

洪水期と非洪水期で水位を切り替えず、同一の容量配分を通年使用します。県営ダムでは大仁田ダムが初採用とされています。[1][2]

洪水調節容量
239,000m³

通年の計画容量。[1][2]

利水容量
44,000m³

不特定30,000m³・上水道14,000m³。[1][2]

洪水期制限水位
設定値の記載なし

現行諸元欄は空欄で、県は水位を変化させない方式と説明しています。[1][2]

常時満水位
EL679.1m

サーチャージ水位EL690.1mとは別です。[1][2]

「生活貯水池」の意味

群馬県は、山間地域等の局地的な治水・利水対策を目的とし、有効貯水量100万m³未満の規模で、貯水池と受益地が同一市町村にあることを生活貯水池の特徴として説明しています。[1][5]

有効貯水容量
283,000m³

生活貯水池として紹介される小規模容量。[1][2]

受益地
南牧村

水道用水の利水者も南牧村です。[1][2]

県内での位置付け
群馬県最初の生活貯水池

県の公式説明です。[1][2][5]

南牧村の水道水源としての開発量

上水道用水として0.0086m³/sを新規開発し、富岡土木事務所は740m³/日と併記しています。[1][2]

新規開発水量
0.0086m³/s

利水計画の公表値。[2]

日量の公式表記
740m³/日

富岡土木事務所の新規開発欄。[1]

上水道容量
14,000m³

利水容量44,000m³の一部です。[1][2]

水源開発量・容量であり、浄水場の処理能力や毎日の実配水量ではありません。

自然調節方式の治水計画

計画高水流量82m³/sを41m³/sへ低減する計画です。自然調節方式、計画規模1/30、日雨量240mmを条件としています。[1][2]

計画高水流量
82m³/s

ダム地点の計画値。[1][2]

計画放流量
41m³/s

設計上の流量で、日常の固定放流量ではありません。[1][2]

設計洪水流量
190m³/s

計画高水流量とは別の施設設計値です。[1][2]

治水基準点
雨沢橋

県の治水計画に掲載されています。[1][2]

鏑川圏域での水源としての役割

鏑川圏域河川整備計画は、山間支川部で地下水利用が難しく、不安定な沢水・湧水に依存する地域特性を背景に、大仁田ダムで南牧村の水道用水を確保したと説明しています。[10]

同計画は道平川ダム・大仁田ダムの本体、貯水池、関連施設について必要な計測・点検を行い機能維持に努める方針も示しています。[10]

現在の管理・長寿命化方針

富岡土木事務所の2026年組織案内では、ダム管理係が道平川ダム・大仁田ダムを管理しています。[7]

長寿命化対象
県営ダム7施設

大仁田ダムを含む県管理7ダムが対象です。[5][8]

計画期間
2026年度~2075年度

河川構造物長寿命化計画の50年間。[8]

長寿命化計画は維持管理方針であり、個別の工事完了実績とは区別しています。

よくある質問

大仁田ダムは何のためのダムですか?

洪水調節、既得取水の安定化・河川環境の保全、南牧村の上水道用水を目的とする県営多目的ダムです。目的記号はF・N・Wです。[1][2][3]

生活貯水池とは何ですか?

群馬県は、山間地域などの局地的な治水・利水対策を目的とし、有効貯水量100万m³未満で、貯水池と受益地が同一市町村にあることを特徴として説明しています。大仁田ダムは県内最初の生活貯水池です。[1][5]

2001年完成ですか、2002年完成ですか?

県営・県内ダム一覧は2001年度完成、河川課と富岡土木事務所は2002年3月完成としています。2002年3月は2001年度内なので両表記は整合します。[1][2][3][4]

オールサーチャージ方式とは何ですか?

洪水期と非洪水期で貯水位を変えない運用方式です。大仁田ダムは群馬県営ダムで初めて採用したと県が説明しています。[1][2]

洪水時はどのくらい流量を減らす計画ですか?

