第2次拡張事業で建設された浄水受水・配水拠点
千葉市大木戸浄水場は千葉市緑区大木戸町1417にある市営水道の浄水・配水施設です。旧土気町から引き継いだ水道事業は宅地化や土気緑の森工業団地の開発などで需要増加が見込まれ、千葉市は1985年3月に第2次拡張事業の認可を受けました。これは計画給水人口49,900人・計画1日最大給水量27,700m³の水道事業全体の計画であり、大木戸浄水場単体の能力とは異なります。[3][8]
大木戸浄水場の新設工事は1991年6月4日に着手され、1993年3月19日に管理棟、配水池4池、配水ポンプ、電気計装設備などが一部完成しました。1994年1月10日に一部供用を開始し、1996年3月29日には配水ポンプ4台の増設が年表に記録されています。1993年を施設の「全面完成年」とはせず、一部完成・一部供用・ポンプ増設の時点を分離します。[3][4]
福増浄水場からの受水と大野台1号井
2026年度の水質検査計画には、大木戸浄水場の受水元として「千葉県営水道福増浄水場」と「平川浄水場受水経由」の系統が明記されています。県営水道側で処理された浄水を受けるため、大木戸浄水場が河川水を直接取水し、独自にすべての浄水工程を行う施設であるとは説明しません。福増浄水場の系統と平川経由の系統について、通常の受水割合や運転切替の時刻は公表資料だけでは確定できません。[4][5]
別系統の緊急用水源として「大野台1号井」があります。井戸の取水地点は浄水場本体とは異なる千葉市緑区大野台1-6-2、深度100m、井戸口径200mm、計画取水量1,000m³/日です。市の水源一覧は許可日を1996年1月9日、掘削日を同年4月24日と記載。井戸取水ポンプは1台で、口径80mm・出力15kW・揚水量0.69m³/分・揚程71mです。許可日と掘削日は順序を含めて公式資料どおり記載し、別の年表上の「渇水用井戸設置」と無根拠に同一工事と断定しません。[2][4]
4池・計10,712m³の配水池と二つの配水区
2021年の千葉市公式設備表および令和6年度事業年報は、大木戸浄水場の配水池を鉄筋コンクリート造、ポンプ圧送方式、1池の有効容量2,678m³、4池合計10,712m³と記載します。形状寸法は長さ42.5m×幅18.0m×高さ3.5m、公表水位はH.W.L. T.P.72.450m、L.W.L. T.P.68.950mです。施設の計画1日最大給水量18,700m³/日と配水池容量10,712m³は別の指標であり、1池の容量を施設全体の容量とも扱いません。[1][4][5]
大木戸系の給水は「中高区」と「低区」に分けて水質検査されています。年度別の検査結果表では中高区を「はなみずき公園」、低区を「さくら公園」で採水しています。この区分と配水ポンプの揚程37m系・50m系を併せて確認できますが、ポンプ仕様の全台数を特定の一方の配水区の常時運転台数と断定する資料はなく、厳密な配水境界も確認できません。[1][4][6]
揚程37m・50mの配水ポンプ8台と次亜塩素酸注入
公式設備表にある配水ポンプは両吸込渦巻形の4仕様、各2台で計8台です。揚程37mの設備は出力37kW・吐出量3.2m³/分と、出力90kW・吐出量9.6m³/分の2仕様。揚程50mの設備は出力30kW・吐出量2.3m³/分と、出力90kW・吐出量6.9m³/分の2仕様です。4仕様の設計吐出量を合算して、実際の配水実績や常時の同時稼働能力と表現しません。[1][4]
消毒の再調整に用いる次亜塩素酸注入設備は電磁式ダイヤフラムポンプ2台、注入能力12,000cc/時、処理能力33,696m³/日と市資料にあります。これは薬品注入設備の諸元であり、施設全体の計画最大給水量18,700m³/日や配水池の容量とは意味が異なります。2026年度計画では、県営水道の浄水受水は塩素滅菌処理を再調整し、夏季に緊急井戸を使用する場合は急速砂ろ過と塩素滅菌処理を行うとしています。[1][5]