計画高水流量82m³/sを41m³/sへ低減する計画です。これは設計値で、実際の洪水時の流入・放流量とは別です。[1][2]

南牧村にはどのくらい水道用水を供給しますか?

新規開発水量は0.0086m³/sで、富岡土木事務所は740m³/日と併記しています。これは水源計画の値です。[1][2]

ダム内部を見学できますか?

群馬県の現行案内では、大仁田ダムは堤体内を含むダム見学の対象です。具体的な日時や申込条件は大仁田ダム管理事務所へ確認してください。[9]

ダムカードはいつ受け取れますか?

平日10:30~15:30に大仁田ダム管理事務所で配布し、来訪者1名につき1枚です。職員不在の場合は富岡土木事務所での受取案内があります。[1][6]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-10-01。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 群馬県 富岡土木事務所「大仁田ダムの紹介」生活貯水池・諸元・カード ↗
  2. 群馬県 河川課「大仁田ダム」諸元・治水利水計画・容量・設備 ↗
  3. 群馬県 河川課「県営ダム一覧」調査・建設・完成年度・目的 ↗
  4. 群馬県 地域創生課「群馬県内のダム一覧」完成年度・主要諸元 ↗
  5. 群馬県 河川課「ダムができるまで」大仁田生活貯水池・県営7ダム ↗
  6. 群馬県 富岡土木事務所「ダムカードの配布について」 ↗
  7. 群馬県 富岡土木事務所「富岡土木事務所の組織」2026年4月更新 ↗
  8. 群馬県 河川課「河川構造物長寿命化計画に基づく維持修繕について」2026年3月更新 ↗
  9. 群馬県 河川課 公式ページ「ぐんまのダム」現行の見学案内 ↗
  10. 群馬県 河川課「鏑川圏域河川整備計画(変更)」 ↗

片品村の施設・詳細情報

丸沼ダム

丸沼と大尻沼の狭窄部に築かれ、現役で発電を支える国指定重要文化財のバットレスダム

群馬県片品村の丸沼と大尻沼の狭窄部にある東京電力リニューアブルパワー管理の発電用ダム。1931年竣工、堤高32.1m。昭和初期に全国で8基のみ建設されたバットレスダムの一つで、現存6基では最大規模とされ、2001年に土木学会選奨土木遺産、2003年に国の重要文化財に指定された。

所在地
群馬県利根郡片品村大字東小川字根子地先(丸沼堰堤)
施設種別・現況
ダム・現存
年代・供用状況
1928年着工/1931年竣工(文化庁・現行東電RP)
形式・構造
バットレス式鉄筋コンクリート造堰堤
公表された貯水容量等
総貯水容量13,600,000m³
公表された高さ・堤高
堤高32.1m・堤頂長88.2m
見学・公開条件
ダムカードは片品村観光協会で8:30~17:15に配布。ダム訪問を証明する写真等の提示が必要。現地の堤体内部見学や自由立入は現行公式案内で確認できないため、見学可とは案内しない
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

現役で発電を支える国指定重要文化財のダム

丸沼ダムは、群馬県利根郡片品村にある東京電力リニューアブルパワー管理の発電用ダムです。文化財としての正式名称は「丸沼堰堤」で、丸沼と大尻沼の狭窄部に築かれています。[1][3][4]

現行の東京電力リニューアブルパワー資料では、バットレスダム、堤高32.1m、堤頂長88.2m、総貯水容量13,600,000m³、1928年着工・1931年完成とされています。群馬県のダム一覧も1931年度完成、目的P(発電)、堤高32.1m、堤頂長88.2m、総貯水容量1,360万m³と整理しています。[1][2]

昭和初期に全国8基だけ建設されたバットレスダム

東京電力リニューアブルパワーと片品村は、昭和初期に全国で8基のみ建設されたバットレスダムの一つであり、現存する同型ダム6基の中では最大規模と説明しています。[1][5]