中高区・低区の水質管理と公表データ
千葉市水道局は水質検査の実務を登録検査機関へ委託し、浄水受水、緊急井戸、配水系統の給水栓を区別して管理しています。令和6年度水道事業年報には「大木戸浄水場・中高区(はなみずき公園)」と「低区(さくら公園)」の別表があり、両地点の一般細菌、大腸菌、濁度、色度等をまとめています。中高区の令和6年度表では一般細菌は12回とも0個/mL、大腸菌は12回とも不検出、濁度は12回とも0.1度未満でした。低区でも一般細菌は12回とも0個/mL、大腸菌は12回とも不検出と記録されています。これらは2024年度の該当給水地点の結果であり、大野台1号井の原水や2026年現在の測定値ではありません。[4][6]
千葉市の公式水質ページには2026年度を含む複数年度の結果PDFが、中高区と低区に分かれて掲載されています。PFOS・PFOAを含む個別の水質値を更新する場合には、検査年月・採水地点・原水か給水栓か・単位を照合する必要があります。最新年度の個別結果表の画像上の値まで確認できていないため、令和6年度年報の結果を最新値と誤記しません。[5][6]
耐震性能・設備更新・防災上の位置付け
千葉市の中長期経営計画は、2017年度の簡易耐震診断結果について大木戸浄水場のレベル1地震動への耐震性能を「有」、レベル2地震動を「未確認」としています。「未確認」は直ちに耐震性能が不足していることを意味しません。市は重要度が高く老朽化が著しい大木戸浄水場の設備更新を優先する方針で、監視制御設備、配水ポンプ、受変電・配電設備、無停電電源設備等を主な更新対象として挙げています。計画掲載をもって2026年時点ですべて更新済みとはしません。[7][9]
市の上下水道耐震化に関する協議会資料も、浄水・送水・配水池・ポンプ所を一体で捉える必要性を示しています。大木戸浄水場の4池計10,712m³は、市の災害応急給水に関係する貯水容量としても把握できますが、緊急用井戸の計画取水量1,000m³/日と同じ意味ではありません。市は震災対策として水道施設の耐震化、広域の相互応援、応急復旧・応急給水に取り組んでいます。災害時の拠点利用条件は自治体の当日の案内を優先します。[2][9][10]
一般見学と施設管理区域
所在地が公表されていても敷地内への入場が認められるわけではありません。千葉市水道局の公式FAQは、安全確保と衛生管理の観点から、浄水場等の施設見学を実施していないと案内しています。大木戸浄水場も常設の一般見学や自由入場を前提とする施設ではありません。施設や水質については千葉市水道局の公開資料を確認してください。[11]
Deep research
千葉市の水道事業年表、令和6年度年報、施設諸元、緊急用水源一覧、2026年度水質検査計画、中長期経営計画、耐震化資料、震災対策と見学FAQを照合し、1991年着工から1994年一部供用・1996年増設の固有沿革、福増浄水場受水・平川受水経由、大野台1号井、4池8ポンプ、水質採水地点2系統、耐震・更新計画を整理しました。数値は年度・指標を分け、設備の更新予定を完成実績として扱いません。
最終確認:2026-11-02
施設データを詳しく見る
- 整備着手
- 1991年6月4日
千葉市水道事業年表。[3]
- 一部完成
- 1993年3月19日
管理棟・配水池4池・ポンプ・電気計装等。[3]
- 一部供用開始
- 1994年1月10日
市年表。全面完成を示すものではない。[3]
- 計画1日最大給水量
- 18,700m³/日
2021年施設表・2026年度水質検査計画。[1][5]
- 配水池の容量
- 2,678m³×4池=10,712m³
RC造の配水池。施設全体の容量。[1][4]
- 配水池の構造・寸法
- RC造・42.5m×18.0m×3.5m
2021年施設表/令和6年度年報。[1][4]
- 配水池の水位
- H.W.L. T.P.72.450m/L.W.L. T.P.68.950m