バットレス式は、上流側の遮水壁を扶壁で支える鉄筋コンクリート構造です。文化庁は、厳しい立地・地質条件を克服するために資材量を減らし躯体を軽量化した構造として評価し、近代鉄筋コンクリート造河川構造物の技術的到達点を示すものと説明しています。[3][4]

本記事では「現存6基で最大規模」という現行管理者・自治体の表現を採用し、「日本最大のダム」など別の意味へ拡大していません。[1][5]

1928年着工、1931年竣工を基本情報とする

東京電力リニューアブルパワーの現行ページは1928年着工・1931年完成、文化庁の国指定文化財データベースも昭和3年着工・昭和6年竣工としています。土木学会の選奨土木遺産一覧も竣工年を昭和6年としています。[1][3][6]

一方、土木学会の詳細解説シートには1928年着工・1930年竣工という記載があります。同じ土木学会サイト内でも一覧ページの1931年と詳細シートの1930年で差があるため、本記事は文化庁・現行管理者・土木学会一覧が一致する1931年を基本情報とし、1930年表記も資料差として残します。[6][7]

設計者の表記にも資料差がある

文化庁は、上毛電力株式会社による丸沼貯水工事の一環として「内務省土木試験所長の物部長穂の設計に基づき」建設されたと説明しています。片品村も物部長穂の基本設計によるものとしています。[3][5]

一方、土木学会の詳細解説シートは、施工を鹿島組、設計を岩本常次と記載しています。[7]

今回確認した資料だけでは、基本設計・実施設計など役割分担の詳細を確定できません。そのため「唯一の設計者は誰か」を独自に断定せず、文化財説明に基づく物部長穂の設計・基本設計という記載と、土木学会資料に岩本常次の設計表記があることを併記します。[3][5][7]

2001年に土木学会選奨土木遺産

土木学会は2001年度、丸沼ダムを選奨土木遺産に認定しました。選奨理由は、希少性が高く、バットレス式ダムとして最大の堤高を持つことです。[6]

土木学会の詳細解説では、平成2・3年度の群馬県近代化遺産総合調査でも県内の主要な遺産に位置付けられ、その後も近代土木遺産として高く評価されてきた経緯を紹介しています。[7]

選奨土木遺産は国の重要文化財指定とは別制度です。2001年の土木学会認定と、2003年の国重要文化財指定を同じ指定として扱いません。[3][6]

2003年12月25日に国の重要文化財へ

丸沼堰堤は2003年12月25日、国の重要文化財に指定されました。国指定文化財等データベースは、1基のバットレス式鉄筋コンクリート造堰堤として、堤長88.2m、堤高32.1m、高欄、導水路、上流側コンクリート造擁壁、下流側左岸石造擁壁を含む構造を記載しています。[3]

所有者は東京電力リニューアブルパワー株式会社です。重要文化財の指定対象名称は「丸沼堰堤」であり、一般に使われる「丸沼ダム」という名称と区別しておきます。[3][4]

片品村の文化財一覧でも、丸沼堰堤を国指定重要文化財として掲載しています。[5]

発電用ダムとして現在も現役

群馬県の一覧で丸沼ダムの目的はP(発電)のみです。東京電力リニューアブルパワーも「発電用のダム」と明記し、現在も現役で活用していると説明しています。[1][2]

重要文化財であることは、保存のみを目的として機能停止した施設という意味ではありません。歴史的構造物を維持しながら、現在も水力発電の水運用に利用されている点が丸沼ダムの大きな特徴です。[1][3][5]

洪水調節F、上水道W、農業用水Aなどの目的は群馬県一覧に付されていないため、発電以外の正式目的を追加していません。[2]

丸沼・菅沼・大尻沼を生かした発電系統

東京電力リニューアブルパワーの2025年3月末現在の水力発電所一覧では、丸沼発電所は菅沼・仁加又川の水を利用する最大出力4,300kWの水路式発電所で、1939年2月運転開始です。一ノ瀬発電所は丸沼・大尻沼を利用する最大出力10,700kWの水路式発電所で、1937年12月運転開始です。[8]