同表の基準値。[1]
- 揚程37m系配水ポンプ
- 2仕様・各2台
37kW・3.2m³/分、90kW・9.6m³/分。[1]
- 揚程50m系配水ポンプ
- 2仕様・各2台
30kW・2.3m³/分、90kW・6.9m³/分。[1]
- 次亜塩素酸注入設備
- 2台・注入能力12,000cc/時
処理能力33,696m³/日は薬品注入設備の諸元。[1]
- 緊急用水源・大野台1号井
- 深さ100m・計画取水量1,000m³/日
井戸所在地は緑区大野台1-6-2。[2]
- 大野台1号井の取水ポンプ
- 1台・15kW・0.69m³/分・揚程71m
口径80mm。[2]
- 耐震診断の区分
- レベル1「有」・レベル2「未確認」
2017年度簡易診断を市の2026年改定計画で整理。[7]
福増浄水場・大野台1号井から中高区・低区へ
県営水道の浄水受水と緊急井戸の使用経路を区別し、公式資料で確認できた配水施設・測定地点を示す。
- 1
福増浄水場などから浄水を受ける
県企業局福増浄水場の処理済み浄水と、平川受水経由の系統が公式の2026年度計画に掲載。[4][5]
- 2
緊急用水源・大野台1号井を確保
浄水場とは別所在地に深度100mの緊急用井戸を備え、計画取水量は1,000m³/日。[2]
- 3
夏季に緊急井戸を使用する場合は砂ろ過・消毒
市の2026年度計画による急速砂ろ過と塩素滅菌。井戸の常時運転は未確認。[5]
- 4
県営水道からの受水では塩素処理を再調整
浄水受水では塩素滅菌処理の再調整を行い、次亜塩素酸注入設備2台を備える。[1][5]
- 5
配水池4池で貯留する
各2,678m³のRC造配水池4池で合計10,712m³。[1][4]
- 6
4仕様・計8台の配水ポンプで圧送
揚程37mと50mの両吸込渦巻ポンプを設置。全台同時運転や地区との一対一対応は未確認。[1]
- 7
中高区と低区の配水系統を管理する
中高区ははなみずき公園、低区はさくら公園が公式の水質採水地点。[4][6]
大木戸浄水場の建設・供用・設備増設と防災計画
房総導水路建設事業に参画
千葉市水道事業の新たな水源確保への参画。大木戸浄水場の竣工とは異なる事業全体の節目。[3][8]
第2次拡張事業の認可
土気全域などの増加需要に対応。計画給水人口49,900人・計画最大給水量27,700m³/日は市の事業全体の目標。[3][8]
大木戸浄水場の新設整備工事に着手
第2次拡張事業として管理棟・配水施設等の整備を開始。[3]
管理棟・配水池4池などが一部完成
配水ポンプと電気計装設備を含む施設の一部完成。全面完成と表現しない。[3]
一部供用を開始
市の水道事業年表に一部供用開始と明記。[3]
大野台1号井の許可日
緊急用水源一覧の記載。掘削日とは別。[2]
配水ポンプ4台の増設
市年表には同日に緑の森工業団地内の渇水用井戸設置も記録。大野台1号井との同一工事認定は保留。[3]
大野台1号井の掘削日
市の緊急用水源表に記載。井戸深度100m・計画取水量1,000m³/日。[2]
簡易耐震診断
大木戸浄水場はレベル1「有」、レベル2「未確認」と市の改定計画が整理。[7]
水道事業年報で設備と水質を公表
配水池4池・8ポンプなどの施設諸元と、大木戸中高区・低区の水質結果を区別して掲載。[4]
上下水道耐震化計画の策定資料
市運営協議会が急所施設・配水池・ポンプなどの耐震化と広域連携の方針を整理。[9]
大木戸浄水場の設備更新を優先
監視制御、配水ポンプ、受変電・配電、無停電電源設備を主な更新対象に列挙。完了実績ではない。[7]
見学・アクセス情報
千葉市水道局は衛生・安全管理上、浄水場等の施設見学を実施していないと公表。
- 所在地
- 千葉県千葉市緑区大木戸町1417
井戸所在地とは別。[1][2]
- 自由入場
- 不可
管理区域には許可なく入らない。[11]
- 緊急用井戸
- 緑区大野台1-6-2
浄水場本体とは別の取水地点。[2]