土木学会の解説は、菅沼・丸沼・大尻沼という自然湖を活用した発電計画を説明し、丸沼発電所の放流水が丸沼へ流れ込み、丸沼と大尻沼が一ノ瀬発電所への送水調整に使われる関係を紹介しています。[7]

丸沼ダム完成は1931年ですが、一ノ瀬発電所の運転開始は1937年12月、丸沼発電所は1939年2月です。土木学会は、この時間差について昭和初期の不況で発電所工事の着手が遅れたためと説明しています。[7][8]

河川名は公式資料間で表現が異なる

文化庁は丸沼堰堤を「利根川水系小川の上流域」にある施設と説明しています。東京電力リニューアブルパワーの現行ダム個別ページでは河川名欄を「利根川水系丸沼」、空撮紹介ページでは「利根川水系片品川」と表記しています。[1][3][10]

これらの表記差を無理に一つへ統一せず、本記事の概要では「利根川水系」「丸沼と大尻沼の狭窄部」という、各資料で共通して確認できる位置関係を中心に記載します。[1][3][10]

厳寒地で歴史的意匠を保ちながら維持

土木学会の詳細解説は、標高約1,400mの高地に位置するため、上流側遮水壁の漏水や冬期凍結によるコンクリート表面劣化が管理上の課題になってきたと説明しています。[7]

竣工後は、扶壁の遮水性・耐候性確保、水平梁の補強、遮水壁背面の劣化抑制、堰体頂部の遮水性・舗装機能回復などの修繕が行われてきました。土木学会は、各部の寸法・形態を旧来の姿に保つよう配慮しながら補修してきた点を評価しています。[7]

これは2002年にまとめられた土木学会の解説に基づく維持管理史です。2026年現在の個別補修工事が同じ内容で継続中だとまでは記載していません。[7]

現在も片品村の主要文化財として位置付け

片品村は村の文化財ページで丸沼堰堤を国重要文化財として紹介し、村内の文化財めぐりでも国指定重要文化財として位置付けています。[5]

丸沼ダムは日光国立公園のエリアにあり、東京電力リニューアブルパワーも国道120号沿いの丸沼・菅沼の景観や日光白根山周辺の自然環境を紹介しています。[1]

文化財・発電施設・自然景観という複数の価値を持ちますが、国立公園内にあることを理由にダム施設へ自由に立ち入れるとは記載していません。[1][5]

ダムカードは片品村観光協会で配布

東京電力リニューアブルパワーの現行案内では、丸沼ダムのダムカードは片品村観光協会(片品村大字鎌田3964)で配布されます。営業時間は8:30~17:15です。[1][9]

カードを受け取るには、丸沼ダムを訪問したことを示す写真などの証明を提示する必要があります。希望者1名につき1枚です。[1]

さらに片品村内の旅館等に宿泊し、宿泊代金領収証などの宿泊証明を提示した場合は、統一デザインとは別の特別カードも追加配布されます。[1][9]

土日祝日・年末年始は休館する場合があるため、東京電力リニューアブルパワーは事前に片品村観光協会へ問い合わせるよう案内しています。[1]

現地アクセス情報と施設立入を分ける

東京電力リニューアブルパワーの現行アクセス案内は、片品村役場から国道120号を日光方面へ約15km進み、左側の「丸沼ダム入口」看板を目印としています。[1]

これはダムへのアクセス案内であり、堤体内部・管理区域へ自由に立ち入れることを意味しません。現行のダム個別ページには一般向けの堤体内部見学制度や見学予約条件は掲載されていません。[1]

土木学会の2002年解説には、当時は通常無人管理で入口が閉鎖されていたとの記載がありますが、20年以上前の情報なので現在の立入条件としては採用していません。[7]

したがって本記事のステータスは「現存」とし、ダムカード取得のための訪問情報は掲載しつつ、「内部見学可」とは案内しません。[1][7]

Deep research

東京電力リニューアブルパワーの現行諸元・発電所一覧・カード案内、文化庁の重要文化財データ、片品村、土木学会資料を照合しました。1931年と1930年の竣工表記差、物部長穂と岩本常次の設計者表記差、河川名表記差、文化財指定と現役発電施設としての機能、現在のカード配布と古い見学情報を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-10-01

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
32.1m/88.2m

現行管理者・文化庁・群馬県の公表値が一致します。[1][2][3]

型式
バットレス式鉄筋コンクリート

現存6基の同型ダムでは最大規模と現行管理者・片品村が説明しています。[1][5]

総貯水容量
13,600,000m³

群馬県一覧の1,360万m³と一致します。現在の実貯水量ではありません。[1][2]

着工・竣工
1928年/1931年

文化庁・現行東電RP・土木学会一覧を基本に採用。土木学会詳細シートには1930年表記があります。[1][3][6][7]

重要文化財指定
2003年12月25日

指定名称は「丸沼堰堤」です。[3][4]

管理者・目的
東京電力リニューアブルパワー/P

現在も発電用ダムとして利用されています。[1][2][3]

菅沼・丸沼・大尻沼を生かした発電用水の流れ

現在の発電所諸元と土木学会の歴史的な施設関係説明を組み合わせて整理しています。[7][8]

  1. 1
    菅沼・仁加又川の水を丸沼発電所で利用する

    丸沼発電所は最大出力4,300kWの水路式発電所です。[8]

  2. 2
    丸沼発電所の放流水が丸沼へ流入する

    土木学会の施設計画解説に基づく歴史的な水の流れです。[7]

  3. 3
    丸沼ダムで丸沼の水位・貯水を調整する

    総貯水容量13,600,000m³の発電用ダムです。[1]

  4. 4
    丸沼と大尻沼の水を一ノ瀬発電所へ利用する

    東京電力RPの現行一覧は一ノ瀬発電所の河川名を丸沼・大尻沼としています。[8]

  5. 5
    一ノ瀬発電所で発電する

    最大出力10,700kWの水路式発電所で、1937年12月運転開始です。[8]

  6. 6
    歴史的構造を保ちながら発電施設として維持する

    重要文化財である堰堤を現役利用し続けています。[1][3][7]

丸沼ダムの建設・文化財評価・現在までの年表

  1. 丸沼貯水工事・堰堤工事に着手

    文化庁・現行東電RPが昭和3年着工としています。[1][3]

  2. 丸沼堰堤竣工

    文化庁・東京電力RP・土木学会遺産一覧が昭和6年竣工としています。[1][3][6]

  3. 一ノ瀬発電所が運転開始

    現在の最大出力は10,700kWです。[8]

  4. 丸沼発電所が運転開始

    現在の最大出力は4,300kWです。[8]

  5. 群馬県近代化遺産総合調査で評価

    土木学会解説が県内主要遺産の一つに数えられた経緯を紹介しています。[7]

  6. 土木学会選奨土木遺産に認定

    バットレス式ダムとしての希少性・規模が評価されました。[6]

  7. 国の重要文化財に指定

    指定名称は「丸沼堰堤」、所有者は現在の東京電力リニューアブルパワーです。[3][4]

  8. 丸沼・一ノ瀬発電所を現役発電所一覧に掲載

    東京電力RPの現行一覧で両発電所の最大出力・運転開始年月を確認できます。[8]

  9. ダムカード配布を継続

    片品村観光協会で訪問証明を条件に配布されています。[1][9]

見学・アクセス情報

2026年10月1日調査。東京電力リニューアブルパワーは丸沼ダムへのアクセスとダムカード配布条件を公開していますが、一般向けの堤体内部見学制度は現行ページで確認できません。カード取得の訪問と管理区域への立入は分けて考えてください。[1][9]