- 災害時の利用
- 千葉市の発災時案内を確認
応急給水制度と通常見学を区別。[10]
見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。
令和6年度水質検査と中高区・低区の区別
2024年4月~2025年3月(令和6年度)、同年報の給水採水地点
中高区は「はなみずき公園」、低区は「さくら公園」の各給水地点で測定。浄水場内の井戸原水・県営浄水受水とは別です。以下は令和6年度水道事業年報の表から読める検査結果で、2026年度の最新結果ではありません。[4][6]
- 中高区の採水地点
- はなみずき公園
令和6年度年報の大木戸系中高区。[4]
- 低区の採水地点
- さくら公園
令和6年度年報の大木戸系低区。[4]
- 中高区の一般細菌
- 12回とも0個/mL
令和6年度給水地点の検査結果。[4]
- 低区の一般細菌
- 12回とも0個/mL
令和6年度給水地点の検査結果。[4]
- 中高区の濁度
- 12回とも0.1度未満
令和6年度。[4]
- 2026年度水質検査
- 検査計画を公表済み
今後の実測値と混同しない。[5][6]
令和6年度年報の表は公開PDF抽出テキストで確認。PDFスクリーンショットはキャッシュエラーで取得できなかったため、表の画像照合は今後の再監査事項。
耐震診断と設備更新の区別
2017年度の簡易耐震診断ではレベル1「有」、レベル2「未確認」。中長期計画は大木戸浄水場を優先更新対象に掲げるが、計画と完了実績を混同しない。[7][9]
- 主な計画対象
- 監視制御・ポンプ・受変電配電・無停電電源
更新予定に該当。[7]
よくある質問
いつ完成・供用開始しましたか?
1993年3月19日に管理棟・配水池等が一部完成、1994年1月10日に一部供用を開始しました。1991年6月4日が着工日です。[3]
原水や水道水はどこから来ますか?
県企業局福増浄水場と平川浄水場受水経由の系統から、浄水済みの水を受けます。[4][5]
緊急用の井戸はどこですか?
緑区大野台1-6-2の大野台1号井です。浄水場本体は大木戸町1417なので住所を混同しません。[2]
大野台1号井はいつ掘削されましたか?
市の公式一覧は1996年1月9日を許可日、同年4月24日を掘削日として掲載しています。[2]
施設の能力はいくらですか?
計画1日最大給水量18,700m³/日です。緊急井戸の1,000m³/日は別の計画取水量です。[1][2][5]
配水池は何池・何m³ですか?
鉄筋コンクリート造4池で、1池2,678m³、全体10,712m³です。[1]
配水ポンプは何台ありますか?
両吸込渦巻ポンプが4仕様各2台、合計8台です。揚程37m・50mの2グループがあります。[1]
中高区と低区はどう違いますか?
水質検査では中高区をはなみずき公園、低区をさくら公園で確認しています。各給水区の厳密な境界は資料だけでは断定できません。[4][6]
福増浄水場の水をここでも全面的に浄水しますか?
県営水道からの浄水受水を受けて塩素を再調整します。夏季に緊急井戸を使用する際は急速砂ろ過・塩素消毒を行います。[5]
2024年度の水質はどうでしたか?
令和6年度年報では中高区・低区の一般細菌12回すべて0個/mL、大腸菌12回すべて不検出です。これは各給水地点の2024年度結果で最新測定ではありません。[4]
耐震化は完了していますか?
市の改定計画ではレベル1地震動の耐震性能「有」、レベル2は「未確認」です。詳細診断や補強を予定済みと完成済みで混同しません。[7]
設備更新の予定はありますか?
2026年に公表された中長期経営計画は監視制御設備、ポンプ、受変電・配電設備、無停電電源設備の更新を優先しますが、全件完了の証拠ではありません。[7]
一般見学できますか?
千葉市水道局は安全・衛生管理上、浄水場等の施設見学を実施していないと公式FAQで説明しています。[11]