ダムカード
配布中

配布元は片品村観光協会です。[1][9]

配布場所
片品村大字鎌田3964 片品村観光協会

ダム現地とは別です。[1]

配布時間
8:30~17:15

土日祝日・年末年始は休館する場合があるため事前確認が推奨されています。[1]

配布条件
ダム訪問を証明する写真等を提示

希望者1名につき1枚です。[1]

宿泊者向け特別カード
片品村内の宿泊証明で追加配布

統一デザインとは別のカードです。[1][9]

車での目安
片品村役場から国道120号を日光方面へ約15km

左側の丸沼ダム入口看板が目印と案内されています。[1]

堤体内部見学
現行公式案内では確認できず

アクセス案内があることを自由立入可とは解釈していません。[1]

文化財所在地
片品村大字東小川字根子地先

国指定文化財等データベースの所在地です。[3]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

土木遺産・重要文化財としての評価

2001年・2003年

丸沼ダムは現役発電施設であると同時に、土木学会選奨土木遺産と国指定重要文化財の二つの評価を受けています。[1][3][6]

土木学会選奨土木遺産
2001年度

希少性が高く、バットレス式ダムとして最大の堤高を持つことが選奨理由です。[6]

国重要文化財
2003年12月25日

指定名称は丸沼堰堤。[3][4]

現存同型ダム
6基

東京電力RP・片品村は、その中で丸沼ダムが最大規模と説明しています。[1][5]

1931年と1930年の竣工表記を読み分ける

文化庁、現行の東京電力RP、土木学会の選奨土木遺産一覧は1931年竣工です。一方、土木学会の詳細解説シートだけは1930年竣工と記載しています。[1][3][6][7]

基本情報は複数の一次・現行資料が一致する1931年を採用し、1930年表記も削除せず資料差として示しています。

設計者表記の資料差

文化庁は物部長穂の設計に基づくとし、片品村は物部長穂の基本設計と説明します。一方、土木学会詳細解説は岩本常次を設計者と記載しています。[3][5][7]

基本設計・実施設計など役割分担を今回の資料だけで確定できないため、単独の設計者を断定していません。

河川名表記の違い

文化庁は利根川水系小川、東電RPのダム個別ページは利根川水系丸沼、空撮ページは利根川水系片品川と表記しています。[1][3][10]

ページ本文では表記を一つに強制せず、丸沼と大尻沼の狭窄部に位置するという共通情報を中心にしています。

丸沼・一ノ瀬発電所との関係

自然湖を生かした水力発電系統の中で丸沼ダムは貯水・調整の役割を担います。[7][8]

丸沼発電所
4,300kW

菅沼・仁加又川を利用する水路式。1939年2月運転開始。[8]

一ノ瀬発電所
10,700kW

丸沼・大尻沼を利用する水路式。1937年12月運転開始。[8]

丸沼ダム
総貯水容量13,600,000m³

発電所の出力kWとは異なる貯水池容量です。[1]

歴史的意匠を保つ修繕の考え方

土木学会の2002年解説は、厳寒地での凍結劣化や漏水への対応として、扶壁、水平梁、遮水壁、堰体頂部などに修繕を重ねてきたことを紹介しています。[7]

同資料は、旧来の寸法・形態をなるべく維持しながら修繕してきた点を評価しています。2026年現在の個別工事状況を示す資料ではありません。

よくある質問

丸沼ダムは何のためのダムですか?

群馬県の目的記号はPで、発電用ダムです。現在も東京電力リニューアブルパワーが管理し、水力発電の水運用に利用しています。[1][2]

なぜ重要文化財なのですか?

希少なバットレス式鉄筋コンクリート堰堤で、大規模かつ技術的完成度が高く、近代河川構造物の技術的到達点を示すものとして2003年に重要文化財へ指定されました。[3][4]

丸沼ダムの完成は1930年ですか、1931年ですか?

文化庁・現行東電RP・土木学会の遺産一覧は1931年、土木学会の詳細解説シートは1930年です。記事の基本情報は複数資料が一致する1931年を採用しています。[1][3][6][7]

設計者は物部長穂ですか、岩本常次ですか?

文化庁・片品村は物部長穂の設計・基本設計、土木学会詳細解説は岩本常次を設計者と記載しています。役割分担を確認できないため、一人だけを唯一の設計者とは断定していません。[3][5][7]

丸沼ダムは今も発電に使われていますか?

はい。東京電力RPは現在も現役で活躍する発電用ダムと説明しています。関連する丸沼発電所と一ノ瀬発電所も2025年3月末現在の発電所一覧に掲載されています。[1][8]

ダムカードはどこでもらえますか?

片品村観光協会で8:30~17:15に配布されています。丸沼ダムを訪問した証明写真等の提示が必要です。[1][9]

宿泊すると別のカードがありますか?

片品村内の旅館等への宿泊証明を提示すると、統一デザインとは別の特別カードも追加配布されます。[1][9]

堤体内部を自由に見学できますか?

現行の東京電力RPページには一般向けの堤体内部見学制度は掲載されていません。アクセス案内やカード配布条件があることを、管理区域への自由立入可とは解釈していません。[1]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-10-01。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 東京電力リニューアブルパワー「群馬県 丸沼ダム」現行諸元・カード・アクセス ↗
  2. 群馬県 地域創生課「群馬県内のダム一覧」完成年度・目的・主要諸元 ↗
  3. 文化庁 国指定文化財等データベース「丸沼堰堤」 ↗
  4. 文化遺産オンライン「丸沼堰堤」文化財解説 ↗
  5. 片品村「丸沼堰堤」国指定重要文化財紹介 ↗
  6. 土木学会「丸沼ダム」選奨土木遺産 ↗
  7. 土木学会「丸沼ダムの解説シート」沿革・発電系統・維持管理史 ↗
  8. 東京電力リニューアブルパワー「水力発電所一覧」2025年3月末現在 ↗
  9. 東京電力リニューアブルパワー「ダムカードについて」丸沼ダム ↗
  10. 東京電力リニューアブルパワー「絶景そら旅」丸沼ダム ↗

地域の施設を調べるときのよくある質問

この地域の施設をすべて掲載していますか?

群馬県内の全施設を網羅した一覧ではありません。現在は当サイトに掲載済みのダム・貯水池25件を整理しています。関連設備を別記事として数えている場合もあります。

地図にピンのない施設は掲載されていないのですか?

一覧への掲載と登録座標の有無は別です。登録座標のない施設も、施設選択で公開住所による検索地図を表示できます。検索地図の位置は目安で、入口や正確な敷地位置を保証しません。

公開されている所在地へ自由に入れますか?

所在地の掲載や地図表示は入場許可を意味しません。施設別の「見学・公開条件」と詳細欄のアクセス情報を確認し、訪問前に出典に記載された管理者の最新案内を確認してください。

施設情報の根拠と時点はどこで確認できますか?

各施設の直下に出典・参考資料と、記録がある場合は個別記事の最終確認日を表示しています。工程、沿革、数値の年度・注記、FAQは詳細欄で読めます。地域一覧の更新日を資料自体の確認日として扱っていません。

確認できない数値・経路・公開条件は補完していません。資料の読み方は見学ガイドと掲載基準をご確認ください。

群馬県のダム・貯水池の掲載傾向と探し方

施設種別・地域別の一覧へ進めます。地域と施設種別を組み合わせた専用一覧は、所在地・概要・出典がそろった掲載記事が5件以上ある場合に公開しています。リンクの件数は移動先の掲載記事数です。

掲載施設
25件
施設種別
1種
見学可
16件
記録年代
1931–2020年

年代や現況は各施設ページで確認できます。訪問前には公開条件と管理者の最新案内をご確認ください。 一覧の読み方 と 掲載基準 も公開しています。